世界の民話を読み比べてみよう!<岩波少年文庫5冊選ぶなら?>
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絵本ナビでは、冬の読書応援企画として「2017 絵本ナビ×岩波少年文庫 名作フェア」を開催中です。こちらは、 期間限定で岩波少年文庫どれでも5冊お買い上げの方先着100名様に、特製おまけがついてくるという嬉しい企画。今回のおまけは、「ドリトル先生」のマスキングテープと、「こいぬとこねこのおかしな話」のマスキングテープ2個セット!!
どうぞこの機会に、いつか読みたい!子どもに読ませたい!と思っている名作を手に取ってみませんか?
岩波少年文庫 冬に読みたい世界の民話、どれから読む?
民話とは、民衆の生活の中から生まれ、民衆によって口から口へと伝えられてきた説話のこと。昔話・伝説なども含まれます。
日本で受け継がれてきた様々な民話からは、日本の歴史的背景や世の中の様子、教訓などを読み取ることができますが、他の国の民話にもその国の歴史や特徴が色濃く表されていて、そこに民話の面白さがあるように思います。
日本の民話はもちろんのこと、これまで読んだことがなかった世界のさまざまな民話を、岩波少年文庫で読んでみませんか。
まずは、日本の有名な民話を集めた本といえば・・・
人びとの間に,文字ではなくことばによって語り伝えられてきた民話のかずかず.その語り口を可能な限り生かした〈民話の文体〉を,という試みによって再話された民話集.ユーモアと知恵にあふれ,古くからよく知られてきた「かにむかし」「こぶとり」「天人女房」「ききみみずきん」など,22篇を収録.
<レビューより>
赤羽末吉で検索していたら出てきたのがこの本でした。
岩波子どもの本で『かにむかし』が出版されている木下順二さんの作です。表題作の『わらしべ長者』はもちろん「大工と鬼六」「見るなのざしき」など有名な昔話が網羅されていて、一日一話的に読み聞かせができます。昔話、自分で読めるようになっても耳で聞くのがやはり楽しいようです。息子も毎日のように『わらしべ長者』の本とリクエストしてきました。
「三年寝太郎」ってこんなうまい具合にいく話だったんだ、「天人女房」って中国にも似たようなお話があったなあなど私にも新たな発見がありました。中には「彦市ばなし」もあったので、先に他の本で読んでいた息子が「この話はこうでしょ」と言ってくる場面もありました。
絵が赤羽さんで、この本に収録されているお話の中には赤羽さん絵で絵本になっているものもありますが、絵は違うのでこれはこれで楽しめました。
日本のものも海外のものも昔話は息子とたくさん読んでいきたいと思っているので、昔話がコンパクトに集まったこの本はお薦めです。
(はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
では、岩波少年文庫に収録されている世界の民話を、国名のあいうえお順で紹介していきます。
イタリアの民話
独特のユーモアや悲哀をたたえる粒ぞろいの34の民話が,小さな子どものための話,女の子のための話,恐ろしい話,おかしな話,少し悲しい話などにグループ分けされています.現代イタリア文学を代表する作家カルヴィーノが編纂した『イタリア民話集』から年少者向けに編まれたエディション.香り高い次世代への贈り物.
<レビューより>
少年文庫が紹介されていたので、手にとってみました。イタリアの民話が34編、おさめられています。いろいろなテーマのお話ですが、楽しくてほのぼの、というお話は少ないです。タイトルの「みどりの小鳥」も、最後までハラハラするストーリーでした。
昔ばなしらしい教訓的なお話は、大人が読んでもしみじみします。挿絵はおおらかで、ユーモアが感じられます。お話のいいアクセントになっているなと思いました。
(どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子12歳)
インドの民話
おしゃかさまの前世の姿を物語る、インドの古い仏教説話集。「どろぼうと宝物」「金のハクチョウ」「あわてウサギ」「天下一の弓の名人」など、深い知恵にみちた30のおはなしを選びました。
中国の民話
動物たちの話を聞いて幸運をつかんだ話(ブミ族)をはじめ、「牛飼いと織姫」(漢族)、「ふしぎな短剣」(ウィグル族)など、中国の各民族に伝わる民話27編。
十五夜の晩,山里に暮らすおばあさんのところへ,月のおじいさんがわらじを注文しにきます.お礼にくれたのはトウモロコシの種.その種から生まれた男の子トウヤーヤは,やがて金の鳥をさがす旅にでて,数奇な運命をたどりますが――.歌やなぞのかけ合いが楽しい,中国チワン族の民話を素材にしたお話.
