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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】七夕には夜空をみあげて。流れ星の絵本

もうすぐ七夕ですね。五節句の一つでもある七夕は、織姫さまと彦星さまが天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の行事。七夕が近くなると、願い事を書いた色とりどりの短冊や七夕飾りを笹の葉につるして、星に祈ります。今年はみんなどんなお願いごとをするのでしょう。今週は「みんなの願いが星まで届きますように」との思いを込めて、流れ星が登場する絵本や読み物を特集します。

2022年7月4日から7月10日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

7月4日 ながれぼしは、ちきゅうにおちてきた ほしのかけら

月曜日は『ながれぼし』

ながれぼし

そらをすべるみたいに、すーっと ながれて、 あっというまに きえていく。どこからきて、なにになる?ふしぎで壮大な流れ星の写真絵本。巻末に流れ星や流星群の解説も。

読者の声より

流れ星の写真絵本です。
表紙の、クリアな写真にため息です。
さあ、素敵な語りの文章と一緒に、流れ星の世界を満喫しましょう。
太陽が沈み、一番星を見つけ、月が出て。
流れ星が目の前に、を体感できるなんて、素敵素敵。
え?彗星まで!
流れ星のかけら?
流星塵という球体、初見です。
何度か流れ星の観測したことがありましたが、
なかなかお目にかかれるものではないだけに、
貴重な写真の数々だと思います。
小学生くらいから、このワクワク、体感してほしいです。
(レイラさん 50代・ママ )

7月5日 どんなおねがいも かなえてくれる!?

火曜日は『なのだのノダちゃん(4) おねがい 流れ星』

なのだのノダちゃん(4) おねがい 流れ星

流れ星へのおねがいがきっかけで宇宙人に会っちゃった! 宇宙人がくれたプラモデルUFOで宇宙旅行!?

7月6日 「白っぽいのは星のあつまりなんだよ」

水曜日は『夜空をみあげよう』

夜空をみあげよう

夕暮れ時、いちばん星をみつけたはるか。夜空をみあげていると、いろいろなことに気づきます。星にも色があること、双眼鏡で三日月をのぞくと、ぼんやり丸く見えたこと……ある日見つけた「なかなか消えない流れ星」は、なんと国際宇宙ステーションでした! 都会の空にも、宇宙の神秘を感じられるすてきなシーンがたくさんあるのです。最後は、ペルセウス座流星群を見に山へ! 双眼鏡だけで十分楽しい、夜空観察入門です。

読者の声より

7歳の娘と読みました。

元々プラネタリウムが大好きな娘と読もうと借りてきた本ですが、
「夜空をみあげよう」という柔らかなタイトルとは裏腹に
中身はしっかりぎっしりと星に関する知識がふわーっと詰まっています!

難しくないので、本を読みながら自然に知識が身に着く、
まさに理想的な絵本です。
月の満ち欠けや流れ星の原理が、7歳の娘にわかるように
説明されていて、これほど有難い絵本はない!

二人でとーっても勉強になったし、
寝る前に読めて本当によかった一冊!
これは12歳の長男にも薦めたいくらい素晴らしい一冊です!
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子7歳)

7月7日 流れ星に乗って天の川へ

木曜日は『たなばたプールびらき』

たなばたプールびらき

ピーマン村の七夕の展開はやっぱり予測不能!?子ども達の願いは天の川で泳ぐこと。なんとデート中の織姫と彦星が招待してくれて天の川でプールびらきです!
園長先生も一緒に入念な準備体操して・・・。なんとも明るい七夕のおはなし。

読者の声より

七夕。
織姫と彦星が、夜空から望遠鏡で子供たちの願いを見るなんて、なんか夢のあるお話~♪♪♪
そして「あまのがわで およいでみたい」という短冊を見つけ、織姫と彦星は子供たちを天の川へ招待します!

