【今週の今日の1冊】お月見って何をするの? 秋の行事を楽しむ絵本
9月21日~9月27日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
あと10日ほどで、今年も十五夜がやってきますね。
澄みわたる秋の空にいっそう明るく輝く美しいお月さま。その「中秋の名月」を鑑賞する「お月見」は、秋の行事の中でもとくに風情溢れる素敵な行事ですよね。
今週は、「お月見」準備ウィークとして、お月見の風習やその他秋の行事について詳しく教えてくれる本、お月さまへのお供え料理や月のことがよく分かる本、お月見の様子が楽しく描かれた絵本をご紹介します。
9月21日 楽しい行事体験を子どもたちに
月曜日は『「和」の行事えほん2秋と冬の巻』
みどころ
正月から七五三、お彼岸など、日本の伝統行事について季節を通して丁寧に紹介してくれる絵本です。
こちらは「秋と冬の巻」。9月から2月までを順番に追っていきます。
例えば1月はお正月。お正月・元旦などの言葉の意味から始まって、家族で過ごす元旦の様子が描かれています。
正月飾り、鏡餅、そして豪華なお節料理!行事を盛り立ててくれるお祝いの小道具たちについては、
それはそれは細かく美しい絵で説明してくれるのです。特にお料理の絵には思わずつばを飲みこんでしまうほど。
初詣やかるた、羽子板などの新年を迎える楽しみ方や、書き初めや七福神の説明があり、
七草粥や鏡開きまで続きます。1月の気象や旬の草花や食べ物もちゃんと載っていますよ。
ひと月ごとにカレンダーのページがあるのもポイント。子どもたちにもわかりやすくていいですよね。
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読者の声より
知っているつもりでいたことも、実は正しくは知らなかったんだと驚きの連続でした。
例えば、“三日月”や“小春日和”は超限定されたものだったのですね。
小春日和は、春のことではないとは知っていましたが、一月や二月でも、暖かい日には遣っていました。
細い月を見ると、三日月と言っていました…
“つるべ落とし”の“つるべ”や、“除夜の鐘”の“除夜”の意味なども、知りませんでした(汗)
“木枯らし”の意味など、考えたこともありませんでしたが、意味を知ったうえで吹きすさばれると、木枯らしがいつもより数段味わい深いものに感じられます。
そういう、普段の生活を彩り、丁寧な毎日を送れそうな知識がいっぱいです。
哀しいかな、最近は何でもすぐに忘れてしまうので、是非上下とも手元に置いて、自分の中に染み込ませたい情報がいっぱいです。
こういうことを、母親が子どもへ伝えなくてどうするんだ!というお話が詰まっています。
字ばかりだとなかなかとっつきにくいですが、緻密な可愛らしい絵がたくさんあるので、子どもにも敷居が高くないと思います。
(マキにゃんさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子4歳)
9月22日 おつきさまにお供えするごちそう、何つくる?
火曜日は『おつきみパーティーまんまるまんまる』(2020年8月の新刊!)
出版社からの内容紹介
本屋のままこさんはお料理が大好き。きょうはおつきみなので、「とうふとかぼちゃのおつきみだんご」「まんまるさといももち」「まんまるスイートポテト」など、おつきさまにお供えするごちそうを、子どもたちと一緒につくります。
親子で簡単に作れるハレのお料理の絵本です。
9月23日 うさぎさん、月に帰れるかな?
読者の声より
5歳の娘と読みました。
このシリーズが大好きな娘。
ちょっと早いけどこんかいはおつきみのお話。
日本のおつきみ文化、すすきやだんごが登場し、
だんごのレシピまで載っていて、
とっても嬉しい読みはじめ。
次のお月見はこうやって一緒にお団子作ろうね♪
と、早くも親子でワクワクです。
と、後半は、おつきさまにいるうさぎさんのお話。
おつきさまにいるうさぎさん、一体どこにいったんだろう???
このあたりは5歳の娘も答えが想像できて、
とってもうまいストーリーだなぁと思いました。
欠けたところから落ちてきたなんて、とっても笑えるしカワイイ!
毎回本当に「うまいなあ」と感心させられるストーリー。
お月見団子は絶対に作ろうと思います!
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子5歳)
9月24日 お月さまのこと、どれぐらい知ってる?
