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現役学校司書が本でCheer Up! 中学生に読んでほしいオススメ本

中学生の入学・進級・卒業をテーマにした物語

みなさん、こんにちは! 中学と高校で学校司書をしている山下ちどりです。
だんだんと春らしい日々になってきました。花粉症には悩まされていませんか?
あっという間に3月! 2021年度も残すところあとわずかですね。
みなさんが通う中学校で学年末試験が終われば、まもなく春休み!

進級・卒業の時期ですね。
今回は、中学生の入学・進級・卒業をテーマにした物語をご紹介します。

 

この記事は、
1.中学入学を控えたあなたに
2.中学生活に少し慣れたあなたに
3.まもなく中学を卒業するあなたに

の3部構成になっています。

 

現役小、中学生はもちろん、中学を卒業してからだいぶ経つ大人の方にも読んで欲しい小説ばかりです。大人の方は、中学時代を思い出し、身近な中学生に本をプレゼントしてみませんか?

1. 中学入学を控えたあなたに~ドキドキの中学入学を応援する本〜

小学6年生のみなさん、間もなく小学校の卒業、そして中学校の入学ですね!
新しい教科に、部活、新しい決まりや、人間関係……不安は尽きないかと思います。
みなさんの不安を完全に解消できなくても、不安を共有して、ちょっぴり安心できるような、そんな本を選びました。
中学の入学に関する小説は、ご紹介した以外にもたくさん名作があります。
入学したら、中学校の図書室で司書の先生に声をかけてみてくださいね!

『なりたて中学生』

このタイトルは『なりたて中学生』。ですが! 全3巻で構成されるシリーズ1巻の、真ん中辺りまで、主人公はまだ中学校に入学しません。この物語は中学校に入学する前の、小学6年生の3学期(ちょうど今頃の時期!)から始まります。
つまり「なりたて」どころか「なるまえ」の中学生が登場するわけですが、それもそのはず、この小説の主人公は成田鉄男。入学したクラスに「成田」が二人いるので「成田(て)」。この小説は「成田鉄男の中学入学物語」でもあるのです。

 

成田鉄男はのんびりやで、ちょっとヘタレな小学校6年生。小学校最後のバレンタインや中学校の制服採寸、小学校卒業までのカウントダウンや最後の給食、卒業式とイベント盛りだくさんの6年生の3学期がリアルに描かれています。

 

鉄男は引っ越しのため、対立していた小学校の子ども達が通う中学校に進学することに。仲良しの友だちと離れ、敵対する子どもばかりの学校にたった一人で入学するため、気が重くて仕方ないのです。
いつまでも小学生でいたいと思うちょっぴりヘタレな鉄男ですが、中学校のオリエンテーションで一つ一つ小学校との違いを確認して、驚いたり感心したりと、なかなか素直でいい子なんです。関西弁で綴られる文章は、くすりと笑えるところがたくさんあって、ほんわかとした気持ちになります。入学を前に、不安や緊張でガチガチになっている人がいたら、この本はきっとあなたの心をほぐしてくれることでしょう。

 

さて、作品の中に、時々教室の座席図が挿絵として登場します。入学直後は教室のほとんどの人を知らないけれど、顔と名前が一致したり、話をするたびに座席表に名前が埋まっていきます。鉄男の人間関係の広がりを挿絵で感じながら、読み進めていくうちに自分もクラスに溶け込んでいくような、そんな不思議な感覚になります。

 

中学生になるのが不安になったら、この『なりたて中学生』シリーズを読んでみてください。不器用でも悩みつつ前に進んでいく成田鉄男と、その仲間たちが癒してくれるはずです。

「なりたて中学生」中級編、上級編はこちら

『ぼくたちは卵のなかにいた』

この本は架空の街を舞台に12歳の決断を描いたファンタジー小説です。
日本の義務教育は9年間。小学校卒業はその2/3が終了したという通過点に過ぎないので、小学校卒業時に進路を選択するという人は、ほとんどいないと思います。
一方世界には、ドイツのように早い段階で子どもたちが進路選択を行う国もあります。

 

