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『スーホの白い馬』など、赤羽末吉さんが遺した名作

モンゴルの雄大な風景を描いた『スーホの白い馬』など、数多くの名作を世に送り出してきた絵本画家の赤羽末吉さん。

その業績が称えられれ、世界に有名な児童文学の賞である「国際アンデルセン賞」を、日本人で初めて受賞されました。

ここでは、赤羽末吉さんが遺した名作の数々をご紹介します。

赤羽 末吉(あかばすえきち)

1910年東京生まれ。1932年渡満。戦後は子どものためのさし絵の仕事に情熱をかたむけ、1959年、日本童画会展で茂田井賞受賞。1965年には「ももたろう」(福音館書店刊)と「白いりゅう黒いりゅう」(岩波書店刊)で、さらに1968年には「スーホの白い馬」(福音館書店刊)で、それぞれサンケイ児童出版文化賞を受賞。1990年没。

<写真:家族提供>

赤羽末吉さんの代表作、『スーホの白い馬』

赤羽末吉さんの代表作『スーホの白い馬』は、1967年の発刊以来50年以上の時を超えて今も読み継がれています。

22歳から旧満州である中国東北部で暮らした赤羽末吉さん。

取材のため訪れた内蒙古(現・内モンゴル自治区)で見た壮大な風景に感動し、そこで目にしたものを大量の写真やスケッチに収めました。

『スーホの白い馬』の壮大なイラストは、このときの写真やスケッチがもととなり生まれたそうです。

国語の教科書にも採用されているこの名作を、ぜひ絵本でじっくりとお楽しみください。

モンゴルの楽器「馬頭琴」の由来となった物語

スーホの白い馬

昔、モンゴルの草原に、スーホという貧しい羊飼いの少年がいました。スーホはとしとったおばあさんと二人きりでくらし、大人に負けないくらいよく働きました。
ある日、スーホは生まれたばかりの小さな白い馬を拾って帰ります。スーホが心を込めて世話したおかげで、子馬は立派に育ちました。
ある年の春、殿様が町で競馬の大会を開き、一等になったもの者は殿様の娘と結婚させるという知らせが伝わってきました。
スーホは白い馬を連れて競馬大会に出て、見事一等になります。
ところが一等になったスーホが貧しい羊飼いであることを知ると、殿様はスーホにひどい仕打ちをします。

モンゴルの楽器「馬頭琴」の由来となった、せつなく悲しい物語です。
赤羽末吉氏によるダイナミックな構図の壮大なイラストが、このおはなしのスケールを大きく感じさせてくれます。
特に横長の見開きシーンは圧巻です。
権力者の不条理な対応に打ちのめされる羊飼い。
読み進みながら、憤りとせつなさを感じざるを得ません。

小学校2年生の国語の教科書に採用されており、大人と子どもを問わず愛され続けている名作。
ぜひ家の本棚に置いておきたい一冊です。

 

■読者の声

強くてたくましい白馬
 わたしは、「スーホの白い馬」を読んで、白馬は、とても強くてたくましくて、すごいと思いました。

 わけは、オオカミがスーホのかっている二十頭のひつじをさらおうとしたとき、白馬は、ひっしでオオカミとたたかって、スーホが気づくまでがんばっていたからです。

 もう1つすごいと思ったりゆうは、とのさまが、たくさんのおきゃくをよんで、さかもりをしたとき、とのさまは、とちゅうで白馬にのって、おきゃくに見せてやることにしましたが、白馬はものすごいいきおいで、とのさまをふりのけて、弓が体じゅうにいっぱいささって、体が弱りはてていても、大すきなスーホのところに走っていったからです。
わたしは、スーホと白馬は、とても強いあいでむすばれていると思いました。

 わたしが1ばん心にのこったのは、白馬がスーホのゆめの中に出てきて、
「そんなにかなしまないでください。それよりわたしのほねやかわや、すじや毛をつかって、がっきを作ってください。そうすれば、わたしは、いつまでもあなたのそばにいられますから。」と言ったところです。
白馬は、とてもやさしくて、自分がしんじゃっても、スーホのことを思える、本当にとくべつな馬なんだと、わたしは思いました。

(天使のケーキちゃんさん 10代以下・その他の方 )

今なお生き続けている
 お話の奥にある意味がより深く理解できるようになった頃から、「悲しいお話はいやだ」と言って、「人魚姫」のような物語でも読みたがらなくなった娘。
いろいろな感情が芽生える時期でもあり、とにかく今は親子でいっしょに絵本を楽しむ時間を大切にしようと思い、無理に悲しいお話を読ませることはしてきませんでした。

