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絵本ナビニュース2019

絵本の続きを描こう!「おわりのないえほん」ワークショップリポート

絵本の続きが突然の白紙に!そこから、子どもが自由に発想して物語を描くことができる、ワークショップに参加しました。

絵本の後半部分が白紙の「おわりのないえほん」

「おわりのないえほん」 とは、ホンダが小学生を対象に毎年開催している、未来に“あったらいいな”という アイデアを作品にする「子どもアイデアコンテスト」の 2018 年最優秀賞に選ばれた 2 作品を元に、アイデアを 考えた本人と一緒にストーリーを制作した絵本です。この絵本の後半部分では、途中から絵が消えて白紙になっていく仕掛けが加えてあり、子どもたちが自由な発想で物語の続きを描ける絵本です。その、白紙の部分にストーリーを描くことができる親子向けワークショップが3月に行われました。

白紙に物語を描くって、発想力が必要!

途中からの白紙部分に物語の続きを描くのですが、これが意外と難しい。突然「自由に描いていいよ」と言われた子どもたちが戸惑っていて、なかなかペンが進まない様子。大人がお手本を見せて、慣れてきたワークショップ後半にスラスラ描けるようになっていました。発想力を付けるにはとても良いイベントでした。

 

ワークショップで一生懸命絵本の続きを描いていた氏原光凱(うじはら こうが)くん・6才の作品を見せてもらいました。

親子で参加した、氏原光凱(うじはら こうが)くん
「いったとうりになるまいく」

願いが叶うマイクという素敵なアイデアが描かれていました。とっても素敵な作品ですね。他のページにもたくさんのアイデアがありました。白紙にアイデアを描くって、大人だと固定概念に捕らわれますが、子どもの自由な発想には驚きます。

絵本が子どもの発想力を伸ばす理由

ホンダの調査結果によると、5~8歳の子どもを持つ54.4%の親が「子どもの発想力が現状伸びていない」と感じているそうです。

ワークショップでトークに立った、一般社団法人教育デザインラボの石田勝紀(いしだかつのり)さんは、「発想力を育むのに絵本が効果的な理由」をあげてくださいました。

 

絵本は子供のペースでゆっくり読むことができます。子どもはその間に考えることができ、そのゆとりがアイデアを生み出すベースになります。また、大人になると当たり前な考え方しかできませんが、絵本は世の中の常識から離れています。例えば「うさぎとかめ」。実際、ウサギとカメが競争したりしませんよね。そしてアイデアは大人の場合、経験の組み合わせから生まれることが多いのですが、子どもにはその経験が少ないので、絵本が子どもの経験を補ってくれるそうです。

親子で絵本を読み聞かせを行うときは親のペースではなく、子どものペースで是非読んであげてください。次のページにいく間の考える時間に発想力が付くそうですよ。

 

ホンダはこの課題を解決するために、「おわりのないえほん」を作成しました。この絵本を通じて、夢を描く喜びを子どもたちへ伝えたいという想いがあるそうです。ホンダが制作した絵本は、3月27日より、Hondaウエルカムプラザ青山や港区の児童館などで配布、以下特設サイトにて全ページを公開しています。

おわりのないえほん【公式サイト】

 

■おわりのないえほん 無料配布場所
・Honda ウエルカムプラザ青山
・飯倉学童クラブ
・青山児童館
・高輪児童館
・豊岡児童館
・白金台児童館
・台場児童館
・児童青少年センター「フレンズ本町」
・渋谷区こども・親子支援センター「かぞくのアトリエ」
・ブックハウスカフェ神保町
※配布数には限りがあります

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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