世代を超えて愛される林明子さんの絵本!その魅力を読者の声とともに紹介します
子どもを取り巻く何気ない日常の一瞬を、温かく澄んだ眼差しで切り取る絵本作家・林明子さん。見るたびに心がふんわりと温かくなるその作品たちは、世代を超えて多くの読者に愛され続けています。
2026年7月、林明子さんの訃報のお知らせが届き、多くの方が深い悲しみと寂しさに包まれました。しかし、林明子さんが絵本を通じて届けてくれた温もりや喜びは、これからも色あせることはありません。
本記事では、林明子さんへの心からの敬意と感謝を込めて、親子で何度も読み返したくなるロングセラーを中心に、林明子さんの魅力を凝縮したおすすめの絵本を集めました。絵本ナビに寄せられている読者の皆様の温かいレビューと共にご紹介します。
林明子さんプロフィール
林 明子(はやしあきこ)
1945年、東京に生まれる。横浜国立大学教育学部美術科卒業。1973年、「かがくのとも」の『かみひこうき』で絵本作家デビュー。その後、絵本に本書のほか、『こんとあき』『はじめてのおつかい』『おでかけのまえに』『でてこい でてこい』『きょうはなんのひ?』『おふろだいすき』『はっぱのおうち』『ぼくのぱん わたしのぱん』「くつくつあるけのほん」全4冊(以上、福音館書店)などがある。
まずは人気トップ3の絵本を紹介
「林明子さんの絵本のなかでどれが一番好きですか?」と質問されると、あの作品もこの作品も大好きだから一番なんて選べない!という方が多いかもしれません。
名作ぞろいの林明子さんの作品の中でも、絵本ナビで特に人気が高い3つの作品をご紹介します。
第1位:こんとあき
優しさがぎゅっと詰まった小さな二人の大冒険
あきの誕生をじっと座って待っているこの子は、ぬいぐるみのこん。遠く離れた「さきゅうまち」に住むおばあちゃんに頼まれて、あきのお守りにやってきたのです。
赤ちゃんのあきの可愛さに胸がドキドキするこん、あきのお守り役、遊び相手として大活躍するこん。そのうちに、あきがこんの背を追い越し、古くなったこんの腕がほころびると、おばあちゃんに直してもらおうと、こんはあきを連れ、きしゃに乗って出かけます。
健気なこんは、なかなか頼もしい存在です。でも、小さなぬいぐるみのこんとの二人旅。何事もなく到着するわけもなく…次から次へとハプニングが起き、読んでいる方はハラハラ。当たり前ですよね、子どもたちには大冒険です。はぐれてしまったり、こんのほころびがひどくなったり。二人の心情が手に取るように伝わってきます。大丈夫かな、ちゃんとおばあちゃんのところにたどり着いたのかな。
読み終わってみれば、誰もが安堵と幸せな気持ちに包まれるこの絵本。「こんとあき」の世界にすっかり引きこまれていたことに、後から気付くのです。表情がないはずのこんから沢山の感情を感じとったり、守られているだけのはずだったあきちゃんの必死で踏ん張る姿を垣間みたり。二人の前に広がる砂丘の風景も忘れられません。そして全体を通して感じるのは、二人を取り巻く家族の大きな愛情です。作者の優しい眼差しです。なんて魅力的な絵本なのでしょう。
大人になっても忘れることのない「あの頃」の気持ち。絵本を開く度に思い出させてくれる1冊でもあります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
■読者の声
優しさでできている
「こんとあき」は、子供が生まれたら絶対に読んであげたいな…と思っていた絵本でした。そしてまだ早いかな、と思いつつも、待ちきれずこの絵本を買ってあげたのが、息子が2歳半の時。当時の息子にとってはかなり長い絵本だったのですが、意外や意外、息子の大のお気に入りになりました。息子はどんなところが気に入っているんだろう?気がつけば息子のお気に入りの絵本は、みんな林明子さんの絵本。「はじめてのおつかい」、「ぼくのぱん わたしのぱん」、そして「こんとあき」…。
林明子さんの絵は優しさでできている、そんな風に思います。そして子供にもその優しさがふんわりと伝わるんじゃないのかなあ。ただ美しいだけじゃない、子供を、人を、街を、世界を、暖かく包む林さんの眼差しが、そこにはあります。
個人的には、砂丘に着いた時の見開きの絵が好きです。読んでいて、本当に眼前に砂丘が広がり、こんやあきと一緒に砂丘を見ているような気分になります。また、あきが初めて砂丘を見た感動がダイレクトに伝わってくる絵でもあります。息子はまだ砂丘を見たことがありません。でももしいつか訪れることがあったなら、「『こんとあき』にあったね!」と絵本のことを思い出してくれると嬉しいな。そしてその絵本から感じとった優しさも…。
(リネットさん 30代 ママ 石川県 男の子3歳、女の子0歳)
娘よりパパがはまった
これは名作。
女の子を持つパパは読んだほうがいいです。娘よりもパパがはまってしまう・・。そんなくらい大人もグッときます。
こんは、赤ちゃん(あき)に贈られたきつねのぬいぐるみ。あきの成長をそばで見守り、からだを張ってあきを助けます。あきにとっても、こんは大切なパートナー。おそらく、こんがいることで勇気も出るし、不安も消えます。遠くにいるおばあちゃんのところまで行こうっていう気にもなれるってもんです。それぞれは弱くて失敗も多いくせに、お互いに相手を思いやる気持ちがあって、不思議と力がでてくるのが素敵です。
林明子さんの絵もすばらしいし、どのページもすべて印象的。オススメです。
(NARIGEさん 30代 パパ 東京都 女の子2歳)
こんとあきと…
読み聞かせの時間に『こんとあき』を出すと、「知ってるー!」と嬉しそうにする子も何人かいました。やっぱり定番の絵本なんだなと実感しながら読み聞かせスタート。
車掌さんがこんの手当てをしてくれたときは「優しいー!!」と感動し、お弁当のプリンを見つけると「いいなー!!」と目を輝かせ、砂に埋まったこんを見つけたときには「えー!?」と驚き…。まるで、こんとあきと一緒に旅をしているようでした。
大人の視点で見ても、あきの自立を見守るとても温かいお話だと思います。ハプニングを経てあきが成長していくのに合わせて、最初は保護者のようだったこんが、ぬいぐるみに戻っていく。
こんとあきの世界を、様々な角度から楽しめる絵本です!!
