中学生の2学期をごきげんに迎える本7選
新学期がユーウツ! と思ったら‥‥‥
みなさんこんにちは! 山下ちどりです。
8月も後半になって、いよいよ2学期が目前に……。
みなさん、夏休みの宿題は進んでいますか?
え?聞いてはいけない質問だったかもしれませんね。
もし、読書感想文にまだ手を付けていない……!
という人は、8月10日付の絵本ナビスタイル
「中学生の読書感想文にオススメの本9選~読書感想文が苦手なあなたに~」を読んでみてください。今からでも間に合うはずです!
あと少しでやってくる9月の新学期。
あぁ、ユーウツ! 8月が58日位まであったらいいのに!
なんて思う人のために(ちなみに私は中学校時代毎年このように思っていましたし、小さめの声で言うと、今も毎年思っています、うふふ)
「中学生の2学期をごきげんに迎える本7選」を紹介します。
気になる本があったら、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
夏バテ気味で元気になりたいあなたに
『科学的に元気になる方法集めました』
出版社からの内容紹介
本書は、ストレスフルな現代社会を生き抜くための「元気になる方法」を紹介した1冊。どのアクションも科学にもとづいており、ハーバード、NASA、東大、理化学研究所など、世界中の研究機関で「効果あり!」と証明されたもの。「気持ちが積極的にさせ、ストレスが減少する姿勢」、「不安や緊張を緩和させる30秒の習慣」、「温泉並みの効果を得られるリラックス法」など、誰でも毎日できるアクションを集めました!
この本は明治大学の教授が、世界の科学論文などで紹介された、科学的根拠(エビデンス)のある方法で、かつ、誰にでも簡単にできることを38も紹介したものです。
例えば、この本p56の「作業に『ノリ』がほしいとき」は、まさに今みなさんが置かれている状況かもしれません。
そんな時、どうしたらよいのでしょう。
リヨン大学のラバヒ氏らの研究では、「動作に効果音(かけ声)を足すことで効果や効率が増していく」ことが分かっています。
垂直飛びをするときに、ジャンプ!と声をかけて行うだけで5%もよい結果が出たのだそうです。
スポーツ界は特にテニスや卓球などの球技などで、かけ声を効果的に使っていますよね。
これは、ちゃんと科学的に証明されていることなのです。
人前で声を出すのは恥ずかしいなぁと思う人も、ご安心を。
実際に声を出さなくても、「やったね!」「ファイト!」「天才!」と心の中で声かけするだけで効果が出るそうですよ。
勉強の前にテンションが上がる音楽や、大好きな推しの曲を1回流す、なんていう方法もいいかもしれませんね。
この本にあるのは、勉強に関することだけではありません。
人間関係の「もやもや」への対処法やリラックス法などが紹介されているので、多くの場面でみなさんを「科学的」に助けてくれることでしょう。
部活に悩みがあるあなたに
『講談社青い鳥文庫 部活やめてもいいですか。』
出版社からの内容紹介
やりたくて入ったはずの部活なのに、楽しめない。
なんの気なしに入った部活なのに、やめられない。
後輩のほうが上手。
まわりがやる気がない。
仲間とうまくいかない。
先輩が怖い。
時間をとられすぎて、勉強ができない。
やめたら、学校生活が終わりになってしまう気がする。
そんなみんなのさまざまな部活の悩みに、中高生の部活動にくわしい梅津有希子さんがお答えします。
おっと、いきなりショッキングなタイトル!
部活は大好きだし、辞めたいわけでもないんだけど……。という人は、
「中学生の読書感想文にオススメの本9選~読書感想文が苦手なあなたに~」で紹介されている「青春サプリシリーズ」を読んで、部活に対する情熱を復活させることをおすすめします。
もし、夏休み中に、
・人間関係で大きなトラブルがあった
・他にやりたいことが見つかったなど、今までのような情熱を部活に注げなくなった
・部活に熱中しすぎるあまり、成績が急降下して周囲から休部や退部をさせられそう
と、部活を続けることについて、真剣に疑問を持ち始めている人や、危機にさらされている人は、一度この本を手に取ってみてください。この本は中高生(高校生も部活に悩む人は多いのです)の部活の悩みを、種類ごとに集めてアドバイスを載せています。
章立ては、最初が「人間関係のトラブル」についてです。同級生、先輩・後輩、顧問の先生、と悩みの対象ごとに何例ものケースが紹介されています。前半は上下関係が厳しすぎる、同級生がみな退部してしまった、先輩なのにパートをまとめられない、などの悩みが、後半にはそれに対する短めのアドバイスがついています。
その他の章には、自分と親で部活に対する考え方が大きく異なってしまっている人、他にやりたいことがあるのに退部出来ない人、退部してしまったら進路に不利なのではないかと悩んでいる人などが登場します。どの悩みも深刻ですね。親や周囲の人にとっては「たかが部活」とか「考え過ぎ」と言われてしまう程度のことかも知れませんが、中高生にとっての部活の悩みは、他のことが手につかなくなってしまう位、深刻な場合も多くあります。辛いと思ったら、思いつめずにこの本を開いてみてください。
最後の章には、その後部活を続けた人、辞めた人、それぞれの先輩たちの事例が載っています。
部活は中学生のあなた自身が楽しむためのもの。
最後は自分のために、自分がごきげんに学校生活を送れるように、相談したり考えたりして決めてくださいね。
2学期こそ勉強を頑張りたいあなたに
『今日から身につけよう! 中学生のための人生が変わる勉強法』
出版社からの内容紹介
【こんな悩みを抱えていませんか?】
・やる気が出ない
・がんばっているのにいい成績がとれない
・何からはじめればいいかわからない
・もっと効率よく勉強したい
いい成績が取れるか取れないかは、「その問題の解き方を知っている」か「知らないか」の違いにすぎません!
