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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】4月17日は「恐竜の日」。もっと知りたい恐竜の絵本特集!

4月17日は「恐竜の日」です。1922年4月17日に、アメリカの動物学者で、アメリカ自然史博物館の館長だったロイ・チャップリン・アンドリュースが、ゴビ砂漠の探検調査のために北京を出発した日というのが由来となっているのだそうです。

2023年3月から始まった「恐竜博2023」(東京・上野の国立科学博物館)では、鎧竜「ズール」の全身実物化石の日本初上陸や、新種の肉食恐竜「マイプ」の世界初公開等があり、最新の調査研究によってこれまで知らなかった恐竜の世界を体感できるとのことで盛り上がっています。

今週は、恐竜好きの子や大人の方はもちろん、恐竜に興味を持ち始めた方にもおすすめの恐竜の魅力がたっぷり伝わる本をご紹介します。

2023年4月17日から4月23日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

4月17日 恐竜のことをもっと知りたい人への新しい入門書

月曜日は『きみも恐竜博士だ! 真鍋先生の恐竜教室』

きみも恐竜博士だ! 真鍋先生の恐竜教室

大人気の真鍋真先生の実際の授業が本になりました!トリ肉で骨の標本を作ったり、現代の鳥類や爬虫類と比べたりしながら、恐竜の秘密にせまります。真鍋先生が新種「マイプ」を発掘したアルゼンチンでの調査など、最新研究も解説。恐竜が気になりはじめた人にもわかりやすく、もっと知りたい人の関心も深まる新しい入門書。

4月18日 この本を読めばブロントザウルスが飼えるように!?

火曜日は『きょうりゅうのかいかた』

きょうりゅうのかいかた

恐竜の家のつくりかた,えさのやりかた,おふろのいれかた――この本を読めば,長さ10メートルのブロントザウルスが飼えるようになります.さあ今日は,恐竜といっしょにハイキング!

読者の声より

まきととめぐみは、動物好きの兄妹で、かめ、いんこ、金魚、ざりがに、あり、かぶとむしを飼っています。でも、もっと大きな動物が飼いたいと、お父さんに頼んだら……なんとお父さんはきょうりゅうのこどもを連れてくるんです。(え~、どこから?どうやって?という疑問は置いておいて……)2人は、きょうりゅうにどんという名前をつけて、飼うことにします。
きょうりゅうを飼うためには、どんな準備が必要でしょうか?住む家、えさ、トイレ、おふろ、予防接種……準備OK!でも、どんの元気がありません。どうしてかな?
この本の魅力は、きょうりゅうを飼うという発想のすばらしさはもちろん、リアルな絵です。そう、動物を描かせたら上に出る人はいない藪内正幸さんの絵は、すべてのきょうりゅう好きの子どもたちに、きょうりゅうを飼う気分をたっぷり味わわせてくれることでしょう!
(ぼのさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳、女の子2歳)

4月19日 毛並みまでリアルな恐竜は、本物を見ているよう…

水曜日は『きょうりゅうのずかん』

きょうりゅうのずかん

これが新説だ!
『でんしゃのずかん』『はたらくくるまのずかん』に続く、五十嵐美和子さんの大ヒット「コドモエのずかん」シリーズ第3弾。
重要な恐竜56種と同時代の動物16種を網羅。
恐竜研究の第一人者・富田京一先生監修による最新の学説を反映した恐竜たちは、かつて彼らが実在し、その子孫が今も生き続けていることをリアルに伝えます。
羽毛の毛並みまで緻密に描き出された姿には、思わず触りたくなる愛嬌が。
「恐竜のお仕事をするには」も収録。

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=147123

読者の声より

子どもたちの大好きな恐竜!恐竜の本は数多くありますが、こんなに手軽でこんなに詳しくて、その上、子どもたちの好き!な気持ちを、将来の仕事と結びつけて考えられるように作られた本は見たことがありません。子どもたちのことを考え、丁寧に作られたこのような絵本に出会うと、とても嬉しく温かな気持ちになります。
見開きから、まるで本当に博物館に来館したような気持ちになり、ページをめくるたびに学芸員の方の説明を聞きながら、博物館を巡っているような気がしました。今まで知らなかった恐竜がいっぱいで、各々詳しい説明がされ、絵も綺麗でリアルで、進化の歴史もわかります。最後に恐竜と関われる職業にまで触れられていて、感動!学校図書館に必須の凄い絵本だと思いました。
多くの子どもたちが、こんな素敵な絵本に出会って、夢を育み、希望を胸に、明るい未来を築いていけますように。
(あさみーこさん 50代・その他の方)

4月20日 恐竜の一部は、鳥に姿を変えて進化を続けている!

