ねこ、ねこ、ねこ…「ねこ絵本」大集合! その1-新しい絵本編
「ねこ」をモチーフとした絵本は、どうしてこんなにも個性的で、こんなにも心を惹きつけるのでしょうか。きっと作家さんの「ねこ」への溢れる愛情が作品からにじみ出ているのでしょう。
「ねこ」が大好きな方はもちろん、好きだけど飼えないという方、その魅力を知りたいという方のために。「ねこ絵本」を集めてみましたよ! …とは言え、魅力的な絵本がたくさんあるので、まずは新しい絵本から!
ネコ好きのみなさんにイチオシの、ネコ絵本の登場です。
タイトルからすでに「ねこだらけ」。
表紙の猫たちがギラギラと輝く目で、私たちをじっと見つめてきます。
ページをめくると、
ロシアンブルーやペルシャ、アメリカンショートヘアなど、人気なネコたちが親子ですまし顔。
子ネコはやっぱり可愛いね~と思ってみていると、すっくと後ろ足で仁王立ち。
それから、世界各地のネコたちが民族衣装でごあいさつ。ネコリンピックのはじまりです。
さらにページをめくっていくと、日本のネコのページに。そこでは、「にんじゃねこ」や「セーラーふくねこ」、「ゆうれいねこ」まで登場して、ネコ記念日を祝います。
とにかく、ページの頭からしっぽまで、ぜーんぶがネコで埋め尽くされた絵本です。
その数なんと400匹!
整然と並んだネコたちは、柄も衣装も千差万別で、ひとつとして、同じ姿はありません。
こんなにたくさんのネコを描くのだから、あきびんごさんもネコ好きなんだろうな……と思ったら、やっぱり「キキ」と「ジジ」というネコを飼っていたのだそう。
しかも、家の周りにやってくる野良ネコに名前をつけ、スケッチブックに模様や特徴を描いて「ネコ紳士録」をまとめるほどの愛猫家。
ページをめくりながら、1匹ずつじっくり観察するも良し、
自分に似ているネコを探すも良し、
友だちになりたいネコを探すも良し、楽しみ方、遊び方も無限に存在する絵本です。
今までネコに興味のなかった人も、「ねこだらけ」になってみてはいかが?
(木村春子 絵本ナビ編集部)
かわいいね、かわいいね、ポーリーちゃん
表紙にちょこんと居ずまいを正して座る、グレーのトラネコ。
ブルーの目と、ふわふわの毛並が、なんて美しいのでしょう!
彼女の名前はポーリーちゃん。
「かわいいね かわいいね」って言われていたら、
どんどんかわいくなっちゃったのだそう。
絵本はポーリーちゃんが生まれたばかりの頃から、
ステキなお嬢さんになった頃までを、
ポーリーちゃんに話しかけながら、ゆっくり時を刻むように紡いでいきます。
まるでお人形のようにきれいなポーリーちゃんだけど、
森へ出かけて、狩りをしたり、ときどき仲間とケンカをしたり、
「しょうらい なにに なるの?」との問いかけに、知らんぷりをきめてみたり。
仕草や行動は、ごくごく普通のネコそのもの。
身近にネコがいる人なら、「そうそう、うちの子もこんな感じ!」と
共感することでしょう。
作者は、生粋のネコ好き(もちろん、ほかの動物も大好き!)で知られる、どいかやさん。
色鉛筆の繊細なタッチで描かれた絵は、ポーリーちゃんだけでなく、
ネズミもウサギもトカゲも、それらを包み込む緑豊かな自然も
とっても愛らしく描かれています。
きっと、どいさんが「かわいいね かわいいね」と言いながら描いたんだろうな…と、
作品に対する作者の深い愛情が感じられる絵本です。
(木村春子 絵本ナビライター)
ネコ好きによるネコ好きのための絵本。
ぼくね、誕生日のおくりものだったんだ。新しい家のいちばんのお気に入り、バルコニーから屋根にのぼっていくと……そう、ここは世界のてっぺん! ネコの毛並みや仕草が表情豊かな、ネコ好きによるネコ好きのための絵本。
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