【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!冬に読みたい絵本6選
現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。
冬だからこそ読みたい絵本
寒さが厳しく感じる今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?
この時期だからこそ、より身近に感じたり、楽しめたりする絵本があります。今回は冬に楽しめる絵本を厳選し、ご紹介していきます。
冬だからこそ読みたいわらべうた絵本
わらべうた「あぶくたった」や「おしくらまんじゅう」、「ゆき」をご存じでしょうか?
遊びや歌が絵本になっているので、歌って遊んで楽しめる絵本です!
コロナ禍でくっついて遊ぶという機会も少なくなっているのが現状ではありますが、後世にも伝えていきたいふれあい遊びという想いも込めてご紹介させていただきました。歌いながら読めるので、絵本として楽しむだけでも子どもたちが喜ぶこと間違いなし!
歌いながら楽しめ、親子でごっこ遊びもできる絵本。
“あぶくたった にえたった にえたかどうだか たべてみよ”
おなじみのわらべ歌が楽しい絵本になりました。
ネズミ一家のユーモラスなお料理姿に、一緒になって思わず味見したくなりますよ。
「だるまさん」シリーズ著者、かがくいひろし最新作!
今度の主人公は、紅白まんじゅう!
いたずら紅白まんじゅうが、あんな子からこんな子まで、おしくらまんじゅう。
こんにゃく、なっとう、ゆうれいまで登場!!
おされたみんなはどうなる~?!ページをひらいて ひゃあ びっくり!
登場する愉快なキャラクターや、予想外の展開に家族みんなで大笑い!
冬だからこそ読みたい写真絵本
「冬は寒いから室内で遊ぶ」なんてもったいない!冬だから楽しめる自然は、たくさんあるのを知っていますか?
「ゆき」や「こおり」や「冬芽」など、冬ならではの自然は、他の季節では味わえない楽しさがいっぱい詰まっています。それらが楽しめる写真絵本も実はたくさんあって、写真だから感じられるリアルな雰囲気があります。
「雪」は地域差が大きくありますが、「冬芽」はどこでも楽しめます。
実際に見てみると、本当の顔のように見えて愛おしく見えてきますよ!ぜひ子どもたちと探してみてくださいね。
「きれいだね てんからおちてきた ほしみたい きれいだね とってもちいさい ほんとうは」約30点の厳選された美しい結晶の写真と、詩人・谷川俊太郎が子どもたちへ向けたことばがひびきあって、幻想の世界が広がります。
木の冬芽たちが歌う春を待つ歌の写真絵本
「みんなは みんなは きのめだよ」と合唱団が歌います。春を待ちわびるように「パッパッパッパッ」と、木の芽たちが個性的な顔で歌います。冬の公園や雑木林で、木の芽を見てみると動物や帽子をかぶった子どもの顔のように見えます。目や口に見えるところは、おにぐるみ、えのき、ねむのき、くわなどの落葉した葉の柄がついていた跡です。木の芽の冬姿を拡大して撮影した愉快な写真絵本です。
絵本の旬を逃さない!
今回、ご紹介させていただいた絵本は、冬だから読みたい絵本ばかり!
「旬の野菜」や「旬の果物」など食べ物に旬があるように、絵本にも旬があります。特に保育現場では、絵本の旬を大切にしていくと、絵本を身近に感じたり、絵本に出てくるものへの興味・関心が高まったりします。絵本の旬を逃さず、美味しく…いや、楽しく絵本に触れてほしいと思います。
大河原悠哉(がっちょ)
公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。
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