【今週の今日の一冊】クリスマスの読み聞かせにおすすめの絵本は?
1年のうちでも1番盛り上がるクリスマス時期のおはなし会。本選びにも力が入りますね。けれどもたくさんあるクリスマス絵本の中から選ぶのは楽しい作業ながら迷ってしまうもの。そこで今週は、ロングセラーから新刊まで、読み聞かせにおすすめのクリスマス絵本を目的や内容別にご提案します。大勢に向けた読み聞かせだけでなく、ご家庭での読み聞かせにもおすすめです。選ぶ時のご参考にどうぞ。
2024年12月2日から12月8日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
12月2日 楽しいクリスマスの数え歌からはじめよう!
おはなし会の導入や締めにおすすめのクリスマス絵本
月曜日は『クリスマスかぞえうた』
数え歌と一緒に迎えるクリスマス♪
デコレーションケーキにツリー、プレゼントにトナカイ……。
クリスマスのいろいろを、1から10の数字を数えながら楽しみましょう。
サンタさんは、何を持って来てくれるかな?
西村敏雄さんが描くサンタのおじさんが愛らしい!
読者レビューより
クリスマスがテーマの絵本です。
そして1ページずつかぞえうたになっていて物語が進んでいきます。
サンタクロースがプレゼントを用意しているページがいいですね。
そして家族団らん、みんなで七面鳥を囲んでいる絵も最高です!
クリスマスにサンタクロース。何歳になっても楽しみです。
(ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子14歳)
12月3日 しかけと楽しい勘違いをみんなで楽しもう!
お話のしかけや展開に驚きがある絵本
火曜日は『まどから おくりもの』
「きょうは どうやら クリスマス。」
サンタクロースが空からやってきましたよ。これから、みんなの家をまわって、窓から贈り物を配るみたい。部屋をのぞいてみると、みんなぐっすり眠っています。目が覚めたら喜ぶよね、きっと!
……ところが。
このサンタさん、なんだかちょっと慌てもので大ざっぱ!?
窓からのぞくと見える姿はねこさんの顔。じゃあ、贈りものは可愛いリボンね!
サンタクロースは投げ込みましたが、ページをめくると、なんとそこに寝ていたのは「ねこさん」の絵柄のパジャマを着たブタさんだったのです。
次にやってきた家の窓。今度はしましまの模様が見えます。
サンタクロースは、思います。
「ここは どうやら しましまさんのおうち。」
ページをめくってみると、やっぱり違う。
その部屋で寝ていたのは、なんと…!?
「五味太郎 しかけ絵本」シリーズ3作目のこの絵本。みんなの家の「窓」の部分が穴あきのしかけになっていて、ページをめくると、その部屋の中の意外な様子が見られるのです。慌てもののサンタクロースは間違ってばかり。だけど、この絵本を読んでいる子どもたちは、その間違え方に夢中!笑ったり、正しい答えを叫んだり。ページをめくるたびに楽しい事件が巻き起こります。
さて、どうやら全て配り終わったサンタクロース。間違った贈り物をもらったみんなは、ちゃんと喜んだのかな? 安心してくださいね、ちゃんと最後には上手いことおさまったようです。しかけが楽しい小さな子どもから、勘違いを楽しめる子どもたちまで。幅広い年齢層に毎年大人気のクリスマス絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者レビューより
保育園でクリスマスが近づくと読み聞かせる絵本です。
窓からサンタさんがプレゼントを!
でも窓から見える住人と、ページをめくって出てくる住人は全然違います。
小さい子でもわかりやすい内容で、クリスマスにぴったりだと思います。
(★ハチ★さん 30代・せんせい 男の子0歳)
ビッグブッグもおすすめ!『ビッグブック まどからおくりもの』
窓の中にちらっと見える動物を見て、サンタさんは贈り物を選んで配ります。クリスマスの定番ともいえるしかけ絵本が、ビッグブックになりました。ちょっとお茶目なサンタさんが、子どもたちを笑いの渦にまきこみます。クリスマス会にほしい一冊。
読者レビューより
大勢で楽しむクリスマス会にピッタリの大型絵本です。
サンタクロースが、窓から中の様子を見て、誰の家か考えます。
でも、サンタクロースの思い違いが…
聞き手と対話しながらも、楽しめそうな、異年齢の子たちが集まるクリスマス会にピッタリです。
(ピンピンさん 50代・その他の方 )
お話のしかけや展開に驚きがある絵本、こちらもおすすめ。
12月4日 それぞれにぴったりのツリーとの出会いが連鎖して…
クリスマスといえば、やっぱりクリスマスツリー!
