『きんぎょがにげた』何回だっておしえたい!
0歳から繰り返し読める、いつまでも色あせない五味太郎さんの絵本
まだおぼつかない足どりの小さな子が、開いた絵本のページのある部分を指さして、
「ここ、ここ!」
そう言ってから、得意気な顔でママを見あげる。
「いた、いた!」
何度も言って、何度も見上げる。
この可愛いやり取りは、本屋さんのあかちゃん絵本売り場のコーナーに行くと時々見かける光景です。ページをめくり、迷いなく指をさしていくその様子を見ていると、きっとおうちに同じ絵本があって、何度も読んでいるんだろうな、ってわかります。そして、それはこの絵本を読んでいる確率がとても高いのです。
五味太郎さんの『きんぎょがにげた』。
お部屋のどこかにかくれたきんぎょを探していく、いわゆる「絵さがし絵本」です。とはいえ、小さな子にとっての喜びは「見つける」ことだけでなく、見つけたことを「おしえる」ことのよう。だからこそ、外で同じ絵本を見つけたら、ママやパパに「ここにいるよ!」と伝えずにはいられないのです。
その指先、表情、嬉しそうな声の可愛いことといったら…大人はメロメロですよね。
年齢を経て長く読まれる「あかちゃん絵本」の代表作のひとつです。
あかちゃんが夢中!『きんぎょがにげた』はこんな絵本
金魚鉢にきんぎょがいっぴき。
…あ、きんぎょがにげた!
いったいどこに逃げたのでしょう。どうやら、お部屋のカーテンの模様に隠れているみたい!? 見つけたと思ったら、また逃げ出したよ。
今度は、植木鉢?キャンディーの瓶?盛り付けたイチゴの上?
きんぎょは見つけたそばから、部屋から部屋へ、自由に逃げていきます。それはそれは上手に隠れるのです。ちゃんと見つけられるかな?
そして、最後には…!?
小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびますね。
0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つ。大人になったって、ページを開く度にため息が出るような、決して飽きることのない美しい絵本なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
どこにいるか…わかりますか? 意外と難しいんです。
子どもたちが「さがし絵遊びの天才」なのは、一緒に読めばすぐにわかりますよね。
【ママの声より】ウチの子天才っ!あかちゃんの反応が見れる絵本
絵本好きのきっかけ。
もうすぐ4歳の子がいますが、
本当に!!!絵本が大好きな子に育ちました!
必ず毎日寝る前、3冊~5冊読み、本屋さんも大好きで、
毎月新しい本を買い、図書館も通ってます。
でもすべての始まりは、この本でした。
10ヵ月位だったでしょうか?
早いかな??と思いつつ見せてみると、
本当にすごい反応!!
「あーあー!」と、金魚を指さし探そうとしてるではないですかっ!!
すごく感動してしまいました。
驚きました!!
絵本ってすごいんだっ!って思いました。
きっとどの親でも、ウチの子 天才っ!?…なんて
感じれるとおもいます(笑)
今でもまだ大切に持ってますが、
今度は、ひらがなを一生懸命読んでますよ★
本当に大好きな絵本です♪
(みっすぅさん 20代・ママ 男の子3歳)
はじめての絵本
私が小さかったころ、記憶の一番古いところにある
絵本が、この「きんぎょがにげた」です。
毎月届く「こどものとも」のうちの一冊だったのですが
この本だけがひどく痛んでいて、他の本の100倍は
読んだ(読んでもらった)のであろうと思います。
一人で読んでも楽しいのですが、誰かに
「どこににげた?」と聞いてもらうのがたまらなく嬉しい。
何度も何度もせがむ私に、3歳年上の姉が飽きもせず
読んでくれたことを懐かしく思い出します。
息子が出来て、最初に買った絵本でもあります。
「どこににげた?」を待ちきれず
「ここ!」と嬉しそうに叫ぶ姿に、
私もこんな風だったのだろうなぁ、と
幸せな気分にさせてもらいました。
(MYRYさん 30代 男の子14歳、男の子11歳)
あかちゃんと楽しめるおススメのあかちゃん絵本
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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