【今週の今日の一冊】今年もゆかいで不思議なお話がたくさん! 2023年新刊クリスマス絵本(2)
今週の「今日の一冊」は、先週に続いて2023年に発売されたばかりの新作クリスマス絵本の特集です。
2週目は、気のよすぎるサンタさんから、転職つづきのサンタさん、服を裏返しに着てしまったサンタさんまで……! 個性的でゆかいなサンタさんの登場するお話から、ちょっぴり不思議なお話まで。興味をひかれるようなテーマの絵本が揃いました。
2023年11月6日から11月12日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
11月6日 マーケットで人気の子犬クロが出会ったのは…
月曜日は『クリスマスマーケット ちいさなクロのおはなし』
12月、街にクリスマスマーケットがたちました。朝、焼き栗売りのおばさんが店を開けていると、ツリーのほうからなきごえがします。そこにいたのは子犬でした。クロと名づけられた子犬は、マーケットでみんなの人気者になります。ある日、ぬいぐるみの犬「スノゥ」を連れたなーちゃんがやってきました。クロは、スノゥが気になってしかたがないようで……。クリスマスにぴったりの、心あたたまるお話です。
11月7日 帰りのソリの方が重たくていっぱいなのはどうして…!?
火曜日は『きのいいサンタ』
今日はクリスマス・イブ。サンタさんは大きなソリにたくさんのプレゼントをのせて、準備も万端。おくさんに見送られて、今年もプレゼント配りに出発です。トナカイにひかれて雪の降る夜空を駆けぬけるサンタさんは、憧れのイメージそのもの。
ところがこのサンタさん、とっても気のいいサンタさんなのです。道の途中で泣いていねこちゃんや、捨てられているこいぬを見かけたら放っておけないのです。あひるさんもことりさんも、捨てられたおもちゃやぬいぐるみ、おばけまでも。仕事の最中だったとしても放っておけないのです。
やっと全ての仕事が終わり、後はからっぽになったソリをひいて家まで帰るだけ……のはずが、いつの間にかソリの上がいっぱいになっていて!?(続きはこちら>>>)
11月8日 若き日のサンタさんがついた仕事は…!?
水曜日は『 しごとをみつけたサンタさん』
サンタさんって、すごいですよね。子どもたちの願いがわかっているようだし、一晩でたくさんのプレゼントを配り終えてしまう。トナカイとのチームワークもばっちり。なんでも出来てしまうみたい。
でも実は……サンタさんが今の仕事を見つけるまでには、色々な経験をしてきたというのです! 若き日のサンタさんがついた仕事は、えんとつ掃除に郵便配達、レストランや動物園、ほかにもたくさん。どれも上手にこなしていくサンタさんなのですが、熱心に仕事をしすぎて、いつも問題が起きてしまうのです。それでも運命にみちびかれるように、トナカイたちや、おもちゃ作りの小人たちに出会い、やがて今の仕事へとつながっていくのです…(続きはこちら>>>)
11月9日 サンタさんの永遠のナゾがゆかいな絵本に!
木曜日は『サンタさんは どうやって えんとつを おりるの?』
サンタさんは体が大きいのに、
どうやってえんとつをおりるの?
ベルトをぎゅっとしめるの?
それとも、ねずみくらい小さくなるの?
それとも、びょーんとのびて、
足から中に入るの?
えんとつのない家にはどうやって入るんだろう?
ぺたんこになって、ドアの下から、入ってくるの?
水道の蛇口から、にゅるっと出てくる?
だれもがいちどは不思議に思ったことがある、
サンタさんの永遠のナゾを
大人気絵本作家バーネットとクラッセンが、
とびきりゆかいな絵本にしました。
読み聞かせでも大爆笑まちがいなし!
11月10日 ドームの中には自分たちのおうちにそっくりな…
金曜日は『クリスマスに ゆきが ふりますように』
ふたりのきょうだい、リュシーとユリスに訪れたクリスマス前日のふしぎなできごと。それはアイスランドのおばさんから届いたプレゼントの小包みを開けたところから始まりました。箱の中にはスノードームが入っていましたが、ふしぎなことにそのドームの中のおうちは自分たちのおうちにそっくりなのです。その夜リュシーがスノードームをふってみるとドームの中の雪が舞い上がり……。お部屋の中がまっしろの雪景色に! ファンタジックなストーリーがクリスマスにぴったりで子どもの想像力を育む一冊。翻訳を手掛けられるのは、『なぞなぞのたび』(フレーベル館)で1999年にボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で2001年に日本絵本賞受賞された絵本作家で詩人、翻訳家の石津ちひろさん。豊かな言葉の世界とやわらかな絵が融合した注目作です。
11月11日 寝坊したサンタがあわてて服をうらがえしに着ると…
11月12日 トナカイのダッシャーが北極星に願いをかけた夜…
日曜日は『まほうのよるに はじめてサンタのそりをひいたトナカイのおはなし』
トナカイとサンタの始まりを、美しいイマジネーションで紡いだ作品。
●毎年サンタのそりをひくトナカイたち。そのうちの1頭、“ダッシャー”が主人公の物語。
美しいイマジネーションとドラマチックな絵で紡ぐ、トナカイとサンタの始まりのおはなし。
●全世界35万部! NYタイムズベストセラーに選ばれ続けているクリスマス絵本。
イギリス、イタリア、クロアチアなどで翻訳出版され、世界中の子どもたちに愛されています。
●自分の気持ちに正直に生きる勇気が、きらりと輝く物語。
子どもたちへはもちろん、大切な人や自分への贈り物にもおすすめです。
●クリスマスシーズンが纏う不思議なよるのムードを、
深く鮮やかに描かれたドラマチックな絵で、ぜひたっぷりとご堪能ください。
〈あらすじ〉
「いつかここを出て、ママとパパの生まれた北極にいけますように」
トナカイのダッシャーがいつものように北極星にねがいをかけたよる、
白い馬のひく大きなそりとサンタがあらわれて……
合わせておすすめ! 2023年新作クリスマス絵本
サンタクロースの存在って不思議。クリスマスプレゼントをどうやって配っているのか、普段はどう過ごしているのか。子どもたちの好奇心はつきません。だからこそ、毎年新しくて面白い新作サンタ絵本が登場するのでしょうね。今年のサンタさんはどうでしたでしょうか? 気になる絵本をチェックしてみてくださいね!
選書・文:磯崎園子(絵本ナビ編集長)
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