日本を代表する染色家、柚木沙弥郎さんの手から生み出される絵本たち
日本を代表する染色家でありアーティストである柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)さん。
70年を超える創作活動の中で、染色作品や版画、絵画、立体、絵本など数多くの作品を生み出してきました。
この記事では、柚木沙弥郎さんが手がけた絵本をご紹介します。
柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)さん プロフィール
1922年、東京生まれ。女子美術大学名誉教授。 洋画家の父を持ち、東京大学で美術史を学ぶが、戦争で勉学が中断され、戦後、父の郷里である岡山県の倉敷にある大原美術館に勤務。そこで民藝運動を牽引する柳宗悦らと親交を持つようになった。その後、芹沢銈介に師事し、型染めを手がける。 布への型染めの他、さまざまな版画やガラス絵などの作品にも挑戦し、絵本やポスターの制作、装丁やイラストレーションなど幅広いジャンルで活躍。1958年に型染め壁紙がベルギーのブリュッセル万国博覧会で銅賞、1990年に第1回〈宮沢賢治賞〉を受賞。国内にとどまらず、2008年よりパリで個展を開催。2015年にフランス国立ギメ東洋美術館に多くの作品が収蔵された。 絵本『魔法のことば』(エスキモーのことば 金関寿夫/訳 クラフトスペースわ)で1996年に〈子どもの宇宙国際図書賞〉を受賞。(同書は、2000年に福音館書店版が刊行された)『せんねんまんねん』(まど・みちお/詩 理論社)で2009年に〈産経児童出版文化賞美術賞〉を受賞。そのほかの絵本作品に『トコとグーグーとキキ』(村山亜土/作)『つきよのおんがくかい』(山下洋輔/作)『そしたら そしたら』(以上、福音館書店)、『雉女房』(村山亜土/作 文化出版局)、『ぜつぼうの濁点』(原田宗典/昨 教育画劇)など、多数。
縁のある宮沢賢治の『雨ニモマケズ』が絵本に
画集『宮沢賢治遠景』を含む画業の功績によって、1990年に第1回宮沢賢治賞を受賞するなど、宮沢賢治と縁が深い柚木さん。
ミキハウスの「宮沢賢治の絵本」シリーズを手掛けた絵本編集者、松田素子さんとタッグを組み、宮沢賢治がのこした『雨ニモマケズ』が、こんなにも明るさに満ちた素晴らしい絵本になりました。
2016年、94歳で出版された柚木沙弥郎さんの最新作です。
賢治の「祈り」が絵本になった
賢治がのこした一冊の手帖。
そのなかにあった言葉が、
多くの人々の心をゆさぶりつづけている。
闘病生活のさなかに賢治が書きとめられたその言葉は、
作品として書かれたものではなく、
賢治の「祈り」そのものだった・・・・・・。
※巻末に賢治の弟である清六の孫、宮沢和樹氏によるエッセイと、「雨ニモマケズ」手帖の画像を掲載。
■読者の声
こんな「雨ニモマケズ」もいいね
清々しい明るさに満ちた絵本です。入園・入学・成人のお祝いなどにもおすすめできる一冊だと思いました。
本を開くと、真っ白(この白さが際立ってます!)な背景、右ページに美しいフォントの文字、左ページに鮮やかな色彩の絵が一体となって目に飛び込んできます。1ページにワンフレーズずつ区切られているので、ひとことひとことゆっくりかみしめるように言葉を味わうことができました。教訓的な詩として読まれたり、求道者のストイックな詩として読まれたり、千差万別の読み方があっていいと思いますが、子どもに宮沢賢治だよって手渡すなら、これくらい明るいもののほうが好きです。「ソウイウモノニワタシハナリタイ」という最後の言葉が、ストンと心におさまる感覚を、子どもにも味わってもらえるのではないかと思いました。温かみを感じさせてくれる色の絵が尚一層親近感を与えてくれます。色がほんとうにきれいです。
巻末の、宮沢清六さん(賢治の弟)のお孫さんが書いた解説も必読!「雨ニモマケズ」をより深く理解することができました。
(kazu.oさん 50代・その他の方 )
絵がぴったり!
