第4回「TSUTAYAえほん大賞」大賞は柴田ケイコさん『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』
第4回「TSUTAYAえほん大賞」大賞は『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』
「TSUTAYAえほん大賞」の第4回受賞作が、大賞は『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』(著者:柴田ケイコ、出版社:KADOKAWA)、新人賞は『はるとスミレ』(著者:eto、出版社:偕成社)に決定しました。なお、受賞作品は11月1日(水)より全国のTSUTAYA・蔦屋書店の書籍売り場にてコーナー展開をいたします。(その他受賞作品は下記参照)
第4回「TSUTAYAえほん大賞」
「TSUTAYAえほん大賞」は、全国のTSUTAYA・蔦屋書店の児童書に関わる担当者が、自分の子どもに読み継ぎたい・語り継いでいきたい、50年後も読まれている作品をTSUTAYAで育てていきたい、という願いを込めて、直近1年間に出版された絵本の中から選出する賞です。受賞作品を店頭展開で盛り上げ、先々ロングセラーへと育てていくことを目指しております。なお、昨年の大賞作品『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』(著者:ヨシタケシンスケ、出版社:白泉社)のTSUTAYA・蔦屋書店での販売数の受賞発表前後比は143%(※)と伸長しています。(※発表前2022年9月1日~10月31日、発表後2022年11月1日~12月31日における比較)
第4回となる今回、大賞に選ばれた『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』には、選出した書店員から「パンどろぼうにこんな過去があったとは…!今回はおにぎりもパンも出てきて2倍おいしそうです」「えっ!?あっ!!そういうことだったのか!!!…って感想が、絵本を読んで出てきたのは生まれて初めてかもしれません…やっぱりすごいぞパンどろぼう」といった声が寄せられました。本作はシリーズを通して3回目の大賞受賞となり、『パンどろぼう』シリーズを「TSUTAYAえほん大賞」の殿堂入り作品といたします。
第4回「TSUTAYAえほん大賞」受賞作品
<大賞>『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』(著者:柴田ケイコ、出版社:KADOKAWA)
パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち
おにぎり屋をいとなむおにぎり一家の”おにぎりぼうや”は、
毎日毎日おにぎりばかりの食卓にうんざり。
家をとびだしたその先で、旅人のおじさんから
みしらぬ食べものをすすめられます。
「う・・・うまい」
その食べものとは―――。
「パンどろぼう」を語る上で絶対に欠かせない、ファン必読の物語!
【書店員コメント】
パンどろぼうになるまでのお話というところがいい!!シリーズの中で、一番好き。
(TSUTAYA BOOKSTORE重信 熊 愛水)
<2位>『おすしがふくをかいにきた』(著者:田中達也、出版社:白泉社)
おすしが ふくを かいにきた
マグロのおすしがお店に買い物にやってきた!
タマゴ、エビとたくさんあるすしネタから、何に変身するのかな?
身近なものを、本物そっくりの何かに見立てる「みたて」の世界で、楽しいストーリーを作り上げる田中達也の絵本第2弾!
おすしやアイスクリーム、ソーセージやいちごが、とってもリアルな仮想の街で愉快なお買い物を楽しみます。
すみずみまで楽しい写真絵本。
2022年10月刊
【書店員コメント】
次はなに屋さんがでてくるのかな♪とページをめくるのが楽しみになります。人間世界のものをミニチュアの中に置いてこんなにもリアルな写真ができるのかと驚きました。
(コスモブックセンター 堀 朋加)
<3位>『おふろおじゃまします』(著者:たしろちさと、出版社:文溪堂)
おふろおじゃまします
たろちゃんとかばちゃんは、おふろがだいすき。
「おふろおじゃまします」と、おふろめぐりにでかけます。うさぎちゃん、
ぶたちゃん、しかさん、たこさん、わにさん、ぞうさん、かわうそくん、
さるさん、みんなどんなおふろにはいっているのかな?
