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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】共通しているのは、その熱意と面白さ! 鈴木のりたけ作品大集合

「しごとば」シリーズや『大ピンチずかん』などで、子どもたちに大人気の絵本作家鈴木のりたけさん。2023年8月6日(日)MBS/TBS系で放映された「情熱大陸」でも特集され、大きな話題になりましたね。絵本ナビでも、インタビュー記事や読者の方から寄せられたレビューなど、鈴木のりたけさんの魅力を知るためのコンテンツが充実しています。そこで今週は、その作品を一冊ずつご紹介していきたいと思います。知っている作品も、知らなかった作品も、改めてじっくり味わってみてくださいね。

2023年8月21日から8月27日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

8月21日 もういつピンチが来ても大丈夫……って、本当かな。

月曜日は『大ピンチずかん』

大ピンチずかん

「ああ、もうダメだ。おわった。これは大ピンチだ!」

きみがそう思うのはどんな時?飲もうと思って注いだ牛乳がこぼれた。ガムをのんだ。テープのはしが見つからない。ゲームの充電ができてない……。

大ピンチというのは、日常生活を送る中で、いつだって突然にやってくる。大人になってみれば小さなピンチに見えることだって、子どもたちから見れば、それは立派な「大ピンチ」。どうのりきればいい?

よくあるピンチ、笑っちゃうピンチ、冷や汗のでるピンチからなぜか哀愁を感じるピンチまで。それぞれに「大ピンチレベル」や「なりやすさの5段階分類」、ちょっとした対処法までついている。この1冊で、もういつピンチが来ても大丈夫だ。……って、本当かな(続きはこちら>>>

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=173219
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みんなの声より

みんな、ピンチを乗り越えて大人になっている。しかも、世界が広がるごとにピンチは次々にやってくる。そういう話なのに、なんて笑えて前向きな絵本なんだろう。
大ピンチが人生を豊かにする。そんなふうに心底思えたなら、大人の私ももっと良い時間を過ごせるかもしれない、そう思わせてくれる、そんな素敵な作品です。
(だっこらっこさん 40代・ママ 女の子7歳)

8月22日 描かれているのは9つの職業の人達がそれぞれ持つ自分の城、「しごとば」。

火曜日は『しごとば』

しごとば

描かれているのは9つの職業の人達がそれぞれ持つ自分の城、「しごとば」。実際に覗き見しているかのごとく、忠実にわかりやすく描かれています。

例えばすし職人。普段は見ることが許されないカウンターの向こう側。とにかくネタから道具まで細かく描かれています。包丁だけでもさしみ包丁、たこひき包丁、柳刃包丁、あじきり包丁……それだけでも何だかワクワクしてくるのです。

歯医者さんはどうなっているのでしょう。新幹線の運転士は? 仕事場を見ているだけでそれぞれの職人さんが仕事に誇りを持っていること、楽しんでいる事が伝わってきます。小さい頃にこんな絵本をよめていたならと、ちょっとうらやましくもなってしまいますね。
 

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=26897

みんなの声より

書かれてある物の名前を指して、「これは何?」「なんて書いてある?」の質問攻め。新幹線が大好きな息子は、運転手さんの一日のページが特にお気に入りで、何度も読んで!とせがまれました。どうやら、ものの全てに名前があること、働く人、その人のいる場所の全てにそれぞれの仕組みがあること、がわかり、強烈に息子の興味を引いているようです。子どもって、「知りたい」という気持ちでいっぱいなんだな、とつくづく思います。
(JOYさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳)

https://www.ehonnavi.net/style/1284/

8月23日 公園のすべりだいが、大変な事になっちゃった!?

水曜日は『す~べりだい』

す~べりだい

「いくよー」「それー」

公園で女の子が楽しそうにすべります。

「す――――べりだい」「すべりだい――――」
「するする べぇりべぇりだい~ん!」

鈴木のりたけさんが描くと、人気のすべりだいも何やら大変なことに! さらに、「すべりパイ」や「すべれない」(これは困る)。空から落ちてきた「ずん べりだい」!?びっくりするようなすべりだいのオンパレード。そして、もちろんそれが全部絵になって再現されているのです。

この勢い、この爽快感、もう誰にもとめられません!!

「す―――― すっ す― す――‥‥」
「べりだ―い だ―い だ―い…」(続きはこちら>>>

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=106469
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みんなの声より
もう、どのページも楽し過ぎて、娘と一緒にゲラゲラ笑いながら読みました。つまらないページはまったくなし!どのページにも何か仕掛けがあって、もう楽しくて楽しくて(笑)。想像を越えたすべりだいが次から次へと出てきて、息つく暇もないくらいです。最高におもしろい1冊でした。
(りおらんらんさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=158

8月24日 毎日同じトイレじゃつまらない。それなら……!?

木曜日は『ぼくのトイレ』

ぼくのトイレ

パンツをぬいでまたいだら、えいやとふんばりさあトイレ。でも、毎日同じトイレじゃつまらない。それなら、こんなトイレはどうだろう?