この小説の舞台となっている街は「卵」と呼ばれていて、とても穏やかで、美しい海や山があり、人々は優しく、大きな問題が起こりません。悩みや苦しみのない世界です。そして、この「卵」に生まれ育ち、13歳の誕生日を迎えた子どもは、「この街を出て暮らすか」「この街で一生暮らすか」の選択を、一人一人がしなければならないという決まりがあります。
「街を出て暮らす」という選択肢を選んだ子どもは、二度とこの街に戻ることはできない……つまり、今まで慣れ親しんだ友達や家族と、もう二度と会えないということを受け入れなくてはなりません。

 

ぼくとナオトとミサキの、13歳になるまでの1年間を描いたこの小説は、自分の人生を決断をする子どもたちの迷いや成長が描かれています。みなさんにとっては、残酷な決断だと思うでしょうか。もし、みなさんが「卵」の住人だったら、決断の手がかりをどうやって求めますか。中学入学という節目にあたり、この本を読んで自分の未来を考えてみませんか。

『なないろレインボウ』

中学生になって新しい環境になるのが楽しみな人もいれば、不安だったり憂鬱だったりする人もいますよね。この本の主人公七海は、小学校のクラスでは目立たない存在で、新しい環境を不安に思っています。中学生になることを周囲のみなは喜んでくれますが、自分はとっても憂鬱で、中学生活をうまく乗り切っていけるか心配です。この連載を読んでくださっている方の中に、同じような心境の人はいませんか。「中学校で誰とも友達になれなかったら、どうしよう」そう思っていた七海は、入学式の日にため息をついていた女の子に声をかけてみます。その女の子の名前はいろは。七海と同じようにシャイで物静かないろはと七海は、意気投合し、やがて二人は親友になります。

 

小学校とは迫力が違う運動会や合唱コンクールなど、行事を通じて中学生活を知っていく二人。気になる男子や、人気の先輩など甘酸っぱい恋のきざしも登場します。

 

後半は、親友のはずの二人に異変が! 互いの気持ちを確かめることができずに、ぎくしゃくする七海といろはの友情はいかに? 七海といろはが制服姿で手をつなぐ表紙がとてもかわいい1冊です。

2. 中学生活に少し慣れたあなたに〜先輩になるあなたを応援する本〜

中学1年生2年生のみなさん、まもなく進級して「先輩」と頼られる存在になりますね。中学校生活は万事順調!! という人もいれば、次々新たな悩みに遭遇している人もいるかもしれません。

中学生って、とんがったり悩んだり、とっても大変。特に人間関係は小中高大の中で一番しんどいのではないかなと個人的には思っています。ここでは、様々な困難や悩みに直面する中学生が主人公の物語をご紹介します。


 

『楽園のつくりかた』

角川文庫 楽園のつくりかた

ぼくの本当の居場所って、どこなんだ?
エリート中学生の優は突如田舎の学校に転校することに。同級生は3人。バカ丸出しのサル男、いつもマスクの根暗女、アイドル顔負けの美女(?)。嗚呼、ここは地獄か、楽園か? これぞ直球ど真ん中青春小説!

この小説は、中学受験をして希望の学校に入学したものの、親の都合でど田舎の中学校に転校せざるを得なくなってしまった男の子が主人公です。
主人公の星野優は、難関私立中学に入学後もトップ争いを繰り広げている優秀な男子。将来は一流名門大学に入学をして、一部上場企業に就職するという、エリートまっしぐらの夢を抱いています。
プライドが高くて田舎をバカにしている優が、突然ど田舎の村立中学校(しかもその分校)に転校することになり……。
主人公の優は、ひいき目に見てもちょっぴり性格がよろしくなくて、分校の同級生を見下して、自分の本音は決して見せないような、そんな頑なさがあります。そんな優ですが、シンガポールで単身赴任をしているお父さんにメールを書く時だけは、本音を打ち明けることができています。

 

分校の同級生は自分を含めてたった4人。そのうち2人は山村留学で別の地域から来た子で、それぞれ何か事情がありそうです。
夫の実家に住むことになったお母さんは、ピアノ教室を始めようと奮闘中。お父さんのお父さんであるおじいちゃんは、認知機能が低下しているらしく、優のことを息子の博史と間違えて疑いません。
寝耳に水、の田舎暮らしは、優の将来の夢を180度転換してしまう出来事なのに、村の人たちはいたってのどかで、優は余計に焦りが募ります。そんな状況ですから、優がなげやりになるのも分からないではありません。

 