木曜日は『つき ちきゅうのいちばんのともだち』
出版社からの内容紹介
<つき>本人が語る、月と地球の科学絵本
45億年前、生まれたての地球に火星くらいの大きな「岩」がぶつかって、さあ大変! 地球の周りにちらばったものが集まって、月ができました。それ以来、ずっと地球のそばで、不思議な関係を保ちながらまわっている月。
そんな月と地球のひみつを<つき>本人がやさしく語る、宇宙科学の入門絵本です。
「夜空に明るくかがやくお月さま。
毎日、場所をかえながら、形も変わる不思議なお月さま。
実は、わたしたちがすむ地球にとっても、とても大切なんだ。
そんなお月さまについて、この本で学んでみよう!」
監修/国立天文台 渡部潤一教授
読者の声より
「月」のことがいろいろわかる科学絵本でした。
けれども、この愛らしい表紙絵からもうかがえますが、難しい言葉は少しもなく、まるで月自身が読み手に話しかけているかのように優しく分かりやすかったです。
絵もテキストの文字も大きく遠目がききます。
地球と月の違いや距離のこと、地球にとって、月がどういった存在であるかなど、ほんとにシンプルに伝えてくれていました。
特に月が地球からどんな風に見えるか描いてくれているシーンは、少しずつ違った影の部分の表現が月の表情ともよくあっていて、素敵でした。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子19歳)
9月25日 どうしたら無事にお月見ができるかな?
金曜日は『まんまるいけのおつきみ』
出版社からの内容紹介
季節と行事のよみきかせ絵本
ぽんたにとって、はじめてのお月見は……
かめじいさんからお月見の話をきいて、なまずのぽんたは興味しんしん。でも、池にはふしぎな言い伝えがあって……。さて、どうしたら無事にお月見ができるかな?
読者の声より
お月見の頃だったので読んでみようと思いました。
想像と違って愉快なお話でした。
空気をすうと魚は死んでしまう という言い伝えがあって、なまずのぽんたは水の外に顔を出したことはなかった。
かめのおじいさんから「おつきみ」の話を聞いて、見てみたいな~と思った。
そこから、ぽんたは「おつきみ」をするために、とある練習を始める。
その練習の所が とぼけた感じでおもしろい!
ぽんた以外の池の魚たちもいい味出してます!
キャラクター達に愛着が湧きました。
私たち家族もお月見を毎年楽しみにしています。
楽しみにしているのがボクたちだけじゃないんだね~と息子。
確かに・・・
なんだかほっこりした気分になりました。
(はるのひよりさん 40代・ママ 男の子7歳、女の子4歳)
9月26日 行事の由来、台風、月の満ち欠け、秋風の遊び、秋の虫‥‥‥
土曜日は『かこさとしこどもの行事しぜんと生活9月のまき』
出版社からの内容紹介
防災の日、重陽の節句、仲秋の名月、敬老の日、お彼岸など、たくさんの絵で行事の由来を紹介する行事絵本の決定版!白露、秋分などの二十四節気、台風や月の満ち欠けのしくみ、秋風の遊び、秋の七草、秋の虫も紹介。
読者の声より
このシリーズは大好きで毎月楽しみにしています。
ただ季節の説明だけでなく、登場人物がでてくるので
くらしの中の行事や遊びなんだなと、子どもも想像しやすいですし
かこ先生のイラストが味わい深くて好きです。
大人でも難しい内容があるので絵をみて簡単に説明していますが、
小学生くらいになると自己学習できる良い本と思います。
(もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子3歳、男の子0歳)
9月27日 14ひきで力を合わせてお月見準備♪
読者の声より
最近3歳の娘がお気に入りの14ひきシリーズ!!
毎日違う絵本を読んでと持ってきます。
今日はお月見でした。
最初の場面から恒例のネズミさんたち探しのスタートです!
表紙と裏表紙をにらめっこしながら読み進めていきます。子供たち10匹もいるので覚えるのが大変です。笑
今回はお月見がテーマなので舞台は木の上でした。すごい大きな木をぐいぐい登っていき、とっても高いところに子どもたちだけでお月見台を作り上げます。なんてよくできた子供たちだろうと感心しました。小さい子たちの面倒も見ながらせっせと仕事をこなすところが大家族のすごいところですね。
日も沈み、お月さんも出てきてお月見スタートです。お月さん実りをありがとう、光をありがとうと感謝しながらみんなで月を眺めていました。
この絵本は描写が本当に美しく、夕焼けからお月さんが出てくるまでの移り変わりが綺麗すぎて見入ってしまいます。木のてっぺんでのお月見、まん丸お月さんを特等席で鑑賞出来てうらやましいなと思う今日この頃です
(陽菜マリさん 30代・ママ 女の子11歳、女の子8歳、女の子3歳)
今年もまた、明るく輝くお月さまをたっぷり見ることができますように。
秋山朋恵(絵本ナビ 編集部)
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