水曜日は『おおきいツリー ちいさいツリー』
もうすぐクリスマスがやってきます。キラキラ輝く町のイルミネーションも素敵だけれど、おうちに飾るクリスマスツリーって、特別な存在ですよね。
ウィロビーさんのお屋敷に、トラックでツリーがとどきました。青々とした、見たこともないくらい大きなツリー。さっそく大広間に飾りますが、あれあれ、大きすぎて天井につっかえてしまいます。執事のバクスターが木の先っぽをおのでばっさり。ちょうどいいサイズになりました。
切られた先っぽは、小間使いのアデレードへのプレゼントに。アデレードの部屋に飾られたツリーはちょっぴり大きくて、はさみで先っぽをちょきん。その先っぽを庭師のチムが見つけて……。
今度は誰が拾うのかな? 自分のおうちにちょうどいいサイズにするために切られたツリーの先っぽが、見つけた人や動物たちの特別なクリスマスツリーになっていくようすは、まるで魔法のよう。なんとも楽しい気持ちになります。
そしてツリーがおうちにやってきたらどんな飾りつけをしましょうか。みんなのおうちをちょっとのぞいてみましょう。
金や銀のきらきらしたものや、鈴や、はちみつのお菓子や、ポップコーンを糸でつないだものや、チーズで作ったお星様! なんとも素敵なアイディアが満載です。それぞれのおうちのクリスマスの飾りつけもかわいらしくて、見どころのひとつ。
み~んな笑顔で幸せなクリスマス、いいですね。クリスマスを待ちながら、楽しみに読みたい一冊です。
読者レビューより
クリスマスに向けて、ウィロビーさんのお屋敷に運び込まれた大きな大きなもみの木のツリー。大きな大きな広間に飾ろうと思ったら、先の方がちょっとだけ天井につかえて入りません。
仕方がない・・・ちょっきん!!
切られたもみの木の先端部分。これがどうなるかと思ったら・・・。
次から次へと、もみの木の先端がもらわれて行き、行った先でやっぱり天井につかえて切り落とされる・・の繰り返しがとても楽しいです。
クリスマスを迎えるときのワクワクした気持ち、ツリーを飾る楽しさ・・・これは動物達もみんな同じようですね♪
最後の最後、一番小さなツリーはいったい誰のおうちへ??
ちょっと長いですが、繰り返しのお話なので、小さい子でも楽しんで聞けるのではないでしょうか。
我が家ではクリスマスの定番絵本になっています♪
(あんれいさん 30代・ママ 男の子4歳)
おはなし会で読みたいクリスマスツリーにまつわるお話、こちらもおすすめ。
12月5日 サンタの国の1年の出来事。良い子調査は7月に!
サンタクロースのこと、もっと知りたい!
木曜日は『あのね、サンタの国ではね・・・』
サンタクロースって、
サンタの国ではたくさんのサンタが暮しています。中でも、一番大きくて、立派なひげをはやしているのが「グランサンタ」です。グランサンタたちはどのように1年を過ごしているんでしょう……?
グランサンタの家に集まって、新年のご挨拶をするのは1月。
2月は、子どもたちから届いたお礼の手紙を読んでいます。
トナカイたちが、空を飛んだりそりを引く練習をする「となかい学校」の入学式は4月。
5月にはサンタたちの体力測定。世界中を回るには、やっぱり体が丈夫でないとね。
サンタの国の短い夏を海で楽しむのは8月。
9月からはいよいよクリスマスに向けての準備が本格化し……。
12月……クリスマス・イブの夜、いよいよ世界中の子どもたちへプレゼントを届けに出発です!
読者レビューより
我が家の本棚は、子どもたちがすぐに手を伸ばせるところに設置しています。その分、子どもたちにはお気に入りの絵本が自然ときまって来るのでしょうが。そのためか季節を問わず、いつ時でも楽しめる素敵な宝物になってると言えるでしょう。この絵本もその中の一つなんです♪
サンタさんの1年を「今は○月だから、サンタさんはこんなお仕事をしてるんだね!」子どもたちは毎月のように本を取り出してはサンタさんの行動・生活をチェック!!1年中、我が家の子どもたちを虜にしてしまったこの作品。本当に素敵です。
もちろん、クリスマスに読み聞かせるのも素敵ですね!
(かおりせんせいさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)
おはなし会で読みたいサンタクロースの絵本、こちらもおすすめ。
12月6日 クリスマスの本当の意味をやさしく伝える一冊
クリスマスの由来を伝えるお話
金曜日は『クリスマスおめでとう』
クリスマスの本当の意味を伝えたい、という作者の思いから生まれた絵本。クリスマスってどうしてお祝いするの?という子どもたちの問いに答えつつ、イエス様だけでなく、望まれて生まれてきたことの幸せを感じさせる絵本。
読者レビューより
2歳の孫へ読みました。クリスマスの時期になり、孫へクリスマスを教えるに当たって、サンタやプレゼントという事だけではなく、やはり本当のクリスマスの意味を教えてあげたいな、と思った時に見つけた本です。この本では、クリスマスがどうしてできたのかが易しく可愛いイラストと共に書かれているのが非常に良かったです。クリスマスになると、プレゼント探しに翻弄する私ですが、この本を読んで「そうだ、キリストの誕生日だったんだ」と改めて思いました。生命の誕生をお祝いする、という日だという事、そして生命の誕生がどれほど素晴らしいものなのか、という事がよく伝わって来ました。
(アイババさん 50代・じいじ・ばあば 女の子2歳)
クリスマスの由来を伝えるお話、こちらもおすすめ。
12月7日 森で会ったお友だちが用意してくれた贈り物とは?