柚木沙弥郎さんの絵が以前からとても好きでした。
この絵本は文章と絵のマッチングがすごくいいと思います。
聞きなれたフレーズですが、この絵を見ながら読むと、また違った感覚で入ってくるような気もするし、すごくしっくりくる感じも受けるし、絵があることで、文章のおもしろみが増したような気がしました。
(とんえほんさん 40代 ママ 京都府 女の子10歳、女の子8歳、男の子6歳)
賢治の祈り
有名な宮沢賢治の『雨ニモマケズ』が、美しい色彩の絵本になりました。
この詩は、作品として発表されたものではなく、手帳に書かれた賢治の「祈り」だと、この絵本を通して知りました。
その自己犠牲や献身的な人間愛を感じる賢治の多くの作品と同じように、この『雨ニモマケズ』もまた、見返りを一切求めない賢治の心からの祈りと、それを何とか実践しようとする思いを感じることが出来ました。
そして柚木沙弥郎さんの素晴らしい挿絵も、この詩にピッタリでした。
何とも言えない美しく明るい色の水彩、勢いのある筆致、賢治の心を表しているかのような抽象的な絵と、抽象的になりすぎない絵のバランスが絶妙に感じました。
賢治の祈りを、生命の輝きを、そこに見るようでした。
柚木さんのインタビュー記事も読ませて頂き、この作品の挿絵を描かれたことは、まさに必然であったように感じました。
現代人が忘れてしまった大切な何かを、思い出させてくれる作品です。
(MYHOUSEさん 40代 ママ 富山県)
インタビューも必読!
詩人・まどみちおさんとの絵本
童謡『ぞうさん』で知られるまどみちおさんとのコラボにより、悠久の時間を感じることができる壮大な絵本が誕生しました。
小学生や中高生、毎日忙しく過ごしている大人にも読んでほしい絵本です。
■読者の声
壮大!
まどさんの詩が壮大です! 読みながら、はるか遠く、長い長い年月をへてきた地球に、今、自分がいることを思い、不思議な気持ちになりました。柚木さんの絵も色鮮やかで、迫力があって、素敵です。手元において、時々、読みたい絵本だと思いました。
(あんじゅじゅさん 40代・その他の方 )
悠久の世界観
まど・みちお氏の詩は
絵がなくても
わかりやすい言葉で
心に響いてきます
この詩もどこかで出逢っていて
自分のイメージと
柚木氏の絵と
比べっこ?になるかな?
と、思いながらページをめくりました
柚木氏の型染めの印象が強いのですが
食物連鎖の場面は
マンガチックにも見え
時の流れ、四季部分は
色で抽象的に
その感覚があり
「まだ 人が やってこなかったころ」
のページの恐竜が振り返っているような絵や
四季の部分 に、なるほど~
感じ方を絵に表すって
すごいなぁ~ と感心してしまいます
年長さん位で1度この絵本で出逢い
詩を学ぶ小学生で
「詩」を聞いてから、絵本を見てみる
というのもおもしろいかっもしれませんね
言葉の持つ力 を
感じます
(しいら☆さん 50代 その他の方 宮城県)
まどみちおさんとの作品、こちらも!
「子どもの宇宙」国際図書賞受賞、エスキモーの人々に伝わる一編の詩を絵本化
文学者であり翻訳家でもある金関寿夫さんが翻訳したエスキモーの人々に伝わる一編の詩が、柚木沙弥郎さんの力強い絵によって、生命力あふれる絵本になりました。
1996年に、スイスの「子どもの宇宙」国際図書賞を受賞。
ぜひ、声に出して読みたい絵本です。
■読者の声
断然、読んでもらった方が楽しい作品です
楽しかった~。面白かった!!
お話会で一緒にやっている先輩に読んでもらいました。
この絵本は、絶対一人読みするより、読んでもらった方が素敵です!!
柚木沙弥郎さんの絵がとっても合っていました。
元々はアメリカ・インディアンの口承史で紹介されていた「エスキモーの人々に伝わる詩」だそうです。
いや~、奥の深い詩でした。
『なりたいとおもえば、人が動物にもなれたし 動物が人にもなれた』
昔話ではよく人や動物が変化しますもんね~。
『ぐうぜん 口をついてでたことばが ふしぎな結果をおこすことがあった』
これは《言霊》のことでしょうか?
