第27回「日本絵本賞」受賞作品決定! 大賞は、しおたにまみこ『たまごのはなし』
「日本絵本賞」大賞は、しおたにまみこ『たまごのはなし』
第27回「日本絵本賞」の最終選考会が4月22日に行われ、4点の受賞作品が決定し、発表されました。
2021年1月から12月までに刊行された絵本の中から、全国SLA選定委員会で選定された絵本989点(うち翻訳絵本304点)のうち、絵本委員会によって選ばれた「第27回日本絵本賞最終候補絵本」30点(うち翻訳絵本9点)を対象に審査が重ねられた結果、大賞にしおたにまみこさんの『たまごのはなし』が選ばれました。こちらの大賞をはじめ、日本絵本賞、日本絵本賞翻訳絵本賞に選ばれた作品を順にお知らせします。
日本絵本賞とは
公益社団法人全国学校図書館協議会では、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的として、優れた絵本を顕彰する「日本絵本賞」を1995年より実施しています。これは、1年間に日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」を授与するものです。
選考は、全国学校図書館協議会の絵本委員会(常設)において、全国学校図書館協議会図書選定で合格した新刊絵本の検討・評価を重ね、「日本絵本賞最終候補絵本」を選びます。次に、作家、画家、絵本研究者、美術評論家など、主催者が委嘱した最終選考委員により、最終選考会を行い、授賞を決定します。
受賞した作家、画家には賞状、盾および賞金を、出版社には賞状および盾を贈呈します。
なお、表彰式は6月16日に行います。
【第27回日本絵本賞大賞】
『たまごのはなし』 しおたにまみこ/作 ブロンズ新社
【日本絵本賞】
『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』 おかだだいすけ/文 遠藤宏/写真 岩崎書店
キンメダイ、アナゴ、イカなど、釣り上げた魚をさばき、
だんだんと美味しそうな切り身へとかわって行く様子を、
動画のような連続性で見せる写真絵本。
魚のとくちょうや部位の名前も解説。
最後はお寿司になって登場!みんなで美味しくいただきます。
「命をもらって生きている自分を大切に」とメッセージを贈ります。
『はるのひ:koto and his father』 小池アミイゴ/作・絵 徳間書店
【日本絵本賞翻訳絵本賞】
『夜をあるく』 マリー・ドルレアン/作 よしいかずみ/訳 BL出版
最終選考委員(敬称略・順不同)
▽松本猛(委員長・絵本・美術評論家、ちひろ美術館常任顧問)▽伊藤たかみ(作家)▽福田美蘭(画 家) ▽小塚昌弘((公社)読書推進運動協議会事務局長)▽小林功((公社)全国学校図書館協議会研究 部長、絵本委員会委員長)
主催:公益社団法人全国学校図書館協議会
協賛:一般社団法人松岡マジック・ブック・ヘリテージ
特別協力:読売新聞社、中央公論新社
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