【今週の今日の1冊】母の日に。ママたちを応援する絵本
5月4日~5月10日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
いつだって、ママは忙しい。目の前のやらなきゃいけない家事は山ほどあるし、子どものお世話もきりがなく・・・・・・。そこに今年は特に予想外の出来事が次々と起きて、いつも以上にママの負担が増えているのではないかと思います。とくに家族の健康管理に神経を使う毎日には、思わず、疲れたーと呟きたくなることもありますよね。もうすぐ「母の日」がやってきますが、今年は自分自身のために絵本を選んだり読んだりしてみませんか。今週はママが元気をもらえたり、勇気が湧いてくるような絵本を集めてみました。
5月4日 お母さんは大変です。
月曜日は『おかあさん、すごい!』
みどころ
「おかあさんってすごい!」
なんでそんなにお料理上手なの?
どうして、ぼくのズボンにこんなかっこよくできちゃうの?
なんでも知っているのはどうして?
いいえ、お母さんだって苦手なことはたっくさんあったんです。
お料理だって苦手失敗ばかりだったし、子どもの頃は折り紙も上手く折れない不器用さんだったし。
知らないことばかりだったし。
でもね、お母さんは我が子を喜ばせたい一心でご飯をつくり、お裁縫もがんばって。
いろんなことも勉強して、抱っこしているうちにどんどん腕の力もついていって!?
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5月5日 できないことも きっとできるように
火曜日は『まよなかかいぎ』
出版社からの内容紹介
お月様だけが知っている、夜な夜な開かれる熱い会議があります。しいんと静かな真夜中、ぐっすり眠っているゆうきくんのランドセルの中から、ぞろぞろ出てきたのは学校で使う道具たち。昼間の彼を報告しあい泣いたり笑ったり。
編集者コメント
45分の授業中、ただ座っているだけでもたいへんな一年生。小学校での初めてのことだらけの毎日は、それまで培ってきた自信が薄まることも。そんな一年生のひとり、ゆうきくんのドキドキな日々は、毎日真夜中に、そっと報告されていました。それは、学校にいっしょにいっている、赤鉛筆やハンカチなど、ランドセルの中身たち! その日のゆうきくんの様子を伝えあっては泣いたり笑ったり。こんな応援団がきっと誰にもいてほしい。
読者の声より
わが子も3年生と1年生の男子ですが、ゆうき君のようです
モノサシをつかって線を引かないし、ハンカチとか大量にくしゃくしゃっと丸めて机の中から出てきます(笑)
文房具たちがゆうき君を見守るまなざしが温かくて、文房具一つ一つがお母さんのようだなと思いました。
「ゆうき君は私の事キライなんです!」と涙を目に浮かべる定規に、「今はできなくても、今にまっすぐな線を引けるようになりますよ」と涙を拭いてあげるハンカチ。
ゆうき君の成長をみんなで報告し合って喜び合う姿に、思わずホロリとしてしまいます。
こんなに温かく見守ってくれる文房具達がいて、ゆうき君は幸せ者ですね。
母は、できないとつい怒ってしまうけれど、文房具さんたちのように長い目で見守る事が大事なのだと改めて考えさせられました。
それにしても、この真夜中会議、毎日夜中に行われているのですね。
とても、好きな絵本です。
(Sprashuterさん 40代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
5月6日 あかちゃんが おしえてくれること
水曜日は『あかちゃんがわらうから』
みどころ
かあさんは ときどき すごく よわくなる
かなしいニュースを見るたびに 世界はどしゃぶりのように感じられ
未来はどこまでも はいいろの雲でいっぱいで
そんなとき あかちゃんが おしえてくれる「うれしいこと ここにあるよ!」――
おーなり由子さんの描いた、絵本の中のあかちゃん。
見ているだけで、そのぬくもりが伝わってくるよう。
わらっている顔、ぎゅっと服をつかんでいる小さな手、腕の中で抱かれているまあるい身体。
どの場面でも、まるでおひさまのように明るい光を放っているあかちゃん。
ふとした時にやってくる不安の心は、いつだってこの子たちが救ってくれるのです。
「ぼくらを よわいと 決めつけないでよ!」
「ぼくらは、生きたい。愛したい。いっぱいあそびたい!」
それらの力強い言葉が、すべてのおかあさんの胸に優しくささります。
読み終わったら、わが子をぎゅっと抱きしめたくなりますね。
読者の声より
初めての子育て、いろんな事への不安もあり、
精神的に不安定なこともあります。
でも、この本を読んで気づかされました。
子供たちは今を生きてるし、新しい幕が開いたばかり。
そして、お母さんがいたら安心なんだ。
お母さんも子供の笑顔に救われてる。
読んでる途中で感動して涙が出てしまいました。
文も絵もすごく素敵です。
何度も何度も読み返してます。
私もがんばろう。
(まっくろくろにゃんさん 40代・ママ 男の子1歳)
5月7日 なんて頼もしい、天女かあさん!
読者の声より
はじまりが 引きつけられます
しろいくもに すみこぼしてしもた どないしよう?(長谷川さんの関西弁がいいですね!)
