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今だからこそ、子どもにも。ウイルス・感染症を知る本

2020年、全世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス。

 

人類はこれまで幾度も、新しい感染症と闘ってきた歴史があります。

この機会にぜひ、ウイルスや感染症について、絵本で学んでみませんか。

幼児と一緒に読んで学べる絵本や、小学生が楽しく読めるマンガなどをご紹介します。

幼児にはまずこちら、ウイルスや病気を知る絵本

幼児には、ウイルスや感染症について描かれた絵本をどうぞ。

病気の仕組みをわかりやすく解説してくれているので、ぜひお子さんと一緒に読んでみてくださいね。

テレビでも話題の専門家が監修したウイルスの絵本

インフルエンザウイルスのフルくん

おれさまは、インフルエンザウイルスのフルくんだ。手洗いやうがいをサボっている人間が大好きだ。すぐに体に入り込めるからな。

変身
感染免疫学などの医学博士、大学教授による作品なので、
クオリティが高いです。
インフルエンザウイルスについて、キャラクターを通して
わかりやすく解説してあります。
体内で増殖すること、免疫機能が働くこと、が、
ダイナミックに理解できます。
なかでも、インフルエンザウィルスの特徴、変身についても詳しく解説してあります。
そう、なぜ毎年流行するか、というと、
毎年変身したウィルスが原因なのですね。
もともとのウイルスの姿もしっかり学べます。
もちろん、予防策についてもばっちりです。
要はまず、感染症について理解し、予防を講じる事が大切なのです!
小学校のおはなし会で取り上げましたが、
やや難しい内容もしっかり聞いてくれましたよ。
(レイラさん 50代・ママ )

インフルエンザの仕組みがわかる医学絵本

よーするに医学えほん からだアイらんど インフルエンザ編

インフルエンザのしくみがわかる「あらしのよるに」のきむらゆういちが考えた楽しいしかけがいっぱいの医学絵本。
ひとのからだの中は、ひとつの国と同じようです。からだの中を国にたとえて、探検してみましょう――。

 

文句なしに面白い!
「よーするに医学えほん」と銘打っているだけに
脱力感たっぷりの絵本?でも医学絵本だし。と
思いましたが手にとってビックリです。

面白い!子供もあっという間に読み終わり、またまた読み返しと
三回も繰り返し読んでいました。
人間の体を一つの国(島国でした)として、そこに侵略して
くるインフルエンザウィルスを如何にその国のみんなが
力を合わせどんな役割を果たして対峙するのか、実際の
体の働きをわかりやすく楽しく、手に汗握る展開で
教えてくれています。

扁桃腺が「へんとうせんとう」と言う銭湯になっていたりと
役割と器官の名前がうまく書かれていて大人も読んでいて
楽しいです。

インフルエンザという子供にとって年に二回の予防接種で
身近な存在のものも、どんなモノか分かって良かったです。
早速「けが」編、「おなか」編も読みたいとせがまれています。

(かわゆいゆいさん 40代 ママ 東京都 女の子6歳)

いろんな感染症がキャラクターになった!

気になるあの病気から自分を守る!感染症キャラクター図鑑

家族みんなでからだを守ろう!知っておきたい感染症をまとめてキャラクター化!!目に見えるからよくわかる!感染症“超入門”図鑑。うつる病気の予防と対策は、この1冊におまかせ!
おもにせきやくしゃみでうつる感染症(インフルエンザ―インフルエンザウイルス;風疹―風疹ウイルス ほか)
おもに人や物にふれてうつる感染症(アタマジラミ―アタマジラミ;手足口病―コクサッキーウイルスなど ほか)
おもに食べものや飲みものからうつる感染症(ノロウイルス感染症―ノロウイルス;腸管出血性大腸菌感染症―O157など ほか)
おもに動物や昆虫からうつる感染症(デング熱―デングウイルス;重症熱性血小板減少症候群(SFTSウイルス) ほか)

子どもも楽しめました。
「はたらく細胞」という漫画にはまっていて、感染症に興味をもった小2の息子に読ませてみました。
感染症のウィルスがキャラクターされて親しみやすく描かれ、
さらに、ウィルスの潜伏期間、症状、危険度や特に注意したい年齢、など、子どもにもわかりやすく説明されています。