朝鮮の民話
人間がネギを食べるようになったわけは? ネコとイヌがけんかするのはなぜ? 動物と人間がくりひろげるのどかな世界を描き、素朴な夢と笑いとかなしみにみちた朝鮮の民話33編を収める。
ドイツの民話
「オオカミと七匹の子ヤギ」「白雪姫」「カエルの王さま」「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」「金のガチョウ」など,読んで楽しい50話をえらび,新訳でお届けします.わかりやすい文章と,味わいゆたかな挿し絵によるぜいたくな上下巻.時代と文化のちがいをこえて,人の心をひきつけやまない昔話の魅力がつまっています.
……多くの神話や英雄伝説とは違う点として,グリム童話では,女性も男性も同じように主人公であることがあげられます.神々や英雄などの特別な存在ではなく,ひとりひとりの人間の物語なのです.たとえ主人公が王子やお姫さまであっても,孤独に耐え,試練に打ちかたなければなりません.人生には何度か試練のときがありますが,すなおで善良な心をもつことや,試練に耐える生き方など,普遍的な生き方がテーマになっています.誠実に困難にたちむかえば,意外な助け手が現れ,その導きで人間として一段と成長をとげられるのです.現代にも通用する人間の生き方を,グリムは昔話の中に見出したようです.だからこそ,グリムが書きとめた昔話は,他の近代国家へ,さらに世界中へと広がっていったのではないでしょうか.
(「訳者あとがき」より)
■上巻目次
オオカミと七匹のヤギ
ブレーメンの音楽隊
カエルの王さま
おいしいおかゆ
白雪姫
しあわせハンス
ひょろひょろ足のガタガタこぞう
いばら姫
命の水
親指こぞう
ガチョウ番の娘
ものしり博士
歌いながらはねるヒバリ
ホレばあさん
兄と妹
テーブルとロバとこん棒
ラプンツェル
フリーダとカーターリースヒェン
三本の毛のある悪魔
猟師とおかみさん
白ヘビ
ツグミのひげの王さま
鉄のストーブ
錘と梭とぬい針
六人の家来
■下巻目次
赤ずきん
こびとのくつ屋
灰かぶり
ワラと炭とそら豆
ヘンゼルとグレーテル
金のガチョウ
ミソサザイとクマ
森の中の三人のこびと
ガラスのびんの中のばけもの
三枚の羽
ヨリンデとヨリンゲル
三つのことば
金の鳥
まずしい人とお金持ち
名人の四人兄弟
ロバの王子
悪魔のすすだらけの兄弟
千匹皮
ゆうかんな仕立屋さん
六羽の白鳥
かしこいお百姓の娘
ハチの女王
マレーン姫
星の銀貨
ふたりの女王
ノルウェーの民話
山と森と湖の国ノールウェイ─19世紀半ばにアスビョルンセンとモオによって集められた民話の中から,楽しい18編を選びました.トロルにとらわれたおひめさまを助けだす兵隊の活躍を描いた「青い山の三人のおひめさま」や「北風をたずねていった男の子」「ちびのフリックとヴァイオリン」など.改版[解説・三瓶恵子]
<レビューより>
ノルウェー民話を集めた短編集。
何とも民話らしく、のどかなお話や冒険物もあります。同じような展開のお話が複数あったりして、民話を実感します。中にはイソップ物語のような味わいの作品もあります。
「結婚したウサギ」には座布団一枚!でしょうか。「パンケーキ」などは、開いた口がふさがらないラストでしょう。その他、ハッピーエンドで結婚するのはいいのですが、その祝宴が今も続いているかも、とは豪快な締めくくりです。
面白いお話の短編集ですので、お子様の文庫本デビューにもいいかもしれません。
(レイラさん 40代・ママ 男の子17歳、男の子15歳)
フランスの民話
ドイツのグリム童話と並んで有名な、17世紀末フランスの物語集。「眠りの森の美女」「赤頭巾ちゃん」「青ひげ」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン(ガラスの靴)」「おやゆび小僧」「ロバの皮」など。
1697年版の題に《過ぎた昔の……》とあるように,またほとんどが《むかしあるところに》と書き出されているとおり,「ペロー童話」というのは,基本的に「昔話」なのです.つまり,ある「作家」があるとき創作した「作品」というよりも,もともとは,いつからともなしに,親が子に,語り部が民衆に,何十年何百年ものあいだ語り伝え,語り継いできた「民話」とか「説話」とよばれるお話だったのです.
