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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】「数学の日」によせて。数学の楽しさを発見する本特集

3月14日の「数学の日」を知っていますか? 由来は、3.14……と続く円周率に関連していて、「円周率の日」とも言われているそうです。数学の魅力を発信し、年齢を問わず楽しめるものにすることが、記念日制定の目的なのだそう。
算数や数学って、なんだか一見難しいようなイメージがありますが、あれ、なんだか面白そうかも? と思わせてくれる絵本や本がたくさんあります。大人の方の学び直しに、また苦手意識がある子どもたちに、小学校入学前の子どもたちが数に親しむために……など気軽な気持ちで開いてみませんか? 今週は、数学の楽しさを発見する本をご紹介します。
 

2024年3月11日から3月17日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

3月11日 発見の喜び、創造の楽しさに満ちた数学の本

月曜日は『はじめてであうすうがくの絵本1』

はじめてであうすうがくの絵本1

発見の喜び、創造の楽しさに満ちた数学の本。第1巻は、同じ絵の中からひとつだけ違う絵を見つける《なかまはずれ》、2つ以上のものがくっついたものを考える《ふしぎなのり》、整列されているものの順を導く《じゅんばん》、垂直にして比較、またそれを計測する《せいくらべ》の4つの数学の知識を学びます。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=13797

読者の声より

「すうがく」とは書いてありますが、「いろんなアプローチの仕方」
「いろんな考え方」を身につけさせてくれる絵本のような気がします。
すうがくなのにぶんがく、というか。
おかげで、学生時代、数学が苦手だった私もほんとに楽しく読むこと
ができます。安野さんの絵本ってそういえば、他の絵本もなんだか
ぶんがく的だけではない、すうがく的な匂いがするなあ。一体、
どういった方なのかなあ、と不思議な気持ちになります。

まだ「なかまはずれ」と「ふしぎなのり」のところしか読んでいない
のですが、結構、大人でも難しかったりもして。頭のやわらかさも
求められているような気がします。
娘はまだすうがくもぶんがくも関係ないところで生きていますが
(だからこそ?)、楽しく、多いに盛り上がって読んでいます。
小さい子どもはなぞなぞみたいなものが大好きですものね。
(ぽこさんママさん 40代・ママ 長野県 女の子5歳)

3月12日 魔法のような数の不思議を楽しもう

火曜日は『1つぶのおこめ』

1つぶのおこめ

けちな王様をこらしめよう! 算数のひらめきで村を救った女の子のお話。
1つぶ、2つぶ、4つぶ、8つぶ……。30日目には、何つぶ? 
インドの昔話を細密画風に描いた楽しい絵本。左右に広がる大パノラマのイラストは、圧巻!

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29741

読者の声より

4年と6年生の子供に何か絵本をと考えて手にとりました。
傲慢な王様ととても知恵のある優しい村娘のお話し。
ある日娘がした行いから王様に褒美をもらうことになりました。娘はお米を一粒の下さいと言うのです。その時点では王様も読者もあんな事になるのかと想像もつきませんでした…
毎日前日の倍下さいと。一粒が二粒、4.8.16.32.64……と30日後には!
お米が増えていく挿絵にも圧巻、インドの雰囲気の挿絵がとても美しかったです。
算数を習っている子供達は張り付く様に読みました。
私達両親は数の凄さと恐さも感じました。
家族みんなで読める素晴らしい絵本だと思います。
(ミントカモミールさん 40代・ママ) 

3月13日  すうがくはどこにでも隠れている!

水曜日は『すうがくでせかいをみるの』

すうがくでせかいをみるの

うちの家族には、みんなそれぞれ好きなことがある。パパは絵を描くし、ママの部屋には昆虫の資料がたくさん。お兄ちゃんは音楽が好き。好きなことがあるって、いいな。私だっていろいろ挑戦してみるけど、なかなかピンとくるものがない。でもひとつだけ、これだって思ったのが……

すうがく!

彼女に言わせれば、すうがくはどこにでも隠れているんですって。公園にも、湖にも、窓からの景色にも、絵画の中にだって。かずや形のことを見つけて、それについて考えるのが楽しくてたまらない。彼女の目には、世界がどんな風に見えているんだろう。想像するだけで、ワクワクしてきますよね。

世界をみる方法は、いくつもある。こんな風に、自分が一番好きなことが見つけられたら、夢中になればいい。その先にはきっと夢をかなえるための扉が待っているから。作者の、子どもたちに託す気持ちが伝わってきます。

巻末には、主人公オリジナルの「数学ノート」付き。誰かの世界をのぞいてみることだって、好きなことを見つける一つの方法かもしれませんよね!

