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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】大切な人に贈りたい絵本

今週14日はバレンタインデー。最近は好きな人にだけでなく、友だちや家族に贈ったり、さらには自分自身にチョコレートを買うという風潮も根づいてきましたね。大切な人や日頃お世話になっている方にさりげなく感謝を伝える機会でもあるバレンタインデーには、チョコレートと一緒に絵本を添えて贈ってみませんか。
今週は、大切な人に贈りたい絵本を集めてみました。

2月10日~2月16日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

2月10日  アルバムで振り返るふたりの恋ものがたり

月曜日は『Love Letter ~私への手紙~』

Love Letter ~私への手紙~

絵本『Life ライフ』から遡ること数年前のお話です。
ライフから持ち帰ったルーペを使って、アルバムの想い出をたどるおじいさんとおばあさん。そこには、眩しいほど若い頃の、そして、今も変わらない二人の恋物語がありました。
人を好きになるのは、なんて素敵なことなのでしょう。

  

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=265727

読者レビューより

なんて、なんて素敵なお話でしょう!
いろいろな絵本に出会って、たくさんの喜びや感動を頂いてきましたが、この絵本に出会えた幸せは、なかなか言葉にできません。

切手の花言葉に想いをこめて投函されたlove letter。それは、時を経て、なお一層の輝きを放ちながら、届けたかった人の心に、しっかりと届けられたのです。
とても可愛い恋心を、実らせたあとに続く長い歳月。
晴れの日ばかりではなかったかもしれないその歳月を、愛情という絆で乗り越えてきた老夫婦。優しさに満ち溢れた、とても素敵な物語に、心が満たされていきました。

もうすぐ、その命を全うしようとしている父と、ずっと父に寄り添い続けていた母。沢山の苦労があったであろう二人の道のり。それでもいつも助け合い励まし合いながら、乗り越えてきた両親の笑顔が、この素敵な素敵な老夫婦の物語と重なり、胸がいっぱいになりました。
父に読んであげたくなりました。届くといいな。
(あさみーこさん 50代・その他の方)

https://www.ehonnavi.net/reviewcontest/reviewcontest.asp?uid=FYTDJ 【募集中】2025年 今、読んでほしい!この絵本・児童書14選 レビューコンテスト

2月11日 ふたりにとって理想のプレゼントとは?

火曜日は『さいこうにさいこうのプレゼント』

さいこうにさいこうのプレゼント

きょうはカルロとロルカの誕生日。「これ、ぼくからのプレゼント」「なに、それ?」「羽根」そんなやりとりから、ふたりはプレゼントをおくりあうことに。相手にあげたい気持ちはどんどんふくらみ、羽根やビー玉、宇宙や海まで…。ふたりの楽しいかけあいと、色とりどりのページをめくるうち、大切な人に「さいこうの」プレゼントをおくりたくなるかも?

1、言葉遊びのような、カルロとロルカのかけ合い
2、宇宙が広がったり、ウミノカイブツが登場したり、視覚的な変化に富んだ紙面
3、同じ時間を過ごすことの幸せが伝わる

読者レビューより

互いに互いを思いやって、どうしたら相手が喜ぶのかを考えているカルロとロルカ。
「さいこうだね!」
と言い合える仲って、良いですね。
きっと、もらった物が嬉しいのではなく、プレゼントしたいという気持ちが最高に嬉しいのでしょうね。
最高の友達、カルロとロルカ。
いつまでも最高の友人関係であってほしいと思いました。
(めむたんさん 40代・ママ 男の子22歳)

2月12日 6つのポップアップで表現した愛のかたち

水曜日は『ラブ いつでもあなたを想っています』

ラブ いつでもあなたを想っています

いつも変わらない愛情をそそぎ、
どんなときも さりげなく守り、
挑戦するあなたを、応援したり…
いろいろな愛を6つのポップアップで表現しました。
大好きな人、いとおしい方、応援している方など、
あなたの心を贈る プレゼントブックとして お勧めします。
ロバート・サブダのポップアップえほん。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=160126

2月13日 ふたりは出会いの喜びにあふれ、駆け出します

木曜日は『しろとくろ』

しろとくろ

なんで さみしいの
なんで ねむれないの
なんで なんで あいたいの

白と黒ののびやかな線と色で描かれる、出会いの喜び。
『しろねこくろねこ』のデビューから7年、たどりついた『しろとくろ』。

読者レビューより

きくちちきさんの絵本は、あたたかくて、やさしい絵本ですが、絵はすごくダイナミックで、好きです。
この絵本も、動物、虫たちの出会いや別れ、楽しい、寂しいといった気持ちが、絵で表現されていて、大人もたのしめる絵本だなと、思いました。
花たちの絵のタッチがとてもキレイで、1枚の絵のようで、ステキです。
(みえみえさん 30代・ママ 女の子6歳)

2月14日 ふたりの間にあるものは、おたがいを思う気持ち

金曜日は『幸福な質問 New Edition』

幸福な質問 New Edition

「ねえ もしも」

好きな人に質問するのは、ちょっとこわい?

「もしも わたしが…‥‥」

それとも、好きな人に質問するのはおもしろい?


