(2)『よるくま』 いっしょにいたいねー親子の絆を確かめ合う幸せ(絵本ナビで全ページ読めます)
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
親子の絆を確かめ合う幸せ
子育て中は、毎日が大忙し。イライラしてしまうことも多いですね。
思わず親子で「ぎゅっ」と抱き合ってしまう作品が勢ぞろいです。
「ママ あのね・・・」
眠りにつく前に、坊やがママに話し出します。
昨日の夜、「よるくま」という名前の真っ黒なくまの子が来たこと。一緒によるくまのお母さんを探したこと。
お母さんが見つからなくて、とうとうよるくまが泣き出すと、真っ黒な涙で真っ暗になって・・・
「たすけて ながれぼし!」流れ星を掴むと、その先には・・・。
お母さんがいない不安な気持ち、お母さんといっしょの安らかな気持ち。安心して眠りにつく坊やとよるくまの笑顔が、我が子に重なります。
<みんなの声から>
あったかい気持ちになって眠れます
(絵本でほんわかさん 40代・福岡県北九州市 女11歳、女9歳、男7歳)
よるくまとおとこのこがおかあさんをさがして歩く夜の街は、しんとして透明な・・・星に手の届く街。
顔をぐしゃぐしゃにして、よるみたいにまっくらな涙を流していたよるくまがおかあさんにやっと会えた時の子どもたちのほっとした顔。
「あしたになったらおさかなをやこうねえ。あさごはんにたべようねえ。・・・」
おかあさんといっしょの楽しい『あした』につつまれながら眠りにつくよるくまとおとこのこを見て自分もにっこり満足して眼を閉じる子どもたち。
「ああ あったかい。おまえはあったかいねえ。」というくまのおかあさんの言葉は、どのおかあさんも 地のまんまで読めるんじゃないかな?
一日を終える時、
今日一日幸せだったね
明日もきっといい日になるね
そう思いながら読み聞かせることのできる、寝る前の我が家の至福の一冊です。
もう少しこのままで・・・
(グレープフルーツ・ムーンさん 30代・三重県亀山市 男4歳)
最近「オレ」なんて言うようになった4歳の息子は、外で抱っこしようとすると「やーめーろーよー!」と逃げていきます。
そんな大人ぶった4歳が赤ちゃんに戻ってしまうのが、この本。
「ママー!よるくま読んでー!」
が、甘えたいときのサインです。
読んであげるのは必ず寝る前。低めの声で優しくゆっくりと。
幸せな気分で眠りにつけますように。
明日も穏やかな日でありますように。
最近優しい気持ちを忘れそうになっているママと、照れくさくてダッコと言えなくなったおませちゃんにおすすめの寝かしつけ絵本です。
<作者紹介>
酒井駒子(さかいこまこ)
1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部卒。「リコちゃんのおうち」、「よるくま」、「赤い蝋燭と人形」(以上偕成社刊)、「よるくまクリスマスのまえのよる」「ロンパーちゃんとふうせん」(以上白泉社)がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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