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年齢別おすすめ本、何読む?どう読む?

【4歳におすすめ】子どもたちの空想がぎゅっとつまった絵童話『おおきなおおきな おいも』

 

毎年おいもほりの季節になると、大人になった今もなんとなく思い出す場面があります。

 

それは、ものすごく大きな。自分たちなんて豆粒に思えるくらい大きな大きなおいもを、みんなで料理して食べる「おいもパーティー」をしている光景。とても美味しそうだったことをよく覚えています。

 

あれは確か…『おおきなおおきな おいも』。
今でも大人気な本なので、探せばすぐに出会うことができます。
改めて読んでみると、あのおいもは子ども達がみんなで描いた絵だってことにびっくり!ページをめくってもめくっても、まためくっても、まだまだ続くほど大きなおいもの絵。圧巻です。

 

そして、そこから後に続くのは、子ども達のめくるめく空想の世界。
いもほり遠足の楽しさを教えるつもりが、いつの間にか遊びの天才っ子たちに教えてもらっている形になっているのです。楽しみ方の規模が規格外なのです。脱帽ですね。
 

実際の園での遊びからヒントを得て作られた絵童話『おおきなおおきな おいも』

おおきなおおきな おいも

おおきなおおきな おいも

いよいよ明日はいもほり遠足。あおぞらようちえんの子ども達は、それはそれは楽しみにしています。ところが…当日は雨。いもほり遠足は一週間延期です。先生は仕方ありませんねって言うけれど。

「つまんない つまんない」

でも大丈夫。おいもは7つ寝ると、いっぱい大きくなって土の中で待っててくれるんですって! そのおいも、どのくらい大きくなっていると思う? 子ども達は想像しているうちに紙に描いてみたくなりましたよ。大きな大きな紙を用意して、それでも足りないからのりで貼り合わせてもっと大きくして。絵具を筆で「ごし ごし しゅっ しゅっ」「ぴちゃ ぴちゃ しゃっしゃっ」…もっと紙を足して。もっともっと。

ああーーーすごい!!
絵の具で描いたおいもの大きいこと、大きいこと。
先生もびっくり仰天。

「こーんな大きなおいも、どうやって掘り出すの?」

さあさあ、そこから子どもたちの素敵な想像の世界が膨らんでいきます。
綱引きみたいにして引っこ抜いて、ヘリコプターでようちえんまで運び、みんなで洗ったら、プールに浮かべ…!?

発売から40年以上経ってなお読まれ続けているこのお話。実際の園での遊びからヒントを得て作られたのだそう。自分たちの想像を超えたとんでもなく大きなおいも。そのインパクトは一度読んだら忘れることはありません。「いもざうるす」や「おいもパーティ」、印象に残っているシーンは沢山あるけれど、その全てがシンプルな線画。そこに効果的に使われているのが、サツマイモを思わせる紫一色のみというのも驚かされます。それでも子どもたちの生き生きと動き回る様子や、先生の役割、主役であるおいもの桁外れな存在感が伝わってくるからです。

いもほり遠足の前に。雨で退屈になっている子どもたちに。お絵描きやごっこ遊びが大好きな子どもたちに。子ども達の心を存分に刺激してくれる絵童話です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon/241/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%8A%E3%81%84%E3%82%82/

読者の声より「おいもほりは、永遠の子どもの夢」

実際に親子でこの絵本を読んでみると、子どもたちには、どんな反応があったのでしょう?絵本ナビユーザーから寄せられたレビューをご紹介します!

主役はおいも!

雨で中止のいもほりえんそく。
『待てば待つほど、おいもは大きくなるよ!』
先生のなぐさめのことばから、広がったおおきなおおきなおいも。
こどもの想像力は無限。
コレ、ほんもののおいもほりより、ずっと楽しいかも(笑)
どんなときでも、ポジティブに変えてくれる
こども達の発想力に脱帽です!

この本の一番素敵なところは、おいも以外の絵が、
実に簡素に描かれていること☆黒の線のみ。
だって、主役はやっぱり『おいも』!!
描いて、掘って、遊んで、食べて。
オマケはやっぱりオ・ナ・ラ!
おいも、無駄なく使い切りました~♪
(しゅうくりぃむさん 40代・ママ 大阪府 女の子5歳)

おいもほりは、永遠の子どもの夢
子どもの頃、おいもほりで自分の顔よりおおきな、おおきなおいもを掘って、嬉しかったことが今も僕の心に焼き付いています。
子どもの想像力や発想は、大人のはるか彼方にあり、この絵本の中の幼稚園のこどもたちは、とんでもなくおもしろい発想を繰り広げてくれ、読んでいる人みんなを幸せにしてくれます。
しかし、この絵本の魅力は、そんなおもしろい発想がつまっていること以外にもあると思います。それは、リズミカルで、ワクワクしてつい言ってみたくなるセリフと、色彩は芋の紫色以外は全て白黒で、主役である「おいも」を際立たせているところにもあると思います。
年中クラス担任の時に何十回と子どもに読みましたが、何度読んでも子どもは必ず一緒に笑ってくれます♪
(フラスープとパイナッぷり♪さん 20代・せんせい 神奈川県 )

『おおきなおおきな おいも』と合わせて読みたい【4歳におすすめ絵本】

ないた

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子どもが喜ぶ絵本を次々と送り出している二人の最新作!読み聞かせにぴったり!
大人はどうして泣かないのかな?
そんな子どもの素朴な疑問を描いた絵本!

4歳の子にはどんな絵本がおすすめなの?

いろんな「きもち」と出会える絵本

 

主人公のきもちになって一緒にドキドキしたり、笑ったり、悲しくなったり。絵本を通して大切な経験ができる時期です。世界観が広がるようなストーリーや、心が奪われてしまうような絵の作品と出会えるといいですね。

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)

https://club.ehonnavi.net/courses/infant/sub_courses/%EF%BC%94%E6%AD%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9

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