頑固な3歳児、言い聞かせるべき?【子育てアドバイザーに聞く「育児お悩みQ&A」】
絵本ナビユーザーの「育児のお悩み」を解決!
「子どものこんな行動って叱っていいの?」「予定通り行動できなくていつもイライラ…」などなど、理想通り、想像通りにいかない子育て。
子育てに正解はないとはいえ、もう少しスマートにいかないかしら…と思ってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
以前、絵本ナビで行ったアンケートで寄せていただいた絵本ナビユーザーからの「育児の悩み」に、子育てアドバイザー・高祖常子さんが回答する連載です。
3歳・男の子ママのお悩み
日々の生活でもだいぶ我慢ができるようになってきたと思うのですが、頑固なところがあるせいか、まだまだというときもあります。公園で遊んでいるときに「寒くなってきたから家に帰ろう」と言っても、(自分も寒いのに)「まだ!」と帰ろうとしないなど…。何とかして我慢させるべきなのか、それともまだまだ難しい年齢と長い目で見るべきなのか…。悩みます。
A 気分の切り替えを手伝ってあげよう!
エピソードからお子さんのもっともっと遊びたい気持ちが伝わってきます。公園での遊びがとても楽しかったのでしょうね。遊び込むことは子どもの体や心の成長発達にとても大事なことです。どのような遊びだったのかわかりませんが、公園で遊ぶことは身体能力など体の発達にとてもいいですね。そして、それだけ帰りたくないということは、「もっと遊びたい」「もっとこんなことができるかも」と頭の中もフル回転。脳の発達にもとてもいい状態だったと思います。
(子ども自身)自分も寒いのにとのことですが、大人でも楽しくて、寒さを忘れてしまったという経験がきっとあるはず。公園に行くと、寒くなっても遊び続けることがよくあり、それが気になっているのなら、さっと羽織れる動きやすい上着など、自宅から用意して行って、着せて、寒さへの対策をするといいでしょう。
頑固というのは、悪いことではありません。「絶対にこうしたい」「これが大好き」など、ママとしてはなかなか子どもが言うとおりに動いてくれないのは困ることですが、そのように感じることや、そんな気持ちを持つことは悪いことではありませんよね。その意思表示として「まだ!」「イヤだ!」「帰りたくない!」となるわけです。でも、この子どもが持った気持ちを大事にされることはとても大切なこと。「まだ帰りたくないんだね」「今日は楽しいね」と気持ちを受け取ってもらえることは、子どもの自己肯定感を育みます。
親の方は、その場に応じて「寒いから帰ろう」「そろそろ帰って、ご飯を作らないと」など、状況などによって、次の行動を思い浮かべて提案しますが、子どもはさっと気持ちを切り替えられないこともよくあります。
そうは言っても、そろそろ切り上げて帰りたいときには、以下のような方法があるでしょう。
・わかりやすく説明する:たとえば子どもの手を両手で包んで「わー、おててが冷たくなってるよ。風邪ひくと心配だから、そろそろお家に帰ろうよ」などと声をかけてみる。
・帰ってからの楽しいことを伝える:今が楽しくてなかなか帰る気にならないので、「帰ったら、一緒におやつ作ろうよ」など、帰ってからの楽しみを提案してみる。
いろいろ相談しても、気持ちが切り替わりにくい場合は「じゃあどうする?」と相談してみましょう。「もう1回やったら帰る」など、子ども自身が提案してくれるかもしれません。ぜひ、コミュニケーションを取りながら解決してみてくださいね。
子育てアドバイザー・高祖常子さんへの質問募集!
