読めば読むほど虜になる絵本「バムとケロ」シリーズ。その魅力の秘密は?
子どもも大人も、一度読んだら忘れられなくなる。読めば読むほど虜になる。そんな絵本があります。
島田ゆかさんの大人気シリーズ「バムとケロ」。しっかり者でおおらかなバム、散らかし方は天下一品(!?)子どもそのもののケロちゃん。とってもチャーミングなふたりの日常の一コマを切り取ります。
バムケロに誰もが虜になってしまう理由は、主人公ふたりの魅力はもちろん、他にもたくさんあるのです。お部屋のインテリアや、美味しそうなおやつ、さらに画面の隅々までよく見ると小さなキャラクターを発見できたり。とにかく「飽きない」のです。シリーズを通して読めば、さらに発見が増えていくこの絵本。早速ご紹介していきます!
バムケロシリーズの中で、だれが好き?投票してくださいね!
絵本「バムケロ」シリーズは全5冊
バムケロシリーズ1作目は雨の日曜日のおはなし
窓の外を眺めながら、つまんなそうな顔をしているのはバム。
気が付けば、部屋の中も散らかり放題。
……ケロちゃんのしわざです。
まずは、部屋をかたづけなくちゃね。
てきぱきとおもちゃを整理して、掃除機をかけ、床をふき、あっという間にきれいな部屋になった頃、やってきたのは全身泥だらけのケロちゃん!?
島田ゆかさんの傑作シリーズ「バムとケロ」の始まりの舞台は「部屋の中」。しっかり者のバムと、天真爛漫なケロちゃんがこの世界の主人公です。何をやっても安心して見ていられるバムと、何をやっていてもハラハラさせてくれるケロちゃん。この二人の可愛いやりとりが、シリーズの人気の秘密です。
ですが。
魅力は、もちろんそれだけではありません。
その舞台となる「お部屋」がとにかく素敵なのです。
隅から隅まで丁寧に描かれ、一つ一つの家具や小物に愛情が注がれており、おまけにとっても独創的。お料理をすれば、はちゃめちゃなのにとっても美味しそうに出来上がっちゃうし、普段覗くことのない屋根裏はちょっぴり怖くてハラハラしちゃう。
そして既に「バムとケロ」シリーズの虜になってしまっている方はご存じの通り、第一作目から小さな「あの子」たちが、ここかしこに登場しているんです。ぜひシリーズで続けて読みながら探してみてくださいね。
さて、静かに読書を楽しむために、部屋とケロちゃんをきれいにして、おやつを用意し、分厚い本まで取り出したバムとケロ。無事にその時間を迎えられたのか…な……。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
絵本のとおりにしないとダメなの?
も~~大好きです。幼稚園時代からお世話になってます。かっこいいよりかわいい系が好きな息子は、本屋で見つけた時に迷わず「欲しい!」といいました。
とにかく絵がかわいい! 息子の心をがっちりつかんだ絵本です。
山盛りのドーナツを見て食べたくなり、次の日ドーナツを作らされました。
ドーナツを油であげるとき、
「水は?アイスは?めがね(ゴーグル)は?氷、出した?」
と…最初何を言っているのか わからなかったんです。
そっかあ バムケロはすごい重装備であげていましたね。
「ポイポイいれないとー」って注意され、しまいには…「ドーナツ少ないなあ」とダメ出しされました。すっかりバムケロの世界にひたっていた息子でした。
(ぜんママさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子6歳)
バムのおじいちゃんからの小包の中身は組み立て式の飛行機!?
月曜日の朝、バムとケロがパンケーキを食べていたら、山のような小包が届いた。送ってくれたのは80歳の誕生日を迎えるおじいちゃん。その中身はなんと……組み立て式飛行機のパーツ! 自分で作っておじいちゃんの家まで飛んでいくの!?