(絵本ソムリエさん 30代 せんせい 東京都)
1番ドキドキした絵本
小さい頃に読んだときのことを、今でも鮮明に覚えています。この絵本ほどドキドキした絵本は他にありません。
子どもながらに、「電車が行っちゃうー!」とか「こんのしっぽがー!」とか「犬に連れて行かれて大変だー!」とか、鳥取砂丘の存在を知らなかった私は「この2人は外国まで来てしまったんだろうか・・・」とか、そういうことを色々考えさせられる絵本でした。(笑)
「電車で外国に行ったはずなのに…どうして歩いて日本のおばあちゃんの家まで行けたのだろう…」など、色々と想像力を働かせた思い出があります。いつも健気に「だいじょうぶだいじょうぶ」と口にするこんや、最初はこんに守られてばかりだったのに、弱ったこんをおんぶしておばあちゃんの家に辿り着くあきちゃんを見て、とても勇気付けられたことも覚えています。
とにかく、「小さい頃読んで好きな絵本は?」と聞かれたら、この『こんとあき』を真っ先に挙げるほど、小さい頃の私にすばらしい影響を与えてくれたと思います。お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに、是非小さい子に読ませてあげてほしい本です。
(くららさん 20代 その他の方 東京都)
第2位:おつきさまこんばんは
ごあいさつやあっかんべーなどコミュニケーションの第一歩にもなる不朽の名作絵本
濃い紺色の夕闇の中で、三角屋根のおうちにあかりがつきます。
屋根の上に1匹、下に1匹のねこのシルエット。
「よるになったよ ほら おそらが くらい くらい」
「おや やねのうえが あかるくなった」
「おつきさまだ」
だんだん姿をあらわす、黄色くかがやくおつきさま。
もう1匹のねこも屋根にかけあがり、2匹の影はおつきさまを見あげます。
「おつきさま こんばんは」
目をふせて屋根の上に顔を半分だした、おつきさまの「いいおかお」といったら。
小さな絵本のまんなかに、本当に月がのぼったようです。
読んであげると、ページをめくるたびに、幼い子がいきいきと反応することにおどろきます。
雲に遮られおつきさまが泣きそうな顔をすれば、子どもも心配そう。
雲がいってしまえば、あーよかったとほっとします。
子どもは胸をときめかせて、おつきさまをながめ、「こんばんは」をするのでしょう。
今宵もまた、夜空を見あげれば、おつきさまに会える幸せ。
「こんばんは」「こんばんは」って互いにごあいさつする幸せ。
1986年発売以来、たくさんの子どもたちに支持されてきた本。
林明子さんの傑作の一つに数えられるあかちゃん絵本です。
裏表紙もかわいいですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
■読者の声
思い入れのある本です。
この本は最初図書館で借り、あまりにも息子が気に入ったので購入した本です。言葉が上手に出るようになった頃、この本を毎日寝る前に読んでいたら、いつのまにか「おつきさまこんばんは。」と読むと、息子も「こんばんは~」、そしてページをめくると「くもさんどいて~」などと言い始めました。まだ字は読めないのに、ちゃんとこのページには何が書いてあるって覚えてるんですよね。こういうことって大人にはあまりないことのような気がします。大人は先に目で字を追ってしまうからです。字が読めないからこそ、耳で聞いて覚えている。読み聞かせをしている親にとっても、子供のそんな成長はとても嬉しい瞬間です。
この本は息子が初めて本の文章を読みだした本なので、とても思い入れがあります。ベストセラーになるだけあって、この本は持っていて間違いなし!な本だと思いますよ。
(riririさん 30代 ママ 埼玉県 男の子2歳)
「あ、こんばんはだ!」
おつきさまの輝いている様子がとてもきれいに描かれていて、表情もかわいらしく1歳半の時に購入しました。娘も気に入ったらしく毎日何回も「読んで」と持って来ます。1ページあたりの文字数が少なくて、1歳位の子供でも最後まで楽しめるのが良い点だと思います。
最近では毎晩暗くなってくるとずっと空を眺めておつきさまを探しています。そしておつきさまを見つけては「あ、こんばんはだ!」と大喜びします。どうやら”おつきさま”のことを”こんばんは”と覚えてしまったのでは…(笑)。
まだまだ飽きのこない、息の長い絵本でとてもおすすめです。
(5月生まれさん 30代 パパ 神奈川県 女の子2歳)
裏表紙まで楽しい
0歳のクラスで読みました。みんな大好きな本です。お月様が笑っているページでみんなニコニコします。
最後の表紙を見せると、一斉に舌をだして、べーの顔。何回やっても飽きません。
お昼寝前の一時によく読みます。
(たかぽこさん 50代 せんせい 島根県)
息の長い絵本です
孫娘が持ってきたこの絵本は、確か赤ん坊の時に母親が読んでいた記憶があります。もう3歳になるというのにまだ読んでいるのかと驚きました。
お月様が顔を出し、雲に隠れたりまた出てきたりといった内容ですがお月様の表情がとても優しく、一文字一文字、ゆっくりと読む孫の表情を見ていると、この絵本から伝わる温もりを感じます。
子供の心を掴む絵本は、こうして読み次がれていくのでしょうね。
(茶々丸さん 70代以上 じいじ・ばあば 埼玉県)
第3位:はじめてのおつかい
子どもだけでなく大人もドキドキ!筒井頼子さんと林明子さんの黄金コンビのはじめての作品
小さなみいちゃんが、手に百円玉を二つにぎりしめ、道を歩いていきます。あれれ、ちょっと緊張しているみたい? そう。ママにおつかいを頼まれて牛乳を買いに行くのです。しかもひとりで!
「車に気を付けること、お釣りを忘れないこと」
ママとの約束を思い出しながら、みいちゃんが向かうのは、坂のてっぺんにあるお店。いつもママと公園に行く時に通る場所だけれど、自転車のベルに驚いたり、坂道で転んでお金を落としてしまったり、ドキドキとハプニングの連続です。やっとお店に着くと、今度は誰もいません。深く息を吸い込んでから、「ぎゅうにゅう くださあい」と叫ぶみいちゃんだけれども……!?
みいちゃんと一緒になって手に汗をかき、不安な気持ちになっているのは子どもも大人も一緒。だって、「はじめて」っていうのは、子ども時代に誰もが経験することですから。それはどんなに日常のささいなことであったとしても、子どもたちにとっては一大事。丁寧に描かれたみいちゃんの表情ひとつひとつから伝わってきます。いつもの道がこんなに遠く感じたり、優しいはずの大人がこんなに大きく見えてきたり、ほっとしてぽろりと涙がおっこってしまったり。
後に『あさえとちいさいいもうと』『いもうとのにゅういん』『とん ことり』などなど、名作を次々に生み出してきた筒井頼子さんと林明子さんの黄金コンビのはじめての作品が、この『はじめてのおつかい』なのだそう! 素朴な雰囲気はあるけれど、ダイナミックな構図や臨場感あふれる人物の動き、味わい深く隅々まで描かれたお店の小道具たち。何より愛情深く描かれるみいちゃんとそれを見守る大人たち。今見ても、長く読み継がれていく要素がたっぷり詰まっていることを感じずにはいられません。
今まで、どれだけの子どもたちがこの作品に励まされ、勇気をもらってきたのでしょう。そして、これからもきっと、ずっと。これこそ「小さな子どもたちの心に寄りそう絵本」なのでしょうね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
■読者の声
親子で大好き
この本は私が小さい頃大好きだった本だったので、3歳の娘に読み聞かせました。
引っ込み思案の娘なので、みいちゃんが勇気を出して「ぎゅうにゅうください」と言う時の気持ちがよくわかるようでした。
この本のおかげで、なかなかできなかったお返事も頑張ってできるようになりました。
子供の心理がよく描かれていてすごくオススメの本です!!
(かはさん 30代 ママ 静岡県 女の子3歳、男の子0歳)
母子相伝
はじめて絵本ナビで買った「はじめてのおつかい」。届いてみると娘よりも、妻が大喜び!?偶然にも幼少の頃には、暗記までするほど一番大好きなえほんだったようです。妻は娘に読ませたかったんだ~と大張きり!!
妻が好きだったえほんを娘に読んであげる姿を見て、娘も妻のような素敵な女性に育って欲しいなと思いました。
時代を超えて、母から娘へ受け継がれる貴重なえほんだと思います。
(かいちんパパさん 30代 パパ 東京都 女の子4歳、男の子2歳)
あこがれのおつかい!
子ども達は、目をきらきらさせて、この絵本に見入ります。きっと、心では主人公のみいちゃんになって、おつかいをしてるんでしょう。
自転車がきたり、転んだり、お店のおばさんに声が届かなかったり・・・さまざまなことを、一つ一つ、自分の力で乗り越えていくみいちゃん。
とてもあたたかい本です。
(ジャムおばさん 20代 せんせい 大阪府 男の子0歳)
困難にくじけない勇気を
今、4歳孫娘にちょうど1年前、購入しました。
私自身は、幼児のこころと周りの風景が、ドラマチックにしかも完璧ともいえる形で描かれ展開されていることに感嘆しましたが、その時の孫娘にはイマイチの絵本でした。
しかし、孫娘にも印象に残る一冊だったのでしょうか、最近、また読み始めました。まだ「ひとりでおでかけ」はありませんが、この1年間で、ひざ小僧のすり傷体験など、絵本の世界が自分自身に重ねられるようになったのでしょう。
おおげさにいえば、孫娘に困難にくじけない勇気を、たぶん気づかせてくれているのではないかと思います。
(センニンさん 60代 じいじ・ばあば 千葉県)
林明子さんの赤ちゃん絵本
続いて、はじめての絵本選びにもぴったりな、林明子さんの「赤ちゃん絵本」をご紹介します。
赤ちゃんの「見たい」「触れたい」「やってみたい」という素直な好奇心を引き出す仕掛けや、読む親の心までふんわりと解きほぐす優しさが詰まった絵本の世界をぜひお楽しみください。
お着替えが楽しくなる!体の名前を覚えるのにもぴったり
おおきなお洋服を、あたまからかぶったあかちゃん。
「あれ あれ あれ
なんにも みえない
おてては どこかな」
もぞもぞと手足をうごかします。
(まるでオバケ!?)
すると・・・
「ぱっ
おててが でたよ
あたまは どこかな」
一緒に読む子はうれしそう。
ぬうーとあかちゃんのあたまがでてくると、「あっ、あった」という顔をします。
「おめめも ある
おくちも ある」
と読みながら、子どもの目やくちをつんつんとつついてやると、
くすぐったそうに笑います。
幼い子がすぽんと洋服を着せられるとき、ぱっと手がでることが不思議でならなかったり、なかなかだす場所がみつからないと混乱したり。服に体をとおすときの感覚って、「発見」のかたまりでしたよね。
顔がでて「ばぁー」といううれしさや、じぶんで手足をだせるよろこびが、本書にはつまっています。
おてて、あたま、おかお、おめめ、おくち、あんよ、と体の部分ひとつひとつを認識するのにももってこいかも。
林明子さんの絵はかわいらしく、世のお母さんお父さんにとっては、あかちゃんを見つめるひとときが写しとられたような、幸せこのうえない絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
■読者の声
かわいい!面白い!役立つ!
息子は、最初は絵のかわいらしさに魅かれていたようでしたが、
最近はつぎつぎに体の各部分が出てくる面白さに目を輝かせています。
特にあんよが出てくるところは、「うーん うーん」から次の場面を期待して本を見つめているのがよくわかります。
読んでいるこっちも楽しくなる反応です。
また、実際の着替えでも「○○くんのおててはどこかな?おててがでたよ、しようよ!」と言うとかなりスムーズにいくようになり、助かっています。
(タマオ07さん 30代 ママ 神奈川県 男の子1歳)
親子いっしょに楽しめます
おてて、あんよ、あたまなど体の名前を覚えるのに役立つ作品です。
「おててはどこかな」と読むと「ここだよ、ここだよ」と絵のかくれている手の部分を必ず指差します。もっともっと早いうちに読ませても楽しめる一冊だと思います。
(リッキーズさん 40代 パパ 山梨県 女の子2歳)
着替えが楽しくなりました。
本当にかわいい絵本です。
着替えにも興味を持ってきた1歳半の子供達。
着替えている絵本の子のもどかしい感じが、クラスの子供達にそっくりで、子供の反応も良いのですが、私自身がのめり込んでしまいページをめくるごとに「がんばれ!!」と言いたくなる感じです(笑)
子供達の着替えの時も、絵本の言葉のように接するようにしています。「おててがでたね。」「あんよはどこかな?」そんな言葉かけに子供達も「ここよ」「あった」と楽しそうに着替えが出来るようになりました。
絵本のおかげかな?!
(*愛也花*さん 20代 せんせい 愛知県)
良書
林明子さんの作品はどれも素晴らしい。絵が優しいだけでなく言葉も面白いから読んでいて楽しい。孫はこの本が大好き。もう何度読んだことか・・・。手や口や顔といった言葉もこの本から覚えました。お子さんやお孫さんとスキンシップができる本。ぜひ手にとって見て下さい。
(えほんじいさん 60代 じいじ・ばあば 京都府 女の子2歳)
美味しく食べて、楽しく拭く!食事の楽しさが伝わる絵本
「おいしいスープ いただきまーす」
あかちゃんとぬいぐるみの動物たちが、ならんでスープをのみはじめます。
みんなエプロンやナプキンを首にして、おててにスプーンをもって。
でもね・・・
「あっ
ねずみさんが こぼした
おなかに こぼした」
そこで、あかちゃんがねずみさんのエプロンをふきます。
「ふいてあげるね
きゅっ きゅっ きゅっ」
次にうさぎさんが、そしてくまさんもこぼして・・・。
動物たちのおててやあんよをふいてあげるあかちゃんの姿格好がけなげでかわいい!
ふいてもらうぬいぐるみたちの表情もまた愛らしい。
最後はおくちをおかあさんにふいてもらうあかちゃん。
おいしくてからっぽになったお皿とともに、幸せな余韻がのこります。
おすすめは0歳、1歳から。
「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」といいながら、読んでいる子の手や足、おなかをさわってあげるとうれしそうです。我が家では「くすぐったい くすぐったい」のところでこちょこちょ足をくすぐるのがお決まりのコミュニケーションでした。
ふだんの「こぼして、ふく」日常も、絵本のように「きゅっ きゅっ きゅっ」といいながらふいてあげると、親子のとくべつな時間になっちゃうんですから、不思議。
林明子さんのロングセラーシリーズ「くつくつあるけのほん」の1冊です。
このシリーズ、どれもとってもおすすめなのでぜひ読み比べてみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
■読者の声
0歳児の喜ぶ絵本
息子が生後2ヶ月の時から色々な本を読んでいます。
中でも一番興味を示してキャッキャと笑って喜ぶのがこの絵本。
いくら機嫌が悪くても、この本の表紙をみれば笑顔に!
色も赤や緑、描かれている赤ちゃんのお顔もはっきりしていて、0歳の赤ちゃんに見やすい絵柄だと思います。「きゅっ、きゅっ、きゅっ」という音のひびきも赤ちゃんに嬉しい響きのようです。
6ヶ月になった今は手を動かして絵本の中の動物たちをページをめくって、ニコニコ顔で拭いて遊んでいます。
これから離乳食がはじまるので、この本を通じて食への興味にもつながっていってくれれば…と期待しています。
この本にいつも助けられています。
(ととあみさん 30代 ママ 京都府 男の子6ヶ月)
2世代にわたって
きゅっきゅっきゅっ
この擬音を聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
この絵本では汚れを拭きとる音として使われています。
物語の展開はとてもシンプルですが、「汚れたところはキレイにする」ということが学べ、なんと言ってもきゅっきゅっきゅっの音感やリズムで、0歳のお子さんでも楽しめるのではないでしょうか。
我が家ではこの本を読み聞かせながら、子どもの体をきゅっきゅっきゅっとさすると、とても喜んでくれています。実家に眠っていたのを引っ張り出してきたので、2世代分楽しませてもらってます。
今でも書店のおすすめコーナーでよく見かけるので、長く子どもたちに愛されている絵本かと思います。
(ラムネマンさん 30代 パパ 東京都 男の子0歳)
こぼれてるー
ねずみさん、うさぎさん、くまさん、男の子でスープを食べていると、こぼれてしまい、拭いてもらうお話です。
乳児クラスで読み聞かせをしていた頃、食事中にこぼしたお友達を見て、「こぼれてるー」と知らせてくれ、保育者が「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」と拭いてあげると嬉しそうに微笑んでくれました。自分だってこぼしながら食べているけれど、お友達に教えてあげる優しさに感動したのを覚えています。繰り返しの言葉の中にも、少しずつ変化があって面白いと思いました。
“こぼしたっていいんだよ”“拭いて気持ちよくなろうね”ということを伝える教材にはもってこいの一冊だと思います。
(さくら嵐♪さん 20代 せんせい 愛知県)
おでかけが楽しくなる!歩き始めのお子さんにぴったり
「くつくつ あるいた
ぱた
ぱた ぱた
さんぽに おでかけ」
登場するのは、大人の手のひらにすっぽり収まってしまうような、一足の赤ちゃんのくつ。
はやく歩いて「ぱたぱたぱた」、つまさきで「とん とん とん」、かかとを揃えて「ぴょん ぴょん」! 楽しい擬音のリズムで、絵本の中を歩きます。
歩きはじめる時期の子どもたちにとって、とても身近でお友達のような存在の「くつ」。自分と同じようにウキウキ歩いたり、はたまた転んじゃったりする姿に、子どもたちの目はくぎ付け! 楽しくて仕方ないようです。
作者・林明子さんの描く絵は、くつひもの先まで驚くほどいきいきと表情豊か。見ているとよちよち歩きの赤ちゃんのあんよが目に浮かんできて、パパママもなんとも幸せな気持ちにしてくれます。
お散歩を満喫したくつたち、最後にもとってもかわいい姿を見せてくれますよ。
おでかけが楽しくなる絵本。同シリーズの『おててがでたよ』『きゅっきゅっきゅっ』『おつきさまこんばんは』と合わせて、親子の時間を楽しんでくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
■読者の声
歩く練習をしている子に
一歳2ヶ月の息子が「あっあぶない」のセリフで爆笑。
歩く練習を毎日している最中なので、転んだりした経験と絵本の内容がリンクしたのか、何度読んでも同じところで笑います。読んだあとに、立ち上がって歩く練習をします。0歳の時には、何も反応しませんでしたが、突然ブームがきました。
(玄米大好きさん 30代 ママ 神奈川県 男の子1歳)
林明子さん
大好きな林明子さんの作品です。0歳の時から愛読しています。まだジッと静かにお話を聞ける年齢ではない娘にはこれくらいの長さとテンポのお話が一番良いです。色は全体的に青色で「おつきさまこんばんは」同様ちょっとくらいイメージですが、くつの冒険が何とも楽しい1冊です。
(リブローネさん 30代 パパ 東京都 1歳)
歩き始めの頃
今は2歳の孫娘がまだヨチヨチ歩きの頃大好きだった絵本です。この絵本を読むたびに、歩くのが上手になっていった様に思われます。
今では他にお気に入りの絵本が沢山あるようで、一人この絵本を広げてみると、孫娘の成長が嬉しいような、少し寂しいような気がしてきます。
(茶々丸さん 70代以上 じいじ・ばあば 埼玉県)
言葉と絵が互いを引き立て合う、作家さんとの共作絵本たち
絵本作家として数々の単著を手がける林明子さんですが、他の作家や詩人とのタッグによって生まれた「共作絵本」にも、世代を超えて愛される名著が数多く存在します。
ここからは、言葉と絵が互いを引き立て合い、読む人の心に深く残る林明子さんの「共作絵本」の傑作をご紹介します。
筒井 頼子さんとの共作絵本
小さな子どもの心の動きが、文と絵から痛いほどに伝わる!
お母さんの留守に妹のあやちゃんと家の前で遊んでいたあさえは、あやちゃんを喜ばせようと夢中で道に絵を描いていました。ところが顔をあげると、いつのまにか、あやちゃんがいなくなっています。あさえは妹をさがして、どきどきしながら、いつもお母さんといく公園に向かって走りました。小さな子どもの心の動きを、文と絵が一体となって緊迫感をもって描きだします。
■読者の声
妹を思う気持ち
私も小さい頃に読んだ絵本です。
息子にと購入したのは、下の子を妊娠中にです。当時、下の子が生まれたらどうなるのか等々が不安で、息子に兄弟って・・・ということを何となくでも知って欲しくて、兄弟愛の絵本を選んで読ませていました。
その中でも、こちらは名作ですね。
今ではこんな風にお留守番をさせるなんて有り得ないけれど、昔はよく見られた光景。あさえが妹を守ろうとする気持ちにじんと来てしまいます。最近、喧嘩も増えて来ましたが、気がつくとあさえちゃんのように上の子が舌のこのお世話をしていることもあって、やはり兄弟姉妹っていいなぁ・・・と感じます。
(白ママさん 30代 ママ 神奈川県 男の子5歳、女の子2歳)
大好きです。
娘に弟が産まれる前にこの本をかってあげたのを覚えています。子供の成長って早いもので、ちょうど今、あさえとあやちゃんみたいになったなぁっとしみじみ思ったりします。あさえのような責任感って、上の子は、自然と身につけてしまうんでしょうね。下の子は、目がはなせない年齢だけ、かまいがちですが、あさえがあやちゃんを抱きしめている姿に、上のお姉ちゃんも甘えさせてあげないとなぁ。。。なんて思ったりもします。いい話です。うちの子供達も、こぞってよく手にしてるので、おススメですよ。
(はなたいようさん 30代 パパ 神奈川県 女の子7歳、男の子2歳)
子どもを見守る優しい目線を感じる一冊
「ばんざい はれた、はれた!」
目が覚めたばかりのあやこは大喜び。
今日は日曜日。ピクニックに行く日なのです。
朝ごはんを食べながら、あやこはいい事を思いつきます。
「おかあさん、みて! わたし おべんとうを つめてあげたの」
それから、お父さんのお手伝いだってします。
「この ばっぐ、しめてあげようっと……」
さらにさらに、お気に入りの服にお着がえして鏡を見ていたあやこは、
「もっと きれいにしてみよう……」
あらあら、あやちゃん大変!!お出かけの準備で忙しく動き回るお母さんとお父さんの前で、思いもよらぬ光景が次から次へと繰り広げられるのです。お弁当はぐちゃぐちゃ、お父さんのバッグから荷物が溢れ出て、あやちゃんのお顔がお化粧だらけになり、あげくに…!?
見ているだけで、「キーーッ」となりそうなこの状況。だけど、絵本の中のお父さんもお母さんも怒りません。優しく対応してあげます。それは、あやちゃんが自分で出来ることを一生懸命やろうとしてるってことを知っているから。あやこの無邪気な仕草や表情、それを見守る両親の優しい眼差し、物語の中から作者の子どもたちに対する姿勢を感じることができます。
上機嫌のあやちゃん。嬉しい気持ちのままで出発することができて、良かったね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
■読者の声
色々やってくれる子供に優しくなれました
子供が2歳のやんちゃ盛りに読みました。
ピクニック前に勝手に先に外に出て、転んで泥だらけにしてきたら、私だったら「なにやってんのー!」と怒ってしまいそうです。でも、この絵本を読むと、ピクニックが楽しみで仕方がなかったあやこちゃんの気持ちがよくわかり、とても愛おしく感じます。
「ころんじゃった…」としょんぼり帰ってくるあやこちゃんに、絵本の中のお母さんは何も言わず(というか何もセリフが書かれていない)着替えさせてあげ、みんなで楽しくピクニックに出かけていきます。
そうだよね~せっかく楽しいピクニックのために準備をしているのに、怒って台無しにするなんてもったいないよね。色々やらかしてはくれるけど、子供なりの思いがあり、それはとても可愛いものだということに気づかせてもらった絵本です。
(やじみさん 30代 ママ 東京都 男の子7歳、女の子5歳)
おとうさん、おかあさん、ご苦労様
この絵本を読んだあとの、私たち夫婦の意見は「このお父さんとお母さん、優しいねえ」で一致しました。うちの子もそうですが、ばたばたしているときに限って子供って足を引っ張ってくれるんですよね。こちらも気持ちに余裕がなくなっているから、ついつい声を荒げたりしてしまいますが、子供の心理としてはこの絵本のあやこちゃんのように嬉しくって張りきってるだけ。親の方に受けた絵本でした。
長男はしばらく「おてつだいはもうけっこうよ」と言うのがお気に入りでしたが、それはこっちのセリフだ!
(ウィスターさん 30代 パパ 大阪府 男の子2歳、男の子1歳)
筒井頼子さんとの共作、こちらもぜひどうぞ!
神沢 利子さんとの共作絵本
保育園に通うなおちゃんの一日を、子どもの視線で丁寧に温かく描く
なおちゃんは、朝、お父さんと自転車に乗って保育園にいきます。かどのたばこ屋のおばあちゃんが手をふってくれます。保育園で友だちとあそび、昼ご飯を食べ、お昼寝をすると、夕方にはお母さんがお迎えにきます。お母さんと夕飯の買い物をしながら歩いて帰るなおちゃんは、たばこ屋のおばあちゃんに、ただいまをいって……。なおちゃんの一日を、子どもの視線で丁寧に温かく描きます。
おすすめ!
2歳の娘と読みました。自分と同じ年頃の女の子、なおちゃんが主人公で娘は嬉しくなったのかちゃんと聞いてくれました。親子の会話や小さな子の居る家族の生活、身近に感じれるストーリーで読みやすかったです。娘も良くパパと自転車に乗るので、娘もなおちゃんがお父さんと自転車に乗っているシーンをみてものすごく喜んでいました。
(Iママさん 30代 ママ 京都府 女の子3歳)
とてもリアルな子供の一日
保育園児のなおちゃんの保育園に行ってから帰ってくるまでの一日を描いたお話。特に特別な事がおきる訳ではなく
よくある一日が描かれているのですがそれがとってもリアル。
おうちごっこにお昼ご飯、お昼寝に帰りにお買い物。いつもの風景に親子ですっごく共感させられます。
特に素晴らしいのがなおちゃん目線で描かれた帰り道。
大人は腰から下しか描かれてなく、「おしりばっかりで、やになっちゃう」なんてまさに子供ならではの言葉ですよね。
押しボタン信号を他人に押されてもう一度押すと我がまま言っちゃう所も、うちの娘達には自分の事の様で好きなシーン。
子供にはまるで自分の事を読んでもらっているみたいできっと大好きな1冊になると思いますよ。
(BENさん 30代 パパ 新潟県 女の子5歳、女の子3歳)
神沢 利子さんとの共作、こちらもどうぞ!
征矢 清さんとの共作
■読者の声
雨のひととき
息子が庭にある葉っぱや草に興味津々だったころ読み始めました。
雨が降ってきて、葉っぱの屋根で雨宿り・・・ただそれだけの一時も、決して退屈な時間にはならない子どもの世界が描かれています。自分も子どもの頃、こんな風に家の庭で雨宿りをしたような記憶が呼び覚まされ、あたたかい気持ちになりました。
息子はこがね虫が出てくる「ごそごそごそ」の音が好きで、ページをめくる前からごそごそ言っていました。また、文には書かれていない虫たちもいて、親子のやりとりもさらに楽しめます。何もなくても、こんな風に雨の時間を楽しめる心を持っていたいものです。
(空色のかわうそさん 30代 ママ 静岡県 1歳)
征矢 清さんとの共作、こちらもどうぞ!