また最後がいいんです。
『世界はただ、そういうふうになっていたのだ』
なんか達観しているって、感じです。
あまり小さいお子さんだと、この絵本のよさがわからないと思いますので、小学校の高学年以上のお子さんたちにいかがでしょうか?
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
力強い画
力強い絵です。まるで古代エジプトの壁画を見ているよう。
大昔ひとは動物に、動物はひとに自由に姿を変えることができた━━━
イヌイットに伝わる口話を絵本にまとめ上げた作品で、言葉はごく少なく字も大きいため読み易いです。
結論はぼかしてあるため 子供と「なぜだと思う?」と問い掛けると楽しい答えが返ってくるのではないでしょうか。
(そやでさん 20代 その他の方 大阪府)
錚々たる作家さんと合作した素晴らしい絵本たち
柚木沙弥郎さんは、詩人の谷川俊太郎さんやジャズピアニストの山下洋輔さんなど、錚々たる方々と、たくさんの素晴らしい絵本を生み出してきました。
ここで、その一部をご紹介します。
詩人・谷川 俊太郎さんとの絵本
■読者の声
詩人のすごろく
独特の画風で印象的な柚木沙弥郎さんの絵に、詩人の谷川俊太郎さんの文章。
題名からリズミカルです。
唐突にビー玉が転がってきて、池に落ち、「そしたら、そしたら・・・」かばが・・・、と奇想天外な連鎖反応です。
もちろん、谷川俊太郎さんらしい擬音もちりばめられます。
やはり音読して耳でも楽しみたいですね。
そのリズムに呼応するように、柚木沙弥郎さんの絵が愉快です。
絵本の中の魔女が眠ってしまった、という飛躍が私にはヒット。
しかもラストまで行くと、あらら、きりなしうたの世界ではありませんか。
ご丁寧に裏表紙の見返しに双六つきです。
これでおはなしの全容が一望できるというものです。
表表紙の見返しにはそのためのさいころまで用意してありますから恐れ入ります。
まさしく、詩人が双六を作ったら、の世界でした。
(レイラさん 40代 ママ 兵庫県 男の子16歳、男の子14歳)
世界的なジャズピアニスト、山下洋輔さんとの絵本
ジャズのセッションが、リズミカルな絵本になった!
満月を見ようと、こうちゃんが山に登ると、むこうからクマがピアノを担いでやってきて…。ウマのベース、ネコのドラム、イヌのサックス――楽しい音があふれでてくる絵本。
■読者の声
音楽っていいな
満月の晩に、山に集まってくる動物たち。彼らはみな楽器を持って来ています。
山下洋輔の演奏のように、からだが動き出しそうな音楽が絵本の中から聴こえてくるような気分になります。柚木沙弥郎さんの描く素朴な絵からも動物たちの楽しそうな様子が伝わってきます。
音楽っていいな、と思わせてくれる一冊です。
(はしのさん 40代 パパ 神奈川県 男の子11歳、女の子9歳)
児童劇作家、村山亜土さんとの絵本
のんびりとした時間が流れる、南の国の森に生まれた友情ものがたり
南の国の森に朝日がのぼり、コーヒーの実を食べにやってきオニオオハシのトコは、友だちのナマケモノのグーグーに向かって、種を吹き飛ばして起こしました。その時、グォーと轟音を立てて森のすぐ上を飛んでいった動物サーカスの飛行機から落ちてきたのは、カメレオンのキキ。子どもたちの人気者であるキキはその後、どうやってサーカスに戻るのでしょう。南の国の森に生まれた友情ものがたりです。
■読者の声
のんびりしなくっちゃ
作者の村山亜土さんは、戦前、戦中に児童文学界で活躍された村山知義と籌子の長男。ご両親の影響かどうかわかりませんが、ユーモア溢れる物語になっています。染織家で絵本も手がける柚木沙弥郎さんの絵も明るい絵で南国のゆったりとした感じを描いています。
人間もこんな風にのんびりしなくっちゃ。
(はしのさん 40代 パパ 神奈川県 男の子12歳、女の子9歳)
■読者の声
舞台劇より
舞台劇として書かれた原作から絵本化された作品。
そのため、文章も舞台を彷彿させますし、言い回しも舞台仕様ですので、
戯曲が読みこなせる年齢以上が対象になると思います。
因幡の国の百姓の源太は、ある日、蛇に襲われた雉を助けるのです。
その後、源太の家におキジという娘が現れ、一緒になりたいと申し出ます。
そして幸せな日々が過ぎますが、ある日、町に買い物に出かけた源太は
蛇の化身に殺されかけるのです。
ところが、すんでのところで、おキジが源太を助けます。
鶴の恩返しや娘道成寺のようなストーリーです。
舞台劇らしく、憎悪や大いなる愛のエネルギーを感じます。
柚木さんの絵は、舞台で展開する劇の迫力を感じさせてくれます。
文章と絵が渾然と一体になってこそ生まれてくるストーリーだと思います。
重厚な作品でした。
(レイラさん 40代 ママ 兵庫県 男の子19歳、男の子17歳)
小説家・原田宗典さんとの絵本
■読者の声
「絶望」がわかったら更にいいですね!
