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絵本ナビニュース2021

6月17日発売! 芸人・マンガ家の矢部太郎さんが、絵本作家の父を描く最新作『ぼくのお父さん』

実の父である絵本作家・やべみつのりさんと、自身の幼少期のエピソードを描いた作品

お笑い芸人としてだけでなく、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍し、初めて描いた漫画『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した矢部太郎さん。実の父である絵本作家・やべみつのりさんと、自身の幼少期のエピソードを描いた漫画『ぼくのお父さん』(新潮社)が、6月20日「父の日」にあわせ、6月17日に発売されます!

絵本作家の「お父さん」を描いたほのぼの家族漫画

ぼくのお父さん

絵本作家の「お父さん」は、ふつうじゃなくて、ふしぎで少し恥ずかしい。『大家さんと僕』の著者が実の父を描く、ほのぼの家族漫画。

40年前の東京・東村山を舞台に、つくし採取、自転車の二人乗り、屋根から眺めた花火、普遍的でノスタルジックな心温まるストーリー。
子どもを見守りながら、同じ目線で共に遊ぶ。常識にとらわれず、のびのびと子どもと向き合い、ときに親自身も成長していくエピソードはいまの子育て世代にこそ届けたい家族のすがたです。

著者紹介

矢部 太郎(やべたろう)


1977年生まれ。芸人・マンガ家。1997年に「カラテカ」を結成。芸人としてだけでなく、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍している。初めて描いた漫画『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。

矢部太郎さんコメント

子供の頃、いつも一緒に遊び、絵を描いていた父が「みんなのお父さんとは違うなあ」とふしぎで、はずかしいこと、わからないことがたくさんありました。漫画に描くうちに……余計にわからなくなりました(笑)。父に読んでもらったら、「こんな理想の父親みたいに描かないでよ~」と言われて、どこをどう読むとそうなるのか、やっぱりわかりません(笑)。そんな『ぼくのお父さん』、みなさんも何か忘れていたことを思い出してもらえたりしたら嬉しいです。あと、ちょっと笑ってもらえたらさらに嬉しいです。

矢部太郎さんの父、やべみつのりさんとは?

今作のモデルとなった矢部太郎さんのお父さんは、絵本・紙芝居作家のやべみつのりさん。小柄でやさしそうな笑顔が矢部さんにそっくり。絵本作品に『かばさん』『ふたごのまるまるちゃん』『あかいろくんとびだす』『色セロハンあそび ぼくはうみ わたしはひかり』、紙芝居に「やべみつのり」シリーズなどがあります。

やべみつのり

 

1942年、岡山県倉敷市に生まれる。1977年より子どものための造形教室「はらっぱ」を16年間主宰。現在は、各地で、造形遊びや紙芝居作りのワークショップを開いている。絵本に『かばさん』(こぐま社)『あかいろくん とびだす』(童心社)などがある。紙芝居も多数手がけ、1996年第34回五山賞奨励賞受賞。

2020年4月に出版された新刊、『ひとは なくもの』の作者みやのすみれさんは、やべみつのりさんのお孫さん。元になった紙芝居は、みやのさんが小学校1年生のときに書かれたものです。絵本の中で、おじいちゃんであるやべみつのりさんが、感情を爆発させるすみれちゃんのありのままを描き、彼女の訴えをまっすぐ受け止める姿勢と、彼女のことをまるごと受け入れる家族への愛情の両方が感じられ、読者の心に訴えかけます。

涙にはいろんな理由があるんだよ

ひとは なくもの

泣き虫のすみれにお母さんは「なくこはきらい」と言います。でも、悲しいとき、痛いとき、怖いとき、悔しいとき…、涙にはいろんな理由があるんだよ、だから泣き虫のすみれをまるごと好きになって!と、訴えます。

矢部太郎さんの描く、父・やべみつのりさんとの日常エピソード、絵本読者にとっても発売が楽しみですね。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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