【子育てアドバイザー・高祖常子さんに聞く「育児お悩みQ&A」】では、読者のみなさんからの感想や質問を募集しております。アンケートよりご意見をお寄せください。
質問に答えてくれたのは…
高祖常子さん
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。
子育てに悩むママ・パパへ!高祖さんの本
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外出自粛による子どもの休校、親の在宅勤務等により、子どもと一緒に過ごす時間が増えました。
慣れないテレワークや、生活への不安も募る中、親子ともに強いストレスを抱えてしまうケースも増えています。
パパママも、子どもたちも、せっかく一緒にいる時間が増えたのだから笑顔で過ごしたい。
そう思えば思うほど、イライラしてしまうことがしんどい……そんな悩みを抱えるパパママは必読!
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改正児童虐待防止法が2020年4月より開始されました。
とはいえ実際は、親や教育現場の中に、まだ「体罰=しつけ」の意識、特に男児は怒鳴られ、叩かれることで鍛えられるという考えは根強く残ります。
厳しくしごかれてきた時代のパパもたくさんいらっしゃると思います。また、ママにとっては力も強く活発な男の子を育てるのに「言葉だけでは伝わらない…」と不安になることもあるでしょう。
ですが、それでも「怒鳴る」「叩く」は、子どもにとって恐怖が植えつけられるだけの、間違ったしつけの方法なのです。
本著では厚労省や東京都の体罰防止に関する会議等に参加している著者が、法的な角度の解説も踏まえつつ、いかに「怒鳴る」「叩く」が子どもに悪影響かをまとめ、
コミュニケーションが取れない乳児期から、男児特有の困った行動が出始める幼児期、学童期の「親の感情を“おしつけない”子育て法」を、漫画でわかりやすく紹介します。
0歳から6歳までの年齢別になっていますが、いつから始めても遅くはありません。
でも今すぐに、親が「怒鳴らない、叩かない」と心に決めてほしい。そう思いを込めた一冊です。
メディアに話題になった『イラストでわかる 感情的にならない子育て』(2017年)の第2弾。
著者は、前作同様「どならない、たたかない子育て」を推進し、4万6000人のママとパパにアドバイスしてきた、子育てアドバイザーの高祖常子さん(育児情報誌miku編集長)。
育児情報誌mikuのアンケートによれば、親の約6割以上が「子どもをたたいしまったことがある」と答えたことがあるとのこと。「毎日イライラ」「たたきそうになった」「どなってばっかり」と自己嫌悪するママやパパに贈る、「子育ての困った」をまるっと解決してくれる1冊です。
前作は「たたかない」「どならない」で子育てする大切さを伝えた前作はたくさんのメディアで取り上げられました。今回は、読者の方々やセミナー受講者の方々から届いた質問に、著者高祖常子先生がお答えしたものです。
前作と同様に、イラストやマンガは上大岡トメさんが担当。かわいいイラストに「イラっ」とくる場面もほっこりさせてくれます。
シーンは<食事中><なんでもイヤイヤ><園・学校の準備><睡眠><習い事><友だちとのあそび><パパや祖父母との関わり>etc.
【この本の特徴】
・かわいいマンガとイラストでさくっと読める
・毎日のシーン別でわかりやすい
・イラっとなってしまったときのママ・パパの「心の整理の仕方」もわかる
著者は、「どならない、たたかない子育て」を推進し、13万部以上発行される育児情報誌miku(全国の小児科、子育て支援センター、幼稚園、保育園に配布)の編集長、高祖常子さん。
育児情報誌mikuのアンケートによれば、親の約6割以上が「子どもをたたいしまったことがある」と答えたことがあるとのこと。子どもを愛しているのに、イライラして、どなったり、感情的になってたたいてしまう……。本当は、そんなことしたくないのに……。
この本は、おもわずカッとなって、どなったり、たたいたりしている自分に自己嫌悪しているママ・パパに向けたものです。
どなったり、たたきそうになる前のクールダウンの方法など、具体的な対処法などの方法論も掲載しています。また、人気イラストレーターの上大岡トメさんのかわいいマンガとイラストで、忙しいママやパパも短時間で読めて、抜群の効果を発揮する一冊です。
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