【村上春樹×安西水丸】名コンビがつくった猫絵本の傑作『ふわふわ』、25年ぶりに新版として発売!
名コンビがつくった猫絵本の傑作『ふわふわ』
猫好きでも有名な小説家、村上春樹さんが絵本を出版していたことはご存じでしょうか?
村上さんが子どもの頃、一匹の猫に抱いた感情を綴った『ふわふわ』は、1998年5月に株式会社布より刊行された「NUNO NUNO BOOKS:FUWA FUWA」を改稿し、1998年6月に講談社より絵本として刊行されました。さらに2001年12月に文庫化。
そして、初めての刊行から25年の時を経て、今年6月1日(木)に新版として講談社より発売されました。
この『ふわふわ』で一番考えたのは猫の「ふわふわ感」です。
毎日、「ふわふわって何なんだろう」と考えながら他の仕事をしていました。」――安西水丸
読んで楽しい猫のおはなし、しおりにもなる小冊子が付録!
新版は、1998年刊行の絵本のサイズより大きくして、レイアウトも新たなものになっています。加えて、絵を手がけた安西水丸さんが『ふわふわ』について書いたエッセイと、1986年9月に村上さんと安西さんが猫のエピソードを語る対談を再録したカワイイ小冊子しおりが付録として入っています。
書籍紹介
『ふわふわ』
文:村上春樹
絵:安西水丸
定価:1,760円(税込)
ページ数:24ページ
発売日:6月1日(木)
講談社刊
著者プロフィール
文:村上春樹
1949年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。在学中にジャズ喫茶「ピーターキャット」を開く。1979年に処女作『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。主な長編小説に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe10 Best Books of 2005 )、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』など。ほかにも短編小説集やエッセイ集、紀行文など多数。スコット・フィッツジェラルド、トルーマン・カポーティ、レイモンド・カーヴァー、J.D.サリンジャーといった海外作家作品を翻訳。フランツ・カフカ賞(2006年)や、エルサレム賞(2009年)、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞(2016年)など海外文学賞も多く受賞。
絵:安西水丸
1942年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務める。1981年、フリーとなりイラストレーターに。朝日広告賞、毎日広告賞、キネマ旬報読者賞など受賞。2005年より東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務める。主な作品として絵本に『ピッキーとポッキー』『がたん ごとん がたん ごとん』など、漫画に『青の時代』『普通の人』など、小説に『アマリリス』『荒れた海辺』など、エッセイに『青インクの東京地図』『ちいさな城下町』など、村上春樹との共著に『村上朝日堂』『象工場のハッピーエンド』など、和田誠との共著に『青豆とうふ』など。2014年3月19日逝去。
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