物語の後半では、あっと驚く事実が明らかになります。この本を読むみなさんには、この出来事で優に対するイメージがどう変化するか、自分の気持ちを味わってほしいです。そして読み終わった後、この小説の最初のページをもう一度読んでみてください。

 

今、みなさんの中学生活は楽園ですか?それとも地獄ですか?
どんな環境にあっても、中学生という状況から逃れることができない、窮屈さを感じている人もいるかもしれません。
今の生活は地獄だ! と思う人や、自分の心が原因不明のイライラでささくれている人は、この本を手に取ってみてください。田園風景に制服姿の男子が描かれた表紙絵も必見です。制服のエンブレムに書かれている単語の意味は? みなさんの中学校生活が少しでも心地よく、あわよくば楽園になりますよう、心から祈っております。

『王妃の帰還』

「王妃の帰還」なんてどこかの国の王宮物語? と思われるかもしれません。実は、この物語の舞台は、中学校の教室。世にも恐ろしい(?)女子のスクールカーストがテーマです。女子のみなさんは、今のクラスの女子の「人間関係勢力図」を描くことができますよね。毎日キラキラして影響力の強いグループは、スクールカーストの上位。その下に、虎視眈々とトップを狙うお取り巻きグループ。対して一匹狼的に過ごす人や、独特の世界観を持って趣味の仲間とつるむ人はなんとなくカースト下位におかれがち……。女子は常に、昨今の国際情勢も真っ青の緊張関係に置かれているのです!
リアルな場で女子のビミョーな人間関係にさらされるのは、ストレスフルでしょう。でも、本の中で味わうだけならノーストレスです。

 

物語の始まりは、クラスで絶対的権力を握っていた王妃(主人公が心の中で呼んでいるのです)が、クラスカーストのトップを追われるところから始まります。
主人公の範子は、スーさん、チヨジ、リンダさんと気楽な仲良し4人グループを組んでいます。クラス内カーストでいえば下層ながらまったりと過ごしていた範子は、王妃が権力を失う瞬間を目の当たりにし、それは自分たちと無縁の世界の話…と思いきや! 王座から転落した王妃は居場所を失い、自分たちのグループに入ってくることになって、さあ大変!
わがままで遠慮のない王妃の性格に手こずりながら、穏やかだった範子たちのグループは居心地が悪くなり、不協和音が響き始めます。範子たち4人グループが出した結論、それは王妃を元の位置に戻すこと、つまり王妃を王妃の座に帰還させること! タイトルはこのミッションからつけられています。

 

クラスの中での人間関係は刻々と変わっていき、ある者が王位に就き、追われ、そしてまた別のものが王座を狙う……。世界史や日本史の戦国時代もかくや?という激しい権力争いが行われ、目まぐるしく勢力図が塗り替えられていきます。
王妃が入り込んでしまった範子たちのグループは、とんだとばっちりを受ける形で権力争いに巻き込まれてしまい……最後までハラハラドキドキの一冊です。

 

女子の人間関係は多かれ少なかれ、どの学校でもあることでしょう。しかし「若い男性の先生が生徒たちから王子さまのように愛される」のは、女子校ならではの光景かもしれません。
フランス王妃だったマリーアントワネットも真っ青の、作品内の王妃の高貴な振る舞いや、女子中学生たちの情報戦と、水面下での緊迫した外交交渉など、ユーモアも読みごたえもたっぷりです。

『てのひらに未来』

「自分の人生を切り拓いていくのは、自分!」「つらい境遇にあっても、道は開ける!」と登場人物の天馬から勇気をもらえる物語です。

 

この本の舞台は、東京の町工場。主人公は中学2年生で美術部に入っている琴葉。彼女の父親は、3代続く小さな精密機械工場の社長です。2年前、15歳の天馬が琴葉たちの家にやってきて以来、天馬は琴葉の家に住み込んで工場で働いています。荒れた身なりに、絶望したようなまなざしが印象的な天馬は、それまでは家族から追い出されて行き場がなく、施設を飛び出しては荒れた生活を送っていました。まるでホームドラマの家族のような佐々川家で暮らすうちに、天馬は人のやさしさに触れ、明るさを取り戻していきます。しかし、工場は大企業の注文を「あること」を理由に断ったために、経営が傾きます。工場存続の危機に動揺する琴葉。一方、穏やかな生活を取り戻したと思われた天馬は、実の父の訪問に激しく心を揺さぶられます。

