【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!製作遊びの参考になるアート絵本
現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。
絵本から芸術の秋へ発展! がっちょオススメ絵本
暑かった夏から、少しずつ秋の陽気を感じる今日この頃。
秋と言えば、「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」など様々なことに挑戦する良い機会ではないでしょうか?今回は「芸術の秋」にちなんで、絵本から製作などに発展するような絵本をご紹介していきたいと思います!
保育現場では、絵本から製作や遊びに発展!なんてことは保育あるあるなのではないでしょうか?今回は「松田奈那子さん」の絵本に注目していきたいと思います。
松田奈那子さんのはじめてのアート絵本シリーズ
角川書店さんから発行されている絵の具を主とした松田奈那子さんのはじめてのアート絵本。
吹き絵とデカルコマニーという技法を使ってお話が展開されています。読んでいくと、実際に絵の具を使って遊んでいるような錯覚になる不思議な遊べる絵本。読んだ後は、子どもも保育者も実際に絵の具を使ってやってみたくなるのではないでしょうか?絵の具の技法はまだまだあるので、今後もシリーズが増えていくのも期待!ぜひ手にとって遊んでみてください。
きいろの いろみず ぽとり
ねえ ふーって して
絵本に向かってふーってすると、画面いっぱいに色彩が広がります。
「次はどうなるのかな?」想像力をふくらませながら、
感じるまま、大人も子どもも遊んでみてください。
【おうちでふーってしてみよう!】
おうち遊びや、保育や図工の時間に楽しめる色水遊びの解説付き。
松田奈那子さんの造形遊びの絵本シリーズ
アリス館から発行されている松田奈那子さんの造形遊びの絵本シリーズは全3冊あります!
ちぎり絵、野菜スタンプ、こすりだしと保育現場でも馴染みのある技法なのではないでしょうか?様々な素材を使った絵本なので、製作の幅も広がること間違いなし!私自身、担任時代はこの絵本から、製作遊びや遊びへと発展し、子どもたちと造形表現を楽しみました!絵本としても面白いのですが、準備する物や遊び方、遊びの発展なども分かりやすく書かれていて、先生たちの参考資料にもなる絵本でもあります。製作や造形表現が苦手…という方にオススメです!
小さくちぎれた、いろがみたちが、とことこ歩き出して……みんなでぴったんこ!色とりどりの素敵な世界に大変身します。巻末に遊び方を掲載。読んでも、やってみても楽しい絵本。大好評『やさいぺたぺたかくれんぼ』の続刊です。
もういいかい。まーだだよ。かくれんぼのリズムにのって、野菜スタンプがだいへんしん! なんの野菜がかくれているかわかるかな? 巻末には、野菜スタンプの遊び方を掲載しています。野菜への興味がふくらみます。野菜好きさんも、野菜きらいさんもこれで遊んだら、もっと野菜が好きになる・・・かも。
クリップに輪ゴムダンボール……身の回りのでこぼこしたものに紙をひらりとのせて、色をぬると形が浮き出る不思議なお絵描き「こすり出し」遊びが一冊の絵本に。読み聞かせて楽しい、試しても楽しい、造形遊びの導入にもぴったり。巻末に遊び方を掲載。
絵本を通して、芸術に触れる。
いかがだったしょうか?
私自身、子どもたちと製作や造形表現をするときには、松田奈那子さんの絵本に助けてもらいました。
「子どもが初めて出会う芸術」と表現されたりもする絵本。まさに、松田奈那子さんの絵本は絵本を通して芸術に出会い、触れる機会となるのではないでしょうか?子どもが楽しいのはもちろん、先生たちの手助けにもなってくれる絵本。ぜひ子どもたちと芸術の秋を楽しんでいただきたいと思います!
大河原悠哉(がっちょ)
公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。
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