いつも一緒にいるふたりだけど、ドキドキしながらその答えを待てるのは、毎回新しい空気につつまれるから。期待しているよりも、もうちょっと嬉しい気持ちになれるから。 不安になったり、気まずい雰囲気になったり、素直になれない時もあるけれど。質問をして、答えを聞いて、想像したり、笑ったりすることは、ふたりをもっと強くたくましくしてくれるのかもしれません。

おしゃれな犬たちの愛おしい時間を描いたおーなり由子さんのベストセラー『幸福な質問』が、新たなデザインをまとって再び登場です。ふたりの間にあるものは、おたがいを思う気持ち。かけた言葉で少しでも魔法がかかるなら……。こんな関係に憧れている人に、そしてこんな気持ちを知っている人にも。誰かに贈りたくなる、大人の絵本です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者レビューより(※旧版のレビューより)

読むと「うふふ」と笑顔になって、幸せな気持ちになれます。
大切な人との会話、会話の内容より、「会話している」状態が幸せなんだな~、そんなふうに感じます。
主人公の犬の恋人(夫婦?)のように、お互いを大切に日常に感謝しながら暮らしたいって思います。好きな人へのプレゼントにもオススメ!
(ひなぎぬさん 30代・ママ 女の子1歳)

2月15日 「せかいをまるごと だきしめたい」

土曜日は『ハグタイム』

ハグタイム

「せかいをまるごと だきしめたい」

そう思っているのは、このお話の主人公の子猫ジュール。ジュールは、小さな身体を大きな愛でいっぱいにして、その決意を一緒に住む女の子ドージィに伝えます。ドージィは、ジュールにセーターを着せて、旅に送り出してあげます。

ジュールの計画は念入りです。
「ハグめいぼ」を作り、2回チェックします。その後、親友たちとハグを交わし、いよいよ船に乗り、旅へと出発するのです。さて、ジュールはどこへ向かい、だれとハグをしたのでしょうか。「せかいをよくする」ことはできたのでしょうか?

小さなジュールが旅の途中に身をもって感じたことは、意外にも…「ひとりぼっち」の心細さ。だけど、その時ジュールはかけがえのない出会いをするのです。それは?

この絵本を読む人に、ジュールは「せかいをよくする」ために一番大切なこと、私たちでも出来る一番簡単なことを教えてくれますよ。
さあ…「ハグタイム!」。
思わず誰かに贈りたくなる、愛しさにあふれた一冊です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=23382

読者レビューより

世界をまるごとだきしめたい・・と思っていたジュールというこねこがせかいじゅうの人や物を抱きしめに行くお話しです。
それで、世界がよくなる・・・と信じて・・・・
つらいとき、悲しい時、何も言わずにぎゅっ・・と抱きしめられてホットとした経験ってあるよね。
嬉しい時は誰かに抱きつきたいほど・・嬉しい!
「あー本当だ!ハグっていつでもうれしいことだね」と、娘の言葉です。
たくさん・・たくさんの動物に自分の愛をこめてハグしてきたジュールが寂しくなったときにギュッと抱きしめられるところに癒されました。
人はもちつもたれつ・・・ですね。
我が家では娘と息子にそれぞれ1対1でゆったり・・読み聞かせしました。読んでいると・・・幸せな気持ちにだんだん・・・はまっていく~感じの絵本でした。もちろん読んだ後はギュッと抱きしめなきゃね・・・
(とむままさん 40代・ママ 男の子13歳、女の子11歳)

2月16日 ともだちとは。かけがいのない存在とは。

日曜日は『ヒワとゾウガメ』

ヒワとゾウガメ

「ねえ、うみのむこうに、ゾウっていう いきものが いるんだって。
 もしかしたら あんたのなかまじゃないかしら。」
この島に一頭しかいないゾウガメのこうらの上で、小さなヒワはうれしそうに話す。
ゾウガメは固くて石のようなむねがどきんとなり、こおどりしたい気持ちになった。
「あたしが たしかめてくる。 あんたは だいじな ともだちだから」
ヒワはゾウガメのために、まだ見たことのない「ゾウ」を探しに飛び立っていった。

ともだちだとヒワは言う。だけどそんなわけはないじゃないか、心の深いくらがりでゾウガメは呼びかける。
実際ゾウガメには「こえ」というものがない。ヒワの語りかける言葉に返事をすることができない。その上、ゾウガメはそうやってともだちになった小鳥たちが、みんないなくなっていくことを知っているのだ。
ヒワだって、いつかいなくなる。だったら、ともだちになどならないほうがいい・・・。
やがてヒワが姿を見せなくなり、最初は何とも思っていなかったゾウガメは、いてもたってもいられなくなり、地響きをたてながら島じゅうを探しまわった。そして、崖にあがり、海の向こうのはるか彼方に目をこらすのだった。

ともだちとは。かけがいのない存在とは。
ずっと一緒にいられること? なんでも話し合えるってこと?
長く生きるゾウガメにとって、ヒワの存在はあまりにもはかなく不確かなもの。だけど物語の中で、二人の強い思いはお互いの心に届くのです。
その瞬間、読者の心にはどんな気持ちが生まれてくるのでしょう。誰のことを思い浮かべるのでしょう。

ミロコマチコさんの描く、多くは語らないゾウガメの、でもその意思の強さを感じる表情。山のようにそびえたつゾウガメに対して小さく可憐に飛び回るヒワ。それらの絵の力がさらに心に迫り、読み終わった後も忘れられない1冊になりそうです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=102261

読者レビューより

ゾウガメと鳥のヒワの友情が痛いくらい伝わってくる絵本です。
いつも当たり前のようにいる相手がいなくなる寂しさ,どんなに仲が良くてもいつまでもずっと一緒にはいられない別れの時がくるという切なさ。この絵本は,誰も生きている限りは知るであろうそんな思いを,ヒワとゾウガメのお話を通して感じさせてくれる絵本です。
この絵本を読んだ後,大切な人たちとの日々を大事にしながら生きていこう~と思いました!
(まゆみんみんさん 30代・女の子4歳)

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選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

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