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パパも絵本を楽しもう!

【パパも絵本を楽しもう!】読み聞かせの達人パパが選ぶ2月の絵本

「子どもに読んであげる絵本を、パパが選ぶのってすごく楽しい。パパ自身がもっと絵本を楽しんだら、いろんなことを子どもと分かち合えるし、自分にも返ってくる。ママとパパ、複数の目線で選ぶと、子どもの本棚はすごく豊かになるんです。」  そう語るのは、イベントなどでの読み聞かせ活動歴10年以上、ロングセラー絵本の知識はもちろん新刊情報もいち早くキャッチしている読み聞かせの大ベテラン、奥平パパ。2児のパパでもあります。
たとえば、好きな詩を共有するように、パパも絵本を通して子どもたちに思いを伝えられたらいいですよね。
気負わず楽しく、パパ目線で絵本選び。奥平パパから子育て中のパパたちに向けて、絵本を選ぶコツと季節のおすすめ絵本を紹介します!

パパが選ぶ、2月に読みたい絵本

さて2月は節分、そして鬼。今、鬼といえば先日興行収入の日本一を更新した「鬼滅の刃」。このブームの背景として鬼と日本人の関係について、先日小松和彦さんが朝日新聞で解説してくれていました。作者が意識しているかどうかわからないとしていましたが、禰豆子が炭治郎を助ける場面などを評して、二人が「夫婦ではなく、兄弟姉妹の関係であるというのが日本的」とのことでした。さらに注目すべきは鬼退治の物語は時代の裂け目に話題になるのだと。古くは平安時代末期、次に南北朝から室町にかけての時代、そして室町から江戸、幕末など。さてこの「鬼滅ブーム」、今は産業革命以来のイノベーションが起きている、はたまたコロナなど、いろんな意味で「時代の裂け目」なのかもしれないですね。

「鬼滅ブーム」に、鬼の絵本

裂け目にあっても絵本は楽しいほうがよいということで、『じこくのそうべえ』をご紹介します。以前にも江戸弁の落語本をご紹介しましたが、こちらは上方落語をもとにしたもの。主人公の”かるわざしのそうべえ”やその仲間が機転を利かせて、閻魔大王や鬼を撹乱させて地獄から舞い戻るお話を、関西弁で楽しめます。とざいとーざーい。 

あかおに、あおおに、きいろ、むらさき、みどりにピンク!

じごくのそうべえ

「とざい、とうざい。かるわざしのそうべえ、一世一代のかるわざでござあい。」綱わたり最中に、綱から落ちてしまった軽業師のそうべえ。気がつくと、そこ は地獄。火の車にのせられ、山伏のふっかい、歯医者のしかい、医者のちくあんと三途の川をわたってえんま大王の元へ。4人はふんにょう地獄や、針の山、熱 湯の釜になげこまれ、人を食べる人呑鬼にのみこまれます。そうべえたちははたして生き返ることができるのか、あとは読んでのお楽し み。
桂米朝の高座で名高い上方落語の「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)を題材に、関西弁を駆使して描く、スケールの大きな落語絵本で す。第一回絵本にっぽん賞受賞した、ユーモラスなストーリーが子どもたちに大人気のロングセラー絵本。

季節にぴったりの美しいわらべうた絵本

2020年6月の絵本で紹介した『ことばあそびうた』。谷川俊太郎さんの言葉にあわせて素敵な絵を描いていた瀬川康男さんの単著、『おおさむこさむ』を先日偶然寄った図書館で見かけました。この季節にピッタリの素敵な本だったのでご紹介します。「おおさむこさむ」をはじめとしたわらべうたをその独特の線による絵と一緒に掲載しています。歌詞の部分のレタリングも芸術。とても美しい絵本です。

瀬川康男さんの手による美しい絵本

おおさむこさむ

「おおさむ こさむ」「うさぎ うさぎ」など、昔から子どもたちに歌われ、誰もが幼いころ口ずさんだ13のわらべうたに、瀬川康男がひとつひとつシンプルで印象的な絵をつけた絵本です。

StayHomeで息苦しさを感じている人たちに

最近のヨシタケシンスケさんの作品は、 メッセージがダイレクトに現れていて面白いと感じています。その裏には子どもたちを、この世界を、憂える深い思慮と優しさがあると僕には思えます。多作で、しかもどれも面白いのだけど、抽象的で想像力が突きぬけているような作品と比べると、たとえば『あつかったらぬげばいい』なんかは、もう足元を見ているような、わかりやすいエピソードに満ち溢れています。この『あつかったらぬげばいい』は2020年のMOE絵本屋さん大賞の第1位! 

ヨシタケ式心を緩める絵本

あつかったら ぬげばいい

「ヘトヘトにつかれたら」
「ふとっちゃったら」
「だれもわかってくれなかったら」
「せかいがかわってしまったら」…。
2コマごとに展開する老若男女の疑問に、ユーモラスで痛快な答えが待っている。


大人も子どもも楽しめる、ヨシタケ式心を緩める絵本が登場!
大切な人への贈り物や、お守りのように側に置きたい1冊です。

身も蓋もないあたりまえのことを言うのが面白い、ってことは、実は世の中がそういうことを許しづらいような雰囲気を持っているからなんだろうと思います。多くの人がスマホをもち、メールやSNSにどこからでもアクセスできるようになった時代。世の子どもたちも、僕が小さかった頃と比べ物にならないくらい毎日予定が入っていて、忙しそう(我が家の子どもたちはかなり暇な方だと思うけど)。僕が子どもの頃は、その日その日に何やろうか自分で考えながら過ごしていたような、あてもなく遊ぶ日々だったのですが、今は自分で考えなくても他の人が決めた予定が入っている子が多いんじゃないでしょうか。昔はもっと暇だったし、暇を悪いことなんて感じてもいませんでした。 

忙しなくて、窮屈な日々を過ごしてきた人たち、またStayHomeでちょっと息苦しさを感じている人たちに向けて、暇を肯定し、ありのままを認め、時にはサボってもよいんじゃないか。そういうメッセージはじんわりと染み入るものがあります。 

「疲れたら寝ればいい」んだね。

『もしものせかい』これも「他にも逃げ場があるんだよ」ということを指し示したメッセージ本。

たべられたやまんば』鬼じゃなくて山姥ですが・・・。紙芝居版「たべられたやまんば」は怖すぎなくておすすめ。「さんまいのおふだ」という名前でもいろいろなバージョンがあるみたいです。

まゆとおに-やまんばのむすめまゆのおはなし』富安陽子さんと降矢ななさんの名コンビによる作品。シリーズ化されています。

お化けの冬ごもり』おばけの冬の過ごし方がわかります。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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