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『不器用な子どもがしあわせになる育て方』発売!

『ケーキの切れない非行少年たち』のアンサーブック『不器用な子どもがしあわせになる育て方』が発売!

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=150551

株式会社かんき出版から『不器用な子どもがしあわせになる育て方』が、2020年7月22日に全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売されました。

なぜいま「困っている子ども」が注目されるのか?

本書は医学博士・児童精神科医の宮口幸治さんによる最新刊で、50万部を突破した『ケーキの切れない非行少年たち』のアンサーブックです。長年、少年院で児童精神科医として勤務してきた宮口さんは、少年院にいる少年たちが生活の何に困り、どんなところでつまずくかを考え、「コグトレ」を考案しました。これは認知力、対人力、身体力アップを目指すものです。

非行少年への教育から始まったコグトレですが、現在はむしろ学校教育で注目され、国内の多くの学校で取り入れられるようになりました。不器用で生きづらい子どもたちが「少年院の外」にも多数存在することを意味します。

それは、かつては「軽度知的障害」と認定されていた人たちが、いまの基準では支援からこぼれ落ちやすいためです。彼らは「境界知能(グレーゾーン)」と呼ばれ、満足なサポートが受けられないことも多いのに、普通の知能レベルを持つ子どもたちと同じ生活を強いられます。当然、みんなと同じようには課題をこなせませんし、コミュニケーションに難が見られることもあります。これが、現代社会で、「困っている子ども」が注目されている理由だと宮口さんは考えます。そういった子どもたちを理解し、力を発揮させてあげるためには、次のような「子どもが活きる3つの輪」を考えてみてください。

子どもが活きる3つの輪

子どもはひとりひとり個性があって違います。これが「A 本人の特性」です。また子どもには、安心でき、「B 支える大人の存在」が必要になります。最後に子どもの特性を理解し、しっかり支えてくれる大人の存在のもとで、子ども自身がさまざまなことにチャレンジできる「C 本人のいる環境」があってはじめて、子どもは自分の力を発揮できるのです。もし、これら3つがうまくいかないと、不器用な子どもはだんだんと「サポートが難しい、面倒な子ども」になっていきます。
Aは本人が持っている障害を含めた特性ですが、これだけでは「サポートが難しい子ども」にはなりません。大人がしっかりと支えてあげて(B)、本人の生きづらさや困難さを改善できる環境や機会(C)があれば、不器用な子どもでも自分の力を発揮できるのです。
「サポートが難しい、面倒な子ども」とされてしまうのは、本人の特性だけでなく、サポートする存在や適切な環境が用意されていないことが原因になっている可能性があります。

『不器用な子どもがしあわせになる育て方』の構成

不器用な子どもがしあわせに育つには欠かせない、この3つの輪で本書は構成されています。
チャプター1~3で不器用な子どもの特徴を説明し(A 本人の特性)、チャプター4ではまわりの大人がしてあげられること(B 支える大人の存在)を、チャプター5では子どもと一緒にチャレンジしていただきたいトレーニング「コグトレ」を紹介していきます(C 本人のいる環境)。
もちろん「コグトレ」を始めたい方のために豪華特典として、3ヶ月分のコグトレシートが用意されています。(ダウンロード形式)

さらに各章のはじめには、チェックリストも。各チャプチャーを読む前にチェックすることで、「子どもはどこで困っているのか?」をはっきりと理解できることでしょう。こちらを活用することで、目の前にいるお子さんが少しでも生きやすく、楽しい毎日が過ごせることを願っています。

不器用な子どもがしあわせになる育て方

生きづらい子どもの「3つの不器用さ」を改善する「コグトレ」

不器用で生きづらい子どもには
「認知力」が弱い
「対人力」が弱い
「身体力」が弱い
という3つの特徴があります。

本書ではこの3つの力を改善する画期的なメソッド 「コグトレ」 を紹介。
不器用さが改善され、「できること」がどんどん増えていきます。


<目次>
1 なぜ、うちの子は「生きづらい」のか?
2 生きづらい子どもに見られる3つの不器用さ
3 生きづらかった子どもは、どんな大人になるのか?
4 不器用な子どもにあげられる2つのシンプルギフト
5 子どもと一緒にコグトレを始めよう!

書籍情報

書名:不器用な子どもがしあわせになる育て方
定価 :1,400円+税
判型:46判
体裁:並製
頁数:240頁
ISBN:978-4-7612-7502-0
発行日:2020年7月22日

著者プロフィール

宮口幸治 (みやぐちこうじ)
医学博士、児童精神科医(子どものこころ専門医)、日本精神神経学会専門医、臨床心理士、公認心理師。立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授。京都大学工学部卒業、建設コンサルタント会社勤務ののち、神戸大学医学部医学科卒業。神戸大学医学部附属病院精神神経科、大阪府立精神医療センター、法務省宮川医療少年院、交野女子学院医務課長などを経て、2016年より立命館大学教授。
児童精神科医として、困っている子どもたちを教育・医療・心理・福祉の観点で支援する「日本COG-TR学会」を主宰し、全国で教員向けに研修を行なっている。
おもな著書に、50万部を超えた『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮社)のほか、『1日5分!教室で使えるコグトレ 困っている子どもを支援する認知トレーニング122』(東洋館出版社)など多数。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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