大雨がふり ホホは熱が出て学校を早引き お母さんは仕事が忙しくて、すぐに帰れず困っていました(こんなことあったなあ~ 母親が仕事子どもが病気したとき 板挟みで困りました)
ホホのお母さんは 誰かにホホのことを頼むのですが・・・・電話に出たのは 天女かあさん 雲に乗り駆けつけてくれました
天女かあさんの顔みて吹き出しました。
でも優しいんです
ホホも優しい声に 安心して 「たまごスープ」を作ってもらうのです
ホホは鼻がつまり苦しそうなのを見て
なんと 卵の白身を泡立てて牛乳にいれると・・・・ しろい 雲がふっくら浮かび上がる
わあ~ なんと 魔法のような 雲
ホホは雲の上ですやすや眠りました。「しんぱいせんと ちょっと ねなはれ」 母親の帰るまでの 天女かあさんの優しさ
お母さんも 雨の中、大急ぎで我が子の元へ急ぎます
母親の子どもを思う気持ちが良く分かります
そして お母さんのことを助けてくれた 天女かあさんに 感謝です!
天女かあさんの オムライスの優しさに じーんときました
それにしても みごとな人形の絵本に感動です
(にぎりすしさん 60代・その他の方)
5月8日 ママの気持ちが詰まっています
金曜日は『ママの小さなたからもの』
みどころ
「息子はかわいい。」
男の子を育てているママたちの頭の中をざっくり言うと、だいたいこんな感じ。だけど、これじゃあ足りないのです。どれだけかわいくて、どれだけ愛しているか。なかなか面と向かって言う機会は与えられてないけれど……この絵本を読むなら、ね。きみにも伝わるかな。
お話は、おやすみの時間に、ぼうやがママにぎゅーっとされながら質問するところから始まります。
「ねえ、ママ。
ママはずっとぼくのこと好きでいきてくれる?」
そこでママは言います。
「じゃあ、こっそり秘密をおしえてあげるわ」
ママがぼうやのことを愛しているのは出会った時から。いや、会う前からずっと。愛されているってわかるでしょ? そうじゃないかもってきみが感じている時だって、きみがなさけない時だって、ケンカしている時だって……。
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読者の声より
我が家の子供は女の子ですが、お転婆さんなので、この絵本のママが我が子を思う気持ちにすごく共感し、読んでいてうるうるきてしまいました。
どんなことがあっても、そう「ママのたからもの」なんです。
いつだって、そう「愛している」のです。
子育て真っ只中の、子育て一段落した、多くのママさんに読んでほしい絵本に感じました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)
5月9日 おかあさんのおはなはね…
土曜日は『おはなをどうぞ』
みどころ
まず表紙の華やかで可憐な花束の美しさに目を奪われてしまった方。
迷わず手にとってみてくださいね。期待通り「素敵!」にあふれている絵本です。
たくさん咲いているお花を見つけた主人公メルシーちゃんは、お母さんにあげようと両手いっぱいになるまでお花を摘んで帰ります。でも色々な動物たちがやってきて「すてきなおはなですね。」って言うから・・・。
動物たちとメルシーちゃんのやりとりが微笑ましくもあり、ちょっぴり切なくもあり。その小さな女の子の微妙な心の変化がシンプルな表現ながら画面全体から伝わってきます。だからこそ最後のページにはみんなの心がほっと温かくなります。
こんな風に『くっついた』等々三浦太郎さんの作品は、小さな子どもはもちろん、読んであげている人の方まで幸せな気分にしてくれるから嬉しいのです。そして、この物語を素敵に演出してくれている「お花」と、純真なメルシーちゃんの心は、大人の方にこそ是非プレゼントしたくなる一冊でもありますね。
読者の声より
おかあさんの為にたっくさんのきれいなお花をつんだ女の子。
とちゅう、動物達に会って、お花を少しづつあげていきます。
そんなにあげて大丈夫なの?
と思って読み進めていくと、とうとう最後の1本も
あげることになってしまいました。
おかあさんにあげるはずだったお花、プレゼントできなくて悲しむ娘に
おかあさんはとってもすてきな言葉をなげかけます♪
おかあさんの気持ちは本当に親が子どもに持つ気持ちだなあと思いました。
(おひるのじかんさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子2歳)
5月10日 みんな元はお母さんの子ども
日曜日は『おばあちゃんもこどもです』
出版社からの内容紹介
母の日に何をしたらいいか相談した孫うさぎたちに、お手紙書いたら…とおばあちゃんは教えてくれます。ところが孫たちが書いた手紙を読み上げると「私もお母さんの子どもだったんだ! お母さんに会いたいよー」とおばあちゃんは泣き出してしまいます。
そんなおばあちゃんに、孫たちはこんな提案をします。「おばあちゃんも子どもなんだから、お母さんにお手紙書こうよ!」
今子ども、元子ども……お母さんの子どもだったすべての人に贈ります。
いかがでしたか?
いつも以上に家事育児の負担が大きいような気がして、家族の健康管理にも神経を使い、思わず疲れたー、と呟きたくなる。これ、全て私自身の話です。けれども家族がみんな元気でいるためには、まずはママが元気でいることが大切ですよね。気軽に気分転換する方法のひとつとして、絵本を活用してみて下さいね。
秋山朋恵(絵本ナビ)
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