インフルエンザ、ノロウイルス、水ぼうそう、手足口病、RSウィルスなど、息子がかかった病気は一通り。マイコプラズマ肺炎は最近お友達がかかっていたので、息子は興味津々。
さらに、デング熱、エボラ出血熱、MERSまで、43の感染症が紹介されています。

よくわからない病気も、知識があると恐怖心が消えます。
対処法がわかるからです。
こういった知識は大人も子どももできるだけもっておいた方がいい。
家庭に常備したい本です。
(Tamiさん 40代・ママ 男の子7歳)

新型コロナウイルスが影響を与える「肺」の働きを知ろう

かこさとし からだの本 (9) すってはいてよいくうき

「からすのパンやさん」「だるまちゃんとてんぐちゃん」シリーズでおなじみのかこさとしさんによる体を知る絵本シリーズ。

肺の機能を教え、よい空気が健康な肺にとって大切なこと、タバコの害や公害についても説く。

自信を持っておすすめしたい!
私が子供の頃に読んだ絵本です。
絵はかなりレトロな感じですが、
解説も絵もとっても分かりやすくて、
時代を超えて読み続けられるとってもいい一冊です。

生き物には空気が必要なこと、
呼吸における鼻やのど、肺の働き、
光合成について、受動喫煙の害について、
子供にも分かり易い絵と文で解説されており、
最後は「やさしくてつよい おとなになってくださいね」という
さわやかな呼びかけで幕を閉じます。

話の流れがとっても自然で分かり易く、 
子供の頭にもすんなりと入っているようです。

私自身、今回数十年ぶりに読みましたが、
子供と読むにはとってもいい絵本だなあと
改めて感じました。
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子0歳、)

ウイルス、感染症をマンガで学ぶ!

ウイルスや感染症について学べる科学マンガもあります。

いずれも、子どもたちが夢中になると大人気のシリーズです。

大人気「サバイバルシリーズ」で新型ウイルスに立ち向かう!

新型ウイルスのサバイバル 1

伝染病の予防接種を受けて海外旅行に出た主人公たちが高熱に見舞われ、豚や鳥から変異した新型インフルエンザであることがわかる。インフルエンザは次々に蔓延し、主人公たちも危険な状況に。ウイルスの解説や感染の仕組み、マスクや手洗いの方法などを交え、楽しみながら新型インフルエンザの知識や予防法などが学べる。

新型ウイルスのサバイバル 2

ジャングルに閉じ込められたジオ、ピピ、ケイ。未知のウイルスからサバイバルするため、唯一の糸口を見つける冒険に出るが…。世界中で1700万部突破のベストセラー、知識も身につくサバイバル科学漫画。

怖いですね。
新型ウイルス、怖いですね。
でも実際にも、私たちは今までもこれからも色々なウイルスと戦いうまく共存していく必要があるのみ事実です。
予防接種の大切さなどもう一度考えてみるきっかけになるのではないでしょうか。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)

マンガを通してウイルスや免疫がわかる!

ウイルスから人体を守れ! 学研まんが 科学ふしぎクエスト

コロナは体に地球のウイルスが付着していて自分の星に帰れなくなってしまった。ウイルスって何? どうやって病気を治すの? 外敵から人体を守る免疫のしくみを探るため、ケンとコロナが人体に侵入! 免疫細胞といっしょに戦うケンたちの運命はいかに?

ウイルス、病原菌に対する科学常識をやさしく楽しく学ぼう

実験対決(33) ウイルスと免疫の対決

新型コロナウイルス感染症のニュースが連日報道されています。
ウィルスって何だろう。免疫って何だろう。
こんな時だからこそ、病原体の定義や区分をはじめ、殺菌や免疫の特性、抗原と抗体、
予防接種の原理まで、細菌やウイルス、免疫に対するさまざまな科学常識をやさしく楽しく学んでみよう!
そして、新型コロナウイルスのことを正しく怖がろう。

博士になれる!ウイルス、身体、病気の図鑑

人体や病気についてもっと詳しく知ることができる図鑑もあります。

どれも子ども向けにやさしくわかりやすく作られているので、一家に一冊、おすすめです!

