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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】雪の日のお楽しみは? みんなの友だち、ゆきだるまの絵本

2月に入ってもまだまだ寒さが続く冬。今週も雪予報が出ている地域がありますね。雪が降ると大人は交通が乱れたり、雪かきがあったりと困ってしまうものですが、子どもたちにとってはわくわくする特別な一日に早変わり。目をきらきらさせてゆきだるま作りや雪合戦など楽しむことでしょう。今週は、子どもたちが大好きな「ゆきだるま」の絵本をご紹介します。

2月3日~2月9日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

2月3日  ころがるたびに、ゆきだまが大きくなって……

月曜日は『ゆきだま』

ゆきだま

〈ゆきのひは とびらをあけた そのさきに 
ワクワク ドキドキ たのしいせかいが まっている〉

トットルは ゆきを まるめました。ころころ ころりん。
ころがるたびに、ゆきだまは おおきくなっていきます。

ミミとトンドンも くわわり、さかのうえまで のぼりつめた そのときです。
ごろ ごろ ごろ! 
ゆきだまが さかみちを いきおいよく ころがりはじめ…どうなっちゃうの!?

ゆき遊びにのめりこんでいくこどもたちの姿がイキイキと描かれたお話です。
巻末の二次元コードから、この絵本のために作られたオリジナル曲が聞けます。
ぜひお話と合わせて、ゆきの世界をお楽しみください!

読者レビューより

初読みの作家さんです。かわいい表紙にひかれて、読んでみました。リスのトットルが雪をまるめたところから、お話ははじまります。どんどんおおきくなっていき……楽しい展開! 動物たちの絵もいきいきとした表情で魅力的でした。冬に読みたい楽しい絵本でした。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)

2月4日 夢のような一夜の出来事。ゆきだるま絵本の名作!

火曜日は『新装版 スノーマン』

新装版 スノーマン

少年がつくったゆきだるまに命がやどり、二人はいっしょに楽しいときをすごします。夜空に飛びだし、美しい風景を心ゆくまで味わう一夜の出来事。アニメにもなったレイモンド・ブリッグズの名作が、新装版で登場です。文字のない絵本が、ゆたかな余韻をお届けします。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1125

読者レビューより

雪の夜の静かなファンタジー。
ゆきだるまとの楽しい時間・・・
夜中の探検。
こっそり親の部屋に忍び込んで変装してみたり、
ごはんを食べたり。
そして空中遊泳・・・!
真っ白で寡黙ななかに、
心を開放するイメージの世界がひろがっています。
楽しくて 楽しくて・・
終わらないで欲しい夢の時間・・
最後はちょっぴり寂しいけど
子供の想像力と寄り添うようなすてきな絵本だと思います。
(10月さん 30代・ママ 男の子3歳)

2月5日 うさこちゃん、はじめての雪

水曜日は『ゆきのひのうさこちゃん』

ゆきのひのうさこちゃん

雪がたくさんふった日、うさこちゃんは外に遊びにいきます。帽子、長靴、えりまき、手袋、準備は万端です。そりすべり、スケート、雪だるま、楽しく遊んでいたうさこちゃんでしたが、雪の中で泣いている1羽の小鳥をみつけます。小鳥は寒くて泣いているのです。うさこちゃんは、かなづちや木切れをお父さんからかりてきて、小鳥のおうちをつくりはじめます。とんかんかん。どんなおうちができたかな?小鳥はよろこんでくれたかな?

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=486

読者レビューより

2歳3カ月の息子と読みました。
うさこちゃんシリーズが最近息子のお気に入りです。
これは、寒い冬にぴったりです。
うさこちゃんがスケートで転んで、ちょっぴり痛かったというところが
何故かお気に入りで、「ちょっぴり痛かった」と息子も一緒に言います。
ちょっぴりという言葉が楽しいのかな?
雪だるまのページに行くと、もう一度最初に戻ってといって、何度もそこまでを読むこともあります。
鳥小屋が出来あがるページでは、鳥小屋を指差して「これうさこちゃんが作った!」と教えてくれます。
息子なりに色々と理解して読んでいるんだなと成長を感じる1冊になりました。
(みるぴんさん 30代・ママ 男の子2歳)

2月6日 あれ? 見たことのない雪だるまが! 

木曜日は『このゆきだるまだーれ?』

このゆきだるまだーれ?

しゅるしゅるしゅる! すべっていくそりの上から、次々動物たちが落っこちて、そりにのったもみちゃんが下につくと、おや、雪だるまが……! 軽快な言葉のリズムが楽しい絵本です。

読者レビューより

まず、絵がとても可愛いです。
文章も、雪の降る感じが・・・
ちらら ほらら ひらら はらら
ゆきが ふるふる
と、素敵な表現から始まり、読んでるこちらまでワクワクしてきます。

息子と、「この雪だるま だーれ?」と一緒に楽しみながら読みました。
気に入ってくれたみたいで、何度も「もう1回読んで!」と頼まれました。
冬におすすめの絵本だと思います。
(nachiyachiさん 30代・ママ 男の子4歳)

2月7日 「いったいどうしてここにいるの?」

金曜日は『ゆきだるまうさぎ』

ゆきだるまうさぎ

 

風邪を引いて高熱を出してしまったあっちゃん。
氷を食べようと冷凍庫を開けると、いつかの雪の日に作った、うさぎのゆきだるまがあらわれた!