ヨーロッパでは,とくに17世紀後半,フランスのペローやイタリアのバジーレによって,そして19世紀にはドイツのグリム兄弟によって,このような口承説話を記録・収集し,読者・研究者にひろく提供する仕事が結実し,評価されるようになりました.中でも重要かつ有名なのが,「グリム童話」ですが,それより百年余りも早く,十七世紀の末に刊行されたのが「ペロー童話」です.グリム兄弟は,自分たちの『子どもと家庭のための童話集(メルヒエン)』の第一巻の初版(1812年)の序文の中で,先駆者ペローの「昔話』の,聞き書き叙述の簡潔さ・正確さを称賛し,ペロー童話集の類話の多くを自分たちの童話集に取り入れています.
(「訳者あとがき」より)
*《過ぎた昔の……》=『過ぎた昔の物語またはお話集・教訓付き』
<レビューより>
「あかずきん」や「なが靴をはいたねこ」「サンドリヨン(シンデレラ)」などおなじみのお話は、たくさんの絵本になっています。けれど文章で読んでみると、奥深さが感じられます。それぞれのお話の最後に「教訓」が書かれています。じっくり読むと、重いお話だなと思いました。「童話」ですが、大人が読んでも読みごたえがあります。
(どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子12歳)
ユダヤの民話
どの民族や地域にも伝承があるように、ユダヤ人も民話を語りついできました。といっても、ローマ帝国の時代に国を滅ぼされて以来、ユダヤ人は約二千年ものあいだ、世界各地に離散して暮らしてきました。人々は各地に共同体を築き、ユダヤ教の信仰と伝統を守りながら、それぞれの暮らす土地の伝承とまじりあった民話を語りついできたのです。
本書には、そうした各地に伝わる、とんちやユーモアのきいたおもしろい民話、そしてユダヤ教のたとえ話、聖書の「創世記」物語などもあわせて、38編を収めます。
ヘブライ語文学の翻訳家による貴重な民話集。出久根育さんが、民話の雰囲気にふさわしいすてきな絵を添えてくださいました!
ロシアの民話(トルストイの民話)
ロシアの文豪トルストイの民話。「イワンのばか」「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」「ふたりの老人」など、農民の悲哀を描きながら、人生の愛と真実について深く語りかけます。
<フェア概要>
「2017 絵本ナビ×岩波少年文庫 名作フェア」(2017年12月~ おまけがなくなり次第終了します)
岩波少年文庫どれでも5冊以上お買い上げの方先着100名様に、 期間限定で、「ドリトル先生」のマスキングテープと、「こいぬとこねこのおかしな話」のマスキングテープを2個セットでプレゼント!
※キャンペーン対象は、単品でのお買い上げに限ります。セット商品は今回対象にはなりませんので、購入の際ご注意ください。
今回のおまけでつくのは、こちらのマスキングテープ!
どうぞ、この機会をお見逃しなく!!
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