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

主人公は、小学校低学年~中学年ぐらいでしょうか。
家族には、それぞれみんな、好きなことがある。だから、自分も好きなことを探そうと、色々な事にチャレンジします。
お芝居、音楽、お料理…どれもシックリこないのですが、ついに、数学と出会います。
「すうがくは まいにち つかえる」と主人公。
日常生活のあらゆることを、数学を通してみることが楽しくて仕方ない様子が伝わってきて、読んでいてワクワクしました。
巻末(?)には、本編に出て来た数学を説明した「数学ノート」がついていて、フムフム。
ここを読んでから、もう一度最初のページに戻ると…最初は見えなかったものが見えてきます。
最後のページの、ミゲル・タンコさんからのメッセージにも、グッときます。
数学の世界への入り口になるかもしれない…一冊。
(こはこはくさん 40代・ママ 男の子10歳)

3月14日 今日は「数学の日」と「円周率の日」!

木曜日は『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』

円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦

「しかし、だれも疑問に思わない円周率に、そこまで興味をもたれるとは、ほんとうに孝和どのはおもしろい人だ」

円周率3.14が、まだ使われていなかった江戸時代。円に魅せられ、その謎を解明しようとした数学者がいた。彼の名は、関孝和。

円周率の計算や、筆算による計算の発明など、数々の偉業を残し、日本独自の数学・和算を、世界と競えるレベルにまで押し上げた彼の、少年時代からの物語。

小学校5年生の算数の教科書(円の単元)に、必ずといっていいほど登場する関孝和ですが、その業績については、ほとんど触れられていません。彼の少年時代から壮年時代にかけての物語を通して、当時の数学・和算や関の業績について、わかりやすく伝えていきます。

関孝和を題材にした初めての児童書です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=113988

読者の声より

算数が苦手な人でも、きちんと最後まで興味を持って読めるように書いてあります。また、子ども(小学校中・高学年くらいから)も大人も読みごたえがあるようにしてある。これは並々ならぬことで、作者の力量のすばらしさに感動ました。
江戸時代の侍の子孫の、お仕事や風習、当時の文化などもさりげなく描かれているので、時代ものの初心者でも、楽しんで読めると思います。
この本を読むまで、日本にはこんな偉大な人があったなんて知りませんでした。関孝和は円周率の研究の他にも様々な仕事をしており、例えば、方程式と同じようなもの(傍書法)を作ったりもしているとのことです。実は、当時の最先端の数学者だった!死後、200年以上たってから、世界にその業績が伝わったという…切ない気持ちでいっぱいです。
でも、私生活はあまり楽しいものではなかったのか、ちょっとほろ苦い恋の経験や、彼の死後、家が断絶した話なども語られており、人生は全部はうまくいかないようになっているのだなあ、と感慨にふけりました。
この本は、「やりたいことがなかなかできない」「やりたくない事をやななければならない」と感じているすべての人にお勧めします。読んでいると、自分も苦手なことがたくさんあるけど、どうにか頑張って乗り越えていこうという気持ちが湧いてきます。
算数や数学が好きな人はなおさら楽しめると思いますが、苦手な人もぜひ、チャレンジして読んでみてください。きっと得るものがあります。
(渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方)

3月15日 かけ算がなくなるとどうなるの?

金曜日は『九九をとなえる王子さま』

九九をとなえる王子さま

小学生になると必ず訪れる関門、「九九」の暗記!
でもかけ算って、すごく身近なところで使われていて、ないとすごく困っちゃうってことは知っていた?
だから、どうせなら楽しく呪文みたいに唱えながら覚えちゃった方がいいよね。
はまのゆかさんが、こんな絵本をつくってくれましたよ。

主人公は、数字の国のかける王子。
かける王子は王子だというのに、算数が大っきらい。
「九九 九九 、数字の国からなくなれ ほいさっさ~」
でたらめの呪文で唱えた魔法が、大成功!
大変、九九ははるかかなたの数字の森へと消えていきました。
かけ算がなくなるとどうなるの?
どうやら執事が困って、広場のお店屋さんが困って、お客さんとのケンカも始まって・・・。
大混乱が起きているようです。
さあ王子、九九を取り戻すために「数字の森」のとびらに書かれた九九を全て唱えてこなければいけませんよ!!
ここからは、読んでいる子どもたちにも手伝ってもらいながら進みます。
まずは1のだんから・・・。

