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子どもと絵本のエピソード

【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!入園・進級の時期に読みたい絵本

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて勤務しています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

がっちょ先生

入園・進級に向けて

4月は、子どもにとっても先生にとっても「出逢い」の時期。新たな出逢いがあることは良いことですが、子どもにとっては緊張も多く感じるのではないでしょうか?入園ともなれば、家庭から外の世界に出ていくわけですから、想像以上の覚悟が必要だと思います。進級だって、環境の変化には涙を流す子がいたり、不安でソワソワしたりする子もいるはずです。子どもたちの不安を少しでも解消してくれる方法に絵本があると思っています!きっと絵本で子どもとの距離も近くなるはずです。

【1】4月定番のはじめまして絵本

私にとって4月定番の絵本があります!それが『はじめまして』です。新しい先生とのはじめまして、新しい友達とのはじめまして…色々なはじめましてがある4月にはこの絵本を読まずには始まりません。それくらい4月には重宝している絵本です。オリジナルの歌で読み進めていけるので、見て楽しい聞いて楽しい、歌に合わせて自分の紹介もしてみても良いかと思いますよ。

はじめまして

はじめましてのごあいさつ。みんなはちゃんとできるかな。ねこくんもぞうさんもピアノさんもいすくんも、
はじめましての自己紹介。リズムのよい言葉と、かわいくて楽しいキャラクターが心を軽くしてくれます。
大人気のシンガーソングライターである作者自身が作曲した楽譜付き! 読んで歌って一冊まるごと楽しみましょう!

【2】安心のうた絵本

4月は不安でいっぱいの子どもたちが多くいます。その不安な気持ちを安心に変えるのに絵本を活用してみてはいかがでしょうか?不安で泣き出す子やソワソワしている子など4月は中々落ち着きません。そんな時は、「うた絵本」の出番です。

私自身、何度もうた絵本で子どもたちの不安な様子が安心に変わっていくのを感じたことがあります。ぜひ、子どもたちが気に入るうた絵本を見つけてみてください。

はらぺこあおむし

にちようびの あさ うまれた ちっぽけな あおむしは、 おなかが ぺっこぺこ。
げつようびには りんごを ひとつ、 かようびには なしを ふたつ……。
たくさん たくさん たべて、 ふとっちょになった あおむし。
さなぎになって、 さいごは うつくしい ちょうちょに へんしんします。

おーい かばくん

「ママとあそぼう!ピンポンパン」や「ひらけ!ポンキッキ」でも歌われた中川ひろたかさんの曲があべ弘士さんの絵でCDつき絵本になりました
ゆったりのんびりとしたかばの表情に心もなごみます。

ねこのピート だいすきなしろいくつ

<なにがあってもすすんでいこう。シンプルに力強いメッセージを届ける絵本>

ねこのピートが、新品の白い靴でお出かけ。うれしくて「白い靴、最高!」と歌いながら歩いていきました。ところが、イチゴの山に登ってしまって、靴は真っ赤に!ピートは悲しんだかというと…「赤い靴、最高!」。それからもピートはいくつものハプニングにみまわれますが、そのたびに歌を歌って歩き出します。そして最後に言うのです。「何があっても、歌を歌って前にすすむ。そう、それが大事なのさ」。前向きな姿勢が魅力のねこのお話。

ベストセラーリストに46週ランクイン!

本書(原書)は、アメリカ合衆国で歌を歌いながら楽しめる絵本として人気を呼び、ニューヨークタイムズベストセラーリストで46週ランクインを記録しました。また、作者が行った絵本ライブの様子がYou Tubeにアップっされ、そのアクセス数は100万回近くに達しています。

★『ねこのピート』のオフィシャルサイトはこちら!

しあわせならてをたたこう

「♪しあわせならてをたたこう」で始まる有名なアメリカ民謡に、しかけえほんの鬼才、デビッド・A・カーターが挑みました。
楽しい動物たちが次々に登場し、つまみを引くとゆかいなダンスをします。

【3】成長を感じさせる絵本

進級時は、期待に胸を膨らませたり、ちょっぴりお兄さん・お姉さんの気分で張り切っている子どもたちもたくさんいます!そんな時は、成長を感じられる絵本を読んでみてはいかがでしょうか?『おおきくなるっていくことは』は読めば成長を感じられるはずです。できなかったことができるようになっていることは子どもたちにとって嬉しいこと。子どもたちと一緒に成長を感じてみてください。

おおきくなるっていうことは

服が小さくなったり、自分より小さな人にやさしくなれたり─大きくなった喜びがいっぱい!

先生たちに読んでもらいたい絵本

最後は先生たちに読んでもらいたい絵本です。4月は慌ただしく毎日が過ぎてしまう…なんてことも多いのではないでしょうか?そんな先生がたには『ぼちぼちいこか』がオススメです。主人公のかばを見ていると「焦らずいこう」「ぼちぼちいこう」そんな気持ちになれます。慌ただしいときに読んで少しリフレッシュしてみても良いかもしれません。

 

もう1冊は『てん』です。こちらは、子どもの見方を再確認させられる1冊です。保育士として慣れてくると子どもに厳しく関わってしまったり、大人げない態度になってしまうこともありませんか?改めてどんな風に子どもたちと関わっていくかを考えさせられる、保育士として原点回帰をしてくれる素敵な絵本です。

ぼちぼちいこか

重量級のカバ君は、船乗り、飛行士、ピアニストと、次々に新しい仕事に挑戦しますが?。おかしな結末をユーモラスな絵で語ります。

てん

お絵かきなんて大嫌い! 苦しまぎれに描いたのは、小さな小さな《てん》ひとつ。そのちっぽけな《てん》にかくされた大きな意味を知って、ワシテは変わり始める。 水彩絵の具と紅茶で描かれた、色とりどりの美しい絵本。

新年度を迎える先生たちへ

いよいよ新年度が始まります。新年度は先生たちもドキドキですが、それ以上に子どもたちはドキドキしているはずです。その気持ちを汲んで、日々関わっていくことが大切です。先生自身も新年度の忙しさに追われていると、子どもたちのちょっとした変化や気持ちを汲み取るのが難しくなってきてしまうかと思います。肩の力を抜きつつ子どもたちと元気いっぱい関わって欲しいと思います。お互い新年度頑張りましょう!

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて勤務。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『【絵本専門士】がっちょの絵本ブログ』を運営。

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掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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