だけどバムは慌てません。一つ一つ丁寧に組み立てていきます。もちろんケロちゃんもお手伝い(……をしているつもり)。土曜日の夜遅く、ようやく完成するといよいよ出発です。
行き方はおじいちゃんの手紙の通り。ところがこれが、なかなかの難所揃い。たまねぎ山脈にりんごやま、かぼちゃ火山は今年がちょうど50年目の噴火の年で……!! 驚きのハプニングに次々に見舞われるバムとケロ、果たして無事にお祝いに駆けつけることができるのでしょうか。
大人気『バムとケロのにちようび』に続くシリーズ第2作目の舞台は、家の中から飛び出して空の上。バムの運転の見事な腕さばきでスリル満点の旅行を楽しめるのです。もちろん登場する景色やキャラクターは島田ゆかワールド全開で、ハラハラしながらも頬はゆるみっぱなしになっちゃうのです。今回も何回読んでも飽きることはありません。どこかで必死になってついてきている、小さな「あの子」たちも探してあげてくださいね。
それにしても……最後のページ。バムのこんな表情は、他のお話ではなかなか見られませんよね。貴重です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
一番好き
バムとケロシリーズは全部持っているのですが、子どもたちが一番気にいっています。
うちは、4歳2歳の女の子で、そらのたびの飛行機に興味が持つのかと思いましたが、子どもはそんなことおかまいなし。好きなものは、好き。大人が、男の子っぽい、女の子っぽいって決め付けているのかもしれませんね。なので、どんなお子さんでも、すてきなイラストに子どもたちも興味をしめすと思います。
子どもたちがが好きなページは、むしがうじゃうじゃいるページで、よく見ると、虫が数字になっています。1から10まで見つけているのがたのしいみたいです。こどもは、そんなコネタが大好きでどのページにもコネタが満載で、はじからはじまで読むことができます。
すっかり、家族でバムとケロシリーズのとりこになってしまいました。
(レーズンさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
バムケロ新しいお友達。かいちゃん、どこにいったの…!?
目が覚めると鼻がつめたい火曜日の朝。とても寒いこんな日は、きっと裏の池も凍ってるはず。スケートとつりの道具を持って、バムとケロが池に行ってみると……。
大変!! 池と一緒にあひるのかいちゃんが凍りついていた。
早く助けてあげなくちゃ。氷ごと切り出し、おうちに連れて帰り、おふろに入れてあげると、かいちゃんはだんだん元気になってきた。よかった、よかった。ところが、元気になったかいちゃんと遊びたくて仕方がないのは、ケロちゃん。ありったけのおもちゃを持ってきたり、おやつもそこそこにかいちゃんをひっぱりまわし、あげくの果てには!?
はい、そこはいつもながらのケロちゃんのご愛敬。遊びつかれた3人は、そのままソファーで寝てしまうのです。そして次の日の朝。バムとケロが目にしたのは、もっと驚きの出来事で……!!
ああ、なんて可笑しくて愛らしい展開なのでしょう。大人気「バムとケロ」シリーズの第3作目は冬のお話です。どんなに寒くても、こんなお風呂場が待っていれば、こんなに可愛いコートや長靴を着ていたら。今すぐ張りきって外遊びに行きたくなるほど、今回も魅力的な小道具が沢山登場します。ですが一番の注目は、やっぱり新キャラクターの「かいちゃん」なのです。その理由は……早く読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
細部の飽きない展開に虜
2年前、この絵本を0歳の弟にお姉ちゃんが読んであげた写真がありますが、その弟ももう2歳。アヒルのかいちゃんの「くわっ」のおねえちゃんの擬音語に大喜び。
観察力がどんどん成長してくる6歳の娘も、今年は目の付け所がまた一味違います。
かいくんを助ける池の周りで、スケートをする小さな犬のぬいぐるみがありますが、その子が「あれ、ここでもまだスケートしてる」「うわ、あらいもののよこでプールなんかしちゃって!お風呂でも浮きわしてたしね!夏でも冬でも水遊びがすきなんだね、きっと!」
彼女なりの、キャラクターづけがほどこされるほどの、細部へのこだわり。
かいちゃんが去っていく場面では、「トランプおかたづけしていってくれたんだね」など、ストーリーそのものに描かれていない「絵のストーリー」に釘付け。
一冊で、これだけ何重にも、何回も違って読める絵本は、そうそうないと思います。
「星」をみていて凍ってしまったかいちゃんですが、先日目の前の池のある公園で、夜中に流星群を観察した我が家。
「冬にこんなことすると、池のカモさん凍ってるの見えるかもね!」
作品世界が、どんどん日常に取り込まれていきます。
寝る前に読むとエンドレスなので(汗)そろそろ、寝る前に読むのは、考え直さないと(!!)です。
(ポピンズさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子2歳)
バムとケロそしてかいちゃんも!市場でみんなが買うのは、どんなもの?