木曜日は『鳥になった恐竜の図鑑』

鳥になった恐竜の図鑑

恐竜は完全に絶滅してしまったわけではなく、その一部は鳥に姿を変えて、現在も進化を続けている。恐竜と鳥類の関係を語る重要な化石などの豊富な写真資料、精緻なイラスト、最新の研究が満載。「鳥類恐竜起源説」をわかりやすく、ていねいに紹介。

読者の声より

恐竜に羽毛が生えていたことがわかる化石が発見され、今まで考えられていた姿から描かれ方も大きく変わっています。
実際の姿を誰もみたことがない恐竜。化石の発見から、想像する姿はなんとも壮大で夢がありますね。
私たちが日々見ている鳥の祖先は、恐竜と言われていますが、どのように進化してきたのかという視点で描かれた図鑑は恐竜をもっと知る上で、とても興味深く勉強になりました。
恐竜好き!から、一歩進んで恐竜についてもっと知りたい!と思った時におススメです!
(ピーホーさん 40代・ママ 女の子5歳、女の子3歳)

4月21日 北米からアジア大陸を目指す新章がスタート!

金曜日は『恐竜トリケラトプスとウミトカゲ』

恐竜トリケラトプスとウミトカゲ

恐竜ファンの子どもたちから大人気! 親子2代で読み継がれている、黒川みつひろさんの恐竜絵本。1992年の第1冊目『たたかえ恐竜トリケラトプス』の刊行から、今年で30周年を迎えます。その記念すべき年に、新シリーズ「恐竜しんはっけん」がスタートしました!

トリケラトプスの親子ビッグホーンとリトルホーン、友達のプテラぼうやが、親とはぐれたデイノケイルスの子ども・ディノを群れに送り届けるため、北米からアジア大陸を旅する物語。注目の第1弾は、彼らの出会いのお話です。

ある日ビッグホーンたちは海岸で、流されてきた子どもの恐竜を見つけます。助けようとしたそのとき、現れたのは海のギャング、「ウミトカゲ」のモササウルスとティロサウルス! そこからトリケラトプスとウミトカゲの激しいバトルが始まります。
全長最大17メートルという巨大な体と、鋭い歯がずらりと並んだ口。噛まれたらひとたまりもありません。さあ、がんばれ、トリケラトプスたち! 今回はどんなかっこいい戦いぶりを見せてくれるでしょうか?

シリーズの人気の秘訣は何といっても迫力満点の恐竜たちの戦い! 今作でもトリケラトプスたちと2頭のウミトカゲの、手に汗握る攻防が見どころです。画面いっぱいに広がるウミトカゲの大きな口の恐ろしさといったら!! ハラハラドキドキ、お話を楽しみながら、ダイナミックに動きまわる恐竜たちの姿を堪能できます。
新しい物語の幕開け、この先どんなことが待っているのか、向かうアジア大陸でどんな恐竜たちが登場するのか、次のお話が待ちきれませんね。
カバー裏に、黒川みつひろさん描き下ろしのぬりえとめいろがついています。絵本のすみずみまで楽しんでくださいね。

(掛川晶子  絵本ナビ編集部)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=176000

読者の声より

恐竜絵本といったら黒川みつひろさんのビッグホーン&リトルホーン! 30周年を迎えられたとのことで、長年愛されているシリーズの最新作です。今回はモンゴルに生息していたとわれるデイノケイルスの子どものディノを群れへ送り届けようとするビッグホーンたちの新たな旅の始まりのお話です。とにかくウミトカゲのモササウルスとティロサウルスが大迫力!全長17メートルもあったというのですから驚くばかりです。そんな恐ろしく狂暴なウミトカゲを前に、ひるむことなく子ども恐竜を助けようとするプテラぼうややビッグホーンたちの勇敢さに感動しました。