 でも、その中には、「悲話」ということを超えて、心に残る名作も数多くあり、「スーホの白い馬」もその1冊だと思っていましたので、与える時期を慎重に待っていました。
そして、ちょうど2年生の国語の教科書にも載っていることを知り、その前に家で読んでおこうと思い、手渡すことにしました。

 いつもなら、「悲しかった・・・」と目を伏せてしまう娘ですが、この物語に関しては、それ以上に何か感じるものが大きかったようで、悲しみの中にも希望を見出したときのような力強さが、娘の目から伝わってきました。

 我が家では、この夏、娘が生まれたときからずっときょうだいのようにいっしょに育ってきた愛犬が亡くなったばかりです。娘にとっては、スーホに愛犬の姿を重ねる部分もあり、余計に辛いお話だったに違いありません。
けれども、愛犬が今もなお変わらず娘の心の中で生き続けているように、スーホも馬頭琴という楽器として、ひつじかいの少年と共に生きていることを、心の奥深くで感じることができたのかな、と思います。
(ガーリャさん 40代 ママ 静岡県 女の子8歳)

名作
私自身は、子どものころ絵本が大好きでたくさん読みましたが、この絵本は覚えていませんでした。

本屋さんや図書館で見かけることが多く、有名な絵本なんだろうけど、絵が子どもの好みではなかったことや、文章も長く難しそうだったことから、なかなか手に取る機会がありませんでした。

娘が5歳になったこともあり、良いと言われている絵本を読んであげたいという気持ちから、図書館で借りてみましたが、読んでみて思ったことは「やはり名作といわれる絵本には、名作たる理由がある」ということです。

可愛らしい絵や、面白いお話が大好きな娘ですが、意外にも最後まで真剣な表情で聞いていました。

とのさまの理不尽な仕打ち、白馬が死んでしまうという結末に、少し驚いたようですが、5歳なりに思うところはあったようです。

読み終えて「どうして白馬は帰ってきたんだろう?」と聞くと「スーホが大好きだったから、矢がささっても会いたかったから」。
「スーホはどんな気持ちだったのかな」と聞くと「白馬が死んじゃって悲しかった。でも楽器になって、ずっとそばにいられるから大丈夫だね」と応えてくれました。

少し難しいかな、と思いながら読みましたが、5歳なりに内容もほぼ理解でき、受け止めることができたんだな、と思っています。

もう少し大きくなると、もっと理解が深まると思いますし、この絵本の景色も思い浮かべることができるようになるかもしれません。

娘は年長ですが、小学校1~2年になったらまた読んであげたいな、と思いました。
(solicaさん 30代 ママ 北海道 女の子5歳、女の子2歳)

英語で読むCD付きの英語絵本も

英語でのコミュニケーションにつながる『スーホの白い馬』の英語絵本

英日CD付 英語絵本 スーホの白い馬 Sukh’s White Horse

哀しくも美しいモンゴルの民話『スーホの白い馬』。
この愛されてやまない名作を、英語・日本語の素晴らしい朗読と臨場感のある良質な音楽によってドラマチックに再現されたシリーズが「英日CD付英語絵本」です。翻訳された英語絵本のページを開き、赤羽末吉さんの描く見開きいっぱいに広がるモンゴルの大草原を前にCDをかけてみましょう。

To the North of China, in Mongolia,
extends a broad, grassy plain.
中国の北のほう、モンゴルには、ひろい草原がひろがり、
The people who live there have kept sheep, cattle and horses for many ages.
そこに住む人たちは、むかしから、ひつじや、牛や、馬などをかっていました。

英語、日本語と交互にバランス良く入る朗読はなんともリズミカルで明快。物語に更なる抑揚をつけて私たちの想像力をかき立ててくれます。こだわりの音源は、一流のスタッフとキャストによるもの。音を聴くだけで情景がぱっと目に浮かぶその世界観は、まるで上質な1本の映画を見ているような気持ちになります。母国語の日本語を大事に考えている作品だからこそ、豊かな日本語と英語の表現が自然と身につけられるよう工夫がされているんですね。
何度も何度も繰り返し音声を聴いているうちに耳が慣れてきて思わず真似をしたくなるんです。

スーホが瀕死の馬を抱えながら、声をころしてもらす台詞や、
"White horse, my dear white horse, please don’t die!"
「白馬、ぼくの白馬。死なないでくれ!」

夢の中で、スーホに語りかける白い馬の心優しい台詞など、
"Thay way, I can always be beside you. I can comfort you."
「そうすれば、わたしはいつまでも、
 あなたのそばにいられます。あなたをなぐさめてあげられます。」