天の川であっても準備体操は大切!しっかり抜かりなく体操したり、延長先生が注意事項を説明するシーンが面白かったです。

こんな七夕、いいですね・・・☆
(環菜さん 20代・ママ 男の子3歳、男の子2歳)
 

7月8日 「今夜もまた会えますか」

金曜日は『星につたえて』

星につたえて

まだ生きものといえば、海のクラゲしかいなかった頃のこと。
いっぴきのクラゲが夜の海に浮かんでいたら、ほうき星から声をかけられ、楽しい一夜をすごしました。
クラゲには、星に伝えたい言葉がありましたが、星が再び流れてくるのを待つ間に老いてしまって……?
ちっぽけなクラゲと、ひとりぽっちで旅するほうき星の切なくも愛しい物語。

読者の声より

言葉にまとめようとするには難しいけれど、なんとロマンチックなお話でしょう。
何百年も待たないと会えない星に、伝えたいメッセージは、子孫に託され、進化した様々な生き物に、感情として伝授されたのです。
言葉というよりも、憧れるという感覚がこのようにして形成されたと考えると、とても壮大な気持ちになりました。
(ヒラP21さん 60代・パパ)

7月9日 頭の上には、無数の星や美しく大きな月が輝いて

土曜日は『ぼくはうちゅうじん』

ぼくはうちゅうじん

みどころ

子どもの頃、夜空を見上げて星を眺めているとき、広い宇宙の話を聞いている時、その果てしない大きさにクラクラした経験ありますよね。自分が今いる地球は、宇宙の中の小さな星の一つに過ぎないんだ、なんてこと考えもしなかったから。だけど、地球って奇跡みたいな星なのかも・・・。

おとうさんとおかあさんと一緒にキャンプに来ていたぼく。
夜明け前に起こされて、まだ暗い空をみながら色々な話をする。
「オリオン座なら知ってる!」
「星座って全部で88個あるらしいよ」
「おつきさまも星なんだよ」「ちきゅうもね」
「たいようも?」

仲良し家族の三人の頭の上には、無数の星や美しく大きな月が輝きます。
そうして話しているうちに、話は星から地球へ、地球から宇宙へ、大きく広がっていきます。
「うちゅうってどれだけひろいの?」
「ちきゅうみたいな ほしが ほかにあっても ふしぎじゃないね。」
「ぼくたち うちゅうじんなんだ!」

中川ひろたかさんとはたこうしろうさん、夢のコンビで描く宇宙の絵本。
中川さんは、自分たちが地球で生まれた不思議を感じながら。
はたさんは、たくさんの星の中でも地球の美しさを一番に実感しながら。
そうやって生まれたこの作品を読んだ子どもたちは、どんな夢を広げていくのでしょう。
いつか違う星に降り立つことがあるかもしれない!宇宙人に出会うことがあるかもしれない!
想像するだけでもワクワクしちゃいますね。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

7月10日 流れ星に願ったのは、友だちになりたいという思い

日曜日は『流れ星キャンプ』

流れ星キャンプ

打ち込めるものもない圭太は、河原で秘密のキャンプを始め、星空をながめて過ごしていた。そんな彼を心配して、平井というおじいさんが声をかけてきた。奥さんを亡くしてからひとりで暮らしている平井さんとなかよしに。それを病院の窓から明里が見ていた。彼女は、河原でキャンプをしている自由な圭太にあこがれ、友だちになりたいと流れ星に願った…。出会うはずのなかった三人が関わり合うことで、新たな道を見つけていく物語。

  

読者の声より

キャンプといえば、夏でしょうか。
夏休みの1冊としてもぴったりに思いますが、別れと出会の季節でもある春にも意外とぴったりかも!?とも思いました。
高学年のお子さんの読書にいいですね。
人と人との出会いについても考えさせられる1冊にも思いました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子11歳)

いかがでしたか。

星が登場するお話というのは、ページを眺めているだけでも心が遠くまで運ばれていくようで気持ちがいいものですね。

今週は、七夕の夜も含めて夜空の星をゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。

 

(秋山朋恵 絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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