 

天馬と琴葉は、それぞれ悩みながら、家族の事情や工場の経営理念を知ることで、自分が進むべき道を少しずつはっきりさせていきます。これから進路選択を行う中2のみなさんや、進むべき道が見つからず焦っている人には、特にオススメしたい1冊です。

 

また、この本は「戦争に使われる武器」が物語の鍵になります。今、世界では戦争に反対する大きなうねりが起こっています。戦争は私たちに無関係ではありません。武器の製造や、経済の流れといった点で日本も無関係ではいられないのです。中学生の進路と、平和について同時に思いをはせることができる、とてもいい本です。

3. まもなく中学を卒業するあなたに 〜中学生活を振り返る本〜

間もなく卒業を迎える中学3年生のみなさん、ご卒業、おめでとうございます!
高校受験という最初の進路選択を経験し、悩みながら心を大きく成長させたことと思います。振り返ってみれば、あっという間の3年間だったのではないですか?
このコーナーでは「卒業」をテーマにした小説を紹介します。みなさんは、人生の中でこれから何度も卒業を経験していくことになるでしょう。喜びと寂しさ、未来への不安、とたくさんの感情が入り交じる卒業。
最後の小説は高校の卒業式を扱った作品です。「卒業式の日」1日の描写がとてもリアルで、みなさんの共感を得られるかな、と思いご紹介します。

『リボン』

みなさんの学校に「卒業式の伝統」はありますか?「大好きな人の制服の第二ボタンをもらう」という風習は、昔から現在まで、多くの学校で残っているようです。この小説のタイトルになっている「リボン」。この作品では、後輩の女の子が、憧れの同性の先輩からリボンをもらう、という習慣をテーマにしています。
女子校などでは異性の第2ボタンと同じぐらい、おなじみの卒業式の光景かもしれません。

 

さて、このお話『リボン』の主人公亜紀は、中学2年生の卓球部員。物語は、1つ上の先輩の卒業式を間近に控えた中2の3月から始まります。「リボンをもらえない先輩が居たらかわいそう」という後輩の「配慮」で、先輩全員が後輩からリボンをもらえるよう割当を決めることになります。じゃんけんで負けた亜紀は、尊敬も憧れの気持ちもない先輩からリボンをもらおうとして、卒業式当日に断られてしまいます。そのことが心に引っかかったまま中3になる亜紀の、卒業式までの中3の1年間を描いた作品です。

 

真面目に励んできた部活で成果が出ず、中学卒業後の進路についてもはっきりした目標が持てずに、もやもやとした日々を送る亜紀。もしかしたら、この連載を読んでくださるみなさんの中にも、同じような悩みを持っている人がいるかもしれません。
中1の時の、何にでもなれそうな万能感、前途洋々と希望に満ちた気持ちが、中学生活を重ねる中で、だんだんと現実を見ることによってしぼんでしまう。時間は過ぎるのに自分の将来を思い描けず、不安と行き詰まりを感じ始める……。中学3年生が感じる不安や焦りはとても大きい、と私は思います。

 

この春中学を卒業する3年生は、自分が体験してきた1年間の道のりを振り返りながら、感慨深くこの小説を読むことができるでしょう。また、これから中3を迎える中2のみなさんは、中3の苦悩をちょっとだけ予習して心づもりができそうです。

 

この本の表紙は鮮やかなピンクで、ブレザー姿の女の子の周りに桜が舞うデザインになっています。見た目からは明るく華やかな物語が想像できますが、実際は等身大の悩みやほろ苦さと希望を味わえる小説です。
実際、中学3年生は亜紀のように、部活や進路や自分の能力についてたくさんの悩みを持ち、それを自ら切り拓いて、今、卒業を迎えるのだと思います。
中学を卒業するみなさんに「3年間よく頑張ったね。高校生活もこれからの生活も応援しているよ!」と言って手渡したくなる、そんな本です。