恐竜が生存していた白亜紀には、アメリカ大陸とアジア大陸とは地続きだったのですね。
これからどんな冒険が待ち受けているのか、次回作が楽しみです。
(MYHOUSEさん 50代・ママ)

4月22日 恐竜が飛び出してくる迫力に圧倒のしかけ絵本

土曜日は『恐竜時代』

恐竜時代

ポップアップで表現された35体の恐竜と50種類以上の最新恐竜情報を盛り込んだ、初の立体恐竜百科です。サブダならではの、精密でダイナミックなしかけが見事です。
文中の漢字には、ルビが振られており、子どもから大人まで楽しめます。

  

読者の声より

恐竜大好きの息子のために購入しました。
お値段はるし、どうかしらー?と半信半疑だったのですが、買ってよかった! 息子、大喜び!!これまで数多くの仕掛け絵本を見ましたが、こんなにすばらしい仕掛け絵本に出会ったのは初めてです。恐竜はやっぱり迫力がなくっちゃー、の思いに十分応えてくれます。あんなに飛び出す恐竜たちが、本をぱたっと閉じたと同時に収まるのに感心してしまいます。
恐竜についての記述も詳しく掲載されているので、図鑑としても楽しめる本ですね。
(ぴーぴさん 30代・ママ 男の子5歳)

4月23日 本日「子ども読書の日」。恐竜と一緒に本を楽しもう

日曜日は『きょうりゅうたちもほんがよめるよ』

きょうりゅうたちもほんがよめるよ

人気絵本 「きょうりゅうたち」シリーズ第8弾。
今回のテーマは「読書」です!

どうしたら、本が すらすら 読めるようになるのかな?
新たなとびらをひらいた 恐竜たちですが―――

キレスクスは、本をバットみたいに振り回しちゃってるし、
アンガトラマは、ページを扇風機にして、表紙に歯型をつけちゃって、
タプイアサウルスは、文字をひとつひとつツメでひっかきながら読んでるし、
ヤンチュアノサウルスは、わからない言葉があったからって、きいーって叫んで大暴れ。
なんとまあ……、清々しいほど「お願い、やめて!」のオンパレードです。

だけど、安心してください。
本当はおりこうな恐竜たちだもの。
絵本の後半で、 彼らは本を大切に読む方法を、ちゃーんと教えてくれるんです。

「だって ほんを よむのは とっても たのしいことだから。」

今作も新しい9種類の恐竜が登場します。
巨大な恐竜たちが、読書について教えてくれるなんて、それだけでワクワクしてきませんか?
恐竜たちがどんなことを伝えてくれるのか、ぜひ本を開いて確かめてみてくださいね。
ページのなかに隠された、恐竜たちの名前の絵探しもお忘れなく!

このシリーズでは、恐竜たちが、子どもたちのやんちゃな姿を体現して描かれています。
なるほど、だから動きも表情も、見れば見るほどユーモラス。
迫力満点の恐竜を見ているはずなのに、「こんな子、いるいる!」 と、思わず笑ってしまいます。

読むことが楽しくなってきた頃の子どもたちにぴったりの一冊。
「あしたも たのしく よもうね、うちの かわいい きょうりゅうちゃん。」

今作は、今までの全シリーズからピックアップした恐竜の名前でカタカナが覚えられる「カタカナ表」が巻末についていますよ。

(掛川晶子  絵本ナビ編集部)

読者の声より

表情豊かなきょうりゅうたちがかわいい「きょうりゅうたち」シリーズ。もう8作目なんですね。
このシリーズの魅力は、きょうりゅうたち=子どもたちというところ。読むたびに、我が家の子どもたちが小さかった頃を思い出します。
今回のテーマは読書。いつものように大暴れのきょうりゅうたちですが、ほんを大切に読むことをちゃんと覚えたようです。
「だって本を読むのはとっても楽しいことだから」。
ラストに「きょうりゅうの名前をカタカナで覚えてみよう」というページがあるので、カタカナを覚えはじめの1年生にプレゼントしてあげるのもよいかもしれません。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子14歳、男の子11歳)

秋山朋恵(絵本ナビ 副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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