絵本ナビスタイル トップ  >  絵本・本・よみきかせ   >   季節のおすすめ読み物   >   母の日におすすめ! 子どもが爆笑する1冊とは?
季節のおすすめ読み物

母の日におすすめ! 子どもが爆笑する1冊とは?

 

もうすぐ母の日。小さなころはお母さん大好き! とべったりだった子も、小学生ぐらいになると冷静にお母さんを観察しはじめて、いろいろ不満が出てきたり、要求も増えてきたり!?

 

そんな心当たりのある小学生なら、読んで爆笑しちゃう1冊があるんです。

その名も『かあちゃん取扱説明書』。

えっ!? 取扱説明書って、よく家電製品とかについているアレのこと? さていったいどんなお話なんでしょう。

お母さんを思い通りにしちゃうトリセツのつくり方とは?

かあちゃん取扱説明書

ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。

『かあちゃん取扱説明書』のレビュー紹介

爆笑したり、真剣に考えたり

読み聞かせ仲間からのおススメで読みました。
一緒に小4と小1の息子たちに読みました。
主人公は小4の男の子。最初の作文が怒った気持ちで、かあちゃんのことを書いていて、それが目に浮かぶのもあり、私自身がそれに近いかもと思うのか、とにかく大爆笑でした。
最初が面白くないと、なかなか聞いてくれないので、つかみはOK。
挿絵もうまくて、授業参観を見に来たかあちゃんは、息子の悪態に目を三角にしている表情が子どもたちにオオウケ。
お話を読み進めながら、自分たちと私とのかかわりを考えたり、友達の優しいママを羨ましく思ったりするけど、友達もそれなりに悩みを持っていたり、と内容も真剣に考えさせられる本でした。
小4の息子からは次回の小学校読み聞かせで紹介して~とリクエストされました。
読み終わった後はちょっと知恵がついたらしく、私に優しくしてくれましたよ。

(てるお~さん 40代ママ 男の子9歳、男の子7歳)

大人にも子どもにも

冒頭の作文に笑い、父ちゃんのコメントにも笑い、それを褒める先生の姿にもあるあると頷く息子。
早くが口癖で怒ってばかりのかあちゃんをうまく操縦しようと、取扱説明書を作る事にした少年の話です。

説明書を作るために相手の事を良く知らなくては、とかあちゃんがどういうときに怒るのか、機嫌がいいのはどんな時か、考えたり、観察したり。
最初はうまい事操縦し始めた子どもの姿にハラハラしましたが、やっぱりかあちゃんは一枚上手。
気がつくと言われなくても宿題したり、部屋を片付けたりしています。
相手のことを考え、自分のこともできるようになった子どもの姿、悪い事をしたと心を痛め、態度で示そうとする姿に心を打たれました。

私もこんなかあちゃんになりたいな。

(ヤキングさん 30代ママ 男の子9歳、女の子4歳)

爆笑!!

小学5年生のお兄ちゃんのクラスの朝読書に読み聞かせに行きました。
最初の作文から爆笑!!子供達がこれほどくいついた本はないくらい。反応がよかったです。最初は分かる~~~っていう反応だったけど、最後はもっとお母さんのこと家族のこと理解したい知りたいっていう心に変化していく子供達の真剣な顔も見ものです。素敵な本をありがとうございます。「おれも母ちゃんのトリセツつくる!!」とブームになってしまいました。(笑)

(星♪さん 40代ママ 男の子11歳、女の子8歳)

はじめは、かあちゃんのあつかい方をマスターして、おこづかいやおやつやゲームや、なんでも自分の思い通りにしたいと考えてはじめた取扱説明書づくり。けれども作っている途中で、ぼくはもっとかあちゃんのことを知りたいと思うようになります。取扱説明書を作るのって、その対象(相手)をじっくり観察したり考えたりすることが必要なんですね。

 

さらに、取扱説明書を作りはじめてからどんどん変わっていくぼくのかあちゃんに対する思いの変化にも注目です。これにはお母さんが読んでもじーんときてしまいますよ。

 

小学生の皆さん(大人の皆さんも? )今年は母の日に向けて、お母さんをじっくり観察しながら「取扱説明書」を作ってみるのはいかがでしょうか?

秋山朋恵(絵本ナビ副編集長・児童書主担当)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
Don`t copy text!