幼児向け図鑑の人気シリーズ、体の働きや病気の仕組みがわかる!

あそびのおうさまずかん からだ

体の各部の名称や働きはもちろん、血管や骨、筋肉など、体にまつわるさまざまな情報をわかりやすく紹介。後半では、病気と体の関係や、体に関する素朴な疑問に答えるQ&Aを掲載している。

絵本のような図鑑
 『おなら』『かさぶたくん』『おへそのひみつ』などの体関係の絵本を経て、体の秘密にどんどん興味を持っていた娘のために購入しました。

 

 ジャンルとしては図鑑なのでしょうが、安価で、かつ、図鑑の分厚くて重たいイメージのものとはほど遠い本なので、絵本と一緒に本棚において、気軽に見ることのできるお手頃感が、非常に嬉しいものでした。

 

 かといって、内容は非常に充実しており、体の各部の名称、内臓・骨・などの基本的な体の構造から、人間といろいろな動物たちとの手や目のしくみの比較、さらには、『あくびはどうしてでるの?』や、『夢を見るしくみ』などの、非常に身近な子供の疑問などもわかりやすく解説してあり、この一冊で、体の仕組みからフシギまで、ほとんどのことに対応できるものでした。

 とにかく、内容が子供向けに非常に吟味されていることに驚きと感動を覚えるほど。

 腕から浮き出た自分の青い血管を観察したり、尾てい骨を捜してみたり・・と、実際に自分の体を使って、体感することができるので、幼い子供でも、充分に楽しめました。
(オナミーさん 30代・ママ・岡山県岡山市 女3歳、男0歳)

ウイルス、細菌など微生物がわかる図鑑

ウイルス!細菌!カビ!原虫!

「ウイルスと細菌は、どうちがうの?」「カビのなかまがおいしいものをつくるってほんとう?」など……、子どもたちに“目に見えない小さな怪物たち”が何なのかを伝えます。

人体のリアルな仕組みがわかるしかけ絵本

Alive生きている体

リアルな人体図&驚きのしかけで体の仕組みを紹介する人体図鑑の決定版!

ページを開くと、心臓の音が聞こえたり頭蓋骨が立ち上がる、驚きのしかけの連続。
私たちの体の仕組みや働きをリアルな図と驚きのしかけで紹介した人体図鑑の決定版です。







【動画公開中】

最高!
ちょっと高いけど、迷って子供に買いました。

ポップアップは、肋骨・肺と頭蓋骨のみで意外に少なかったですが、詳細な解説もあり、有用だと思います。今の年齢ではまだ難しいですが、小学生になったら読んでもらおうと本棚に揃えました。

最初のページがなぜか分厚いので良く見たら、ボタンを押すと、表紙の脳がチカチカとライトがつくし、(あけてすぐ下のとびらをあけてタグをとれば)ページをあけるたびにドクドクと心音が流れます。

子供はそこに興味をひかれていました。
(あいりっくさん 30代・ママ )

感染症と闘った日本の偉人たち

ペスト、コレラ、スペイン風邪など、人類はこれまで何度も感染症と闘い続けてきました。

その戦いの中で大きな功績を遺した日本人の偉人がいます。

新しい感染症に日常を脅かされている今だからこそ、感染症との戦いに挑み、克服してきた歴史を学ぶことが、子どもたちにとっても勇気につながるのではないかと思います。

この機会にぜひ、手に取っていただければ幸いです。

日本細菌学の父、近代日本医学の父!北里柴三郎

予防医学の基礎を築いた北里柴三郎の功績がマンガに!

コミック版 世界の伝記 北里柴三郎

2024年から新しくなるお札に描かれる偉人・北里柴三郎。
ドイツ留学中に破傷風の毒素に対する免疫抗体を発見し血清療法を確立し、予防医学の基礎を築いた世界的な細菌医学者、北里柴三郎の偉大なる功績を紹介します。

新鮮な人物に思える!!
世界的な細菌医学者である北里柴三郎氏の生涯が漫画で描かれた伝記本です。
漫画なので小学生にも読みやすく敷居高くならずに手に取れるのも魅力的ですね。
伝記本もその焦点となる人物が新鮮にも思えるこちらのシリーズです!!
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

2024年からのお札に描かれる3人の偉人の伝記が一冊に!