そこには、「こういう気持ちを伝えたい」という感情と言葉(英語)が結びついた時に、初めて発することができる自然な英語のコミュニケーションがあります。子ども達はそれを絵本の世界から大人が想像する以上に感じ取り、自分のものにしていくようです。小学校での英語劇に「CD付英語絵本」シリーズが使われているというのも納得ですよね。絵本の世界をより深く楽しみ味わい、そして心から感動し、英語に触れることができたら子どもにとって忘れられない経験となることでしょう。
英語絵本の巻末には、本文内容(英語日本語併記)ガイドもありますから英語に不安のある方でもご心配なく。馴染み深い名作絵本の翻訳版は、肩肘はらずともやさしく私たちを英語の世界へと導いてくれる案内役となってくれそうです。『スーホの白い馬』をよくご存知の方もはじめて出会う方も一度この世界を味わってみてください。今までに体験したことのない新しい世界が待っているはずです。
子どもの英語教育にはもちろんのこと、是非とも「子どもの頃に読んだ懐かしい名作を音で聴いてみること」大人の方にもお薦めしたいです。

 

日本画家として活躍!中国、モンゴルの民話の絵本

旧満州時代、仕事の傍ら土俗人形の蒐集や影絵人形芝居を研究し、日本画家としても活躍していた赤羽末吉さん。

そのときの経験をもとに、中国やモンゴルの民話を絵本も数多く手がけています。

雄大な大地の風を感じる中国、モンゴルの民話の絵本を、ぜひお楽しみください。

中国苗族に伝わる、深い味わいのある民話

あかりの花 中国苗族民話

昔、山で仕事をしていた若者の額から一滴の汗がこぼれおち、真っ白なユリの花が咲きました。若者がそのユリを家に持ち帰ると、あかりの灯心がゆらめき、花の中から美しい娘があらわれました。娘は若者と一緒に昼は畑仕事、夜はあかりの下で刺繍を刺してくらしました。しかし、働いて裕福になった若者はいつしか遊び歩くようになり、再びあかりの灯心がゆらめいたとき、娘は飛んでいってしまいます……。中国苗族に伝わる民話です。

■読者の声

深い味わいのある昔話
日本の昔話だけでなく、中国の昔話絵本もたくさん出している赤羽さん。

この本は高学年以上の読み聞かせに向くリストにもありました。

私も読んでみて、高学年以上で読んでみたいと思いました。

ゆりの花を助けたその後は『つるにょうぼう』に似た感じもあります。

トーリンが怠け者になったため、娘が家を出て行く場面、表紙にもなっていますが、金鶏鳥に乗って出て行く場面が、

とてもダイナミックで色遣いも鮮やかだと思いました。

ゆりの花、あかりの花、金鶏鳥の赤、色彩的な美しさもあるお話です。

それだけでなく、一旦怠け者になったトーリンがまた元通りの働き者になるのか

といった心の動きの方もまた一つの見どころで、深い味わいのある昔話だと思いました。

赤羽さんの昔話絵本はその裏に徹底的な取材や時代考証があるので、安心して読める昔話絵本だと思います。
(はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)

心を打つモンゴルの昔話

いしになった かりゅうど モンゴル民話

心のやさしい狩人ハイリブは、助けた白へびから恩返しとして、鳥やけもののことばがわかる玉をもらい受けます。ある日、鳥たちが「明日、大雨で山が崩れる」と話しているのを聞いたハイリブは、村人たちに逃げるように伝えますが、信じてもらえません。でも、鳥のことばがわかることを他の人に話してしまうと、ハイリブは石になってしまうのです。ハイリブは悩んだ末、ある決断をしました・・・・・・。心を打つモンゴルの昔話。

■読者の声

いろいろ考えさせられました
助けた白へびのおかげで
鳥やけもののことばがわかる玉を手に入れた、
というとまるで聞き耳頭巾を思い出したのですが、
そこから様子が異なり、
自分は石になっても村人たちを助けようとした
ハイリブの自己犠牲。
何とも言えない後味の悪さ。

ハイリブにとって、
白蛇を助けたことはよかったのか。
知らなかったら、
もちろんみんな死んでしまったかもしれないけれど、
悩むこともなく犠牲になることもなかったのに。
でもおかげで、民話となるぐらいみんなに感謝され、
尊敬されてるのでしょうが。

いろいろ考えさせられました。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)

夜空の星の天の川にまつわる壮大な中国民話

ほしになったりゅうのきば

りゅうのけんかで裂けてしまった天。若者サンは白姫の助けを得、人々の苦難を救いに出かけます。夜空の星の天の川にまつわる壮大な中国民話の世界です。

■読者の声

龍のけんかで天が裂けた 壮大なお話
北海と南山にすむ龍の兄妹がモモが九つあり お互いに自分の方がたくさん食べたいのでけんかになり 天が裂けたのです。

その結果 人間たちは、雨や日照り 寒さに困り果てるのです
それを救ったのが 石から産まれた、おじいさんとおばあさんの子供サンという若者(英雄という意味の名前)
ここからは 凄くドラマチックで壮大です
ひげのおじいさんの登場
赤羽さんの絵はすばらしいと思いました
赤い龍の目から涙が・・・ サンが天を繕うために龍の牙をとりにいくのです、すごいドラマがあります

三人の娘の一番末の娘は「みんながしあわせに するためなら これくらいの苦労はなんでもありません」(二人の姉は自分の事ばかり考えています)

この二人の勇気ある姿は感動です
なんと 龍の牙の星が輝いている(すごく きれいでした!)

