【今週の今日の1冊】地球環境の今について考える1週間
4月20日~4月26日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
地球環境について考える日である「地球の日」、アースデイが、今年も4月22日にやってきます。
異常気象や災害の増加、新型ウィルスの蔓延など、さまざまな問題が起こっている今、これまで以上に地球環境や自然への向き合い方が問われているのかもしれません。今週は、絵本から図鑑まで、環境問題について考えるきっかけとなるような本をご紹介します。
今週は、お家で過ごす時間の中に、これらの本を読んでみる時間を作ってみませんか。
4月20日 地球の循環と生態系のしくみが分かる!
月曜日は『プラネットアース イラストで学ぶ生態系のしくみ』
出版社からの内容紹介
私たちの惑星・地球では、太陽の光が木々や草花を育て、風が運んできた雲が山に雨をもたらし、川が海まで流れ、海岸には波が打ち寄せています。
こうして生まれた特色ある気候や地形をもつ土地ごとに、さまざまな植物や動物が、多種多様な方法で暮らしています。それぞれ自由きままに生きているように見えますが、実は地球上に存在するすべてのものは、大きな循環で繋がっています。お互いのかかわり合いのきわめて絶妙なバランスのもとに、豊かな生命が育まれているのです。
本書は、そうした地球の循環と生態系のしくみをオシャレでかわいいイラストで学べる、まったく新しいビジュアルブックです。
地球環境学の基本をやさしく解説するとともに、世界各地の生態系を地域ごとに紹介。それぞれの地形や気候の特色と生物のサイクルを総合的に知ることができます。
また、人間が自然とどのようにかかわり合っているか、行き過ぎた人間の営みが環境にどれほど大きな影響を与え、地球全体を危機においやっているかにも触れ、その状況を改善するための実践的な方法も示唆しています。
元素循環などの高度な内容もイラストでわかりやすく説明しているので、大人から子どもまで、持続可能な環境づくりのために必要な知識を楽しく身につけられます。
地球に迫る危機を防ぎ、生命にあふれる未来を守るために、私たちの惑星のことを、もっとよく理解しましょう。
4月21日 すべての生き物は複雑に結びついている
火曜日は『いろいろ いっぱい ちきゅうの さまざまな いきもの』
出版社からの内容紹介
地球には、何種類の生きものがいるのだろう? こたえは、いろいろ いっぱい! 地球には生きものがあふれていて、すべての生きものが、たがいに(もちろん、わたしたち人間も!)ふくざつに結びついていることを伝える科学絵本です。
読者の声より
科学絵本ですが、細かく描きこまれた絵にひきこまれました。。
すべての生き物が複雑にからみあって、美しい模様をつくりあげている。そして、その模様の一部が人間で、決して壊してはいけないというメッセージが強く伝わってくる絵本でした。子どもの頃に出会いたかった絵本だと思いました。
(あんじゅじゅさん 40代・その他の方)
4月22日 本日「地球の日」(アースデイ)
水曜日は『地球について知っておくべき100のこと インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス』
出版社からの内容紹介
見るだけで覚えられる地球の謎と不思議
難解な事柄や膨大なデータをイラストでやさしく解説する『インフォグラフィックスで学ぶ○○について知っておくべき100のこと』シリーズの第6弾です。
今回のテーマは、わたしたちが住む「地球」。人間をはじめ、植物や動物を育む地球は、宇宙から見れば小さな星に過ぎませんが、極めてめずらしい星でもあります。これほどたくさんの生物が生きていくためには、大変な偶然がうまく重ならなければ成り立ちません。地球とはそんなスゴイ星なのです。
その地球の秘密を、天文学、地質学、生態学、気象学などあらゆる面から取り上げて紹介。環境問題にも触れています。難しい事象もインフォグラフィックの効果で、すいすい頭に入ってくる楽しい本です。
◆主なトピックス
・地球はあちこち水だらけなのに、すぐに飲める水は1%しかない
・月がないと地球は、シーソーのようにぐらぐら動いてしまう
・地球で採掘された金は、実は全て宇宙からやってきたもの
・地球上にある一番古いものは、地球より古い
・ヘリウムが地球からなくなってしまう可能性がある
・世界で一番大きな滝は、水の中にある
・ヒマラヤ山脈がそびえたから、南極が凍った
など。
4月23日 私たちにできることは?