本書では効果が高く続けやすい勉強法を、いろいろなアプローチから紹介しています。
もともとの勉強法に本書で紹介した新しい勉強法を追加することで
「自分だけの勉強法」をつくりあげてください。
つくりあげた勉強法は、目先の定期テストだけでなく、
高校受験、大学受験、資格試験などでも使える【一生の財産】になります!
中高生に向けて日々の勉強のノウハウや具体的な勉強方法をレクチャーした本が、最近多く出版されています。
今回紹介するのは、小児科のお医者さんが中学生に向けて書いた、ちょっと異色の本です。私がたくさんの「勉強本」の中からこれを選んだ理由の1つは、心のハードルを低くして読むことができる本だからです。もう1つは、本を書くのはとても大変なことなのに、「仕事(医療)に関することでもない、勉強法について中学生に伝えたい!」という気持ちを、実際に行動に移した著者に共感したからです。2つの理由を詳しく説明しますね。
まず、この本はマンガが挟み込まれています。そのマンガに登場するのは、すご~く勉強したのに中間テストが全科目平均点以下だったリリコちゃんと、進学校に入学したのに成績が230人中220番の康太くん。二人は幼馴染の中学1年生です。康太君は勉強に対するやる気が行方不明中。リリコちゃんはどうやら頑張りが結果に繋がっていないようです。とても親近感がわくキャラクターでしょう? そして、この本の中の福富先生は、リリコちゃんと康太君にたくさんのアドバイスをしてくれるのですが……裏表紙をめくったところをチェックしてみてください。かつての福富先生は、康太君のように進学校で成績下位だったご様子。高校生になって医師になりたいという夢を持ち、浪人の末、念願の医大生となり、塾講師として子どもたちに勉強を教えるアルバイトをしていたそうです。
この本に書かれている勉強法は、地味だけれど確実な方法だと思います。例えば、福富先生は本の冒頭で「いい成績を取れないのは知らないだけ」ということを強調しています。そんなの当たり前じゃないか! と思うかもしれません。でも中学生の勉強は、どれだけ知っているか、どれだけ問題を解けるかがほぼすべて。リリコちゃんは、アウトプット(問題演習)量が圧倒的に少なかったので、努力が結果に繋がりませんでした。康太君は学習進度の早い学校で、すでに勉強についていけなくなっていて、余計にやる気をなくしています。そんな人にも、福富先生が心強いアドバイスをしてくれます。巻末には将来大人になっても通用する「習慣化」も紹介されています。2学期末の成績に、自分でも驚いちゃう日が来るかもしれません!