『タマゴマンは中学生 愛蔵版』

札幌の中学校を舞台に中学1年生の入学から3年生の卒業までを描いた、伝説の本『タマゴマンは中学生』。入学編、自立編、卒業編の3冊が合わさった愛蔵版となって2021年に再び出版されました。表紙に描かれた丸い体に棒の手足の主人公、その名は「タマゴマン」。入学して最初の班編成で一緒になったアナゴマンやダンゴマンたちとともにタマゴマンは中学生活をスタートさせます。ちょっぴりいじわるされたり、成績が下がったり、喧嘩をしたり、やる気がなくなったり……タマゴマンの日常に、あるある!! と思わず本の前で声を出してしまうかもしれません。

 

中学3年生のみなさんは、3年生の1学期から1年ごとにさかのぼって読んでいくのもオススメです。「受験」が急に迫ってきたように感じられた3年生の1学期、進路希望に何を書いていいのかわからなくて途方に暮れたこと、わけもなくイライラしたことなど、タマゴマンも同じように3年生を悩みながら過ごしました。

 

入学式から始まったタマゴマンの物語は、中学の卒業式を終え、高校の合格発表前日で終わります。総ページ数はなんと527ページ!1つ1つのできごとは、3~4ページの短い文章ですが、3年を積み重ねると527ページにもなるんですね。それでもすべての日を書いているわけではないので、みなさんの中学生活はもっともっと長い物語なのでしょう。
タマゴマンとともに、春休みに中学校生活を振り返ってみませんか。

『少女は卒業しない』

高校の卒業式のたった1日を、様々な視点で描いた小説です。小説の舞台になっているのは、統廃合によって閉校が決まり、校舎取り壊しの前日、三月二十五日に例年より遅い卒業式が挙行されることになった高校です。七人の女の子たちの卒業式の日の様子が、7つの短編で描かれています。
最初に登場するのは、図書室!! 学校司書としては、読み始めからテンションMAXになってしまいました。図書室の本の延滞常習犯である作田さんは、卒業式の日まで1冊の文庫本を延滞しています(!!! これはいただけないんですが、もうちょっと先を読みましょう)。作田さんが卒業式に本を返すことにした理由は? あぁ! ここからは書けません。ぜひみなさんの目で確かめてください。

 

その他にも、卒業式をサボってしまう真面目なクラス代表が登場する話や、卒業式開校以来(これで最後になるわけですが)前代未聞の内容で朗読される送辞を収めた「在校生代表」、卒業式の後に行われる卒業ライブ、卒業式の日の深夜、と時系列でそれぞれ異なる高校生の「卒業式の日」を描いたこの作品は、短編集なのに読み応えたっぷりです。

おわりに

中学生の入学・進級・卒業をテーマにした物語特集はいかがでしたか?
春休みは宿題がない学校も多いですよね!
春風に吹かれながら、これらの本を読んでみませんか。

 

中学は心も体も大きな変化を遂げる時期です。そんな多感な人たちが集う学校生活では、喜びだけでなく、衝突や、挫折、失望や悲しみも少なからずあると思います。悩んだとき、本はみなさんの気持ちを和らげてくれたり、和ませてくれたりします。また、本から思わぬ解決方法が得られたり、乗り越える勇気をもらえたりします。

 

中学校に入学するみなさんはもちろん、中学を卒業してそれぞれの道に羽ばたくみなさんも、これからの生活が、本とともにごきげんでゆたかな日々になりますよう、応援しています!

最後に、今回も絵本ナビスタイルの読者さん限定の音声スペシャルコンテンツを用意しています。
 

今回のスペシャルコンテンツ

「学校図書館ラジオ」を配信しているstand.fm で「音声版、ちどりのオススメ!今月のもう1冊」を聴くことができます♪
下のQRコードからのみ、聴くことができる限定配信です。

QRコードを読み取っていただくか、URLをクリックして聴いてみて下さいね♪

連載【現役学校司書が本でCheer Up! 中学生に読んでほしいオススメ本】では、読者のみなさんからの感想や質問を募集しております。アンケートよりご意見をお寄せください。

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Q2. 属性(可能な範囲で)例:小学生、中学生、高校生、保護者、学校関係、図書館関係、その他等

Q3. 質問やご感想をお寄せください。

山下ちどり
 

現役学校司書。
音声メディアstand.fm「学校図書館ラジオ〜本とともにごきげんな毎日」のパーソナリティ。
比較的新刊のお気に入り本や、学校図書館、出版周辺のトピックスなどを配信している。Twitter @nagisalib

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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