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子どもと絵本のエピソード

【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!秋を楽しむ絵本6選

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

絵本には秋を楽しむ要素が盛りだくさん!

朝夕は肌寒くなり、木々が秋色に染まり始め、季節の移り変わりを感じる今日この頃。

散歩に行けば、葉っぱや木の実が落ち、それらを拾ったり集めたりするのが楽しい時期となりました。

個人的には、保育のアイディアも色々浮かび、どれをやろうか悩むくらい素材が豊富なこの瞬間を逃してはいけないと思ってしまいます。

秋を楽しむためにオススメの絵本をご紹介していきたいと思います!

散歩に行く前はこれに決まり!

この時期、散歩に行く前には読みたい絵本ナンバー1!

それが、えがしらみちこさんの『あきぞらさんぽ』です。

どんぐりやみのむし、落ち葉などこの時期、散歩に出かければ実際に出会えそうな秋の自然が続々と登場します。

落ち葉のプールを思い切り楽しむ姿など、真似したくなるのではないでしょうか? 秋の楽しみのヒントがたくさん詰まった1冊です。

えがしらみちこさんの優しいタッチの絵も相まって秋の清々しさを感じられる絵本だと思います。

あきぞらさんぽ

秋のつめたい風のなか、おさんぽで出会ったのは、どんぐり、みのむし、まっかなおちば……。季節感がみずみずしいタッチで描き出されます。秋のおさんぽに出かけたくなる絵本。『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』につづく、人気シリーズ最新作。

童謡『どんぐりころころ』の続き、知ってますか?

保育園や幼稚園ではこの時期定番の童謡『どんぐりころころ』。

本来は2番までとなっていて、どんぐりの行く末が気になっている方もいるのではないでしょうか?

私自身も子どもから「どんぐりさん、どうなったんだろうね?」と尋ねられたことがあり、気になったことがあります。

 

それを解消してくれたのが、『どんぐりころころ そのあとは…』『どんぐりころころ おやまへかえるだいさくせん』の2冊です!

どちらの絵本も作者の方が続きが気になり、創作された絵本。ストーリー展開は異なるので、どちらも手に取って楽しんでいただきたいです。

最後まで歌いながら楽しめますよ~!

 

 

どんぐりころころそのあとは・・・

あの大人気の童謡には、どんな続きがあるでしょうか?泣いてしまったどんぐりは、元気にお山へ帰れるでしょうか?全編を歌いながら読み進められるので、読み聞かせにもぴったり。簡単な伴奏の楽譜もついています!もちろん、音楽に乗せずにゆっくり読むのもおすすめです。ぜひみなさんでどんぐりの大冒険を見届けてください。

どんぐりころころ おやまへかえるだいさくせん

どんぐりころころ どんぶりこ~
まるごと、うたえる絵本!

これやりたい!実際にやってみよう!

秋の自然には子どもたちの「やってみたい!」がたくさん隠れているように思います。

特にこの3冊は、現場で実際に子どもたちと一緒にやって、楽しかったり、思い出深かったりする絵本です。

その中でも、『びっくりまつぼっくり』を読んだあとには子どもたちと松ぼっくりをたくさん拾って、瓶詰めまつぼっくりをたくさん作りました!

他2冊も子どもたちと読んでみてください。「やってみたい!」と目を輝かせる子がいるはずですよ!

びっくり まつぼっくり

まつぼっくりには、ふしぎがいっぱい。まつぼっくりについているタネの、くるくる回るダンスを見たことがありますか? まつぼっくりの大変身を見たことがありますか? 晴れの日、雨の日で、開いたり閉じたり、形を変えます。おまけは、びっくり手品。まつぼっくりをひろったら、ぜひ挑戦してみてください。

どんぐりころころむし

秋の林はどんぐりでいっぱいです。茶色いどんぐり、緑色のどんぐり、帽子をかぶったどんぐり……。どんぐりの宝物、たくさん拾って、おうちのびんの中に入れていたら、いつのまにか穴があき、むしが出てきました。そっとなでると、むしはどんぐりみたいにころころ転がりました! ぴかぴかのどんぐりと愛らしい“どんぐりころころむし”が、子どもたちを秋の林へと誘います。

ばけばけはっぱ

秋は、紅葉と実りの季節。
子どもたちと落ち葉や木の実を集めて「落ち葉あそび」をしてみたら、
子どもたちは大喜び。
いろんなアイデアがとびだして、怪獣や動物がつぎつぎでき上がり、
楽しい絵本になりました。
木の葉と実の動物たちがかわいい!

自然を活かして遊んでみる!

秋は秋の楽しみ方がたくさんあります。

子どもたちの会話や呟きにも楽しむヒントはあると思いますし、子どもたちが興味・関心を持てるように先生たちが仕掛けていくことも必要だと思います。

仕掛けていくには、アイディアの引き出しを多く持っておくことが大切です。私は引き出しを増やすために、保育雑誌などを読みます。

秋にはこちらの2冊がオススメなので、手に取ってみてください。

引き出しを増やすためにも、先生自身が様々なことに興味を持ち、楽しむことが大切です! 楽しんで保育していきましょう!

どんぐり、落ち葉、まつぼっくりを使った製作アイデアがいっぱい

どんぐり・落ち葉・まつぼっくり製作BOOK

どんぐり、落ち葉、まつぼっくりで遊び尽くすアイディアを紹介。作って楽しい、飾ってかわいい、もらってうれしい製作やおもちゃをたっぷり紹介。作品展に生かすヒントやその場でできる遊びも!

楽しい!どんぐりまつぼっくり落ち葉の工作BOOK

どんぐり・落ち葉・まつぼっくりを使ったかわいくて作ってみたくなる工作をたくさんの写真と作り方イラストで紹介。人気作家の作品が満載の1冊。プチ図鑑、どんぐりを使ったお菓子レシピも掲載。

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。

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絵本ナビ編集部
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