パンツをぬいでまたいだら、えいやとふんばりさあトイレ。でもちょっとまって、まいにちまいにちおんなじトイレ。たまにはちがうトイレでしてみたい。

たとえば、ふにゃふにゃトイレ。すわったおしりにあわせるように、トイレがふにゃりとまがってくれる。すわるしせいがわるいこは、すってんころりんおっこちる。

たかいトイレでするときは、よじのぼるのにひとくろう。ちょっとはやめにいかないと、もれるよもれる、もれちゃうよ。

ルーレットイレにギタートイレ、トランポリントイレ、ボートイレ、いどうしきトイレ、バスケットイレ、ロケットイレ……どんどんでてこい、いろんなトイレ。(続きはこちら>>>

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=81055
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=81055

みんなの声

2歳の息子のトイレトレーニングのためにまずはトイレに親しんでもらいたくて選びました。お話は楽しく面白く、毎日読んでいます。いろんなトイレが描かれているページでは「今日は僕はこのトイレ、ママはこのトイレ」と息子が日替わりでトイレを決めています。言葉を話し始めたばかりの息子とたくさんの会話ができた絵本です。
(つるちゅんさん 30代・ママ 男の子2歳)

8月25日 彼らには彼らにしかわからない悩みがあるみたい!?

金曜日は『とんでもない』

とんでもない

「ぼくはどこにでもいるふつうの子
ぼくにしかできないこと
ぼくにしかないすごいところ
そんなのひとつも見つからない」

鎧のような皮膚を持つサイを、「かっこいい」とうらやむ男の子。

ところがサイは、
「とんでもない!」

鎧のような皮膚には、思わぬ苦労がつきまとうようで……。
サイはぴょんぴょんとはねまわることのできるウサギこそうらやましいと言いますが、ウサギはやっぱり、
「とんでもない!」

クジラにライオン、鳥やキリン―
みんなそれぞれうらやましがられることがあって、でも、それはそれでみんな大変。(続きはこちら>>>

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=111040

みんなの声より

人間の子どもにだって、いろんな生き物にだって、それぞれ悩みがある物ですね。側から見たら、羨ましく思えることでも、当の本人には、あったらあったでいろいろ大変なんですね。とんでもない!と語る動物たちの表情が面白い。煙突から顔を出すきりんのページがユーモラスで気に入りました。
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)

8月26日 鈴木のりたけ、幻の絵本デビュー作!

土曜日は『ケチャップマン』

ケチャップマン

彼の名前は、ケチャップマン。押せば出てくる、真っ赤なケチャップ。自分にしかできない何かをさがして、毎日なやむケチャップマン。ポテトフライの専門店で、ひたすらポテトをあげる日々。ある日突然、トメイト博士があらわれて......。幻のデビュー作、待望の復刊!

みんなの声より

自分にしかできない何かを探して毎日悩むケチャップマン。何とストイックな姿勢なのだと感心しつつも、笑いがこみ上げて来ます。甘さと酸っぱさの中に広がるトマトの旨味。ケチャップマンの人生そのものの味ですね。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子17歳)
 

8月27日 迷って、悩んで、失敗して。しごとへの道はひとつじゃない!

日曜日は『しごとへの道1 パン職人 新幹線運転士 研究者』

しごとへの道1 パン職人 新幹線運転士 研究者

朝早くから準備を始め、てきぱきと仕事をこなし、開店と同時に毎日楽しみにしているお客さんにパンを届ける「パン職人」。ビシッと制服に身を包み、約1300人の乗客を乗せ、時速285㎞のスピードで東海道新幹線を走らせる「新幹線運転士」。大学のキャンパスの一室で、自分の打ち出すテーマについて実験や分析を続け、論文にまとめていく「研究者」。

颯爽と仕事に打ち込むその姿には、誰もが憧れてしまいます。でも、彼らはいったいどうやって「自分のしごと」を見つけていったのでしょう。

大人気「しごとば」シリーズの作者鈴木のりたけさんが、新たに取り組んだ読み物シリーズ「しごとへの道」。さまざまな職業の人を取材し、その職業を紹介する内容からさらに一歩深く進み、子ども時代から現在まで、どのような人生を歩んできたのかを、コマ割りのコミック仕立てで描き出します。(続きはこちら>>>
 

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=178760
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https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=1520 『しごとへの道』 鈴木のりたけさんインタビュー

鈴木 のりたけ(すずきのりたけ)
1975年、静岡県浜松市生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば 東京スカイツリー®』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞、『大ピンチずかん』(小学館)で第6回未来屋えほん大賞・第13回リブロ絵本大賞・第15回MOE絵本屋さん大賞を受賞。また2022年に第2回やなせたかし文化賞を受賞した。ほかの作品に『おしりをしりたい』(小学館)、『す~べりだい』(PHP研究所)、『ねるじかん』(アリス館)など多数。

いかがでしたでしょうか。テーマも描かれ方も対象年齢もさまざま。でも共通しているのは、その熱意と面白さ。だからこそ、どの作品にもそれぞれ熱心なファンがいるのでしょうね、納得です。さて、これからどんな内容の絵本が生まれてくるのでしょうか。楽しみでしかありませんね。

 

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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