【比べてみた】大きいのか、小さいのか、知ったらもっと欲しくなる絵本
絵本の表紙の印象から想像できない、サイズ感が魅力的な絵本
絵本を選ぶとき、みなさんは、なにを基準に選んでいますか。
・絵本のタイトル
・絵本のイラスト
・絵本の内容
・絵本の対象年齢
・絵本の...サイズ?
実店舗のない絵本ナビでは、絵本情報になるべくサイズを記載するようにしています...が、サイズって意外に見てなかったりしませんか?見たとしてもピンとこないことが多くて、私はいつも驚きます。ネットの情報で調べていた絵本が、実は想像と異なるサイズだったときの衝撃!どちらかというと嬉しい、自慢したい発見!そんなちょっとビックリした絵本をご紹介します。
小さいからいいんです!想像より小さくて愛しくなる絵本
最初にこの絵本を知ったのは、絵本ナビ編集長イソザキのコラムでした。なんて可愛らしい愛しいイラストなんだろう。しかもなんて眠そうなんだろう。見ているだけでこちらもうつらうつらしてしまいそうです。読んでみたい!そう思って絵本を探しました。
すると、ちいさーーーーーーい!!ちょっと小ぶりかな?なんて想像していたのですが、想像以上の小ささ。可愛すぎる。手のひらにちょこんと乗る感じです。実物の圧倒的な可愛さにひれ伏してしまいます。なんだかそっとカバンの中に持ち歩きたくなるような、愛しくてたまらなくなるサイズの絵本です。
いつも眠たい4人家族。眠れる場所さえあれば、床の上でもスリッパの中でも、どこでもいいのです。小さなものに込められた深く強い想いが伝わるゴフスタインの絵本。
小さい絵本はまだまだ続きます。しかけ絵本といえば、ある程度のサイズ感があるものをイメージしませんか。これまた驚いたのが、オシャレな装丁のしかけ絵本。手にしてみると、しかけ絵本としてはかなり小さい!小さくて可愛いのです。アルファベットや数字を覚えることができるしかけ絵本なのですが、デザインがとても素敵!このサイズと軽さは魅力的!こちらはギフトとしても喜ばれそうです。
AからZに切り抜かれたページのうしろに、なにかが見え隠れしています。「Aはなにかな? APPLE りんご」、「Bはなにかな? BALLOONS ふうせん」。ページをめくると、各アルファベットからはじまる英単語とそのイラストがあらわれます。はじめてABCに触れるお子さまにぴったりです。
どんぐりが1つ、どうなるの?1ぽんのかしの木になりました。とうもろこしが90つぶ、どうなるの?ページをめくると、90このポップコーンに!1から100までかぞえられるかな?
もう一冊。こちらも小学校中学年の児童書なので、実際は特殊なサイズではないのですが、表紙のデザインの魅力なのか、実物が想像以上に小さく可愛らしく感じます。手に取ると中身を見てみたくなるサイズ感です!クリスマスにまつわる素敵な心温まるお話です。
セロはクリスマスが大嫌い。クリスマスはいつも、おとうさんもおかあさんも家にいないから。おかあさんはデパートの仕事がいそがしいし、おとうさんもどこかに出かけたまま帰ってこない。10歳になったセロは、おかあさんに思い切ってきいてみました。「どうして、おとうさんはクリスマスがちかづくと、家に帰ってこなくなるの?」おとうさんの驚くような秘密を知って、セロの小さな閉じた世界は開かれ、大きく広がっていきます。
大きいからいいんです!大迫力の大きな絵本を広げてみよう!
小さいときたら、やっぱり大きい絵本が気になりますよね。最近では、大きいサイズが特長の絵本もかなり増えてきました。一緒に広げてその上で遊んだり、大勢の子どもたちの前でおはなし会をしたり。
今回、私が気になった想像より大きい絵本は、広げるとちょうど机いっぱいになるくらいのサイズのものです。広げた瞬間、目の前に絵本の世界が出現します!大きな地図を囲んで、みんなでワイワイ仲良く見るのが絶対に楽しい絵本です。広げると確信しますが、このサイズ感だからこそ子どもたちが入り込める、味わえる世界があると思います。
世界の人々のあいさつ言葉がわかる、めくりしかけえほんです。世界で話されている150以上の言葉が出てきます。めくりの下には発音が書いてあるので、声に出してみましょう。象形文字や手話、さまざまな文字についての成り立ちについてのお話も描かれています。
どど~ん!もう一冊ビッグサイズの絵本をご紹介します!世界中の動物たちが住んでいる場所を世界地図で堪能できる絵本です。こちらも広げると、机いっぱい!その大きさと美しさの圧倒的な迫力は、子どもたちに是非とも体験してほしいです。地図の上で会話をすると、気持ちがワクワク高まってきます。まるで、次の冒険のために、作戦会議をしている冒険者になったみたい。
地球がまるごと一冊つまった机の上の絵本の世界。これは大きければ大きいほど、子どもたちの想像力は膨らむのではないでしょうか。
大自然のなかで生きる動物たちの姿を、それぞれの特徴的な行動を中心に、ユーモラスで美しいイラストで紹介します。アフリカのサバンナで、雨を追って北へと向かうヌーの大移動や群れを守るために戦うカバ、グリーンランドの氷河の上でくらすホッキョクグマ、あずまやを作ってメスに求愛するニワシドリや卵生の哺乳類カモノハシ、南極と北極の間を渡るキョクアジサシなどなど、世界中のユニークな生き物と出合える、大判のダイナミックな絵本です。
いかがでしたか。実はまだまだあります。気になるサイズ感の絵本。改めて、絵本のサイズって、絵本自体の新たな魅力なのではないかとしみじみ感じました。きっと同じ絵本でも、小さいものと大きいものでは全く印象が異なります。絵本作家さんや編集者さんはその絵本にとってしっくりくるサイズを検討しながら、一番いいサイズを決めているんでしょうね。そのこだわりに気づくと、より絵本が魅力的に見えてきませんか。
是非、お家にある絵本もサイズを気にして見てみてください。新しい発見があるかも!
富田直美(絵本ナビ編集部)
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