【書店員コメント】
ああ…これこそ絵本の醍醐味…!"がたんごとん つきました"のあとのわくわくする気持ち、そして夢のようなたくさんのおふろ。こどもの頃に読んでいたら、毎日のように「読んで」とせがんでいたと思います。(TSUTAYA リノアス八尾店 長岡 和可子)
<4位>『ぼくはいったい どこにいるんだ』(著者:ヨシタケシンスケ、出版社:ブロンズ新社)
ぼくはいったい どこにいるんだ
発想えほん第5弾!じぶんのことをちずにしてみると、わかることがたくさんある。いまどこにいるのか、このあとどうしたいのか、なにがだいじなのか・・・ちずって、おもしろい!ヨシタケシンスケ流、頭と心の整理整頓。
【書店員コメント】
子どもから大人になる人に特におすすめしたい本。私は、自分の子が20歳の誕生日の時に渡そうとおもっています。
(六本松 蔦屋書店 加藤 美奈子)
<5位>『パンダのおさじと フライパンダ』(著者:柴田ケイコ、ポプラ社)
パンダのおさじと フライパンダ
料理人のクーさんは最近、料理を作るのがたのしくありません。そんな時、あやしいパンダ道具屋さんに渡されたのが「フライパンダ」。中には小さなパンダの「おさじ」が入っていました。おさじが教えた呪文をとなえ、フライパンダのふたを開けると……あら不思議! 普通の料理がパンダ料理に大変身。でも、フライパンダには守らないといけない約束があって――。パンダのおさじくんが、ハッピーと不思議なパンダ道具をおとどけ! 「パンどろぼう」シリーズの柴田ケイコによるキュートなキャラクターが誕生です。
【書店員コメント】
5歳児がめちゃめちゃ踊りながら「ぱんだっちゅのぽー!」ってやっています。柴田先生は本当に子どものツボがわかっていらっしゃる…。
(精文館書店 商品部 菅井 理恵)
<6位>『いちじくのはなし』(著者:しおたにまみこ、出版社:ブロンズ新社)
【書店員コメント】
たまごのはなしからの待望の2作目。期待を裏切らないです!ホラ吹きいちじくのホラの吹き方が絶妙で取り巻くまわりも、最高です。私も、子供も何度も読んでいます。(名古屋みなと 蔦屋書店 安藤 真紀)
<7位>『もうじきたべられるぼく』(著者:はせがわゆうじ、出版社:中央公論新社)
もうじきたべられるぼく
号泣必至。
ぼくはお母さんと会えるのか――
TikTokの読み聞かせ動画が300万回再生された泣ける話、待望の書籍化。
「たべられること」を受け入れたぼくが、さいごにしたかったこととは。
食育にもおすすめの1冊です。
【書店員コメント】
切ないお話です。当たり前ですが、命をいただいている牛にも大切な家族がいるんですよね。
感謝を忘れてはいけないと思いました。子どもにも読みたいです。
(周南市立徳山駅前図書館 田畑 直美)
<8位>『ニンジンジン』(著者:キューライス、出版社:白泉社)
【書店員コメント】
なかなか捕まらない『ニンジンジン』。『ニンジンジン』を捕まえようとする2匹のうさぎ。この攻防戦がおもしろい。子供に読んであげたいなぁと思いました。
(TSUTAYA 名瀬店 高見 陽子)
<9位>『しりながおばけ』(著者:たなかひかる、出版社:文響社)
【書店員コメント】
こんなおばけがいるって発想はどこからでてくるの?爆笑!!!
しりながおばけの後ろでちょこちょこしているどろぼうとおまわりさんがまたサイコー!(TSUTAYA 南古谷店 石木戸 美穗子)
<10位>『ヨルとよる』(作:あさのますみ 絵:よしむらめぐ、出版社:教育画劇)
【書店員コメント】
大好きな絵です。違う環境で育った二人が、お互いのことを知って仲良くなっていくさまがとても微笑ましいですね。お互いが認め合い新しい体験をしながら成長していく。この先の2人を見てみたいなと思いました。
(広島 蔦屋書店 宮本 陽子)
<新人賞>『はるとスミレ』(著者:eto、出版社:偕成社)
はるとスミレ
はるちゃんは植物が大好き。毎日、庭で花や草木を眺めて過ごします。今日は1番好きなスミレの花を鉢に植え替えて、部屋に持ちかえりました。これでずっと一緒にいられます。
今夜は月が紫色にかがやく特別な夜。月の光が、部屋の中も紫色に照らしだします。すると……鉢に植えられていたスミレの花がむくむくと動きだし、「はるちゃん、遊びましょう」。
さあ、夜のお散歩のはじまりはじまり。
植物たちは根っこで対話している。身近な自然の中の不思議な営みを、ファンタジックな世界観で子どもたちに優しく伝えます。はるとスミレに誘われて読みすすめるうちに、気づけば植物たちの声に囲まれているような、そんな感覚を覚えます。
リソグラフの手法を用いて、瑞々しくグラフィカルに描かれた画面も魅力的です。
【書店員コメント】
とても美しいイラストで、その不思議な世界観から想像力を大いに掻き立てられます。お子さまに読み聞かせた後、どんなことを感じたかを聞くのが非常に楽しみな作品です。
(TSUTAYA本部 加藤 有香)
ご参考:「TSUTAYAえほん大賞」過去受賞作品
2020年実施 第1回:『パンどろぼう』(柴田ケイコ/KADOKAWA)
2021年実施 第2回:『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』(柴田ケイコ/KADOKAWA)
2022年実施 第3回:『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』(ヨシタケシンスケ/白泉社)
「TSUTAYAえほん大賞」とは
全国の、TSUTAYA・蔦屋書店の児童書に関わる担当者が自分の子どもに読み継ぎたい・語り継いでいきたい、50年後も読まれている作品をTSUTAYAで育てていきたい、という願いを込めて直近1年間に出版された絵本の中から選出。受賞作品を店頭展開で盛り上げ、先々、ロングセラーへと育てていく賞です。
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