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医師が教える温め術で、病気になりにくい体づくり!
親子で楽しむハーブのある健やかな暮らし by Yomeishu

子どものアレルギー、ぜんそく、風邪をひきやすい…その症状、実は「冷え」が原因かも?!
医師が教える温め術で、病気になりにくい体づくり!

お子さんの手を握って「あれ、冷たい?」と感じたことはありませんか? 実は、子どもの平熱は、ここ20~30年で1度ほど下がっています。体温が1度下がると免疫力は30%も低下し、逆に、1度上がると5~6倍にもなるとか。また、お母さんが冷え症だと、子どもも冷えている確率が高いというデータも。そこで今回、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に、子どもが冷えることによって起こる不調や冷えチェック、すぐにできる対策などを教えていただきました。手軽に試せるものばかりですので、ぜひ、親子で楽しみながら取り組んでみてください。

教えてくれたのは、石原新菜先生

帝京大学医学部卒業。学生の頃から、医学博士の父・石原結實氏と海外の病院等の視察を行い、自然医学の基礎を養う。現在は東京のイシハラクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法による治療を行う。『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)他著書多数。

お母さんが冷えていると子どもも冷えている?!

冷え症ママの子どもの2割弱が冷え症、なんと、冷え症でないママの子どもの約3倍!

冷え症の子は冷え症でない子の2倍「風邪をひきやすい」「イライラしている」、4倍「疲れやすい」

※「冷え症ママと子どもの不調に関する調査」養命酒製造株式会社2015年11月(調査対象/3~12歳の子ども及び夫と同居する母親900名)

子どもの低体温が急増!「子どもは風の子」は昔の話

新菜先生:

「30~40年前は、平熱が37度以上ある子どもがほとんど。けれども、いまは高くても36度台後半、低ければ35度台というお子さんも少なくありません。子どもの平均体温は1度以上も低くなっています。その要因としては、食生活や生活習慣の変化、運動不足などが考えられます。」

※一般的な目安として36度未満は「低体温」とされます。

子どもの半数以上が36.5度未満
10人に1人は35度台!

※「冷え症ママと子どもの不調に関する調査」養命酒製造株式会社2015年11月

子どもの「冷えのサイン」チェックリスト

□ ふだんの体温が36.5度以下
□ 顔色が青白かったり、薄茶色だったりする(顔色が悪いと感じることが多い)
 すぐに熱が出る。いつも鼻水を垂らしている。嘔吐、下痢をしやすい。風邪をひきやすい
 いつも手足が冷えている
 おなかを触ると冷えている
 疲れやすくて体力がない、いつもだるそうにしている
 貧血の症状がある
 寝起きが悪い、いつも眠そうにしている
 夜泣きをしたり、夜中に何度も起きたりする
 乗り物酔いしやすい
 落ち着きがなく、かんしゃくを起こしやすい
 湿疹、じんましん、喘息などがある

 

上記のチェックポイントで、1つでも当てはまるものがあれば、要注意!次で紹介する温育対策で冷えを解消しましょう。

こんなにある!冷えが招く子どもの不調

新菜先生:

「体温が1度下がると白血球の働きは30%以上低下します。風邪をひいたときにウイルス細胞をやっつけるのが、血液中の白血球。つまり、体温が下がって白血球の働きが衰えると病原体を攻撃する力が弱くなってしまうわけです。
また、冷えている子どもは、からだが弱く、虚弱体質なことが多いですね。」

すぐにできる“3つの温め術”で体温を上げましょう

新菜先生が教える“3つの温め術”には、食事、入浴、運動があります。

冷えの原因は大きく分けて、「筋肉量不足」と「自律神経の乱れによる血行不良」の2つ。筋肉は体の熱の約40%を生み出すため、適切な筋肉量を保つことが冷えない体づくりに欠かせません。また、適切な体温を保つためには、食事で体を冷やさないようにすることや、入浴で血流を促すことも大切です。

1、毎日の食事で冷えない体づくり

東洋医学の食養生では、食材にはそれぞれ体を温めたり冷やしたりする性質があると考えられています。食材のもつ性質を知ることで、例えば、麦茶をほうじ茶に変えたり、野菜を選ぶときに根菜にしてみたりと、手間を増やさず、いつもの食事を“体を温める食事”に変えていきましょう。

体を温める食べものを選ぼう!