一週間の真ん中水曜日。おやおや、いつも朝寝坊のケロちゃんが早起きして張りきってますよ。なぜかって……今日は月に一度のお買い物の日だから! 友達のかいちゃんも一緒に、バムが運転する車に乗って市場へお出かけです。
市場はたくさんのお店が出ていて、今日もとってもにぎやか。最初に寄るのは生地屋さん。ケロちゃんの新しいチョッキをつくるのです。ケロちゃんが選んだ生地は……。さらに八百屋さんにドーナツ屋さん、ちょっとおかしなハムスターのお店にも寄って。お腹がすいたら、みんなでお昼ごはん。あれ、ケロちゃんがいない? 気が付くと、ケロちゃんは扉がいっぱいある不思議なお店に入っていくところで……。
ああ、おかいものって、なんて楽しいのでしょう! それぞれのお店には所狭しと可愛いものから珍しいものまで並んでいて、おいしそうな食べ物もたくさんあって、なかには使い道のわからないものまで。ケロちゃんの選んだその古いフライパン、底がぼこぼこね。
島田ゆかさんの大人気シリーズ「バムとケロ」の第4作目はおかいものに行くお話。もうこれはファンにはたまらない場面の目白押し、なにしろ島田さんの描く小物たちにはどれ一つもれることなく愛情がこもっていますから。絵本の隅の隅まで、いくら眺めていても飽きることはないのです。おまけにシリーズを通して密かに活躍し続ける「あの子」たちを探し出すのもたまらない時間です。
さて、おかいものから帰ってきて買ってきたもの全部を広げてしまうのも大きな楽しみの一つです。だけどさすがにみんなお疲れで、そのままスヤスヤ……。最後の最後は、ケロちゃんからのサプライズでしめくくり! だからケロちゃんって好き。今回も可愛いお話です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ケロちゃんの家事姿に爆笑です
このシリーズの中では珍しいケロちゃんの家事姿に爆笑です。コーヒーを湧かす様子に吹き出してしまいました。できあがったパンケーキの色にも。
理由が、月に一度の定期市に出かける日だったから、ケロちゃん張り切ったんですね。お買い物が好きなんだ~。
この定期市が、魅力的。これまでの作品で、『雑貨として売っていたら買いたい』と思っていたような品々が、どのお店にもたくさん並んでいます。なんといっても、『うちにかえったガラゴ』にもでていたとらちゃん。この商売方法には参りました。
当時息子にうけたのは、ケロちゃんの食欲。そして、『ゆかいなとびら』のお店。最後の骨董屋さんでどうしても買いたいフライパンのため、とらちゃんのお店にオカリナを返しに行くページが、お買い物のリアルさが伝わってきて良かったな~。
エンディングのケロちゃんのパンケーキに、「お~、おいしそう~」と親子で感激してました。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)
初めて登場するキャラクター!ソレちゃんってだぁれ?
