【今週の今日の1冊】子どもの健やかな成長を願って。「端午の節句」に向けて読みたい絵本
4月27日~5月3日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
もうすぐ「子どもの日」「端午の節句」がやってきますね。「端午の節句」は、男の子の成長としあわせを願い、祝う行事。こいのぼりを泳がせたり、五月人形を飾ったり、柏餅を食べたり、しょうぶ湯に入ったり‥‥‥。今週は「端午の節句」に向けて読みたい絵本をご紹介します。行事に合わせて、その由来や歴史・風習を知っていくと、日本の行事の豊かさが感じられますね。
4月27日 「さあ、ぼくのせなかに のって!」
月曜日は『こいのぼりぐんぐんこどもの日!』
みどころ
歌って遊ぶスーパーデュオ「ケロポンズ」のますだゆうこさんと、子どものマルチメディアを企画制作するレーベル「colobockle」のたちもとみちこさん。子どもたちに大人気の二人がタッグを組んだ「もっと知りたい! 行事の絵本」シリーズは、楽しいおはなしと豆知識が1冊になった、とってもお得なシリーズです。
本書のテーマは5月。5月と言えば、「端午の節句」そして「こいのぼり」。一体どんなおはなしなのでしょうか……。
体の弱いたつやは、ベッドの上で窓からこいのぼりを見ていました。すると、こいのぼりがやってきて、「さあ、ぼくのせなかに のって!」とたつやを誘います。
こいのぼりの名前はアオ。アオは竜になるために滝登りをするというのです。
たつやはアオと一緒に雲の柏餅を食べ、滝つぼまでやってきました。
たつやが応援する中、何回も何回も滝の中に入っていくアオ。しかし、あとすこしという所で、アオは傷だらけになり、滝つぼまで突き落とされてしまいます。
アオに駆け寄る、たつや。アオは再び、滝登りをすることができるでしょうか……。
そして、アオの頑張りをすぐそばで見ているたつやは、何を感じるのでしょうか……。
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4月28日 折り紙でこいのぼりを作ってみよう
火曜日は『ちいさなこいのぼりのぼうけん』
読者の声より
折り紙で作った鯉のぼり達が、風に乗って空を飛んで行くという楽しいお話。作り方もとても簡単なので、4歳の息子が沢山作って、ガーランドのように紐に繋げて飾っていました。カラフルでとても賑やか!またある時は、妹と一緒に手に持って、飛んでいる鯉のぼりの真似をしたり。読むだけではなく、遊んで楽しめる絵本です。
(miki222さん 30代・ママ 男の子5歳、女の子3歳)
4月29日 ゆらりゆらりとワニのぼり
水曜日は『ワニぼうのこいのぼり』
出版社からの内容紹介
ワニぼうのために、お父さんがこいのぼりを買ってきました。気持ちよく泳ぐ、こいのぼりを見ているうちにお父さんは・・・。
読者の声より
4歳7ヶ月の息子に読んでやりました。ワニぼうの親子がこいのぼりをあげていたら、あまりにも気持ちよさそうなので、親子もこいのぼりのようにワニのぼりをしてしまった・・・と奇妙なお話。でも、なんだか憎めないのがこの絵本のおもしろいところ。その後には、いろんな動物やモノが同じように○○のぼりになってしまうのです。息子も調子にのって、家族みんなでのぼりになってしまおうと騒ぎ立てる有様。なんだかうきうきしてしまうので、とっても楽しい気分になる絵本ですよ。
みんなで空を気持ちよく泳いでみたいなーとそんな気持ちになる絵本です。
(minatsuさん 40代・ママ 男の子4歳、女の子0歳)
4月30日 菖蒲の魔除けの力が分かる昔話
読者の声より
紙芝居の「くわず女房」を聞いて以来、「くわずにょうぼう」が気になっている息子が借りてきました。
怖い話と知った上で読みたいみたいなのです。
あたまのてっぺんに口があって、にぎりめしを食べてしまうというところはやはり怖いですね。
おけに入れられて男が運ばれるというのが、紙芝居と違いました。
何度読んでも怖いお話です。それだけに忘れられないインパクトがあるのでしょうね。季節に関係なく読めるお話ですが、しょうぶ湯の由来がわかりますので、五月頃読むのをお勧めします。
(はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
読者の声より
小学校のおはなし会で読みました。
昔話再話の第一人者の稲田和子さんによる重厚な文章、
重鎮の赤羽末吉さんの描く昔話の世界、
子どもたちがグイグイ引きこまれて聞き入っていました。
欲張り男が、山仕事に言った時に、「よく働き、飯を食わない女房がほしい」と言うと、
なんとその通りの娘が現れたのです。
ところが、米俵の減りの早さに気付いた欲張り男が、こっそり見張っていると、
女房は、頭髪の中に大口のある鬼婆だったのです。
かくして正体を見られた女房は、欲張り男を食ってやる、とばかりに、
山の棲み家へ欲張り男を連れ去るのです。
この、欲張り男の脱出作が絶妙です。
鬼婆の弱点が、菖蒲とヨモギ、というのは、すごい展開です。
やはり、薫風の菖蒲とヨモギの季節に読んであげたいですね。
(レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子17歳)
5月1日 5月ってどんな月?
