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韓国の大人気絵本作家ペク・ヒナ作 ねことひよこの愛の物語『ピヤキのママ』発売!

韓国の大人気絵本作家 ペク・ヒナ作『ピヤキのママ』発売

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=175570

ブロンズ新社から、翻訳絵本『ピヤキのママ』が、5月19日(木)に発売されました。

著者のペク・ヒナさんは「絵本界のノーベル賞」と言われる、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を2020年に受賞するなど、世界で高い評価を得る絵本作家です。本書は、2011年に韓国で刊行された初期の作品で、ねこのニャンイとひよこのピヤキの「家族の愛」の物語です。
ペク・ヒナさんの作品は、手作りの人形を撮影する独自の技法が特徴的ですが、本書は全編手描きイラストで構成されています。大胆な構図とあたたかい筆致で描かれたニャンイとピヤキは実に表情豊かです。翻訳は、これまでもペク・ヒナ作品を軽妙な関西弁で訳してきた長谷川義史さんが担当。今回は物語の世界観に合わせて標準語で訳しています。
 

ピヤキのママ

だいこうぶつからうまれたのは、愛だった!ふとっちょでくいしんぼうで、よわいものいじめをする、ふだつきのねこ、ニャンイ。ご近所さんから「やっかいもののニャンイ」とよばれていました。ある日、大好物のうまれたてのたまごを食べたところ、日に日におなかがふくらみ、うーうーうーん、とふんばると、出てきたのはうんこではなく、ひよこ!!とまどいながらもうまれたひよこを「ピヤキ」とよび、いっしょに過ごすうちに…。

書籍紹介

『ピヤキのママ』
著者:ペク・ヒナ 作/長谷川義史 訳
発売日:2022年5月19日(木)
定価:1,650円(税込)
判型:296mm×200mm 上製
頁数:36ページ
販売:全国の書店などで販売

あらすじ紹介

ふとっちょでくいしんぼうで、よわいものいじめをする、ふだつきのねこ、ニャンイ。ご近所さんから「やっかいもののニャンイ」とよばれていました。ある日、大好物のうまれたてのたまごを食べたところ、日に日におなかがふくらみ、うーうーうーん、とふんばると、出てきたのはうんこではなく、ひよこ!!
とまどいながらも、うまれたひよこを「ピヤキ」とよび、いっしょに過ごすうちに…。

著者プロフィール

作:ペク・ヒナ
絵本作家。自称「人形いたずら作家」。1971年、ソウル生まれ。
韓国の梨花女子大学卒業後、カリフォルニア芸術大学でアニメーションを学ぶ。人形制作、緻密なセット作り、撮影までをひとりでこなし、独自のファンタジー世界を作り出す。『あめだま』(ブロンズ新社)で「第24回日本絵本賞」の翻訳絵本賞と読者賞をダブル受賞。
2020年に「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞※」を受賞し、世界的な絵本作家に。

※…アストリッド・リンドグレーン記念文学賞 (The Astrid Lindgren Memorial Award) は、児童文学、青少年向けの文学作品に与えられるスウェーデン政府の主催の文学賞。2002年にスウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンを記念して設けられた。この賞は毎年選考の末1人に与えられ、賞金は500万スウェーデン・クローナ、日本円で5,000万円を超える。“絵本界のノーベル賞”ともいわれる。

訳:長谷川 義史
絵本作家。1961年、大阪府生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て、絵本デビュー。独特のタッチとユーモアあふれる作風で、あたたかな世界を描く。『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で「第13回日本絵本賞」、「第57回小学館児童出版文化賞」受賞。『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)で「第7回MOE絵本屋さん大賞」第1位。絵本の翻訳も多数手がける。

ペク・ヒナ翻訳作品紹介(すべて長谷川義史訳、ブロンズ新社刊)

天女銭湯

少女・ドッチのすむ町には、ふるーい銭湯があります。ともだちはみんな、新しいスパランドに行くけれど、ドッチは、大好きな水風呂と、あかすりのあとに買ってもらえるヤクルトをたのしみに、きょうも長寿湯にかよいます。いぬかきしたり、水泳選手の真似をしたり、水風呂で遊んでいると...「なんや、このばあちゃん どっからでてきたん!」 はごろもをなくしたという、天女があらわれた!

天女かあさん

大雨のある日。仕事中のかあさんのもとに、息子のホホが熱をだして、学校を早引きしたという知らせが。だれかにホホのことを頼もうと、あちこち電話をかけますが、つながりません。途方に暮れているところ、やっとつながった電話の先は、なんと天女さまで......。
「きょうはわたしをかあさんとおもいなはれ」----ホホのもとにやってきたへんてこな母さんがおこす、じんわりと心にしみる物語。

あめだま

文房具屋でドンドンが見つけたのは、6つのあめだま。部屋で1つ食べると、「リモコンがはさまって痛い!」とソファの声が聞こえてきた! もう1つ食べると、今度は犬のグスリが話しはじめて......あめだまを通して周囲の愛に気づいたとき、ひとりぼっちの少年におとずれた変化とは? 心あたたまる成長の物語。

ぼくは犬や

犬と人間の家族の泣き笑いの物語!ひとはぼくを「グスリ」とよぶんや。パンウリというおかあちゃんから4ばんめにうまれたんが、ぼくや。おっぱいからはなれたときに、ここにやってきた。おとうちゃん、おばあちゃん、ドンドン、近所に住むたくさんのきょうだいとグスリは今日も全力でつながります。『あめだま』のグスリとドンドン、ちいさい頃のおはなし。

お月さんのシャーベット

真夏の夜のこと―― えらいこっちゃ、お月さん、とけてはるがな。暑くて暑くてねぐるしい夜、どの部屋も窓をしめて、エアコンびゅんびゅん、扇風機ぶんぶん。あまりにも暑すぎて、ついに、お月さんがとけだした。おばあさんはたらいにしずくをうけとめ、ひんやりあま~いシャーベットをつくります。ペク・ヒナが贈る愛のファンタジー世界。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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