バレンタインにはチョコレートと一緒に! 恋する絵本
直接思いを伝えるのははずかしくても、絵本なら大丈夫?
ちょっとくすぐったくなるような内容から、家族やともだちにも伝えたくなるような愛のお話まで。
じっくりと味わってみてくださいね。
小さな恋の往復書簡
リチャードへ
あんたのたんじょう日パーティー、
よんでくれなくていいからね。
あたし、いかないから。
もと友だちのジャネット
― 小さな恋の往復書簡 ―
おたがいが気になっているのに、素直になれない少年と少女。
しかしメモを通じて気持ちを伝えあううちに・・・。
冷えていた感情が、次第にほぐれ、あたたかくなってゆく変化を、金原瑞人の文と、はたこうしろうのイラストで感情豊かに表現。大切なあの人への、プレゼントに最適な1冊。
なんて可愛らしい恋物語!
このお話の醍醐味がわかるのは小学校高学年くらいからでしょうか。
リチャードとジャネットは野球という共通の趣味を持つ大の仲良し。
ところが女の子のジャネットはリチャードのチームに入れてもらえないことに。
怒るジャネットともてあますリチャード。
お互いに気になって仕方がない存在なのに
かわいさあまって憎さ百倍!という状態。
手紙でのバトルが勃発してしまいます。
それにしてもどこの国でもいつの時代でも言葉での攻撃となると
女性の方がウワテなのでしょうか。
そして女性の最強の武器は涙なのでしょうね。
強気なジャネットが涙ぐんでいるのを見た時からリチャードの形勢が一気に悪くなった気がしました。
ところで結末は…??
胸きゅんきゅんですよ~
(ricoさん 40代・その他の方 )
いつもはおてんばなジャッキーも、デイビッドを前に恋する女の子に
ジャッキーは大好きな白くまのデイビッドに北っきょくに会い行きます。いつもはおてんばなジャッキーも、デイビッドを前に恋する女の子に。わかれの朝、デイビッドが連れて行ってくれたひみつの場所とは...? シリーズ10作目、記念の観音びらきも圧巻!
ジャッキーラブラブ
なんて素敵なハートの表紙なんでしょう。
ジャッキーのデイビットへの一途な恋のお話です。
デイビットからの手紙に「お休みになったら遊びにおいで」
と書いてあるのに即効荷造りして船で出発しちゃいました。
デイビットとのデートがいいですよ。
「ママもこんな頃があったわ」
デイビットがジャッキーの手をぎゅっと握りしめる所なんか
恋愛小説かと思わせます。
ママにもおすすめの一冊です。
(事務員さん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳)
ガスパールが、こいをしているみたい
ガスパールが、こいをしているみたい。相手は、リサがだいっきらいな、あのベルティーユ。ショックでねむれなかったリサは、学校にちこくしてしまいます。そうしたら、いつもリサがすわるガスパールのとなりの席に、ベルティーユがすわってる!「ひゃ―― もう さいあく!」 頭にきたリサは、ついにキレて......
もう、コワい(笑)。
〝リサとガスパール”シリーズ最新刊。
とにかく絵が魅力的で、おはなしが小さい出来事ながら可愛らしいのでいつ読んでもこころがほっこりとします。
今回は、ガスパールの恋にリサがやきもちを焼いちゃったんですね。
でも、ガスパールのベルティーユへの想いは恋なのかしら?
むしろ、ガスパールが異性のともだちへ目を向けたことへ怒っちゃうリサの想いのほうが恋なんじゃないかしら?