木曜日は『たった ひとつの ドングリが ーすべてのいのちをつなぐー』
出版社からの内容紹介
たったひとつのドングリから、木が育つ。その木にトリが巣をつくり、花の種が落ち、実がなり、動物たちがやってくる……アメリカのカンバーランド高原の森を舞台に、シンプルな言葉で命のつながりを描く絵本。ひとつのドングリから森が広がるようすを驚きとともに紹介します。
読者の声より
タイトル通り、「たったひとつのドングリが、」地面に落ちて芽吹き、木に育ち、生命が集まり、豊かな森となって育っていく。。。
自然の偉大さと生命の尊さを教えてくれる作品だと思います。
小さい存在でも、それぞれが大事な役割を担っているというのがわかりやすく説明されています。
あとがきにある「私たちにできることは?」もいいです。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子12歳、男の子10歳)
4月24日 きょうからできるプラスチックフリー!
金曜日は『プラスチックモンスターをやっつけよう!』
出版社からの内容紹介
日本のプラスチック対策は遅れていて、「焼却」に頼りすぎる傾向にあります。しかし、焼却は答えではなく「削減」を目指すべきという高田秀重さんの理念こそ、子どもたちに伝えるのにふさわしいものと考えます。汚染の実態を伝える写真、クリハラタカシさんのユーモラスな「モンスター」が興味を誘い、夏休みの自由研究等に活用できる実践例も豊富に盛り込みました。プラスチック問題を扱う児童書の決定版と自負しています。
4月25日 最後にペンギンたちが口にした言葉は?
土曜日は『ペンギンかぞくのおひっこし』
みどころ
84羽のペンギン家族は引っ越しを決めました。
なぜなら、地球がどんどんあったかくなって、ペンギンたちの氷のおうちがとけてしまったから。
「もっとすてきなばしょがきっとある」
そう信じる、うすべに色のペンギンたちは、つるつるの氷のお船にのって出発進行!
南にあるはずのきれいな海。
東にあるはずのきれいな原っぱ。
西にあるはずのきれいなお花畑。
北にあるはずのきれいな森。
うきうきわくわく夢を見て旅しても、ペンギンたちがたどりつくのは、真っ黒い海や黒いけむりが広がる場所ばかり。
ペンギンたちの期待でいっぱいの色あざやかなページから、黒いすすけた色におおわれたページにうつるたび、胸が痛くなります。
「このちきゅうには ぼくたちのすめるばしょは もう なくなってしまったのかな?」
ペンギンたちはどこへ向かうことにしたのでしょう。
最後にペンギンたちが口にした言葉は……?
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4月26日 夜が朝になるように、世界もかわっていく
日曜日は『山は知っている』
出版社からの内容紹介
日が昇り、日が沈み、ひとつの命が消えて、ひとつの命が生まれる。雄大な山々は生きるものたちのいとなみをずっと見守り続けてきた。静かな心に沁み通る文章と、息をのむほど美しいイラストで綴る至高のネイチャー絵本。
いかがでしたか?
2020年のアースデイ東京は、4/18、19にオンライン開催となったようですね。皆さん、ご覧になられましたか?
その、アースディ東京公式ホームページより、故C.W.ニコルさんのメッセージをご紹介して本記事を締めたいと思います。
「大きな災害、大きな自然に向き合うからこそ、私たちはつながり合い、自然の多様性を守り、人間の多様性を高めるために、生きる刻を共にして活動しなければならないと思うのです。生きる刻を共に歩き始めましょう。」
秋山朋恵(絵本ナビ)
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