「ひらがなの国でおきたふしぎなおはなし」と紹介されてたのを見て興味が湧いてきたようで、息子がお小遣いで買ってきました。
「昔むかしあるところに~」と始まるところや、ちょっと難しい言葉が出てきたりして、ちゃんとわかるかな?と心配でしたが、いつもわからない言葉があると、お姉ちゃんの真似をして事典などで調べてる息子には「これは“絶望的だ~”の絶望ですな~」と、関連づけることができたし、難しい言い回しの言葉も下欄に補助がついていたので大丈夫だったようです。
さて、その主の“ぜつぼう”についた濁点「”」が字のごとく、かわいそうで落ち込んでばかりいる主を思って離れてしまうのですが、誰も拾ってくれず・・・。
そして、その濁点が見事に変身を遂げるという下りになっているのですが、言葉遊びが大好きな息子はどんな言葉に引っ付くとあうのか?などと、楽しそうに想像してみたり、おはなしの中に出てくる言葉にくっつけてみては「あ~、やっぱりおかしいね」と言ったりして楽しんでいました。
そして、濁点の変化にも“絶望”の意味がわかるから、かんどうが強かったらしく「すごい!」と、日本語のおもしろさに感心していました。
独特な発想のお話しと挿絵が妙にマッチしていてたくさんの言葉も楽しみことができ、お小遣いをはたいただけの価値はあるな~と満足げの息子でした。
(かおりせんせいさん 30代 ママ 沖縄県 女の子9歳、男の子6歳)
詩人で童話作家である岸田衿子さんとの絵本
リズミカルな言葉遊びとユーモアたっぷりの絵が楽しい、天気予報の数え歌
身近な天気予報を素材にした、楽しいかぞえうたの絵本。どうぶつ村の明日のお天気は? 愉快なことばあそびもいっぱいで、だれでもすぐに覚えて、口ずさむことでしょう。
■読者の声
素朴な絵
一筆書きのような、シンプルな絵に、リズムよい文章。
その横に、ぴりっと利いた一言が、おもしろいです。
子どもたちも、くすくすと笑ってくれました。
百からは、次がどんな単位なのか、子どもたちが当ててくれました。
絵も、ユーモアたっぷりで、ゆっくりと隅々まで見てみると楽しいです。
億のページの夕焼けのきれいなこと。
おだやかな気持ちになります。
(おるがんさん 40代 ママ 高知県 女の子12歳、男の子10歳)
柚木沙弥郎さんが作と絵を手掛けた絵本
作家さんとの合作だけでなく、柚木沙弥郎さんが作と絵の両方を手掛けた絵本もあります。
親子の楽しい触れ合いを、シンプルな言葉と味わい深い絵で描いた、心温まる絵本たち。
赤ちゃんへの読み聞かせにもおすすめです。
猫の親子のシーソー遊びを絵本にした、味わい深い一冊
猫の親子が公園のシーソーで遊びます。シーソーの片側にお母さん猫、反対側に3匹の子猫がのって、ぎったん、ばったん。ぎったんこ、ばったんこ。猫たちはとても楽しそう!
■読者の声
味わい深い絵
シーソーにのって、お母さん猫と子猫がぎったんこ、ばったんこ。
シンプルなストーリーでリズミカルな文章が良いです。一見とぼけた表情の猫の親子が味わい深くて楽しめます。
公園でもシーソー遊びが楽しくなりそうな、そんな1冊です。
(えりこママさん 20代 ママ 京都府 女の子0歳)
■読者の声
たかい、たか~い!