小さな声でもいいし、歌うようでもいい。力強くさけんだっていいよね。
こんな風に絵本の中のかける王子と一緒に九九を覚えられるなんて。いいな、いいな。
はまのゆかさんの絵もすごく素敵で、堅苦しい算数の本っていう雰囲気がないのも新鮮なのです。
見返しにはかけ算表、カバーは九九のポスターに。まるごと1冊、使い切ってくださいね。
これから算数の世界へ入る子どもたちにとって、強い味方になってくれそうです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=90297

読者の声より

もうすぐ九九を習い始める7歳次女に借りてきました。
数字の国のかける王子が数字の国から、九九をなくしちゃったからさあ大変。九九を取り戻しに行くお話です。九九を言いながら覚えることはできることはもちろん、九九が生活をしていくうえでこんなに役に立っていることもわかります。
次女は算数が好きなので、楽しそうに唱えていましたが、九九の嫌いな子でも九九に興味を持つきっかけとなってくれる本だと思います。
(きーちゃんママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子7歳)

3月16日 たしたりひいたりしながら、猫たちと冒険しよう♪

土曜日は『たすひくねこ』

たすひくねこ


“算数”は幼児期には、まずは“遊び”として楽しむことが大切
監修の大迫ちあきさんからのメッセージです。
この絵本では、物語を読み進めることで算数に触れることができます。
登場するのは、NNNMのねこたち。
NNNMとは、ネコネコネットワークメンバーの略です。
さて、物語は5匹のねこたちが、宝の地図を囲って相談しているところから始まります。
宝の地図にはナゾの暗号のような言葉が書かれています。
そこへ地図の持ち主の猫が現れて「5+1=6」で、6匹になりました。
さらにもう1匹、またさらに1匹と増え続け、とうとう10匹のねこたちがそろいました。
こうして集まったみんなは、早速お宝探しに出発!
(続きを読む>>>
(近野明日花  絵本ナビライター) 

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=163168

読者の声より

この絵本に登場するのは、ねこです。
5匹のねこから始まって、増えたり減ったりしながらお話は進みます。
ねこの数に変化があったときは、計算式と今いるねこたちのイラストが、ページの右下に描かれています。
そして、素敵だなと感じるのが、絵です。
大きかったり小さかったり、灰色だったり白色だったり、色々な種類のねこたちが表情豊かに描かれています。
色彩も豊かで、見ていて飽きません。
だから最初は計算が分からなくても、絵本を眺めているうちになんとなく分かってきそうです。
(めむたんさん 40代・ママ 男の子18歳)

3月17日 数字をつかって、宇宙のなぞをときあかしたい!

日曜日は『数字はわたしのことば 』

数字はわたしのことば  ぜったいにあきらめなかった数学者ソフィー・ジェルマン

 

ソフィーは、数学が大すきな女の子。
いつか、詩人がことばをつかうように、自分は数字をつかって
宇宙のなぞをときあかしたい、と思っていました。
ところがその時代、女の子が大学に行って数学を勉強するなんて、
とんでもないことだったのです――。
実在した数学者をモデルに、人気絵本作家バーバラ・マクリントックが想像力ゆたかな絵をえがきました。

読者の声より

こちらは、天才的な数学者 ソフィー・ジェルマンの伝記絵本です。
大好きなバーバラ・マクリントックさんの絵本とあって読んでみました。
わたしは数学が苦手で拒否反応をしてしまうのですが、ソフィーの数学が大好きで、何が何でも数学をやりたい気持ちを生き生きと描かれているのをみて、ソフィーに強く惹かれました。
また、文の中で、ソフィーが見つけ出した方程式を、
”まるで数字ということばをつかった、ひとつの詩のようだった”
とあり1番印象に残りました。この絵本を読んでから、数学、数字に対して身近に感じるようになりました。
子供達にも読んでもらいたいです。
(イヨイヨさん 30代・ママ 男の子4歳、女の子2歳)

いかがでしたか。

こうして絵本や本で紹介される数学の世界を見てみると、数学って思っていたよりもずっと奥深くて、生活に関係していて、ワクワクさせてくれるもののような気がしてきますね。興味を持ったものから手にとってみてくださいね。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

 

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絵本ナビ編集部
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