おかげで みんなを救うことが出来たのです
中国の昔話は   壮大です。
 人のためにと 勇気あるサンと白い姫
長いお話ですが よんだ後はすごい勇気をもらえたような気がしました

赤羽さんの壮大な絵も印象深いです!
(にぎりすしさん 50代・その他の方 )

中国の少数民族、イ族のあいだに伝わる、痛快な物語絵本

王さまと九人のきょうだい

おおむかし、ある村に、いつも「子どもがほしい、子どもがほしい」と思っている、としよりの夫婦がすんでいました。おばあさんが悲しんでいると、白いかみの老人があらわれて、ひとつぶのめば子どもがひとり生まれるという小さな丸薬を九つくれました。おばあさんがその丸薬をのむと、まもなくおなかがふくらんで、ある日とつぜん、九人のあかんぼうが生まれたのです。
その名も、「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」という変わった名前。
九人が成長したころ、王さまの宮殿で、いちばん大事なはしらが倒れてしまいました。困った王さまは「はしらをもとどおりにできたものには、のぞみのほうびをとらせる」とおふれを出すのですが・・・。

中国の少数民族、イ族のあいだに伝わる、痛快な物語絵本。
九人の名前は、九人にそなわった能力をあらわしています。
「ちからもち」に宮殿のはしらをなおしてもらったのに、ほうびをとらせるどころか、その能力を怖がって次々無理難題をふっかける王さまに、きょうだいは能力を生かしてたちむかい、ついにはひどい王さまをやっつけてしまうお話です。

子どもたちが(そして読んでいる大人、私も)大好きなのが、そのいっぷう変わった名前と、そっくりに見えるのに少しずつ違うきょうだいの絵!!
あかんぼうのページですでに赤いあかんぼう(おそらく「あつがりや」)や、指をくわえているあかんぼう(同じく「くいしんぼう」)、足の長めのあかんぼう(「ながすね」)がいたりして、どのあかんぼうがどの名前?と探してみるのも楽しいです。

絵は『スーホの白い馬』で著名な赤羽末吉さん。不機嫌な王さまの表情といい、悠々とした中国の風景といい、ユーモラスな構図や絵筆の色合いといいすばらしい。
訳は、中国の民話や昔話を多数翻訳している君島久子さん。きょうだいがくりかえし王さまの難題を一蹴するくだりは、名前のおもしろさとともに、何度読んでも飽きません。
“「ぶってくれ」は(略)うれしそうにいいました。「ああ、いいきもちだ! もっと、ぶってくれ!」”・・・という具合です。
さすがは1969年発売以来、読み継がれているロングセラー。
絵本としては文字は多めですが、テンポよく読めます。明るくたくましい民話の世界が見事に再現され、子どもが成長しても、心に残りそうな傑作絵本です。

■読者の声

大プッシュの1冊
お友達に紹介してもらって
5年生と3年生の読み聞かせに使いました。
およそ13分もの長いお話。
でもこの長さもものともしない面白さ、テンポの良さはピカイチ。
子どもたちも飽きずに真剣に聞いてくれました。
九人のきょうだいの奇妙な名前でまずは笑いが起き、
それぞれが巧いこと活躍して王さまを負かしていく様子が
小気味良いです。
ここまでテンポが良いと低学年に至っては
ページをめくるたびに
「次はあつがりやが来るぞ!」とか「ながすね、すっごい足が長い!」などまるで参加型のような賑やかな反応が見られます。
ほぼ小学生全学年で外さないお話ではないかと思います。
強力にオススメします。
(さえら♪さん 40代・ママ 女の子7歳)

「ももたろう」や「さるかに合戦」などの日本の昔話

赤羽末吉さんは、中国、モンゴルの昔話だけでなく、日本の昔話の絵本も数多く手がけています。

味わい深いその絵のタッチは、昔話の世界観にぴったり!

