【今週の今日の一冊】今年も素敵な絵本が揃いました! 2022年新刊クリスマス絵本
毎年たくさん並ぶクリスマス絵本。どの絵本を手にとろうか迷ってしまいますよね。今週は「2022年新刊クリスマス絵本」がテーマ。今年も素敵なクリスマスの絵本が発売されています。お気に入りのクリスマス絵本の仲間入りする一冊を見つけてみてくださいね。贈り物としても、きっと喜んでもらえるはずです!
2022年11月21日から11月27日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
11月21日 フクロウは木の穴に入ったまま大都会へ…
月曜日は『ちいさいフクロウとクリスマスツリー』
たった一羽、大きな木の穴の中で静かに暮らすちいさいフクロウ。ある日、全てが変わる出来事が起こります。暮らしていた大木が、人間の手によって切り倒されてしまったのです。木はトラックに乗せられ、どこかへ運ばれて行きました。木の穴に小さなフクロウを入れたまま……。
ちいさいフクロウは初めて聞く音ばかり。一体なにが起こったのかさっぱりわかりません。木にかぶせてあったシートが取り外されると、そこには人間の顔が。男の人はその小さなフクロウの存在を知ると、そっと手のひらに乗せました。
このおはなしは、2020年、ニューヨークで起こった、本当のことです。ちいさいフクロウが住んでいた大きな木は、ニューヨークのクリスマスシンボルであるロックフェラー・センターに飾られるクリスマスツリーになりました。この木にちいさいフクロウが見つかったことはニュースになり、世界中の人がこのフクロウの回復を見守ることとなります。
伝記や実際にあったことに基づいた絵本を数多く手がけるジョナ・ウィンターとジャネット・ウィンター。ふたりは親子であり、『この計画はひみつです』(すずき出版)などの共著もあります。今回の絵本も、ニュースに感動して共同で作られたそうです。巻末の作者によるあとがきも合わせて読むと、物語の背景を知ることができて、より感動が増すことでしょう。
(出合聡美 絵本ナビライター)
11月22日 「どうしていつもクリスマスじゃないの?」
11月23日 はじめて知ったのは、クリスマスの本当の喜び
水曜日は『こぎつねのとくべつなクリスマス』
遠い北の国で、雪の中を一人ぼっちで歩いているのはまっ白なこぎつね。お腹がぺこぺこなので、今夜のごはんを見つけなくてはならないのです。するとこぎつねは、雪の下に小さなあかりを見つけます。すいよせられるように掘っていくと…
「おや? ひっかかってしまったのかい?」
こぎつねを助けてくれたのは、まるまる太ったおじいさん。優しくだっこしてくれたので、こぎつねは怖がることなく、そのままごはんをいただき、一緒に眠りについたのです。
季節はめぐり、そのままおじいさんの家で過ごすこぎつねは、毎日忙しそうに働くその様子を見守っています。たくさんのおもちゃをつくったり、空から降ってくる手紙を整理したり、大きな袋におもちゃをつめていったり。何をしているのでしょう。やがて夜空にオーロラがあらわれるようになった頃、8頭のトナカイがやってきて……。
「おまえも いっしょにくるかい?」
小さなこぎつねに訪れた特別な夜、忘れられないクリスマス。その美しい出来事を、優しく丁寧に描き出したこの物語。『山はしっている』(鈴木出版)でも印象的だったリチャード・ジョーンズによる、愛らしくもきらびやかな絵によって、うっとりとしたその喜びが伝わってきます。サンタクロースの懐の深さやあたたかさが存分に味わえる、クリスマスの絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
11月24日 絵本をひろげると街があらわれて…!
木曜日は『たのしいクリスマスどおり Christmas Street』
絵本をひろげると街があらわれる!
街の中では、たのしいクリスマスを過ごすために動物たちが準備のまっさいちゅう。
Aa Angel ツリーの てっぺんに てんしを かざろう
Bb Bow ちょうちょむすび じょうずに できるかな?
Cc Carol みんなで うたおう クリスマスを いわう うた
動物たちといっしょにクリスマスをたのしみながら、
クリスマスの英単語に親しめます。
フラップをめくってあそべる、ABCでクリスマスをたのしむしかけ絵本。
11月25日 おとしものを一つ一つひろっていったら…!
金曜日は『クリスマスのおとしもの』
外は一面、雪景色。
「あれれ? あおい バケツが おちてるよ」
おさんぽ中に見つけたのは、誰かのおとしもの。
「はーい ぼくのだよ」
バケツの主はゆきだるまさん。
あれれ? 今度はきいろいわっか。おとしたのは、天使さん。
このちゃいろの木の実をおとしたのは?
みんなで飾りつけてあげると、きれいなクリスマスツリーになったよ。
……あれれ、このあかいぼうしは?
おとしものを見つけているうちに、あたりはすっかり暗くなって。でも今日はクリスマスの夜。最後のおとしもの、赤いぼうしの持ち主が、家まで送っていってくれます。なんて素敵な光景でしょう!
えがしらみちこさんが水彩画で描くクリスマス絵本。登場するのは、さりげない日常の時間。けれど、やっぱりクリスマスは特別な日。大好きな景色がぎゅっと詰まって、何度読んでも嬉しくなっちゃいます。
メリークリスマス、いい夢みてね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
11月26日 ポコポコのクッキーは、もちろん大好きな帽子の形
土曜日は『ポコポコクリスマスクッキー』
シリーズ初のクリスマスえほん!プレゼントにぴったりの、表紙と同じデザインがうれしい!ときめく!シルバーホログラムキラキラシール付き!
ポコポコとありさんは、プレゼントの箱をもって、きつねくんのおうちにやってきました。お友だちみんなでそれれぞれクッキーをもち寄って、クリスマスパーティーを開くのです。さあ、みんなはどんなクッキーを作ってきたのかな?
ポコポコのもってきたクッキーは、もちろん、大大大好きな帽子の形のクッキー。きつねさんときつねのおじいさん、うさぎさん、くまさんと、ポコポコのお友だちも、それぞれとっても素敵なクッキーを用意してきてくれましたよ。
クッキーって、美味しいだけじゃなくって、いろんな形が自由自在なところも魅力の一つですよね。
絵本を開いたお友だちも、ポコポコたちと一緒に楽しいクリスマスクッキーパーティーに参加した気持ちになってもらえたらうれしい1冊です。さあ、一緒に、パリパリ、ポリン!
11月27日 ぼうし探しを手伝ってね! ゆかいなしかけ絵本
日曜日は『サンタさんのぼうし どこいった?』
クリスマスイブの朝、サンタさんは、準備でおおいそがし!
あれ? サンタさんのぼうしが見つかりません。
いたずらこびとが、かくしちゃったのかな?
サンタさんがぼうしを見つけるのを、手伝ってあげましょう!
めくってゆかいなしかけがいっぱいの、クリスマスの絵本。
クリスマスのプレゼントにぴったりです。
合わせておすすめ!「2022年新刊クリスマス絵本」
いかがでしたか?
毎年、人気の新刊クリスマス絵本は早めに品切れしてまうことが多いので、気になった絵本があれば、すぐにチェックしてくださいね。
さて、クリスマス絵本週間はまだまだ続きます。次回もお楽しみに……!
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |