ママのことキライ!…の反対。 『ぼく おかあさんのこと…』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
親子の絆を確かめ合う幸せ
子育て中は、毎日が大忙し。イライラしてしまうことも多いですね。
思わず親子で「ぎゅっ」と抱き合ってしまう作品が勢ぞろいです。
ぼく おかあさんのこと・・・キライ!
ねぼすけで日曜日の朝はいつまでもいつまでも寝てるし、
ドラマばかり見てマンガ見せてくれないし、
すぐ怒るし・・・
何より、ぼくとは結婚できないっていうし!
男の子とママの関係って、ちょっと特別。(女の子とパパも!)
結婚したいくらい、ママが大好きなんです。
<みんなの声から>
大好きだよね!
(ぽぽろんさん 20代・長野県茅野市 女3歳、男2歳)
表紙のかわいらしさとタイトルにひかれました。触ったら手に色が付いてきそうな質感がいいです。
「ぼくおかあさんのこと・・・」なにかな?と期待してめくると「キライ」!えー?その理由が、読む声が小さくなるほどに自分に似てたりしてドキドキ・・・。「ぼくとはケッコンできないっていうし・・・」ってかわいすぎ!なんていじらしいのかしら。ぼくが出て行っちゃって反省しているようなお母さんの表情がなんとも寂しそう。ぼくったらかけひき上手でまいりましたー。おかあさんだってぼくのこと、大好きなんだもんね。
まるで、私たち親子にそっくりでドキッ!
(はなしんさん 30代・千葉県市川市 女6歳、男4歳)
「よるくま」の酒井駒子さんの作品です。
「よるくま」同様、お母さんと息子の関係を温かーく描いています。
初めて読んだ時、まるで私と息子のことみたいなので、驚いてしまいました。だから、読んであげる時に、「OO君が出てくるよ。」と言ってから読んであげました。なるほど、自分にそっくりで、支度が遅くて早く早くとせかされたり、甘えん坊で、本当は大好きなのに「お母さんなんて嫌い」なんて言い出したりします。
また、お母さんの方も、お休みの日に、いつまでも寝ていて、子供がお腹をすかしてしまうところが、まさに同じなので、ドキッとしてしまいました。
唯一つ違うのは、我が家では、「お母さんと結婚する」と言う息子に対し、「大きくなったら結婚しようね。だから早く大きくなってね。」と言い合っているところでしょうか。
最後まで、母性本能をくすぐり、絵のタッチもかわいさあふれる絵本です。
<作者紹介>
酒井駒子(さかいこまこ)
1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部卒。「リコちゃんのおうち」、「よるくま」、「赤い蝋燭と人形」(以上偕成社刊)、「よるくまクリスマスのまえのよる」「ロンパーちゃんとふうせん」(以上白泉社)がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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