赤羽末吉さんが描く日本の昔話も、ぜひお楽しみください。

日本画を想起させる水彩で味わい深く描かれた『ももたろう』

ももたろう

おなじみの日本昔話が、日本画を想起させる水彩で味わい深く描かれました。加えてこの作品の特徴は、独特の擬態語と言葉のリズムです。桃の流れてくる「つんぶく、かんぶく」、桃の割れる「じゃくっ」、赤ちゃん桃太郎の泣く声が「ほおげあ、ほおげあ」。「鬼が島の鬼が来て、あっちゃ村で米とった。こっちゃ村で塩とった。姫をさろうて鬼が島」など、すでに知られているお話が、聴覚を刺激する音と民話調の抑揚の生きた日本語で語られ生き生きとよみがえります。このリズムは大人にとっても魅力的。昔話のよさがぎゅっとつまった一冊です。

■読者の声

日本の文化を感じる絵本
数社から出ている「桃太郎」の絵本を比べた書評を読んでお勧めのこの本を購入しました。

4歳の娘にはこういった物語は初めてだったし、絵もそれまで読んだ絵本とは全く違うタッチ(筆、和の色調)だったので、興味を持つか心配でしたが、すぐにお気に入りの一冊になりました。
当時、ひらがなを一生懸命覚えていましたが、一番最初に自分で声に出して読んだ本がこの本で、それだけ娘にとって特別な絵本だったのだと思います。

私にとっては、最初は自分の記憶とは違う独特の表現(「ももが つんぶく かんぶく つんぶく かんぶくと ながれてきました。」「うーまい ももっこ、こっちゃこい。にーがい ももっこ、あっちゃゆけ」等)に少し戸惑いましたが、繰り返し呼んでいるうちに味わいが出てきて、テンポも良く、いっちょ暗記していつでもどこでもお話してやろうかと試みましたが、、、4歳の娘の方がはるかに正確に覚えており、細かいだめだしをたくさん受ける始末でした。

赤羽末吉の絵も本当に日本の昔話にぴったりで、すばらしい日本の文化に触れさせることができるお勧めの絵本です。
(そらききさん 30代 ママ 神奈川県 女の子5歳、女の子2歳)

すごくいい!!
漫画的ではない赤羽末吉さんの絵がとてもいいです!
文章も何ともいえない味があります。
元来の昔話とはこういうものなのだな~と改めて感じました。
内容も実に原作に近いカタチだと思います。
ちゃんと「ももたろう」を読み聞かせたい方におすすめです!!
大人にもおすすめです!
誰でも知っているお話ですが,手元に置いておきたい絵本という気がします。
購入してよかったです。
(まゆみんみんさん 30代 ママ 兵庫県 女の子3歳)

迫力あるダイナミックな絵でお届けする『さるかに合戦』絵本の決定版

さるとかに

「かにどん かにどん、どこへ いく」
「さるの ばんばへ あだうちに」
みんなは、げんき いっぱい、がしゃがしゃ ぶんぶん、
ころころ ぺたりぺたり、ごろんごろんと、さるのばんばへ むかいました。

世の中にたくさんの「さるかに合戦」の絵本があります。
赤羽末吉のダイナミックでいきいきとした絵と、
神沢利子のリズミカルな文が調和したすばらしい作品です。
40年以上愛されつづけた日本の名作を復刊。

■読者の声

絵力がスゴい!
私が幼かった時は、コレとは別の「さるかに」で育ちました。
大人になって発見したこの絵本。絵の迫力に圧倒されました。これぞ日本の絵本!!!といった感じ。幼い頃に出会いたかった!と思う反面、渋い絵の良さを全て理解できたかどうか、、、。今はこの渋さがとてもツボです。

複数の出版社から発売されているし、ストーリーを知らない人はいない「さるかに」のおはなし。
自分が覚えているストーリーとの違いを話し合うのも面白そうです。


読み聞かせ→年長さん~高齢者まで◎
大人絵本◎
(ブライトさん 30代・その他の方 )

代表的な日本の昔話を、素朴なタッチで美しく描く

したきりすずめ

「すずめやすずめ すずめのおやどはどこじゃいな……」代表的な日本の昔話です。情感あふれる文章と素朴で美しい丹緑画が完璧な絵本の世界を作りあげます。

■読者の声

ごっつぉさん!
これまた誰でも知っている名作古典ですが、我々が知っているようなあまり現代風に改変されていないストーリー、漫画的な絵でない、という条件で選んだのが本書です。赤羽さんの絵は、独特のタッチで雰囲気がよく出ています。気の良さそうなおじいさん、ちょいと一癖ありまっせといった感じのおばあさん、脇役だけどとても存在感があるうまあらいどん、うしあらいどん、と人物の描き方が特にいいですね。石井さんの文章は「いっすんぼうし」でもそうでしたが子供の心を引く決めゼリフがちりばめられていて、本書でも「びんがびんが」「ごっつぉさん」「あいよ」は子供たちのお気に入りのセリフになってしまいました。最近では「いっすんぼうし」と並んでリクエストの上位を占めています。
でもご飯がおわったらちゃんと「ごちそうさま」って言うんですよ・・・。
(ウィスターさん 30代・大阪府高槻市  男3歳、男2歳)

昔話よりももっと昔の、「神話」の絵本たち

赤羽末吉さんは、舟崎克彦さんとのコンビで、神話の絵本も手掛けています。

昔話よりもっと時をさかのぼった、日本の神話の世界。

「イザナミとイザナギ」「アマテラスオオミカミ」「スサノオノミコト」など、少し聞いたことはあるけど詳しくはわからない、という方も多いのではないでしょうか?

