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年齢別おすすめ本、何読む?どう読む?

【5歳におすすめ】とってもユニークで、変わった形のパンはなんと80種類以上!『からすのパンやさん』

 

チョコちゃんにリンゴちゃん、レモンちゃんにオモチちゃん。

 

きのこパンにしまうまパン、えんぴつパンにのこぎりパン。
ひこうきパンにバイオリンパン…。

 

ヤマおばさんにチリチリばあさん、マゴマゴじいさん。
ゴサクだんなにアカベンどん。

 

なんだかとっても気になる名前がずらり。
でも、耳馴染みのあるような、ないような…。

この名前、全部この絵本の中に登場するんです。
いえ、もっともっとたくさん登場しているんです。

 

日本が誇る絵本作家かこさとしさんの代表作の一つ『からすのパンやさん』。
パパやママが子どもの頃から、ずっと夢中になってきた絵本です。

 

明るく元気な「からす一家」、どっさり沢山並んだ「おやつパン」、後から後から登場する個性的なからす達。子どもたちの心に残るのは、どんな場面なのでしょう。時間を忘れて、思う存分眺めて楽しんでもらいたい1冊です。

1973年の刊行以来ずっと子どもたちに愛されつづけてきた絵本『からすのパンやさん』

からすのパンやさん

からすのパンやさん

いずみがもりの木の上には、みんな、からすのうちがあり、
その中くらいの木に「からすのパンやさん」のお店がありました。

そして、その「からすのパンやさん」のうちに四羽のあかちゃんが生まれました。
オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。
お父さんとお母さんは、優しく大事に育てました。

でも、彼らのおうちはパンやさん。とにかく忙しいのです。
朝早くから起きて、パンを作り、お店の掃除をし、お客さんにパンを売り。
その合間にあかちゃん達をあやしたり、抱っこしたり。
おっぱいをあげたり、おしめをとりかえたり。
そのうちに、お店がちらかってきて、お客さんも減っていき…とうとう貧乏になってしまいました。

それでも、子どもたちは元気に育っていきます。
お店で売れなかったパンやこげたパンなどは、みんな子どもたちのおやつになります。
そのおやつパンが、まわりの子どもたちの間で評判になり、みんなが買いにくることに。
そこで、「からすのパンやさん」は一家総出で沢山のパンを作ります。
とっても素敵な、変わった形のパンばかり。
かにパン、うさぎパン、パンダパンにはじまり、バイオリンパン、テレビパン、じどうしゃパンまで、何と80種類以上!
香ばしいにおいが森いっぱいに広がり、パンやさんは…大フィーバーです!!

発売から40年以上。絵本作家かこさとしさんの代表作の一つと言えるこの絵本。
何と言っても圧巻は、見開きいっぱいに描かれたユニークなパンの数々。
子どもたちは、こうして並べたものを見るのが大好きなのです。
一つ一つを見ればどれも工夫された形になっていて、眺めていて飽きることがありません。
かこさんの絵本は、いつだって子どもたちの好奇心を刺激してくれるのです。

そして、かこさんの絵本はユニークなだけじゃありません。働く家族の姿を、ありのまま描きます。4人の子育てをしながら、自分たちのお店を切り盛りをしていくのは大変なこと。それでも一家は明るく力強く乗り切ります。読んでいるパパやママの方だって元気をもらっちゃいますよね。「からすのパンやさん」が大繁盛していく様子は、40年経った今でも決して古く感じることはありません。

さて、久々にこの絵本を開いたなら、ぜひ最後のかこさんの言葉を読んでみてくださいね。
この作品に込めた思いが述べられ、最後にこう言います。
「もう一度からすたちの表情をみて笑ってください。」

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon/11/%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%84%E3%81%95%E3%82%93/

読み終わると、お腹が空いてくるこの絵本。子どもたちは「なにパン」がお気に入りなのでしょうね。聞いてみたくなります。

読者の声より「親子3代にわたるファンです」

実際に親子でこの絵本を読んでみると、子どもたちには、どんな反応があったのでしょう?絵本ナビユーザーから寄せられたレビューをご紹介します!

親子3代にわたるファンです
我が家では、古くは旦那の母が旦那&妹に読み聞かせ、今では私と旦那が娘に読み聞かせてます。私も子どもの頃に読みました(自分で読みました)。
うちの娘は、おいしそうなパンのページにいつも釘付けになってます。「どのパンが食べたいー?」って聞くと、迷って迷って…「バナナパン!」などと毎回違うパンを言ってきます。「ママはどれ?」って聞かれる自分も迷っちゃいます。
それからさわぎが大きくなるシーン。適当なフシで歌をつけて歌の部分を読んであげると、大興奮で大喜びです。そんなおおぜいのカラスの中から「これがパパ!」「これがママ!」「これが○○(娘)!△△(妹)!」と探し出したりして。
ああ、なんか世代を超えたファンがいるの、わかる気がするなあ、って本です。
(ドレミ♪さん 30代・ママ 女の子4歳、女の子1歳)

お腹も心も満腹に
私が幼稚園児だった頃に買った「からすのパンやさん」。
パンが大好きだったので、今でもお気に入りの絵本です。

この話は、からすの夫婦に4匹の子どもが産まれます。
4匹とも違う色をしていました。
そんな4匹のいたずらによりパンやは…。

大好きなページはあの見開きのページ。
ずらりと並んだたくさんのパンは何度見ても飽きることはありません。
「このパンいいなぁ」などと言いながらパンを数えてみたり…。

そして、この本に登場するからすは、1匹1匹の柄や顔が違うのでも嬉しい。ついついじーっと見てしまいます。

また、絵本にからすを登場させる加古さんもすごい。
からすは人間からは少し嫌われているイメージがありますが、この本を読んだ後は、からすの見方も変わったような気がします。

読んでいると、私も泉が森のからすのパンやさんに行きたくなります。私の1番のお気に入りの「きつねパン」を買いに。
チョコちゃん達が食べていた、こげたパンも食べたいな。
(クック♪さん )

『からすのパンやさん』と合わせて読みたい【5歳におすすめ絵本】

シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる

シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる

シルクハットぞくは、夜中の1時にやってくる。
空をとんで、窓のすきまをするりとぬけて、
ぐっすり寝ている人のまくらもとに立つ。
そうして、ふとんのはじっこをそっと持つと…。
いったい、何をするのかな?
「(シルクハットは)うちにもくるの?」「ほんとにいるの?」
「いないよー」「いるかもしれないよ」と、子どもたちに大反響! 
ちょっぴり不思議な、おやすみ前の絵本。

5歳の子にはどんな絵本がおすすめなの?

夢のあるお話、とにかく笑える絵本、ちょっと怖い絵本…様々な物語絵本との出会いの中で想像力が培われていく時期です。遊びに夢中になっている子でも、絵本を読むのは特別な時間。そんな力が絵本にはあるんですね。

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)

https://club.ehonnavi.net/courses/infant/sub_courses/%EF%BC%95%E6%AD%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9

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今回ご紹介した『からすのパンやさん』は絵本クラブ5歳コース11月の配本です。

https://club.ehonnavi.net/
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