3歳の子と読みたい絵本ベストセレクションよりこの3冊をご紹介(2)
ようこそ!お話の世界へ
シンプルなストーリーが理解できるようになり、いよいよ楽しいお話の世界の入り口に!
とにかく作品は種類もタイプも豊富に揃っています。お話の長さには関係なく、お気に入りが見つかったら
何度でも読んであげてくださいね。
「ぐるんぱのようちえん」
初版が1966年のロングセラー作品です。
表紙をめくると手書きの味のある文字で「ぐるんぱのようちえん」とあり、すみに「これはぐるんぱがかいたじです」と印刷されています。なんだか楽しいはじまりです。
しかし次のページを開くと、汚くて悲しそうに横たわっているぐるんぱがいます。
ひとりぼっちで寂しくて、くさっていたぐるんぱは、周囲の助けもあって一念発起して社会に出ます。でもやる気が空回りしてうまくいかず、悲しい思いをする、そんなぐるんぱを必要とする子供たちに出会い、自分の居場所を見つけます。
子どもはもちろん、大人も楽しめるこの作品の魅力は、シンプルで語感のよい文章とカラフルでかわいいイラスト。繰り返しの楽しさ、話の展開の面白さ。
そしてなんといっても、おいしそうな特大ビスケット!
「ぐるんぱは、もう さみしくありません。 びすけっと、まだ たくさん のこっていますね。」
上質の絵本は時代を超えて愛される、ということが実によくわかる作品です。
「おばけのバーバパパ」
庭で、花に水をやっていたフランソワ。
バーバパパはね、その庭で生まれたんですよ。(土のなかでだんだん大きくなってね!)
さいしょ、フランソワはびっくりしたけど、すぐバーバパパと仲良しになりました。
でも大きすぎて家においとくわけにいかないわ、とママがいうので、しかたなく動物園にいくことに。
動物園で、姿を自由に変えられることに気づいたバーバパパは、ほかの動物と遊びたくて檻をぬけだします。
ところが、だれもわかってくれなかったうえに、とうとう怒った園長さんに動物園も追いだされ、居場所がどこにも見つかりません。
ひとりぼっちでさびしくて、泣きだすバーバパパ・・・。
そのとき、「かじだぁー!」。
火事場にかけつけたバーバパパは、姿を変えてビルに残された人たちを助け、一躍、町の人気者!
こんな愉快な友達がいたらどんなにたのしいだろうと、バーバパパのことを空想するだけでわくわくしませんか?
世界じゅうで愛される、ピンク色のバーバパパは、この絵本からはじまったんですよ。
奥さんのバーバママも、子どもたちもまだ登場していません。
つまりフランス・パリ生まれのチゾンさんと、アメリカ・サンフランシスコ生まれのテイラーさんの夫妻が生み出した人気者「バーバパパ」の、記念すべきさいしょのお話絵本なのです。
バーバ一家のお話を楽しむのなら、ぜひこの本からどうぞ。
親子でバーバパパのとりこになってくださいね。
「ラチとらいおん」
ひ弱なラチがライオンの助けを借りて強く成長していく過程は、読み手を勇気付ける、この作品の大きな魅力です。犬や暗闇などは日常、小さな子供たちが直面する恐怖でもあり、幼い読者はラチの姿に共感を覚えることでしょう。
ライオンといっしょに体操をしたり、すもうをすることにより、体だけでなく心も強くできたこと。心身共に成長するラチの姿は、普遍的な子どもの可能性を物語っています。
親子共々、見違えるように頼もしく、たくましくなったラチに思わず拍手を送りたくなる作品。後半には、ラチとライオンの交流に胸の熱くなる場面が待ち受けます。初版は1961年、ハンガリーの絵本です。
――(ブラウンあすか)
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