独特のタッチで描かれた赤羽末吉さんの神話の絵本で、ぜひじっくりと楽しんでみてください。

日本の誕生を描いた、イザナミとイザナギのお話

くにのはじまり

伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の神は、天の浮橋(あめのうきはし)に立って、目の前にただようものの中に矛(ほこ)をさしこんで、かきまわし、陸地をつくりました。

■読者の声

子供は島?
このシリーズの「やまたのおろち」を読んで、ぜひシリーズの1巻から読んでみたいということで、読みました。

みなさんの知識深いレビューを読んで、自分が全くの素人であるのを認識しました。稚拙な感想だと思いますが、とても感想を書きたくなる本です。

私は子供と同レベルで楽しませてもらいました。
くにのはじまりがまず思いもよらないもので驚きの連続でした。
イザナミとイザナギという男女の神様が結婚して子供を生んだということですが、生んだ子供が人間でなく島?ということで不思議の連続ですが、ファンタジーだと思って素直に物語を楽しみました。

途中黄泉の国へ妻に会いに行ったシーンでは、ちょっと怖いムードも漂いちょっとどきどきもしました。
ただ、あんなに妻のことを思っていたのにあのような形の別れが待っていたのはなんとなく切なかったです。

「やまたのおろち」のような派手な感じはなかったですが、次も読みたいと思ったお話です。
(AAさん 40代・ママ 女の子10歳、女の子8歳)

アマテラスオオミカミとスサノオノミコトのお話

あまのいわと

須佐之男(すさのお)の命(みこと)のあまりの乱暴ぶりを見かねて、日の神天照(あまてらす)が岩戸にかくれてしまったので、世界は暗闇にとざされてしまいました。

■読者の声

イメージが残っていたらいいな
神様のお話なんだけれど、
兄弟げんかでふてくされて、
隠れたり、
なんとも人間らしい感情豊かな神様のお話で、
尊敬というより、親しみを感じてしまいます。

なんとなく知っているこの天岩戸のお話も、
子どもに伝えようとすると
あいまいに理解していることも多く、
かといってこの絵本では言葉は難しいし、
おそらく完璧に理解はできてはいないでしょうが、
なんとなくでも子どもの中に
イメージが残っていたらいいなと思います。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)

人間よりも人間らしい日本神話

すさのおとおおくにぬし

兄弟神におわれて黄泉(よみ)の国へのがれた大国主(おおくにぬし)の命(みこと)は、須佐之男(すさのお)の命(みこと)の娘、須勢理姫(すせりひめ)と出会い、おたがいにひかれるのですが……。

■読者の声

人間よりも人間らしい
断片のように知っていたこの試練も
実は娘の婿に対する嫉妬から来ていたんですね。
なんというか、もっと深い意味があるのかと思っていただけに
ちょっとがっくり。
でも、それが人間よりも人間らしい日本神話らしいですね。

でもだからこそ人々は面白いと思い、
こうして残ってきたんでしょうね。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)

まだまだある!日本の神話の絵本、こちらもどうぞ!

赤羽末吉さんが「文」と「絵」両方を手掛けた絵本も見逃せない

画家としてのイメージが強い赤羽末吉さんですが、「文」と「絵」両方を手掛けた絵本も数多く出版されています。

ここでは、赤羽末吉さんが絵だけだなく文も手掛けた絵本をご紹介します。

ゆかいでスピード感のある創作長編物語

おへそがえる・ごん (1) ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻

おしぼたんのようなおへそを押すと、口から雲を吐くふしぎなかえる、おへそがえる・ごん。友だちになった少年けんとともに、ぽんこつやまに向かうごんの前に、奇妙なおばけや巨大なたこがあらわれます。果たしてその正体は? 国際アンデルセン賞を受賞した、日本を代表する絵本画家・赤羽末吉が、ゆかいでスピード感のあるストーリーと、たしかな筆づかいの絵による描写とで、子どもたちに語りかける創作長編物語の第一巻。

■読者の声

かえるなのにおへそがある
おへそがえるのおへそぼたんをぼくもおしてみたいと思いました。

かえるなのにおへそがあるのがおどろきです。

ごんが人間ぐらいの大きさで人間をたおすほど、強いのでかっこいいと思いました。

けんというなかまもできてよかったと思いました。

風がきて自分がふいた雲をすってやっつけられたところがおもしろかったです。

二かんも読んでみたいです。
(はなびや2号さん 10代以下・その他の方 )

おへそが大好きな雷様の、ユーモアたっぷりの物語

へそとり ごろべえ

かみなりのごろべえは、おへそが大好き。たぬき、ねずみ、ライオン、しまいには鬼や大仏のおへそまで、「くりんくりんの シュー すっぽん 」ととってまわります。しまいには、自分のおへそまで気になりだして……!