なんだかいろいろ面倒になってしまったあなたに
『10代の「めんどい」が楽になる本』
出版社からの内容紹介
いつの時代も、いくつになっても、その時代、その年齢に特有の「生きづらさ」というものがあります。
特に10代は、今まで遭遇したこともないような「めんどいこと」が次々と目の前にあらわれ、心がザワザワしやすい時期です。
例えば、一番、素直にならなくてはいけない場面や誰かに頼りたいときに、ひねくれた自分が突然あらわれ、意地をはったり、強がったりして、状況をさらに悪化させてしまったり……。
普段は妙に自信過剰なのに、最も大胆に振る舞ったり決断しなくてはいけない場面になると、臆病で小心者の自分が突然あらわれ、尻込みしたり、遠慮したりして、絶好のチャンスを逃してしまったり……。
こんなふうに、一番出てきてほしくないときに限って、出てきてほしくない方の自分が突然あらわれ、余計なことをする、ということが10代には多く生じます。
・早く気持ちを切りかえて、前向きになろう
・コミュニケーションは大事
・これからは冷静に判断し、計画的に行動しよう
そんなこと分かってはいるんだけど、それじゃあ、具体的に何をしたらいいのか、何から始めたらいいのか、その答えは誰も教えてくれません。
本書には、その答えがあります。
(続きはコチラ>>>)
中学生のみなさん、大人になりかけているはずなのに、ときどき自分の気持ちが制御不能に陥ってしまうってことはありませんか? 優しくしたいのに、つい意地悪になってしまう。今まで普通に接していた人なのに、急に嫌悪感でいっぱいになってしまった、などなど「なんか最近生きづらいんだよね」と思う人に、この本を紹介したいです。簡単に答えを得られるものではありませんが、この夏の終わりに、自分の「心」とじっくり向き合うことができるでしょう。
まず、いくつかの質問に答えることで自分の考え方の癖を知ることができます。これは「交流分析」という心理学の手法で、自分と他者を肯定的にとらえているか、否定的にとらえているかということが分かります。どれがよい、というわけでなく、自分の心の癖を知り、対応することで、少し心軽く生きることができそうです。
この本の目標は、レリジエンス(ストレスを跳ね返す心の自然治癒力)を高めることにあります。まずは自分の癖を知り、自分を苦しめがちな善悪の判断や一面だけの見方を変えていくことで、予期せぬ困難にも対応できる強さを持てたら……
みなさんにとって「見えない宝物=財産」となることでしょう。
学校に居場所がない、と思うあなたに
『サード・プレイス』
出版社からの内容紹介
中高生が利用できる施設、サプリガーデン。そこは、「自由」に過ごすことができ、さまざまな「きっかけ」をつかむことができ、「やりたいこと」に挑戦できる場所。家でも学校でもない、きみたちだけの第三の居場所、「サード・プレイス」。
友だちに自分の趣味を言えない瑞希、自分だけ外れていると感じるダイ、変化にとまどうぴよっち、同級生の成績に追いつかない亮、4つの短編連作。
森本瑞希
Part 1サブ垢
わたしが好きなのはグロいマンガ。話が合うのはクラスの友だちよりSNSの仲間たち。学校のほうがサブ垢なのかな。
斎藤大輝
Part 2 規格外品
なにをやってもうまくいかない。みんなと同じようにそろわないのは、オレが規格外品だからか?
佐久間陽菜
Part 3 チェンジ!?
中学校入学で新しい生活にワクワクする? あたしは慣れないことばかりでついていけないよ。
寺西亮
Part 4 成長痛
勉強だけが取り柄だったのに、難関私立中学校に入ったぼくは学年ビリの成績に…なんでだよ!?
中学生のみなさん、一番自分らしくいられる場所(心地よい居場所)はどこにありますか? クラス? 部活? 委員会? 同じ小学校だった友だちや習いごとを挙げる人もいるかもしれません。
この小説は、学校以外に居場所がある、もしくは学校に居心地のいい場所がない、中学生が登場します。
最初に登場するのは、学校がサブ垢、SNSがメイン垢(居心地のいい場所)になっている瑞希です。瑞希はなんとなくぎくしゃくしていると感じていた小学校の時の友達に誘われて、中学生と高校生が利用できる公共施設「サプリ・ガーデン」の存在を知ります。
次の章では、友だちとトラブルを起こしがちな、自称「規格外品」の大輝が登場します。「みんな一緒に」が大嫌いな大輝は、サプリ・ガーデンでも人と距離を置きつつ、マンガ読み放題と通信料無料に惹かれて毎日サプリ・ガーデンに通っています。全く異なる環境と、性格と、考えを持つ中学生男女が各章の主人公になって、サプリ・ガーデンを多面的に描いている物語です。
女子たちは繊細で、人間関係に悩みを抱えがちですが、持ち前のコミュ力で学校でも家でもない第三の場所(=サプリ・ガーデン)に比較的早く居場所を見つけていきます。それに対して男子は、とんがったり、自信を失ったり、気になるけれどなかなかサプリ・ガーデンに馴染めずにいます。男子のみなさんは、そんなもどかしさに共感できるのではないでしょうか。この作品で、男子にそっと手を差し伸べるのは、学校も年齢も異なる、年上の男子たち。頼もしいです! このあたり、なかなか他の作品では見られない視点だなと私は思いました。
男子のみなさん! ぜひ読んでみてくださいね。女子のみなさんは、コスプレやお菓子作りに居場所を見つけ、生き生きとしていく女子の様子をじっくりとご覧あれ。
とにかく現実逃避した~いあなたに
そうはいっても、2学期は始まる。夏休みの宿題が終わっていな~い! と頭を抱えるみなさんに、ほんの少し現実逃避できる本をご紹介しましょう。
『イモムシ偏愛記』
出版社からの内容紹介
お屋敷街の麓にある新興住宅地に引っ越してきた中学3年生の凪(なぎ)。周辺は自然豊かで、大きな庭がある家も多いが、母親が大の虫嫌いのため、凪の家の庭はとても小さい。ある日、ひょんなことから、近所の豪邸に住む嘉世子(かよこ)と知り合いになった凪。嘉世子が、大好きなアイドル・ヒカルの祖母だと知り、なんとかヒカルに近づけないかと目論む。嘉世子の家に招かれ、まるで森のような広大な庭に圧倒されていると、なんとイモムシの世話を託されることに! ヒカルに近づく最短距離だと思い、しぶしぶ引き受けるが、いつの間にか不思議な愛らしさといじらしさに満ちたイモムシに魅了されてゆく。しかしそんな穏やかな日々に不穏な影が忍び寄り……。
多感な少女の心の成長を描く、爽やかでほろ苦い青春ストーリー。
主人公の凪が心から愛してやまないのは、某大手男性アイドル事務所で売り出し中の、デビューを目前に控えたヒカル。推しのことが知りたい! あわよくば推しに近づきたい! 男子には分からないかもしれない乙女心、中学生女子のみなさんなら分かってもらえるはず!