一度気になりだしたら、もうすっかりその魅力にはまってしまっているのが「バムとケロ」シリーズ。しっかり者でおおらかなバム、散らかし方は天下一品(!?)子どもそのもののケロちゃん。何でもない日常の一コマなのに、それはそれは魅力的な出来事ばかり起こるのです。更に小さな生き物や雑貨など隅々まで丁寧に描かれた画面は、どれだけ見ていても飽きることがありません。
そんなバムケロファンが大喜びしてしまう姿が目に浮かぶのがこの待望の最新作『バムとケロのもりのこや』。表紙では、またまたふたりは掃除をしているみたいだけど・・・?内容は読んでからのお楽しみとして、注目ポイントは「新しいキャラクターソレちゃん登場!」「あのお馴染みの人気者たちも登場」「ひみつがいっぱいの小屋」などなど。今回の舞台は森の中なので、緑の美しさもみどころです。
ファンとしては、また長く楽しめる絵本が一冊増えた喜びをかみしめるばかり。さて、シリーズ全作また引っぱり出してこなくっちゃ……。
キャラクターみんな、愛おしいです!!
新しいキャラクターのソレちゃん。職人気質で律儀なふるまい、寡黙な雰囲気ですがとっても気になるチャーミングなキャラですね。それにソレちゃんが食事をする時、毎回パンやお菓子を飲み物に浸して食べる所が微笑ましいですね。
こういう「くせ」をキャラクターに持たせることで、とても親近感がわいて魅力的にみえてくる所がバム&ケロシリーズが多くの方々に愛されるひみつなのではないでしょうか。
アヒルのかいちゃんも、ハムスターのとらちゃんも「相変わらずまたやってるね~~」とクスッと笑ってしまいます。
6歳の娘にとってはバム&ケロも仲間達も、現在進行形で生き生きと毎日を過ごしている友達のように見えるようです。特にケロちゃんは、いたずら三昧でおてんば盛りの妹と重なるようで、バムは自分と重なるそうです。
お部屋を散らかしたり、いたずら好きのケロちゃんを叱ったりせず、暖かく愛情を持って接するバムの姿は母親である私にもとても強く感じる所がありますが、長女は、自分もバムのように小さな子にあんな風に接したいという気持ちが芽生えてきたようです。
実際、妹がオモチャや絵本を散らかし放題にしている時、片付けはどうしてもお姉ちゃんの仕事になりがちで以前はふくれっ面でしたが、バム&ケロシリーズを読み出してからは「まったくもう、ウチのケロちゃんは...」なんて本の台詞を真似て笑いながらお片付けをしてくれるようになりました。
(カオルKJさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子1歳)
レシピ本から豆本まで!関連書籍も大人気
バムとケロの世界を、楽しくおいしく満喫できるレシピ本
バムとケロは、食べるのも料理するのも大好き! だから、絵本にはたくさん料理シーンが登場します。作者の島田ゆかさん監修のもと、忠実に絵本のおやつや料理を再現したレシピは、本著のみ! レシピの他に、料理シーンにまつわる楽しいエピソードも満載! 付録として、バム、ケロ、おじぎちゃんの3種類のステンシルプレートや、クッキーやドーナツの実物大型紙付き。手軽に作れる料理も載っているから、ぜひ親子で料理にチャレンジしてみてください!
【豆本付き】バムとケロ 小型絵本ボックス
大人から子どもまで大好きな、島田ゆかさんのバムとケロの絵本が「バムとケロ 小型絵本ボックス」になって登場です。
手のひらサイズの絵本4冊が、黄色のかわいいボックスに入った、贅沢で可愛いセット!さらに豆本まで付いています。
コレクションに。そしてギフトにも喜ばれること間違いなしのボックスです。
大人から子どもまで大好きな、島田ゆかさんのバムとケロの絵本が「バムとケロ 小型絵本ボックス」になって登場です。
手のひらサイズの絵本4冊が、黄色のかわいいボックスに入った、贅沢で可愛いセット!さらに豆本まで付いています。
コレクションに。そしてギフトにも喜ばれること間違いなしのボックスです。
小型絵本4冊がこんな素敵な特製ボックスに。
更に、豆本まで!コレクション心をくすぐられます。