毎日がとっておきの記念日になる!とっておきの日にぴったりの林明子さんの絵本
子どもたちが過ごす日常が温かい目線でリアルに表現される林明子さんの絵本を読むと、とっておきの記念日がもっとスペシャルな日に、そして「なんでもない日」も特別な一日になります。
そんな、「記念日」にちなんだ絵本を紹介します。
お互いを思い合う温かい心が伝わる!思わずマネしたくなるお話です
朝、学校へ行くまみこは、玄関を出る時に、それはそれは嬉しそうな顔で言うのです。
「きょうはなんのひだか、しってるの?……しらなきゃかいだん三だんめ」
なんでしょう、この謎めいた言葉は。まみこが学校へ行ってしまうと、おかあさんはすぐに階段の三段目に赤いひもを結んだ手紙を見つけます。
「ケーキのはこをごらんなさい」
箱の中にはまた次の手紙、次の手紙を見つけると、またまた次の手紙。まみこの好きな絵本の中、金魚の池、音楽も時々おさらいなさい、めったに気がつかないところ……段々と探す場所もむずかしくなってくるみたい。おかあさんは家中いったりきたり、2階へあがったり、1階へおりたり。とうとうおとうさんにも電話して。まみこはいったい何をしたかったのでしょう。
でもね、おとうさんが会社から帰ってきて、居間に親子3人が揃った時、その秘密と答えがわかるんですよ。さらにまみこへのサプライズまで……!
おかあさんにとっても、まみこにとっても、なんだか長い長い一日だったのでしょうね。でも、本当に素敵な日。まみこがおとうさんとおかあさんを思い、おとうさんとおかあさんがまみこを思い。そのお互いを思うあたたかい心は、読者にだって存分に伝わってきますよね。瀬田貞二さんの文章と林明子さんの絵で味わう、極上の家族の物語。今度は誰の立場になって読んでみようかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
■読者の声
娘がまみこちゃんの真似をしてました
林明子さんの絵本はどれも大好きなのですが、その中でも、大大大好きな作品です。両親の結婚記念日に、家のあちこちにお手紙を隠して、それを全部繋げて読むと、お祝いのメッセージになっているとは、なんてかわいいお祝い。
長女もこの絵本が好きで、さっそくマネしていました。なんの記念日でもないし、繋げるとメッセージになるとかでもないんですが、私の大好きなこの絵本のように、まみこちゃんのお母さんのワクワクを味わせてくれた娘に感謝です。
(tori.madamさん 30代 ママ 大阪府 女の子6歳、女の子3歳)
今でもわくわくします
私が小さいころから何度も何度も読んだ思い出の絵本です。こんなに今でも人気のある本を買い与えてくれた両親に感謝。
まみちゃんと一緒にわくわくして、お母さんと一緒に考えて探しまわって、最後に「なるほどー!!」って嬉しくなれます。
絵がきれいでまみちゃんやお母さんの表情が魅力的で、何度読んでもほんとうに飽きない絵本です。これを読んだら子どもはみんな同じことしてみたくなりますよ^^
(らむりんさん 20代 その他の方 北海道)
3きょうだいに訪れるクリスマスの不思議なできごとを描いた小さな絵本のセット
かすみちゃん、れいちゃん、もっくんの3きょうだいに訪れる、クリスマスの不思議なできごとを描いた小さな絵本3冊がセットになった「クリスマスの三つのおくりもの」シリーズ。手のひらサイズの絵本は、小さな子どもたちが、大人と一緒に開いて楽しむのにぴったり。素敵な箱に入っているのも嬉しいポイントです。
林明子さんの描く3人の主人公。お姉ちゃんのかすみちゃん、末っ子のれいちゃん、やんちゃなもっくん。それぞれの物語の愛らしいこと! 3冊揃えて楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
■読者の声
素敵なセット。
3才の娘へのクリスマスプレゼントに選んだ絵本の1つです。
3人きょうだいのクリスマスにちなんだお話しが3つ。
1冊ではなく3冊セットで面白さが倍増です。
林明子さんのやさしい絵柄がとてもあたたかい気持ちにさせてくれました。
4才になった娘は今も大好きないちごとうさぎがでてくる「ふたつのいちご」がお気に入りです。
私は「サンタクロースとれいちゃん」。
大きくなるとまた好みが変わるのかな?
小さな娘も大人になった私も楽しめる素敵な絵本です。
(よるさん 30代 ママ 北海道 女の子4歳)
優しい気持ちになりたい方へ・・・
手のひらサイズのミニ絵本、小さな子には返って読みにくいのでは?と思いましたが、
この可愛らしさは新鮮だったようで、すぐに娘のお気に入りになりました。
林さんの温かく丁寧な絵は健在で、どのページもクリスマスの優しさや幸福感があります。
私はメルヘン調のふたつのいちごのお話が好きですが、娘はもっくんのズボンのお話が好きで、特に最後に出て来る「クリスマスのおおさわぎ」という曲は何度も何度も歌わされました。
考えてみると、どれもあり得ないお話なのに
なぜか親しみを持てて、幸せのおすそ分けをしてもらっているような・・・
そんな心温まるセットです。
優しい気持ちになれます。
(しょこらぷりんさん 40代 ママ 東京都 女の子5歳)
だれでもドキドキする「はじめて」のキャンプ。キャンプ初心者にもおすすめ!
小さい女の子、なほちゃんは何歳くらいでしょうか。なほちゃんの友達、お隣のともこおばさんのうちへ遊びに行くと、大きい子どもたちとキャンプのお話をしています。すると、なほちゃんは目をきゅっとつり上げて言うのです。
「わたしも いく!」
すると、大きい子たちは口々に言います。
「ちっちゃいこは だめ!」
ちっちゃい子は重い荷物を運べないし、すぐ泣くし、暗いところを怖がるから。そうだよね、なほちゃん。夜、ひとりでおしっこに行けるのかな?だけど、なほちゃんは言います。
「わたし、ひとりで おしっこにいける!」
そうして、みんなと一緒にキャンプに連れていってもらえることになったなほちゃん。重い荷物だって頑張って運ぶし、川で転んだって泣かないし、薪だって一生懸命探します。夜になると、楽しいキャンプファイヤー。そしていよいよ、寝る時間がきて…。なほちゃんは、約束通りちゃんとおしっこにひとりで行けたのかな?
