【今週の今日の1冊】2011年3月11日から10年。東日本大震災を語り継ぐ本。
3月8日~3月14日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
今週は、東日本大震災から10年という大きな節目の週となりますね。この10年間で、人々の暮らしは、心は、どのように変わったのでしょうか。また失われた土地や住まいや仕事はどのように復興に向かって進んでいるのでしょうか。あの日の出来事を様々な視点から見つめ続け、祈りのような思いで紡がれた、東日本大震災のその後を語り継ぐ本を、新刊を中心にご紹介します。
3月8日 犬の目線で描く、被災地の過去と現在
3月9日 いざという時、自分やまわりの人の命を守るために
火曜日は『そのときどうする? もしも災害が起こったら』(2020年12月新刊)
出版社からの内容紹介
地震や台風など、近年自然災害による被害が増えています。いつ、どこで発生するかわからない自然災害から身を守るには、「もしものときにどんな危険があるのか」「まわりがどうなってしまうのか」といったことを、事前に知っておくことが大切です。災害を知り、普段から備えておくと、いざという時に、自分やまわりの人の命を守る行動につながります。
このシリーズでは、過去の災害の実際の被災者の体験談や写真から、学び、考えることで防災に対する知識と意識を高めます。
1巻の「そのときどうする? もしも災害が起こったら」では、地震や台風など身近に起こりうる災害の種類と、学校や家などそれぞれの場所で想定される危険、起こりうる2次災害などを解説します。
危険から身を守る方法に正解はありませんが、過去に被災した人たちの経験、行動から、それらの災害に巻き込まれた場合、どのような時にどのような行動を取れば良いのかを考えます。
3月10日 いつか帰ってくるかもしれない子どもたちに向けて
水曜日は『百年後を生きる子どもたちへ「帰れないふるさと」の記憶』
出版社からの内容紹介
東日本大震災による原発事故で、突然、放射能にふるさと(郷土)を追われた人びとの苦悩や取組み―避難・転居、郷土調査…、いつか帰ってくるかもしれない子どもたちに向けた願いや取組み―郷土の再発見・記録集づくりなどをつぶさに伝え、静かに問いかける写真絵本。第66回産経児童出版文化賞大賞『それでも「ふるさと」全3巻』続編。
読者の声より
東日本大震災の後、住み慣れた場所を出ることになり、そして帰れなくなった。
死ぬまで住むことが出来ない、死んでもなお住むことが出来ない、そんな場所になってしまった町。
知り合いも散り散りとなり、懐かしむ人々も年々減っていくことでしょう。
手入れされない町は、次第に草や木が生い茂っていく。
自然の強さ、逞しさを目の当たりにすると共に、脆く儚い人間社会の哀しみが対比しており、心揺さぶられます。
その地に望郷の念を抱く人がいなくなる前に、何とかして、そこに人々が生きていた・・・ そんな証を残したいという人達の思いが詰まった一冊です。
(hime59153さん 40代・ママ 男の子8歳)
3月11日 命の大切さを伝える「3.11」の物語集
木曜日は『きみは「3.11」をしっていますか?東日本大震災から10年後の物語(2021年2月新刊)』
読者の声より
小学校中学年くらいからの読書にぜひ読んでもらいたい、そんな1冊に思います。
低学年のお子さんには親御さんが読み聞かせて、親子で一緒に考えてみるのもいいでしょうね。
それにしては、胸の痛む震災。
色々考えさせられます。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
3月12日 二重の災害に、暮らしはどう変わったのか?
金曜日は『フクシマ2011年3月11日から変わったくらし(2021年2月新刊)』
出版社からの内容紹介
東日本大震災から10年をむかえる福島県。地震と原発事故という二重の災害ののち、人びとのくらしはどのように変わったのでしょうか。「ランドセルは海を越えて」の写真家・内堀タケシが、震災後の福島の人びとのようすを取材し、その表情や風景を、福島の人びとの声とともに伝える写真絵本。
3月13日 海の近くの町で、あの日と今が温かく交錯して‥‥‥
3月14日 音楽で、心の復興を
日曜日は『響け、希望の音東北ユースオーケストラからつながる未来』(2020年12月新刊)
出版社からの内容紹介
「被災した子どもたちの音楽をすくいたい」音楽家・坂本龍一の願いから生まれた、東日本大震災の被災地の子どもたちで結成された「東北ユースオーケストラ」。希望の音色を全国に響かせてきたその歩みを追う。
選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)
編集協力:富田直美(絵本ナビ編集部)
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