【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!「かわいいむし」たちの絵本
現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。
オススメ!「かわいいむしのえほん」シリーズについて
新年度が始まり、いかかがお過ごしでしょうか?
私、がっちょは慌ただしさもありつつ、新入園児や進級児などと一緒に楽しい毎日を送っています。
この時期の戸外遊びや散歩は、様々な植物や生物に出会ういい機会です。
今回は、その中でも子どもたちにとって身近で親しみやすい「かわいいむし」たちに焦点を当てて、絵本をご紹介していきたいと思います。
子どもたちに大人気のダンゴムシ絵本
プランターの下や草のしげみをかき分けると見つかるダンゴムシ。
動きもゆっくりで、触れればくるんと丸くなるダンゴムシは、この時期大人気!
虫が苦手な子どもたちでも「ダンゴムシなら触れる」なんて子もいるのではないでしょうか?
ダンゴムシは飼育もしやすく、虫の観察も手軽に始められます。
以前、虫が苦手だけど子どもたちと一緒にダンゴムシの飼育を始めた先生がいました。
苦手ながらも子どもたちに楽しんでもらうために、エサを調べたり、一緒に触ってみたり…気付けば愛着が湧いて、休みの日には家に持ち帰るほど。子どもたちだけでなく、先生たちにとっても親しみやすい虫かもしれませんね。
様々なちょうちょに出会いたくなるちょうちょ絵本
この時期、歌も歌ったりする虫の代表格的な存在のちょうちょ。
戸外に行けば、至るところでちょうちょの姿が見られます。時期が変わると、見られるちょうちょの種類も変わり、時期によって形も違うなんていわれたりします。
私自身が子どもたちと一緒に行って楽しかったのは、幼虫から成虫になるまでの姿を子どもたちと見られたとき。
子どもたちが捕まえてきたあおむしを子どもたちと一緒に育ててみました。
家庭からあおむしが食べられそうな野菜を持ってきてもらったりして、みんなで世話をしながら成虫になるまでを見届けました。
最後は子どもたちと話し合い、自然に逃がしてあげたちょうちょ。なんとも言えない感動的な瞬間でした。
幼虫から成虫までの成長を見届けるのは簡単なことではありませんが、子どもたちと生命の息吹を間近で感じられたことは、私にとっても大きな出来事でした。
一緒に遊びたくなるてんとうむし絵本
最後にご紹介するのが、てんとうむし!
てんとうむしも可愛らしく、鮮やかな色だったりするので、子どもたちも興味を持ちやすいですね。
触ると、動かなくなったり、黄色い汁を出したり、指を登って飛び始めたりと、面白い性質を持っているてんとうむし。
背中の模様も様々なので、見つけるたびに楽しくなっていきます。手が黄色い汁で臭くなったり、急に飛び始めてびっくりしたりと、子どもたちはそんな刺激も楽しんでいるのではないでしょうか?
たくさんの生物に触れるチャンス!
今回は童心社さんの「かわいいむしのえほん」シリーズをご紹介させていただきました。
こちらのシリーズは今後見かける生物たちの絵本も出ていますので、季節に合わせて手に取っていただきたいシリーズ絵本です。
春はたくさんの植物や生物に触れる、いい時期です。
虫が苦手だったけど好きになったり触れるようになったり。虫をきっかけに言葉をたくさん話すようになった子に出会ったこともあります。
様々なきっかけを与えてくれる虫さんたち。
先生たちも子どもたちと一緒に夢中になって虫探しをしてみてはいかがでしょう?子どもたちの意外な一面が見られるかもしれませんよ。
大河原悠哉(がっちょ)
公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。
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