小さいなほちゃんが大きな子に負けじと健気に頑張る姿。読んでいれば誰だって愛おしくなって、応援したくなるこのお話。強がっているなほちゃんですが、やっぱりまだまだ幼い女の子。本当は泣きたいし、怖いし、一人きりで出来ることもあんまりありません。でも、そんなことはみんなわかっているんですよね。大きな子たちも、ともこおばさんも。その上で、しっかりと見守り、さりげなく手助けしながら、なほちゃんに少しずつ自信をつけてあげているのです。
お話は少し長いのですが、全部のページに絵があって、言葉もシンプル。そして何より、なほちゃんの表情から心の動きがよく伝わってきて、なほちゃんと同じくらいの子どもたちでもきっと共感できるはずです。たった一日と一晩のお話ですが、林明子さんの手にかかればこんなにも心を捉まれる物語になってしまうのですね。もちろん、大人だって何度も胸がキュンとしちゃいますよ。
さて、なほちゃんにとっての「はじめてのキャンプ」がどうだったのか。それは裏表紙のなほちゃんの晴れやかで自信に満ちた表情を見ればわかりますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
■読者の声
キャンプ初心者家族
1ケ月前に家族ではじめてキャンプに行きました。その時は、コテージを借りたのですが、この夏は本当にテントを張ってのキャンプを予定しています。
そんなキャンプ初心者の我が家にぴったりの一冊でした!
厚い本なので、何日かにわけて読み聞かせしようとおもっていたのに、ストーリーに引き込まれて一気に読んでしまいました。子供たちは、次のキャンプで何のお手伝いをしようかと張り切っています。
林明子さんの真っ暗な夜の挿絵に浮かび上がる子供たちのシルエットや、効果的な光の表現のしかたなどもついつい見入ってしまいおすすめです。
(シュークリームーンさん 30代 ママ 東京都 女の子5歳、男の子3歳)
4歳の娘にピッタリでした
お兄ちゃんと同じ事ができる!と信じて止まない、うちの娘。
なほちゃんの気持ちが、すっごい良くわかったのでしょう。最初っから最後まで、今までにない集中力で、絵本に入り込んでいました。
そうはいってもさすがに一人で夜のトイレに行くのは難しいしミッションです。でも、なほちゃんはやり遂げました。
暗いのが嫌いなうちの娘にとってこのなほちゃんの勇気ある行動は、自分のことのように嬉しく感動したに違いありません。
読み終えた後、いつになくテンションが高く、興奮気味でした。
娘にこんなにもぴったりの本に出会えて、本当にラッキーでした。
等身大の女の子の話、今後も探してみようと思いました。
ページは多いけど、とっても読みやすい本でしたよ。
(ぽめらにーさん 30代 ママ 東京都 男の子7歳、女の子4歳)
小学生にも読んでほしい!林明子さんが手掛けた児童書
絵本のイメージが強い林明子さんですが、実は児童書の挿絵や挿画の世界でも、子どもたちの心を捉えて離さない名作を数多く手がけています。
絵本を卒業して児童書へと移行する時期に、幼い頃から絵本で親しんできた林明子さんの優しく温かなイラストが伴走してくれることで、物語の景色や登場人物の心の揺れ動きがより鮮やかに広がり、無理なく「自分の力で読む面白さ」へと足を踏み出すことができます。
本記事では、絵本からのステップアップにぴったりな、小学生にぜひ読んでほしい林明子さんが挿絵を手掛けた児童書をご紹介します。
ジブリ映画にもなった永遠の名作!
魔法が使えて、ほうきに乗って空を飛べる……。子どもの頃、一度は憧れたことがあるでしょうか。
でも魔女ってなんだか遠い存在? いえいえ、とっても親しみやすくてかわいい魔女がここにいます。
その名はキキ。キキは魔女のお母さんと、人間のお父さんの間に生まれた女の子。
“13歳になったら、魔女としてひとり立ちするために、家を離れて知らない町で1年間暮らす”というきまりに従って、キキは満月の夜、ほうきに乗って相棒の黒猫ジジと一緒に新しい町へと旅立ちます。辿り着いたのは、きれいな海に囲まれたコリコの町。想像していたよりも大きな町ではあったけれど、ひと目で気に入ったキキはこの町で修行することにします。幸運にもグーチョキパン屋のおソノさんと出会い、下宿させてもらいながら、持っているたったひとつの魔法“ほうきで空を飛ぶこと”を生かして、お届けもの屋さんをはじめるのです。
ここでは魔法はたったひとつということが重要なポイント。ひとつだからこそ、自信をなくした時の落ち込みは相当なものですが、ひとつだからこそ、それを生かせたときの喜びが大きく伝わってくるのです。
お話のお楽しみは、なんといってもキキが運ぶもののさまざまなエピソード! 中でも、わんぱく坊主のお誕生日プレゼントに黒猫のぬいぐるみを運ぶエピソードはユーモアたっぷり。途中で大事なぬいぐるみを空から落としてしまったキキはいったいどうしたのでしょう? 知らない町での魔女修行はうまくいくことばかりではないけれど、つまずきながらも前に進んでいくキキからはたくさんの勇気をもらえます。
スタジオジブリのアニメやミュージカル、さらに2014年春には実写映画にもなりました。魔女のキキは子どもから大人まで日本で一番有名な魔女かもしれませんね。「魔女の宅急便」シリーズは全部で6巻。自立や、進む道への悩み、自身のこと、恋愛、結婚など、さまざまな事に悩んだり、傷つきながらも、何度も立ち上がり成長していくキキの姿は、読む人に大きな共感をもって愛されています。
キキと同年齢の子どもたちだけでなく、大人になってから、また子育て中の親御さんなど、読む時期によって共感する部分や気づきが変わっていくところも、長く読み継がれている所以でしょう。親から子へ、またその子どもへ、と世代を超えて丁寧に読み継いでいきたいお話です。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
■読者の声
絵があってる
この一番の絵が私は好きです。
キキのイメージに一番近いと思います。
この絵を想いながら読んでいくと
情景がふわーっとひろがっていくんです。
物語りももちろんいいけど
挿絵も重要ですよね。
学生の頃、3号まで読んでそのままにしてました。
きちんと最後まで読みたいと思います。
映画の印象が強いけど
原作の方が心情細やかですよ。
大人になった今でも大好きな本です。
(もぐもぐもぐもぐさん 30代 ママ 島根県 男の子1歳)
征矢 清さんのと夫婦共作で描かれた、幼い日の「忘れられない出会い」
ちょっぴりやんちゃで、元気いっぱいに育った男の子、すぐり。ある日、すぐりはガラスの馬と遊びたくてたまらなくなります。それはすぐりがあかちゃんのときから飾り棚にいて、たてがみをなびかせ、いまにも走りだしそうにしているガラスの馬でした。「あのうま、にわにだしてやりたいな。そしたら、きっとはしりだすよ。だって、あんなせまいところじゃはしれないもんな」