お札に描かれる偉人たち 渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎

2024年(令和6年)、1万円札、5千円札、千円札の「顔」が変わります!
今度のお札に描かれる偉人たちの名前、知っていますか? そして、日本のいつの時代、何をした人たちなのか知っていますか?
この一冊で、渋沢栄一(実業家)、津田梅子(教育者)、北里柴三郎(細菌学者)が、どのような時代を生き、どのような足跡を残し、それが今日の日本の発展にとって、どのようなつながりがあるのか、そのすべてがわかります!
一人の人物につき70ページ前後と、1週間の朝読で読み切れる分量で、「現代ニッポンの父と母」の生き様にふれてみませんか?

伝染病の研究に命を懸けた医学者、野口英世

野口英世の生涯を、「今どき風」のマンガで描く

コミック版 世界の伝記(5) 野口英世

「夢がかなわなければ日本に帰ってこない」若い野口英世はそう決心して外国に旅立ちます。幼い頃のやけどを医者に治してもらった英世は、自分も医者になることを決めて勉強にはげみます。そして次つぎと病気の原因を発見したのです。

負を力にする!
幼い頃のやけどから医者になる決意をした野口英世。
負を力にする、その前向きな考え方を子供の頃に思える、すごいなぁと思いました。
偉人を漫画で読みたい時、子供にもとてもわかりやすいシリーズのように思います。
我が家の娘もよく小学校の図書室から借りてくるシリーズです。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

絵本だから、幼児から読めます

野口英世 世界にはばたいた細菌学者

努力を重ね幼い時の障がいものりこえて、細菌研究で世界的にも功績をのこした野口英世。その生涯はどのようなものだったのでしょうか。歴史上の人物のエピソードをイラストとともに紹介する伝記物語と人物やその時代への理解を深める資料を掲載しているので、歴史や文化への理解力を養う調べ学習にも最適。ルビ付きで、巻末に用語解説も掲載しているので、幅広い学年で活用できる。好評のシリーズ第二期刊行中。

小学生でも読みやすいポケット文庫もどうぞ

ポプラポケット文庫 こどもの伝記(1) 野口英世

野口英世はお医者さんです。
でも、毎日見ていたのは、患者さんではなく、こわい病気をおこす細菌たち。
英世は、どのようにして医者になり、なぜ細菌を研究するようになったのでしょう?


○もくじ

●はじめに ・・・・・・3

すすむべき道 ・・・・・・6
運命のやけど ・・・・・・10
てんぼう清作 ・・・・・・15
左手の手術 ・・・・・・24
おしかけげんかん番 ・・・・・・30
はかまの少女 ・・・・・・38
こころざしをえざれば・・・ ・・・・・・43
きまえのいい医学生 ・・・・・・50
医者になれるぞ! ・・・・・・60
細菌の研究 ・・・・・・67
横浜から世界へ ・・・・・・75
二十四時間人の英世 ・・・・・・83
その名、世界にとどろく ・・・・・・92
むねをはって日本へ ・・・・・・100
つかのまの休日 ・・・・・・108
とどかなかったねがい ・・・・・・111

☆ものしりガイド ・・・・・・120

小学生でも読みやすい伝記本。
ポプラ社の本は、小学生でも読みやすいのが魅力的ですね。
伝記本にも、漫画伝記、単行本伝記、文庫本伝記、といくつかのシリーズがありますが、こちらの文庫本伝記は高学年向けでしょうか。
野口英世、日本の偉人の一人なので、子供のうちに知っておきたいですね。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

知ることで、乗り越えていこう

新型コロナウイルスによって学校や園が突然お休みになってしまったり、友だちにも会えなくなったり、外出できず家に閉じこもりきりになってしまったり……子どもたちの生活にも大きな影響が出ているのではないでしょうか?

むやみに恐れるよりも、ウイルスや感染症について知ることで、子どもの心にかかるストレスが軽減されるかもしれません。

この機会にぜひ、親子で読んでみてくださいね。

編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)

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