金曜日は『かこさとし こどもの行事 しぜんと生活5月のまき』
出版社からの内容紹介
端午の節句、葵祭、母の日など、たくさんの絵で行事の由来を紹介する行事絵本の決定版!
立夏、小満などの二十四節気、田植え、愛鳥週間、季節の魚や花も紹介。手作りカーネーションや
折り紙など、遊びも満載です。
読者の声より
2歳の次男が5月生まれということもあり、記念にと思ってサイン本を購入しました。
どの月の巻もそうですが、その月の別の言い方や、季節の花、旬の食べ物など、様々な分野の話題が盛りだくさんに描かれています。
息子たちはまだ幼いので、今のところ細かに読むということはありませんが、そのうち(小学生くらいになったら?)、毎日のニュースなどと照らし合わせながら読めるのではないかと期待しています。
この巻で印象的だったのは、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ、イチハツなどの花の違いが描かれていたページです。違いはおろか、名前さえもよく知らなかったのですが、こんなことに気を止められる生活をしたいなと思いました。
(さみはさみさん 40代・ママ 男の子6歳、男の子2歳)
5月2日 行事が楽しくなる知識が満載!
土曜日は『「和」の行事えほん1春と夏の巻』
5月3日 童謡「こいのぼり」を楽しく歌おう♪
日曜日は『とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり』
出版社からの内容紹介
やねよりひくいこいのぼりじゃ、つまんない!そんなときは……かえうた!!
おもし~ろ~そ~うに うた~って~る~~~
きっとみんな歌いたくなる!季節と行事のよみきかせ絵本。
<季節の行事 端午の節句>
古来中国では月と日の重なる日は祝日で、5月5日には菖蒲酒を飲み、邪気を祓いました。
一方、日本には、早乙女が身を清め、田の神を迎える「五月忌み」という行事がありました。
端午の節句はこの2つが結合したものといえます。江戸時代にはこいのぼりが立てられるように
なりました。滝を登る鯉のように元気にと、また、中国の故事「登竜門」にならい、立身出世の
願いも込められたのです。――<「おうちの方へ」より>
読者の声より
鯉のぼりの季節になりました
たくさんのこいのぼりが泳いでいると 大きな声で歌いたくなりますね
「やねよりたかい こいのぼり ♪~」
とらの子三兄弟の鯉のぼり お父さんが飾ってくれて嬉しくて
歌い出しました
「くもよ~り た~か~い こいの~ぼ~り♪ ~」
子ども達の発想は 大きな夢がつまっていて 羨ましいです!
世界が広がりますね
家より大きい鯉のぼりや ヘビより長い鯉のぼり 楽しい発想です
子どもの柔軟な発想は すごいな~!
おとうさんとらは へとへとこれも 笑えますが
青空を 気持ちよく泳ぐ鯉のぼり見たら 元気もらえますね
まさに こどもの日 端午の節句の 風習も受け継ぎたいですね!
(にぎりすしさん 60代・その他の方)
いかがでしたか?
今年は我が家も絵本を読んで、いつもよりちょっと本格的に準備をしてみようかな。
秋山朋恵(絵本ナビ)
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