クリスマスに読みたい心あたたまるお話
土曜日は『新装版 ねずみくんの クリスマスの おうちさがし クリスマスの ちいさな おはなし』
世界中で翻訳され愛される、「クリスマスのちいさなおはなし」シリーズ。
全ページキラキラの銀箔が入った
豪華なクリスマス絵本で、プレゼントに最適!
クリスマスまでにお家を探さなければいけないねずみのアロンくん。
こずえの森を探しまわっていると、クリスマス・イブで大忙しの
うさぎさん、きつねさん、くまさんに出会い、お手伝いをすることに。
アロンくんだって、大急ぎの用事があるっていうのに! 大丈夫? アロンくん!
こずえの森で会ったお友だちが用意してくれた贈り物って・・・・・・!?
心温まるクリスマスのお話です。
読者レビューより
クリスマス・イブにこずえのもりにやってきたねずみくんは、新しい自分の家を探しています。
雪が降っていて大変そうです。
でも、ねずみくんは、自分のことよりとても良いことをしましたね。
ねずみくんの親切が、自分の家より先に友だちを作りました。
新居でのクリスマスパーティーは、とても暖かったことでしょう。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方)
クリスマスのおはなし会にぴったりの、心あたたまるお話
12月8日 何度も読みたい! ぐりとぐらのクリスマス絵本
迷ったらこれ! 毎年読みたいクリスマスの名作絵本
日曜日は『ぐりとぐらのおきゃくさま』
森で雪合戦をしていたぐりとぐらが見つけたのは、大きなあしあと。きつねよりもくまよりも大きな、長靴のあしあと。一体だれのものなのでしょう。ふたりがあとを追ってみると、やがて一件の家があらわれます。
「おやおや。なんだか みたことのある…」
それはそうです。そこはぐりとぐら、ふたりが暮らす家だったのです! ドアを開ければ玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバー、まっしろなえりまきや、大きな赤い帽子までかかっています。そして暖炉の横には……。
こんな風に、ぐりとぐらと一緒にドキドキしながらページをめくっていくと、謎のおきゃくさまのヒントが次々にあらわれます。あれ、もしかしたら…? 少しずつ期待の気持ちが芽生えてきた頃、突然ふたりの鼻が何かを捉えます。
「ああ、いいにおい!」
青と赤のとんがり帽子とつなぎがトレードマークの「ぐり」と「ぐら」。この世で一番好きなのは、お料理すること、食べること。そんな二人が活躍する絵本「ぐりとぐら」シリーズは、発売から50年以上経った今でも変わらぬ人気者。その2冊目に登場したのが『ぐりとぐらのおきゃくさま』なのです。
冬のクリスマスの季節にぴったりなこのおはなし。サンタクロースの登場の仕方がとっても個性的なのが強く印象に残るのですが、それに負けないくらい美味しそうなケーキもしっかりと登場します。やっぱり「ぐりとぐら」は、これですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者レビューより
もうすぐクリスマス。ぐりとぐらのクリスマスにはステキなお客様が。
ぐりとぐらのおうちに、大きな長ぐつが、オーバーが、えりまきが、帽子が。
だれかがおうちにきています。ドキドキしながら誰かなどこにいるかな、と探します。
それはとっても素敵なお客様。そしてとっても素敵なプレゼント。
そして最後はいつものお友だちもいっぱい来て、本当に楽しいクリスマスです。
クリスマスは大人にも子どもにも楽しみでウキウキします。待ち遠しいクリスマスを思いながら読みました。
(おうさまさん 30代・ママ 男の子3歳)
ビッグブッグもおすすめ!『大型絵本 ぐりとぐらのおきゃくさま』
ぐりとぐらが雪の上に見つけた大きな足あとは、自分たちの家までつづいていました。しかも、玄関にはまっかなコートが……。ドキドキしながら楽しめるサンタクロースの絵本。広い場所でも読み聞かせに最適な大型絵本にしました。
読者レビューより
50cmの大型絵本。地域の読み聞かせで見ることができました。大きな足跡は、もっと大きく。大きな手袋はもっと大きく、大きなケーキももっと大きく、、、知っているお話なのに、大きな絵本で見ると、また一味違って感じました。
(りひまるさん 40代・ママ 男の子9歳、男の子4歳)
毎年読みたいクリスマスの名作絵本、こちらもおすすめ。
いかがでしたか。こうして見てみると、やっぱりどれもこれも読みたくなってしまう素敵な絵本ばかり。結局迷ってしまいそうですが、でも楽しんで選んでくださいね♪
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- 2023.10.31クリスマスの読み聞かせにおすすめの絵本
構成・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)
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