物語は、推しのヒカルのおばあちゃんが凪の近所に住んでいることが判明し、ひょんなことからそのお屋敷にお招きを受け……。あ“あ”!、なんという萌えシチュエーション! しかしそのお屋敷で与えられたミッションは、凪がとっても苦手な「イモムシ」のお世話だったのです。
脳内妄想がそのまま小説になったようなこの本、現実逃避にはぴったりですよ。虫や動植物が大嫌いな母と、殺虫剤メーカーに勤める父、ヒカルのおばあちゃん嘉世子さんやそのお手伝いさん、と個性豊かなキャラクターが登場し、テンポよく話が展開していきます。ヒカルとお近づきになりたい一心で、イモムシの世話をすることになる凪は、いつしかイモムシの魅力に気付き始める。しかしそんな穏やかな日々に不穏な影が忍び寄り……。
アイドル好きのみなさんにはたまらない、憧れのアイドルとのあんなことやこんなことも織り交ぜられていて、必読です。推しに入れ込んではいるけれど、アイドルでない時の素のヒカルにドキドキしつつも対等に接する、そんな主人公の魅力にもきっとあなたは気づいてくれるはず!
『世界のかわいい村と街』
出版社からの内容紹介
おとぎ話に出てきそうな、かわいい村めぐり
昔ながらの建築が残るノスタルジックな街や、山あいにひっそりと佇む小さな村など、世界中に残る小さくてかわいい村や街を紹介します。石畳の小道や花が飾られた窓など、おとぎの国に迷い込んだような気分にさせてくれる写真集です。
ましかくの、小さくてかわいい写真集です。ヨーロッパを中心に、南米、アフリカ、アジアなどの町が少し。絵本やアニメやゲームに出てくる町並みのような風景がたくさんあり、この世のものとは思えないほど! 現実逃避度はMAXです。アルプスの少女ハイジが駆け出してきそうなスイスの山並み、砂浜に向かって立つコートダジュールのリゾート、古いイギリスを舞台にしたファンタジーの舞台のような神秘的な町……ページをめくるたびにハート付きのため息が出ます。
こうした町の存在を知って「いつかは行ってみたい!」と目の前のことのモチベーションを高めるのもよし、こんなに様々な町や暮らし方があるなら、日本の私の悩み(課題?)なんて小さいものよ、とどーんと構えるのもよし。現実逃避をしたいときには、ぜひこの本を手に取ってゴロンと横になってしばし眺めてみてください。
スペシャルコンテンツのお知らせです。
絵本ナビのコラムを見てくださっている方に、スペシャルコンテンツがあります。
「学校図書館ラジオ」を配信しているstand.fm で「音声版、ちどりのオススメ!今月のもう1冊」を聴くことができます♪
下のQRコードからのみ、聴くことができる限定配信です。
QRコードを読み取っていただくか、URLをクリックして聴いてみて下さいね♪
おわりに
今年は旅行や帰省など、例年の夏休みの予定を変更せざるを得なかった人も多かったことでしょう。なにか特別な思い出はできましたか?
日頃は外を飛び回っている私ですが、今年は自宅滞在時間が自分史上最高値を記録! 巣ごもりも生活もなかなかよいものだなぁ、と家に籠る楽しさを知りました。
いよいよ2学期。私は再び登校してくる生徒のみんなと会えるのが、今から楽しみです。でも、本当はもう少し夏休みが長かったらいいな……。
次回のコラムもお楽しみに!
本が読みたくなったら、みなさんの学校の図書館と、この連載を覗いてくださいね!
山下ちどり
現役学校司書。
音声メディアstand.fm「学校図書館ラジオ〜
比較的新刊のお気に入り本や、学校図書館、
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