「あっちゃん! あいたかった!」

うさぎに導かれて冷凍庫のなかに入ると、そこは一面雪景色の世界。
パーティーをしようと言ううさぎといっしょに、雪を使ってごちそうを作るあっちゃん。
雪のたいやき、雪のにんじん、雪のケーキ、すごいごちそうがたくさん!
よろこぶあっちゃんですが、パーティーをするにはふたりじゃちょっとさびしいかも……?

やわらかな白とひっそりとにじむ青を主にして描かれた、雪の世界の景色がみどころ!
一面の雪景色なのに、そこにはうら寂しい寒々しさはなく、どこかあたたかな味わいすら感じられる光景が広がります。
雪の色がまぶしいページのなかに、あっちゃんが着るパジャマの黄色や、うさぎの目の深い青など、差し色がきりりと映えてなんともあざやか。
そして、雪で作ったごちそうがいっぱいに並んだページ!
どのごちそうも雪の色でしかないのに、とてもきらびやかでみずみずしいふしぎな印象があります。

うさぎのゆきだるまのかわいらしさにはもちろん、淡く味わい深い色づかいに、ほうとため息な一冊。

さて、ふと眠りから覚めると、すっかり熱もさがっていたあっちゃん。
うさぎとのパーティーは夢?
けれどあっちゃんは布団のなかでにこにこ。
どうやら、夢でない証拠を見つけたようです……

(堀井拓馬  小説家)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=110538

読者レビューより

とっても素敵なお話!!
風邪をひいて寝ていたあっちゃんが出会ったのは、
冷凍庫の中にいたゆきうさぎ♪
前にあっちゃんがつくって、ママに言ってとっておいて
もらったものです。
そんなありそうな話がかわいくて、お話にどんどん
ひきこまれました。
私の住む町では、今年は雪があまり降りませんでしたが、
雪が降ったら、こんなうさぎを娘と一緒につくりたいなと
思いました♪
(スケボウさん 30代・ママ 女の子4歳)

 

2月8日 完成したのは、ももんちゃんの新しいおともだち

土曜日は『おんなじおんなじ ももんちゃん』

おんなじおんなじ ももんちゃん

よいしょ よいしょ。
よいしょ よいしょの ももんちゃん。

雪の中、ももんちゃんが一生懸命つくっているのは、なんでしょう?
きんぎょさんとさぼてんさんも、よいしょ よいしょ。

どっこいしょ!
…で完成したのは、なんとももんちゃんの新しいおともだち、
「ゆきだるまさん」です。

ママが用意してくれた、赤いぼうし、赤いてぶくろ、赤いながぐつ。
みんなみんな、ももんちゃんとおんなじ、お揃いです。
よかったね! ももんちゃん。

ももんちゃん記念すべき20作目は、寒い冬でもあったかい気持ちにしてくれる雪遊びのお話です。あらあら、ももんちゃんとゆきだるまさん、そっくりですね。もちろん、ももんちゃんは雪の中でも…おむつ一枚! 元気ですよ。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116746

読者レビューより

ももんちゃんの冬バージョンといったところでしょうか。
安定の可愛さ、ももんちゃんが雪だるまを作っていますね。
お友だちの、きんぎょさん、さぼてんさん、おばけさんも一緒に、
軽快な作業が楽しいです。
この雪だるま、ほら、よく見ると、ももんちゃんそっくり。
後半は、さらに、同じ度合いがアップ!という訳です。
帽子、手袋、長靴、雪色に赤色が映えます。
同じという嬉しさが伝わってきます。
そして、ほら、雪だるまも、お友だち!
ラストはなかなか衝撃的ですが、ママの笑顔にほっこりです。
乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。

2月9日 作ったのは、ゆうびんやさんの目印になるゆきだるま

日曜日は『はりねずみくんの ゆきだるま』

はりねずみくんの ゆきだるま

寒い雪の日、ひつじばぁばは、頼んでおいたこづづみが無事に届くか心配していました。
遊びにきていたはりねずみくんは、そんなばぁばのためにと、
郵便やさんの目印になるようなゆきだるまを作ろうとするはりねずみくんでしたが……。
はりねずみくんのやさしい気持ちがいっぱいに広がる作品で
プレゼントにもぴったりです!

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=171539

読者レビューより

小さなはりねずみくんが作った、大きな雪だるまは、はりねずみだるまでした。
淡い絵の中で、なんだかほかほかしてくる絵本です。
届いた小包も、雪で外に出られない時に、とてもうれしいプレゼントでした。
雪の日にピッタリの絵本です。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方)

いかがでしたか。
TVのニュースで雪が降り積もっている地域の映像を見ては、いいなあとつぶやく小学生の息子。さて今年はゆきだるま作りはできるのでしょうか。大人の皆さんはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね。
 

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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