いえいえ、リサの行動で、ガスパールも自分の本当の気持ちに気づいたから、ガスパールのリサへの恋っていうことでしょうねぇ~。
でも、ガスパールの「ベルティーユには内緒だからね」っていう言葉も???ですなぁ~。
それにしても、リサはスゴイ~。
女の子って、こんな年ごろでも作戦練っちゃうのかな~。
ベルティーユのお姉ちゃんとクラスメートのおしゃべりなお自分の姉ちゃんに伝えて、って考えちゃうんですね~。もう、コワい(笑)。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子17歳)
白いうさぎと黒いうさぎのやさしい愛の物語
しろいうさぎとくろいうさぎ、二ひきのちいさなうさぎが、ひろいもりのなかに、住んでいました。
二ひきは毎日、一日中楽しく遊びました。
あるとき、ニひきで遊んでいる最中、くろいうさぎが座り込み、とても悲しそうな顔をします。
どうしたのか訊ねるしろうさぎに、くろうさぎは言います。
「ぼく、ねがいごとをしているんだよ。
いつも いつも、いつまでも、きみといっしょにいられますようにってさ。」
二ひきは手を握り合い、たんぽぽの花を摘んで耳にさしました。
他のうさぎたちや、森に住む動物達がやってきて、月の光の中で結婚式のダンスを踊ります。
深いです
こちらも子供の頃より家にあった絵本です。
母と兄の好きな絵本でしたが、私はどちらかというと好きではありませんでした。
でも、大人になって読み返した時にこの絵本がロングセラーな理由がとてもよくわかりました。
絵も内容もとても素敵な絵本だと思います。
仲良しの白いうさぎと黒いうさぎ、一緒にいて楽しいはずなのに、黒いうさぎは時々ふと寂しげな表情を見せます。
その目は本当に寂しげに描かれていて、引き込まれます。
そして、その理由は・・・いつまでも一緒にいたいから。
そして2匹は、月夜に結婚式を挙げるというお話です。
色も白と黒が基調で派手さはありません。
何度読み返してみても、大人な絵本だなぁと思います。
子供の頃の私も、息子も、この絵本の素晴らしさがわかりませんでした。
でも、子供の頃にはわからなくても、後々に「あぁ・・・」と思わされる1冊だと思います。
家に長く置いておきたい絵本です。
(白ママさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子2歳)
グミは、大好きなさちこさんの願いを叶えるために、夜空をたった一人で…
ホワイトチョコレートのような犬のグミ。
グミは人間の女の子さちこさんとくらしていて、さちこさんがだいすき。
グミは、さちこさんがあるねがいをもっていることをしっていました。
さちこさんが、願っていても、口に出せない願い。
その願いをかなえるために、グミは、まっくらな夜の空へとびだします。そして……。
荒井良二さんの力のこもった原画の迫力と、ファンタジックであたたかい気持ちがつまった物語世界が、一作にまとまり、何度も読み返したい絵本です。
■担当編集者からのメッセージ
犬を飼っていた方もそうでない方も、このけなげなチワワのグミの目をぜひ見て下さい。
グミは、大好きなさちこさんの願いを叶えるために、夜空をたった一人でかけるのです。
小さくてちょっと弱そうなグミですが、必死で前に進もうとする姿は、ちょっとせつなく、ですが、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。大宮エリーさんがテキストを手がけたはじめての絵本作品です。荒井さんもたくさんの絵本作品の中ではじめて描いたチワワ。ぜひ、ゆっくりとページをめくっていただけたらと思います。(わんこ)
恋ってどんなきもち? どんなこと? 優しい余韻がひろがる恋の絵本。
「恋ってなに?」「恋するってどんなきもち?」
ずばり「恋」をテーマにじっくり考えるフランス生まれのおしゃまな一冊。
エルネストは女の子をからかうのが好きな男の子。・・・とりわけサロメを。ずきんをつかんだり、髪をひっぱったり。サロメがママに報告すると
「もしかしたらサロメに恋をしているんじゃないかしら。」
「恋?」それを聞いて教室中大騒ぎ。みんなで真剣に恋について考えます。
「ひとは恋におちるんだ。」「2人でするもの?3人でするもの?」「いつまでもそこにあるものなの?」「稲妻が走るんだ。」
さて、みんな納得した答えはでるのでしょうか。そしてエルネストの恋の行方は。
大人も子供も一緒になって一生懸命「恋」について考えるなんてフランスならでは。甘いだけではない、結構どきりと深い言葉も出てきます。そんなに考えた事なかったなぁ、と思わず自分を省みてしまいました。この際、男の子も女の子もパパもママも一緒にじっくり答えを探してみてはどうでしょう。
甘酸っぱい香りがしてきそうなワインレッドが印象的な味わい深い絵、その隙間にちょろちょろっと見える小さな可愛らしい絵は作者の愛娘の作品だそうです。そして詩の様な訳は内田也哉子さん。今ならホワイトデーに一緒に添えてもいいかもしれませんね。
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