横ではなく、たてに開くこの絵本に、最初はちょっとびっくりしました。でも、たかいたかいを表現するにはたて開きのほうが、すごくいい感じなんです♪たかいたかいをしてもらっている坊や、ネコ、子牛など・・・。
人間だけに限らず、どの親子もたかいたかいを楽しんでるな~と、私たち親子も思いました。そして、この本を読んだ後は、たかいたか~いを楽しみました。
すごくシンプルなのに、心があったかくなる1冊です。たかいたかいのもつパワーでしょうか?
(ゆずぽんママさん 30代 ママ 埼玉県 男の子0歳(10ヶ月))
わらべ歌「おふねが ぎっちらこ」を描いた、ふれあい遊びができる絵本
今、大人の方も、幼い頃にお父さんやお母さん、大好きな大人の膝の上にのせてもらって、「おふねが ぎっちらこ」と遊んでもらった幸せな記憶があるのではないでしょうか? そんな楽しいわらべ歌をもとにしたこの絵本。うさぎにさる、くまの親子が「ぎっちらこ」と遊んでいます。この絵本を読めば、子どもと一緒に「ぎっちらこ」と体を揺らしたくなってくることでしょう。
■読者の声
ふれあい遊び
最近3歳長女は0歳次女の手を握り、「おふねがぎっちらこ~ぎっちらこ~」とふれあい遊びをしています。
保育園で習ってきたそうで、本当に楽しそうに歌っています。
その「ぎっちらこ」をテーマにした絵本があるということで、
きっと気に入ってくれるだろうと手に取りました。
案の定、本当に楽しそうに読んでいました!
絵本→絵本を元に遊ぶというのが大好きな娘にはぴったりでした。
もちろん、次女もニコニコです♪
(ファニーママさん 30代 ママ 大阪府 女の子3歳、女の子0歳)
柚木沙弥郎さんをもっと知りたい人へ
70年以上に渡り創作活動を続けている柚木沙弥郎さん。
どんなことを考え、どんな作品を手掛けてこられたのでしょうか?
そんな、これまでの柚木沙弥郎さんの活動をまとめた本をご紹介します。
もっと柚木沙弥郎さんのことを知りたい方にぜひおすすめです。
生きることへのヒントになるような柚木沙弥郎さんの金言を紹介する一冊
いつからはじめたっていいんだよ。
僕だって物心ついたのは
80歳になってからなんだから。
ー染色家・柚木沙弥郎
98歳の今も第一線を走り、年々モダンな民藝、染色作品をつくり続ける柚木沙弥郎。
柚木を長年取材しつづける編集者・熱田千鶴
だからこそ書ける、柚木の思い、信念、ことばを編んだ、柚木初の「ことば」の単行本。
現代の民藝第一人者である染色家・柚木沙弥郎さんは、98歳になる今でも現役で作品をつくり続け、展覧会も数多く開催されている。
その作品は伝統的なものからモダンなものまで、昔からのファンだけでなく新たな若い人までもその作品に魅了されている。
そんな柚木さんの含蓄のあることば、信念に満ちた思いは、民藝や染色に興味があるひとはもちろん、そうでない人にも、生きることへのヒントになるような金言がたくさんある。
本書ではそうした貴重なことばをまとめて紹介する、初の「ことば」の本です。
70年に及ぶ柚木沙弥郎さんの芸術活動の記録や世界中の民芸品コレクションなど、貴重な写真と文章が満載!
70年に及ぶ民藝の染色を発端とした芸術活動の記録と、その審美眼、独自の感性によって集めた世界中の民芸品コレクションを一挙公開。
柚木沙弥郎の藝術と生活の中から生み出された、含蓄ある言葉の数々も、今の世を生き抜く人たちに、勇気を与える内容です。
90歳を超えているとは思えない若々しい感性の作品が見られ、またその目を通して集められた世界中の民芸品コレクションなど、貴重な写真と文章が満載です。
柚木沙弥郎さんの世界を、ぜひお楽しみください
2022年に100歳を迎える柚木沙弥郎さん。
世代を超えて世界中から注目を集める柚木沙弥郎さんの世界を、ぜひたっぷりとお楽しみください。
編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)
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