【クリスマス】くまのぬいぐるみが「コールテンくん」になったのは…?
クリスマスには、どんな絵本を読みたくなるのでしょう。今年もまた、定番絵本から新刊クリスマス絵本まで、テーマ別にご紹介していきたいと思います。絵本ナビおすすめの絵本セット、プレゼント選びの参考にしてみてくださいね。
くまのぬいぐるみが「コールテンくん」になるきっかけとなったお話『コールテンくんのクリスマス』
みどり色の素敵なズボンをはいたこの子。どこかで見たことあるような……? そうです。彼の名前は「コールテンくん」。でも、その名前になったのは、クリスマスを迎える直前のある出来事がきかけになったみたいですよ。
クリスマスにぴったりの心温まる物語『コールテンくんのクリスマス』
コールテンくんのクリスマス
12月のデパートのおもちゃ売り場でお昼寝から目を覚ましたのは、くまのぬいぐるみ。そこへ男の子とお母さんがやってきます。くまくんは背中をぴん!
「ぼく、サンタさんに あの はしごしゃを おねがいするんだ」
ところが、彼が指をさしたのは、1段上の棚にある赤いはしごしゃ。次にやってきた女の子が選んだのは、隣に座っているドレスを着たお人形。そこでくまくんは、誰かのプレゼントになるにはちゃんとした服を着なくちゃ、と考えます。その晩、くまくんはそっと棚から降りて……。
くまくんが歩き回って見つけたのは、みどり色の素敵なズボン。サイズもぴったり、よくお似合いです。でも、あれれ。 この子、どこかで見たような?
……そうです、コールテンくんです! このお話は、彼がコールテンくんと名付けられ、あの女の子に出会う直前までが描かれています。そして『くまのコールテンくん』(偕成社)の冒頭シーンへとつながっていくのです。ああ、こうしてあの幸せな出会いが生まれたのだと思うと、胸が熱くなるのです。
どちらを先に読んだとしても、子どもたちはきっとコールテンくんのことを大好きになってしまうはず! クリスマスの時期にぴったりな愛らしいお話。嬉しい贈り物ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
このお話を読めば、当然読みたくなるのはこちら絵本ですよね! あの女の子との出会いのシーンへとつながっていきます。
見ているだけでも嬉しくなる幸せな出会い…『くまのコールテンくん』
「はやく、誰かが自分をうちにつれていってくれないかなあ」
大きなデパートのおもちゃ売り場に並んでいるぬいぐるみや人形は、みんなそう思っています。くまのコールテンくんもそう。でも、緑色のズボンをはいた小さなくまのこを買っていこうとする人はなかなかいません。
そんなある日、コールテンくんは自分のボタンが片方とれていることに気がつきます。そして夜になると、デパートの中を探しに出かけるのです。初めてのエスカレーターや家具売り場。大きなベッドに警備員さん……。 結局ボタンは見つからなかったのだけれど、次の日の朝、コールテンくんのところに女の子がまっすぐやってきます。昨日もやってきたあの子です!
好奇心旺盛なくまのコールテン君と、彼を一目で好きになり、自分のおこずかいをはたいて買いに来た女の子との心のふれあいを描く、アメリカ生まれの傑作絵本。
「ぼく、ずっと前から家で暮らしたいなあって思ってたんだ」
コールテンくんの素直な言葉の一つ一つやその表情や行動、どれもがとっても愛らしく、読んでいる誰もが彼の事を好きにならずにはいられなくなります。幸せな出会いって、見ているだけでも嬉しい気持ちになれるんですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
撮影:所 靖子
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