・陽性食品を積極的に選ぶ

・熱を生み出すたんぱく質をつくるアミノ酸やミネラルが豊富な味噌などの発酵食品をとる(発酵食品には陽性のものが多い)

・陰性食品は加熱して取り入れる
 

新菜先生おすすめの献立

  • 玄米ごはん(玄米:白米=1:1)
  • お味噌汁
  • 魚(焼き魚など)
  • 野菜(根菜が中心)の煮物
  • 納豆

新菜先生:

「食材を選ぶ際の参考にしましょう。すべてを厳密に覚えていなくても、赤や黒、橙は温め食材、青白緑は冷やす食材と色別に認識しておくのがおすすめです。」

■置き換えで体を温める食事に!

白砂糖 → 黒砂糖 (三温糖はNG)

麦茶 → ほうじ茶

白米 → 玄米1:白米1

生野菜 → 煮物(かぼちゃ、さつまいも、大根)

バナナ → ドライフルーツ、焼き塩バナナ、りんご

 

■時短ワザで無理なく実践

・煮物が手間なときは野菜たっぷりの具だくさん味噌汁に

・サバ缶などの魚の缶詰を活用

・魚はフライパンで焼いて後片付けを短縮

・スーパーなどのお惣菜を活用 ※添加物や保存料は要チェック

 

風邪予防に!にんじんとりんごのジュースで免疫アップ

にんじん、りんごは、どちらもからだを温める陽性食品。加えて、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、冷え知らずで免疫力もアップしますよ。

【にんじんとりんごのジュース】作り方(約50ml分)

1. にんじん2本、りんご1個はたわしなどでよく洗う。にんじんは根元を切り、りんごはヘタを取り、適当な大きさに切る。

2. ジューサーに1をかける。レモン果汁1個分を加え、絞りたてをすぐに飲む。※甘みが足りない場合は、はちみつを少量加える(1歳未満には与えない)

2、毎日お風呂に浸かって血流アップ

毎日、必ず湯ぶねに浸かることが冷え解消に。湯ぶねに浸かることで体が温まるのはもちろん、体力もつきます。

“体を温めるための入浴のコツ 冷えと眠気の深~い関係って?”

 

睡眠が変われば暮らしが変わる よい眠りで体も心も健康に

「未病」を予防する知恵袋養命酒製造

■湯ぶねに浸かると、こんなにいいことがあります!

  • 全身の血流がよくなり免疫力がアップ
  • 汗をかくことで体温調節ができる体になり、熱中症の予防にもつながる
  • 血流がよくなることで、眠りがスムーズになる

3、全身運動で筋肉を動かしましょう

体温の40%は筋肉から作られます。筋肉量不足は冷え症の原因に。体を動かして筋肉アップを目指しましょう。

■筋肉が付くと、冷えも解消されます!

  • 全身の血流がよくなり体温が上昇、免疫力がアップ
  • 全身を動かす鬼ごっこなどが有効
  • なるべく階段を利用!

ほかにもできる! 身近な冷え対策

●冬も夏も肌着で体温調節
肌着は汗を吸収して肌の保湿状態をよくするため、必ず着せるようにしましょう。綿素材のものがおすすめ。また、夏は冷房対策のためカーディガンなど脱ぎ着して温度調整ができるものを常に持ち歩くと◎

 

●腹巻でお腹を冷やさない
内臓が集まるお腹は体の一番大切な場所。常に腹巻きをすることを習慣化して、血流がよい状態をキープしましょう。腹巻きパンツなら、子どもでもズレることなく使えるのでおすすめです。

新菜先生:

「冷え対策で一番大切なことは“続ける”ことです。とくにお子さんには、無理強いをせず、親子で楽しみながらやることが効果的だと思います。

お子さんが小さくても『お風呂で温まって元気になろうね』『腹巻きして風邪をやっつけようね!』など、分かりやすく説明してあげると、子どもながらに納得して習慣化しますよ。

お母さんも頑張りすぎずに楽しみながら続けましょう。お子さんと一緒に冷え改善できますように!」

取材協力/結城歩(ライター)

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養命酒製造では、経営理念の『生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する』のもと、日々のよくある体の不調の解決に向けて、健康支援活動を行っています。
ライスタイルや環境の変化により、“病気とまではいえないが健康を保てず、病気に向かいつつある状態”東洋医学でいう「未病」にあたる人が増えています。東洋医学の知見から、この「未病」の予防と対策、衣食住や運動、心身も含め健やかなライフスタイルの提案と普及活動をセミナー、イベント、ウェブサイトを通し、生活者の皆さまへ日々、健康情報を発信しています。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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