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子どもと絵本のエピソード

【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!ひなまつりにおすすめの絵本5選

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

ひなまつりに向けて

年度末になり、卒園や進級に向けて、子どもたちもドキドキしている頃ではないでしょうか。今回は、4月から3月にかけての年度内最後の行事であろう「ひなまつり」をテーマに、子どもたちとの思い出やオススメの絵本をご紹介していきます。

ひなまつりに興味をもつきっかけ絵本

この絵本は、のねずみたちの手紙のやりとりから始まっていく物語です。その手紙をきっかけに、おひなさまをもりのひなまつりに連れていくという、ちょっと不思議な展開のお話ですが、子どもたちは絵本の世界にぐっと入っていきます。

 

描かれている「もりのひなまつり」が素敵で楽しそうで、子どもたちがひなまつりに興味・関心を抱く様子を何度も目にしてきました。私にとっては、ひなまつりへの導入ならこの絵本で間違いありません!

もりのひなまつり

のねずみたちに頼まれて森にでかけたお雛さまは、森の動物たちと楽しい一日を過ごします。帰り道、雪が降り始め、家に戻ったお雛さま達はすっかり汚れてしまいます。さあ、大変!

乳児から楽しめるひなまつり絵本

保育士の方からよくこんな質問を受けます。「乳児から楽しめる行事絵本はありますか?」と。

そんな時は、こちらをオススメしています!

 

はじめての行事絵本シリーズというだけあって、保育現場でも1園に1冊置いてほしい絵本シリーズの1つです。

実際に乳児クラスでも、「このシリーズは子どもたちが最後まで楽しめる」といった声を聞きます。もちろん幼児クラスでも楽しめますので、ぜひ手に取って読んでいただきたいと思います!

おいしいおひなさま

きょうはひなまつり。ねずみちゃんと、りすちゃんと、うさぎちゃんと、たぬきちゃんは、おひなさまがほしくてたまりません。そこで、自分だけのおひなさまをつくることに。さあ、どんなおひなさまができるかな?身近な行事に興味を持ちはじめた子どもたちに向けて、日本の伝統をやさしく伝える絵本シリーズ。

意味や由来を伝えるひなまつり絵本

年中・年長児くらいになってくると、行事の意味や由来を伝えたいと思う先生方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。

行事についてじっくり伝えることって普段の生活ではあまりないと思うので、楽しみながら行事の意味や由来を伝えていけるのも、絵本の魅力の1つだと思います。

子どもたちの「なぜ?」「なんで?」に答えてくれるのが、絵本。子どもたちと一緒に、絵本を通して行事の知識なども増やしていけたらいいですよね。

ひなまつりにおひなさまをかざるわけ

おはなの病気を治したのは、彼女が大切にしていた木ぎれの人形でした。

思わず食べたくなっちゃうちらしずし絵本

行事食などとも呼ばれる「ちらしずし」。食に力を入れている保育園や幼稚園などでは、給食で出てくることもあるのではないでしょうか。

いつもと違う給食に子どもたちは喜びますし、特別なことだと感じたりできるかと思います。

それを絵本でも楽しんでしまおうということで、ちらしずしに関する絵本のご紹介です。

 

これらの絵本を読んだ後に「家で作ってもらった」との子どもたちの声や「子どもから絵本のことを聞いて一緒に作ってみました」などの保護者の声もありました。

保育園で読んだ絵本をきっかけに家庭でも楽しんでもらえたら、保育者としてこれほど冥利に尽きることはありません。

そんなこともありますので、こちらの絵本もぜひ読んでいただけたらと思います。

おひなまつりの ちらしずし

今年のちらしずしは、なおネエが作るんだって!弟のノブは心配でたまりません。さあ、お母さんの指導のもとに、なおネエの料理が始まりました! じょうずにできるかな?

おばあちゃんのひなちらし

3月3日のひなまつりは、女の子の成長と幸せを祝う日です。きりちゃんの家では、おばあちゃんが特製の「ひなちらし」を作ります。きりちゃんはお手伝いしながら、ひなまつりの由来や、ちらしずしや潮汁、ひしもちなど、ひなまつりの行事食に込められた意味を教えてもらいました……。おばあちゃんといっしょに行事食を作る絵本の第5弾。巻末に料理研究家・堀江ひろ子先生によるレシピが付いています。

絵本をきっかけに!

1年を通して様々な行事やイベントがあり、それらに関する絵本もたくさんあります。

絵本をきっかけにすることで、子どもたちの行事への興味や関心を高めていくことができますよ。

 

それだけでなく、家庭での過ごす時間の話のきっかけになったり、実際に親子で作ってみたり…といったこともあります。

それを考えると絵本の力は素晴らしいものです。気付かぬうちに子ども支援・保護者支援になっているなんてこともあるかもしれませんよ。

ぜひ今後もたくさん子どもたちに絵本を読んであげてください。

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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