■読者の声

ごーろごろーの ぴーか ぴか
へそとりごろべえが、家の宝のへそとりきで、

”くりんくりんと へそをとる”

たねきどん・ねずみどん・らいおん・ももたろう・おに・ぞう・よこずな・だいぶつさん・くじら・

かえるのへそは、”しまった!もうだれかにとられたわい”

が、無性に可笑しかったです。かえるさんに、おへそ?でした(笑)

赤羽末吉さんの描く絵がほのぼのとしてよかったです。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )

シンプルなのに動きがある絵が素晴らしい、おいもの絵本

おおきなおおきな おいも

いよいよ明日はいもほり遠足。あおぞらようちえんの子ども達は、それはそれは楽しみにしています。ところが…当日は雨。いもほり遠足は一週間延期です。先生は仕方ありませんねって言うけれど。

「つまんない つまんない」

でも大丈夫。おいもは7つ寝ると、いっぱい大きくなって土の中で待っててくれるんですって! そのおいも、どのくらい大きくなっていると思う? 子ども達は想像しているうちに紙に描いてみたくなりましたよ。大きな大きな紙を用意して、それでも足りないからのりで貼り合わせてもっと大きくして。絵具を筆で「ごし ごし しゅっ しゅっ」「ぴちゃ ぴちゃ しゃっしゃっ」…もっと紙を足して。もっともっと。

ああーーーすごい!!
絵の具で描いたおいもの大きいこと、大きいこと。
先生もびっくり仰天。

「こーんな大きなおいも、どうやって掘り出すの?」

さあさあ、そこから子どもたちの素敵な想像の世界が膨らんでいきます。
綱引きみたいにして引っこ抜いて、ヘリコプターでようちえんまで運び、みんなで洗ったら、プールに浮かべ…!?

発売から40年以上経ってなお読まれ続けているこのお話。実際の園での遊びからヒントを得て作られたのだそう。自分たちの想像を超えたとんでもなく大きなおいも。そのインパクトは一度読んだら忘れることはありません。「いもざうるす」や「おいもパーティ」、印象に残っているシーンは沢山あるけれど、その全てがシンプルな線画。そこに効果的に使われているのが、サツマイモを思わせる紫一色のみというのも驚かされます。それでも子どもたちの生き生きと動き回る様子や、先生の役割、主役であるおいもの桁外れな存在感が伝わってくるからです。

いもほり遠足の前に。雨で退屈になっている子どもたちに。お絵描きやごっこ遊びが大好きな子どもたちに。子ども達の心を存分に刺激してくれる絵童話です。

■読者の声

素晴らしい想像力
「さあ、いよいよあしたはいもほりえんそくです」「わーい」と会話文が続くおはなし。読み物の形をしていますが、小さい子でも読めるシンプルな構成の本です。
お芋掘りが雨で延期になり、仕方なくこどもたちはおいもの絵を描きます。お芋は何ページにも渡ってどんどんどんどん大きく描かれて、とてつもなくおおきなおいもになります。
そのおいもをヘリコプターで運び、プールに浮かべてふねにしたりしていっぱい遊び、最後にはお芋パーティーを開いて食べちゃうこどもたち。そんな子どもたちの素晴らしい想像力がそのまま絵本になっています。
シンプルなのになぜか動きのある赤羽末吉さんの絵が素晴らしいです。
(クッチーナママさん 40代 ママ 東京都 女の子10歳、女の子7歳、男の子5歳)

絵だけで物語を楽しめる、想像力を掻き立てる絵本

そら、にげろ

犬にほえられ、旅人の着物のもようの鳥が逃げ出した。それを追って旅人は、野を越え山を越えて・・・。

■読者の声

絵が語ります
この本は絵が語っています。言葉はほとんどありませんが、それがこの絵本の魅力です。絵が日本画で本格的なので、大人っぽいかと思いましたが、そんなことはありませんでした。今うちの子はお気に入りの一冊です。
初めはどう読んだらいいのか戸惑いましたが、子どもが興味を持ったところにあわせて読んでいくうちにこちらも新しい発見をしたりと、一緒に楽しんで行けるようになりました。まだまだ好きな場面の拾い読みですが、そんな楽しみ方もあるんだなあと思って楽しんでいます。
(えっくさん 30代・千葉県船橋市  男1.4歳)