飾り棚の前にひっぱってきたいすによじのぼり、手をのばすと、なんということでしょう。馬はとつぜんあと足をはねあげるようにしてすぐりの手をふりきり、とびだしたのです。馬もすぐりもどすんと床に落ちました。そして、ガラスの前足が1本折れてしまったのです。
かなしそうな顔で逃げだした馬。すぐりは後を追い、ねむってばかりの鳥「ねむりどり」に会います。おだんごを勝手に食べたのをガラス山のかあさんに見つかり「ばつをあたえなくちゃいけない」と水汲みを命じられます。水がめの奥に馬の姿を見たすぐりは、水がめにとびこみ・・・きらきら光る大きな家にたどりつきました。
つぎつぎに生まれるガラスのあかちゃん。なみだひろいの仕事。不思議なことばかりの家で、だんだん、すぐりの全身はガラスに変わっていきます。
うっかり大事なものをこわしてしまい、「ぼくのせいだ」と胸をいためる気持ち、どんどん周囲の空間が変わっていくさまが、色あざやかに描かれます。林明子さんの挿絵は魅力的で、ガラス山のかあさんや、くまが、すぐりをにらむ表情にドキッ。次第にガラスにとりこまれていくこわさとともに、すぐりの冒険がつぎつぎ世界をつないでいくのです。
作者は征矢清さん。『やまぐにほいくえん』などで子どもどうしの心の交流をみずみずしく描いています。本書は2002年に新見南吉児童文学賞、野間児童文芸賞を受賞しました。読者はすぐりと一緒にガラスの世界を旅している気分になるでしょう。かなしい顔をしてすぐりを見た馬は、すぐりのことをゆるしてくれるでしょうか。
小学2・3年生から読める長編幼年童話。子どものまなざしで冒険を描いた、きらきらガラスのようにひかるファンタジーです。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
■読者の声
お話も挿絵も素敵
馬を大好きな6歳の娘が、夢中になって読んでいました。
冒険要素の強い不思議なお話ですが、星の入った水や、ガラスあめ、ガラスのうまなど美しいものも沢山出てくるので、キラキラしたものが好きな女の子の心もガッチリ掴んでくれます。
林明子さんの挿絵がお話にピッタリ合っていて、思わず読むのを止めてしばらく見惚れてしまいます。
(miki222さん 40代 ママ 千葉県 男の子8歳、女の子6歳)
森の木々や草むらに隠れた動物たちを探しながら楽しく読める!
かくれんぼは好きですか? あの子ならここに隠れそうだなと探して、予想があたったときの嬉しさ。見つかるまで息をつめてドキドキしたこと。誰も見つけてくれなかったらどうしよう、なんて、急に不安になったりと、かくれんぼにはなつかしい思い出がいっぱい。この本では、そんなかくれんぼのドキドキを、体験できちゃうんです。
公園でお兄ちゃんと遊んだ帰り道、近道しようと生垣をくぐったけいこは、見たこともない大きな森の入口にたっていました。黄金色にかがやく秋の森で、けいこは枝や木の葉と同じ色をした不思議な男の子に出会います。
男の子に誘われて、森の動物たちと一緒に大好きなかくれんぼをすることに。最初はけいこがおにになりました。くまさん、きつねさん、いたちさん、とかげさん……みんないったいどこにかくれているのでしょう?
わくわくしながらページを開くと、森の木々や草むらの中に、動物たちがかくれています。ぱっと眺めただけでは、見つけるのが難しいので、じっくり、よ~く見てみてくださいね。わからなかったら、本をさかさまにして眺めてもいいかもしれません。じーっと見ていると、木の枝や葉っぱのあいだに、ほら! 上手に隠れている動物たちの姿が見えてきますよ。
美しい秋の森と動物が違和感なく一体化した、隠し絵のたくみさと素晴らしさもさることながら、動物たちの表情やポーズの豊かなことに驚かされます。まあるくなったり、体をのばしたり、笑いをかみ殺していたり、いたずらっぽい表情をしていたり。見つけるたびに「見いつけたっ!」と、思わず歓声をあげてしまいます。秋の空気を胸いっぱいに吸いこみながら、親子で一緒に夢あふれるかくれんぼを楽しんでください。
■読者の声
素晴らしい一冊☆
林明子さんの画力に本当に驚かされます。私も子どものころに読んでとても印象に残っていた絵本です。もりのかくれん坊が当時は少し怖かったのを覚えています。親になってあらためて子どもと一緒に読んでみると、色あせないストーリーとどんな子も引き付けるパワーを感じ、今後も読み継がれていくであろう名作だと感じました。娘がじっとページを見てかくれん坊を探している姿を見て感慨深いものを感じました。多くの子どもたちに手にとってもらいたい素晴らしい一冊です。
(ouchijikanさん 40代 ママ 東京都 女の子8歳)
小学生にはこちらもどうぞ!
林明子さんのことをもっと知りたい人に読んでほしい本
林明子さんの作品の魅力をより深く知りたくなった方に読んでほしいのが、その足跡と手仕事のすべてを凝縮した『子どもを描く 林明子の世界』です。
数々の名作誕生の舞台裏や、緻密な取材と観察に裏打ちされたスケッチ、作品に込められた温かな眼差しまで、その魅力がたっぷりと詰まっています。
長年のファンはもちろん、絵本づくりに興味がある方にも届いてほしい、林明子さんの人間性と創作の秘密に迫る魅力あふれる一冊です。
数々の名作の舞台裏からスケッチまで、林明子さんの創作の秘密に迫る完全ガイド
『はじめてのおつかい』『こんとあき』などの作品で子どもの心の動きをすくいとり、繊細に表現してきた絵本作家・林明子。本書では林の多彩な作品を見渡しつつ、作品ごとの試行錯誤や工夫を、ラフやエスキース、宮﨑駿氏ら愛読者の声とともに紹介します。また、絵本以外の林の絵の仕事や創作童話、漫画、エッセイも収録。「子どもに本物だと思ってもらえるように」と願い、描き続けた作家の思いにふれることのできる一冊です。
大人になってからもふとした瞬間にきっと思い出す
幼い頃に読んだこの絵本を、大人になってからもふとした瞬間にきっと思い出す──林明子さんの絵本や児童書には、そんな、時を超えて人の心を温かく包み込む魅力があります。
そこに広がっているのは、子どもたちへの深い愛と誠実な眼差しです。
今回ご紹介した作品は、どれも親子で語り合い、世代を超えて受け継いでいきたい名作ばかり。
気になる一冊をぜひ手に取って、ページを開いた瞬間に広がる優しく愛おしい世界を、じっくりと味わってみてください。
洪愛舜(ほん えすん)
ライター・編集者・絵本作家。
1977年大阪府堺市生まれ。出版社勤務を経て、現在は育児・教育系ライターとして雑誌、書籍、Webメディアなどで執筆。絵本の編集や絵本作家のアシスタントを通じて、絵本の世界の扉を開ける。一女一男2児の母。子育て中の体験からアイディアを得て、日本語と英語両方で読めるDual絵本『すき! I like it!』(教育画劇)を出版。子どもに一番たくさん読み聞かせした絵本はたぶん『おたすけこびと』。
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