【現役東大生が教える「読書を楽しくする魔法」】「その読書方法、間違いです」 ~読書のよくある罠~
こんにちは。読書教育のYondemy(ヨンデミー)です。
私たちYondemyのお届けする「読書教育」とは、
読書ができればなんだって学べます。英語もプログラミングも、
読書のための力がつけば、自然と"学ぶ力"も育まれます。
これから数回にわたり、お子さんの「読書力」
はじめに
早速ですが、一言いわせてください。読書は誤解されています。
まず質問を3つさせてください。
Q. 最後まで読み終わらなくてはいけない?
Q. 飛ばし読みをしてはいけない?
Q. 読んだ本の内容を完璧に理解しなくてはいけない?
これら3つの質問の答えはすべて「否」です。
読書という行為はそんなに堅苦しいものではありません。
読書とは本来、もっともっと、自由で、楽しいものだと私たちは考えています。
ここから、この「読書に対する思い込み」について一つひとつ考えてみましょう。
Q1. 最後まで読み終わらなくてはいけない?
A. 読み終わらなくていい。
残念ながら多くの人は、「一度読み始めた本を最後まで読み終わらなくてはいけない」という読書に対する誤った思い込みを持っています。
曰く、「最後まで読まないと、その本を読んだとは言えない」「一度読み始めたのだから、読み終わらないともったいない」……などなど。
しかし、これらの理由、よく考えてみるとおかしくはありませんか?
「一度読み始めた本は最後まで読まなければもったいない」という意見には「確かに!」とうなずける部分があります。
しかし退屈な本や、すでに知っていることばかり書かれている本を最後まで読む「時間」の方がもったいないでしょう。
また、大人である私たちのこの思い込みは、お子さんの読書習慣にも大きな影響を与えるでしょう。
「一度手にした本は最後まで読まなければならない」という大人の思い込みによって、本を手に取ることへのプレッシャーをお子さんに与えてしまっているかもしれません。
そしてそのプレッシャーが、お子さんの「本の食わず嫌い」の原因になってしまったら?
本を最後まで読み切らなくてはいけない、
お子さんが読みかけの本を長い間放置していたら、読破をうながすのではなく、「面白くなかったら他の本を読んでみたら?」と声をかけてあげてみてください。
Q2. 飛ばし読みをしてはいけないか?
A. 飛ばし読みをしても良い。
必要であれば、本はどんどん飛ばし読みをするべきです。
私たちYondemyスタッフの中には、「ハリーポッターやダレンシャンは続きが気になるから、ほとんど飛ばして読んでいた」という者もいました。
自分のテンポで読みたいものを好きなように読むことで、読書に対するモチベーションが上がり、最終的に読書量は増えたそうです。
読書とは本来、本を介した「書き手と読み手とのコミュニケーション」です。
対等な関係におけるコミュニケーションなので、読み手には読みたいところを読みたいように読む権利があります。書き手に従う必要はないのです。
遊園地に遊びに行ったとき、「入園料を払ったから」とすべてのアトラクションに一通り乗りますか?
もちろんその様な楽しみ方もあるでしょう。
ですが、パレードを最前列で見るために開園と同時に待機する人、絶叫系のアトラクションが大好きで繰り返し乗る人もいますよね。
遊園地という空間が楽しいだけではないのです。
一人ひとりに合った楽しみ方を一人ひとりが自由に選んでいるからこそ、誰にとっても遊園地は楽しいのです。
Q3. 読んだ本の内容を完璧に理解しなくてはいけないか?
A. 完璧に理解しなくても良い。
本の内容を完璧に理解する必要はないのです。
理解できない部分がある、それが何だというのでしょう。
一つの本を読んで、一つか二つ新しいことを知ることができたら、それだけで新しい自分になっているとは思いませんか?
そして、新しく知ったその一つや二つの知識が、お子さんの世界が広がるきっかけになることは大いにあるでしょう。
私たちの中には、幼少期に石が好きだったメンバーがいます。
彼は小さいころ『こども鉱物図鑑』(八川シズエ)をよく読んでいました。図鑑にある地球の成り立ち方や鉱物のでき方を理解することはできなくとも、博物館でもらったラプラドライトという石が、カナダのラプラドル半島にちなんでいること、スペクトロライトとも呼ばれていることを知って楽しんでいたといいます。
そして彼がこの図鑑を通して知った知識は、中高での授業において関連する科目への関心を広げるきっかけになったそうです。
地理の授業で、
幼少期に読んだ本が、数年後の彼の人生を豊かにしています。
そしてこの本は、彼のご両親が「内容は難しいかもしれないけど、あなたが好きなのであれば」と幼い彼に買ってくれたものです。
知識は、相互に結びついて広がっていくものです。
お子さんが手に取った一冊の本が、将来の可能性を広げるきっかけになるかもしれません。
もし「その本はまだあなたには難しいから」「読んでもわからないでしょう」と本棚に戻した本の中に、お子さんの可能性を広げる知識との出会いがあったらどうでしょうか。
その“損失“
まとめ
ここまで、読書について3つのルールを紹介してきました。
多くの人は読書を「真面目で、難しく、堅苦しいもの」だと思っている節があります。
しかし、その多くは読書に対する思い込みによるものです。
読書とは時に適当で、時に易しく、無限の可能性を秘めた自由な行為なのです。
お子さんにとって、「運命の一冊」との出会いを提供してくれる存在は、多くの場合、親御さんです。
そして、自分にとって、お子さんにとって「運命の一冊」
どうか、本という自由で広い空間で、お子さんの可能性を最大限に伸ばしてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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ただちょっと読書が“苦手“なだけ。
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