もっと知りたい、赤羽末吉さんのこと。そんな方におすすめの2冊

これだけの名作を読み送り出してきた赤羽末吉さんとは、いったいどんな人なのでしょうか。

赤羽末吉さんのことをもっと知りたい方のために、こちらの2冊をご紹介します。

1冊目は、赤羽末吉さんご自身が書かれた絵本論。

そしてもう1冊は、赤羽末吉さんの三男の妻である赤羽茂乃さんが、豊富な資料をもとにその人生をまとめた最新作。

赤羽末吉さんの絵本画家としての原点を知ることができる、珠玉の2冊です。

ユーモアあふれる人柄が表れる名著

新装版 私の絵本ろん 902 中・高校生のための絵本入門

『スーホの白い馬』などで知られる国際アンデルセン賞受賞の絵本作家が平易な言葉で語る絵本論。自著創作秘話や評論など絵本への愛と創作への熱意があふれる名著、新装版。

■読者の声

絵本が奥深いのは・・・
まだ読み始めたばっかりで途中なんですが
これは、じっくり腰を据えて読みたい!
でも、とにかく
赤羽さんのユーモアというか
お人柄が出ている文章というか
とても興味深い本なもんで
早く、皆さんに読んでいただきたい!!(笑

いろいろな本でのエッセイや評論、絵本ができるまでーがあって
まずは、解説や新装版に寄せて等の文章を
読んでから読み始めてみました

子どもに対しての考え方が素敵ですし
とてもわかりやすい文章で
全体を俯瞰して見ているような感じというんでしょうか

保育士の頃
「スーホーの白い馬」が大好きな2歳児クラスがありました
何度読まされたことか・・・
その頃、子どもたちのほうが
この作品のよさを知っていたのだと思われます
それを、教えられたんですね

別な年のやはり2歳児クラスでは
「おおきなおおきなおいも」が
それはそれは大好きで
これは、私も大好きだったので
心底一緒に大笑いして楽しみました

こどもが感じるーような描き方なんだ!!
と、いまさらながら感心します

松岡享子さんの「昔話を絵本にすること」ーという本の
「七羽のからす」の絵本についての
赤羽さんの作者ホフマンの解釈というか
絵本とは、絵とはーという解説に
なるほど・・・と、感心
この絵本の絵とお話については
何も知らない時に読んだ私は
「う~ん、外国のおはなしは、ストンとこないなぁ・・・」でした
その理由が、こういうことなのか!?と
今回理解するという・・・

そうかと思うと、著名な斎藤惇夫氏や瀬川康男氏を
ハラハラさせる方のようで
おかしいのなんの

と、まだここまでほんの途中なんですが
中高生のための絵本入門にしておくのには
もったいない!!
1983年初版本、その次にも新装され
今回で3回目ですか?
既にご存知かもしれませんが
再度、読んで、気づくことが改めてあるかもしれませんよ
(しいら☆さん 50代・その他の方 )

赤羽末吉さんの三男の妻として身近に接した著者が、生涯を辿る

絵本画家 赤羽末吉 スーホの草原にかける虹

『スーホの白い馬』で知られる絵本画家・赤羽末吉。三男の妻として身近に接した著者が、その仕事を振り返りながら戦前・戦中・戦後を力強く生き抜いた画家の生涯を辿る。東京下町に育った子ども時代から青年期に渡った旧満州(中国東北部)での生活、戦後の引き揚げによる数々の試練、そして絵本画家となり子ども達のために描き続けたその軌跡を豊富な資料とともに紹介し、“絵本画家赤羽末吉”の原点に迫る。

生誕110年・没後30年絵本画家・赤羽末吉展 開催中(2020年10月3日(土)〜11月29日(日))

現在、赤羽末吉さんの生誕110年・没後30年を記念して、その軌跡をたどる展覧会が静岡県立美術館で開催されています。

 

絵本画家・赤羽末吉展
 

静岡市美術館開館10周年記念
生誕110年・没後30年絵本画家・赤羽末吉
『スーホの白い馬』はこうして生まれた

<2020年10月3日(土)〜11月29日(日)>

  • 会期:2020年10月3日~11月29日
  • 会場:静岡市美術館
  • 住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階
  • 開館時間:10:00~19:00(展示室への入場は閉館30分前まで)
  • 休館日:毎週月曜日(ただし11月23日(月・祝)は開館、翌24日(火)は休館)
  • 観覧料:一般 1200円 / 70歳以上・大学・高校生 800円 / 中学生以下無料
  • アクセス: JR静岡駅徒歩3分
  • URL : https://www.shizubi.jp

編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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